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◆◆◆ -- 2005年7月のお話 -- ◆◆◆
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-- 050731-- |
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■■苺ましまろで苦戦中■■ |
やー、でも、ハナマルだし。(挨拶) |
ということで、今週の苺ましまろタイムで御座います。 |
しかしあれですね、苺ましまろを語るというのは本当に難しいです。 |
いや、先週書いた文章なんて、ほんと、大変でしたもの。 |
書いていて苦しくて胸かきむしりたくなるような、この背徳感。 |
あああ、こんなんじゃ全然笑えなーい。苺ましまろはこんなんじゃなーい。 |
と、もう叫び叫ばれつつ(誰に)、それはもう難儀を重ねた挙げ句に書いた訳で御座いまして。 |
やっぱり書いても読んでも全然面白くないというのは如何なものか、 |
などと問題提起するまでも無く笑えないのは明白でしたので、はい、紅い瞳もまだまだで御座います。 |
というか。 |
察してやってくださいませ。 |
さて、さて、さて。 |
かくいう私ではありますれども、懲りずに尚書いていこうと足掻く事にはこれ自信が少々ありますゆえ、 |
割と前向きかつ前のめり気味に前進していこうと思います。 |
ということで、第三話行ってみよー。 |
しかし前回とは作法を変えて行ってみよー。 |
はい。 |
苺ましまろをつらつらと見ていると、これはどうしても笑えてしまう私なのですが、 |
ふと気付くと、異常なくらいに笑い続けていることに気付かされてもしまいます。 |
あれ? これはちょっと笑いっぱなし過ぎじゃないだろうか? |
なんて、それ自体よく考えたら間抜けな疑問ではありますけれど、 |
でも確かに不自然なくらいに笑い続けていられるのは事実です。 |
そしてなぜだろうかと小首を傾げて脳みそもついでに傾けて考えてみたところ、 |
ひとつ感じるものがありました。 |
あー、苺ましまろって、喋りっぱなしだよね、と。 |
人物の喋りがほぼ全部を作っているんです。 |
音楽とか、ほとんど無いですし、また間の取り具合で流れを作っていったりもしてませんし、 |
またボケとツッコミのメリハリをつけてそれらしく脚色したり演出したりとか、そういうのも一切無いのです。 |
全部、喋り。 |
一見すると、どこで笑っていいのかわからないほどに、その「喋り」以外の要素からはなにも受け取れず、 |
また与えられることも無いのです。 |
ということは、ですよ。 |
喋りに集中していると、逆にそこからすべてが受け取れ、そしてすべてが与えられる、って事なのですよね。 |
音楽や間の取り具合や演出などが創り出すべきものを、すべて喋りが請け負っているのです。 |
人物の喋りが奏でるリズムが全体に漂うヌルさを表面に出し、 |
喋りと喋りの自然な間隔それ自体が「笑い」に必要な間を展開し、 |
そして喋りの中身のみで「笑い」を見せつける。 |
特に、その喋りの中身がみせる笑い、それが、取り立ててこれがそうだという演出がされていない、 |
かなりあっさりと流してしまう平坦なものであるゆえに、私はもう笑いが止まらないのです。 |
なぜって。 |
それってつまり、笑いが限定されていない、つまりとある一部分だけを取り出して成り立つ「ギャグ」、 |
としての笑いが無い、だからその笑いの前後の文脈や景色がすべて収束してくる広がりがある、 |
そういうことなのですから。 |
だから、もう、ひたすら笑い続けられてしまうのです。 |
それは笑いの連鎖です。 |
あれもこれも、最初から最後までひとつつながりになって笑い砕けてしまえる、この笑い。 |
一度笑い出したら、もう、止まりません。 |
無論、随所に?と思う箇所もあったりはします。 |
あれ?今笑うとこだったの?と私の笑いへの無理解を露呈してしまう瞬間に囚われることもあります。 |
それはあずまんが大王のときも感じた「笑えなさ」であったりします。 |
なぜかこう、流れ的に笑えるはずなのに、笑っていない自分を発見してしまうことがあります。 |
そして、この「笑えなさ」があることが、また苺ましまろの笑いの連鎖を産み出す一因になってもいます。 |
つまり、笑えない自分の姿がそこにある、という笑いがまた、そこにあるのです。 |
要するに、スベったボケを見ても、そのスベってシーンとなった状況そのものにクスっときてしまうのですね。 |
しかも、苺ましまろは前述したように、ボケやツッコミの際に特にこれといった演出を施しませんので、 |
スベったことを自覚する苺ましまろ側の主体すら示されず、 |
より一層、そこに「笑えるはずなのに笑えない自分」を発見できる確率が上がるのです。 |
もうお気づきの事と思われますが、ここまで書いてきて既に紅い瞳は力尽き書けています。 |
あああ、これじゃ苺ましまろの面白さが伝わんなーい。 |
やっぱり、私には苺ましまろの笑いを書き表わすことはできないのかーっ。 |
うん、もうちょい、頑張る。 |
苺ましまろってやっぱさー、あの喋りだよね、喋り。 |
そしてやっぱりそれは声優さん達の演技の力も大きいよねー。 |
今のところアナちゃんとみっちゃんが特にいい味出し切ってるよねー。 |
この声、この会話のリズムがそれぞれのギャグを引き立てて良いですなー。 |
と、なっちゃうと、原作漫画を買おうかどうか悩んじゃうところだけれども。 |
でも、私思うのですけどさ。 |
こういう「笑い」を語るってことには色々方法があるとは思うから、そのひとつとしてだけど、 |
やっぱその作品の中のネタを使って会話するといいよね。 |
私がいつもチャットとかであずまんが大王ネタを駆使するのも、 |
やっぱりそれが使えるってことは、そのネタを理解し、そして使用可能な状況を作ることが出来ている、 |
そういうことであるからだと思うし。 |
結局それって、ある意味であずまんがを語って、そしてそれで笑ってるって事になるよね、たぶん。 |
だから、私ももう少し苺ましまろを勉強して、苺ましまろネタをさりげなく会話に盛り込ませたりとか、 |
そういう風にしていければいいな、ってそう思っています。 |
そのために、原作漫画は必要でしょうね、やっぱり。見やすいですしね。 |
まー、一番重要なのは、その苺ましまろネタを理解してくれる人が居ないと意味無いって事ですけどね。 |
会話はひとりじゃできませんからねーあはははははは。 |
orz |
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-- 050727-- |
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■■ 三段崩れ ■■ |
やば、夜一さんかっこいい。(挨拶) |
今週のブリーチ、見ました。 |
先週はお見事に見逃してしまったので、今週こそはと。 |
そうしたら、思いの外お話が進んでいましたので、プチびっくり。 |
だって、猫が人に進化しちゃってるんだもんね! |
うあー、どれだけ時が経ってんだよって感じでしたね、実際。 |
ということで、はい。人間の姿に戻った夜一さんを拝見。 |
か、かっこいいぞ、これ。 |
百哉との追いかけっこで魅せた身のこなしと、あの喋り! |
百哉もかっこよかったけど、夜一さんはもっとかっこよかった! |
瞬神夜一、まだまだお主ら如きに捕まりはせん。 |
くはーっ! イイっ!! この人イイよっっ! |
いや、うん、それだけなんだけどね、うん。ほんと、それだけ。 |
でもこれからのブリーチにますます楽しみが増えて、なによりなにより。 |
◆ ◆ |
なんか色々疲れていたので、妄想を逞しくしていました。 |
よつばとメイド! |
小岩井さんトコがなぜかお金持ちで、お隣さんちの三姉妹さん(駄洒落にあらず)が普通にメイド。 |
ジャンボと隣のかあちゃんは割とゲストで。 |
++よつば++ |
小岩井さんちの当主。とーちゃんいるけどなんか当主。とーちゃんも別にそれでいいらしい。 |
資産はよつばが毎日全力で使っても一世紀は底が見えないくらいあるけれど、 |
基本的によつばがお金を使って遊ぶと言ったら、紙幣で紙飛行機作って墜落させる事を指すので、 |
そもそもその辺りよくわからない。ていうかよつば的には関係無し。はなキューピット発進! |
++とーちゃん++ |
パンツマン踊りで一世を風靡したのは仮の姿。 |
その正体はしがない翻訳家。アジア象にアフリカから来たと言わせるのが得意。 |
でも基本的に泳げない。残念。 |
++あさぎねーちゃん++ |
やればできる人なんだけど人にそう思わせるだけ思わせといてなにもしない人。 |
お客様の応接はお上手。外交向き。自分の掌の上で人を踊らせるタイプ。凄腕。いたずらっこ。 |
家事は全然駄目。面白く無いそうです。 |
でも悪い人じゃないのでご主人様の所有物に手を出したりはしません。でもご主人様には手を出します。 |
よつばの言いなりになっていつのまにかよつばで遊べちゃいます。いいネ。 |
++ふーか++ |
スペック的に平均だけど常にMAX全開で色々とイレギュラーになってます。 |
ギャグと服飾のセンスは抜群(に悪い)です。 |
家事全般を綺麗にこなしますが、ときどき調度品にアレンジを加えたりするので要注意。 |
気付いたらドレスにごーやーとかプリントしてきます。あと調子が出てくるとべべんとウクレレを弾き始める。 |
よつばとはマジバトルできるほどのおとなげの無さがありますが、とってもいい人です。常識のほうの人。 |
++えな++ |
メイドだけど子供なので庭のお花の水やり(ジョウロで)くらいしかすることが無いので、 |
ジュリエッタ(クマのぬいぐるみ)と遊んでます。 |
姉ふたりの間に定位置を獲得して、割と子供って感じがしないくらいに小岩井さんちに溶け込んでます。 |
がっちりひとつの部屋を「えなのへや」としてキープしてしまいます。鍵付き。 |
なんで私たちよつばちゃんちでメイドなんてしているんだろ、と唯一疑問に思うのですが、 |
上の姉には笑われて、下の姉には真剣に考えられてしまって(答え無し)、 |
色々大変な事になってしまいます。がんばれ、末っ子。 |
++ジャンボ(ゲスト)++ |
よつばがジャンボよりおっきいアフリカ象を金にあかせて飼ってしまったので、無効化。 |
ジャンボいみねーなー。 |
++隣のかあちゃん(ゲスト)++ |
娘たちの居ぬ間に美味しいものをたっぷりと独り占めしています。幸せ。 |
++隣のとーちゃん(スペシャルゲスト)++ |
時々居ます。 |
妄想がつまんなかったのは、久しぶりです。 |
◆ ◆ |
ほんとは最後に今私が見ている全部のアニメのちっさな感想を、 |
ぶつぶつと書き連ねていくつもりでしたが、やめました。 |
だって、暑いし。 |
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■■苺ましまろ始めます■■ |
とりあえず立ってろ、笹塚。(挨拶) |
さて、と。 |
苺ましまろ第二話を見てしまいましたわたくしで御座いますが、 |
予想通りの斜め一歩先を行く勢いで爆笑させて頂きましたこと、ここにご報告させて頂きます。 |
わはは。 |
英語を程良く忘れている日本語ペラペラなアナちゃん(いぎりす人)は、 |
花も恥じらうイギリス淑女も裸足で逃げ出すほどの庶民派お嬢様。 |
納豆を食する過程に優美さを盛り込んで激しくなにかが間違っていることを見せつけて、 |
そんな感じのまっしぐらお嬢様の心意気の行き先と言えば転校デビュー。 |
前回の学校ではかくも華々しく掴み損ねてしまいました。 |
生まれたのはトウモロコシの壁ですわ。 |
あらいやだわたしったら、トウモロコシの壁だなんて。 |
コーンウォールでしたわ。 |
コーンウォール・・・・・。 |
あ・・・思い出したら、力が・・。 |
いえいえ、今回はもうそんな事はしませんわなぜなら私はイギリス人だから日本語は学校では話さない、 |
とこのプチお嬢様はコロコロと軽快に決心を転がしていく訳ですが、後ろではみーちゃんがぐっもーにんと。 |
振り返り様、どうも、こんにちわと応えるイギリス人。 |
orz。 |
しかし切り替えも優雅なアナちゃんは学年の違いを理由にまだまだいけると判断してみーちゃんをスルー。 |
みーちゃんはみーちゃんでちーちゃんに意味不明なボケを振りかざして忘却の彼方へ。この子は。 |
そしていよいよ教室にて自己紹介よしここが踏ん張り所よアナ。 |
あな、と平仮名で板書したボケを、ダァっと呻いてフォロー失敗しながらも、 |
まいねーむいずあな、あいけいむふろーむいんぐらんど、はうどうゆうどうないすとぅみーちゅう、 |
なんて日本の小学生にも聴き取れてしまう無茶のある発音で、 |
先生(男)にはばっちり出自を疑われながらも、 |
ひとつ宜しくお願いしますをわんぷりーずと表現した心意気にほだされた先生(男)により、 |
窮地を救われます。 |
疑うものは許さん。廊下に立ってろ笹塚。 |
一転窮地に陥ったのは茉莉ちゃん。いきなり隣に怪しいイギリス人がぁー。 |
やりすぎた自覚満々の金髪お嬢様に怯えまくる日々を過ごすことと相成りまして候。ご愁傷様。 |
一方そんな怯えなどという言葉とは無縁にも程がある少女みーちゃんは先生(女)と対峙。 |
教科書朗読の要求に対してワタシニホンゴワカリマセンと真っ向勝負。 |
じゃ座ってよし。 |
やったっ。 |
わかってるじゃないか。 |
廊下に立たされるみーちゃん。 |
次の真っ向勝負も先生のストレート勝ち。みーちゃんまだまだ。 |
さらに日直をサボろうとエセ外人化するも全く通じずというより全面的に墓穴。 |
アルねって誰とかどことか訊いてどーするよみーちゃん。 |
そして再び試練のときを迎えるは外人としての品質が問われるアナちゃん。 |
同級生との異文化コミュニケーション。 |
でも片方はまるきり異文化とは思えてないのが大問題。 |
なんとしても異文化同士の会話にしなくちゃと焦れば焦るほど、 |
綺麗に日本人としてのアイデンティティーを見せてしまいます。 |
あなたは、日本から、来たのじゃ、ありません。あなたはイギリスの人です。 |
聞き返すときの英語を忘れる英語圏ど真ん中の人にそういうのも酷な話ですが、 |
この場は相手がアナちゃんに絶対の信頼(外人としての)を寄せていたのでセーフ。 |
気を緩めない気を緩めない。 |
いざ授業開始。しかしアナちゃんはそれどころじゃなく。気を緩めない気を緩めない。 |
そしてそんなアナちゃんをよそに刻々と淡々とボケは蓄積されていきます。 |
この意味がわかるもの。→質実剛健を指して。 |
はい。→笹塚くん挙手。 |
自慢か? 笹塚。 |
ガラっ →笹塚くんが廊下に出ていく音 |
これをなんと読むかわかるか? →縄文を指して |
・・・・・。→無言の教室内 |
わからないのなら、立ってろ、笹塚。 |
ガラっ →笹塚くんが廊下に出ていく音 |
次どうなるかわかるもの。→理科の図を指して |
ガラっ →笹塚くんが廊下に出ていく音 |
その理不尽さが光る先生(男)の前で、今度は給食タイム。 |
頂きますの合掌を披露しかけるのを駄目出しポーズへと滑らかに移行する青い目の小学五年生は、 |
その勢いをしっかり殺して箸をナイフとフォークに見立てて使用する演技に失敗しておかずを場外へ。 |
わかったか笹塚。 |
これがブリティッシュスタイルだ。 |
とりあえず、立ってろ。 |
その後墓穴を掘る手を止めること無く茉莉ちゃんに、 |
ごく自然に自らのネイティブさ(日本語の)を見破られもとい白状してしまい、脱力の彼方へ。 |
もうなんか笹塚くんは関係ありません。 |
そしてみーちゃんらに連行されるところまで無気力進行の虜となりつつなんとか隙を窺うも、 |
真っ昼間から5本ぐいっと空けちゃう酔漢おねーちゃんに私物(わたしのもの)宣言されがっちりと降伏。 |
アナちゃんの涙の重さをわかってあげましょうみなさん。色々詰まってます。 |
唯一まともなちーちゃんとの紅茶話に花を咲かせてわずかに復活しかけるも、みーちゃん再び。 |
カレー味の、の次は言わなくていいから。伸恵ねーちゃんナイスどつき。 |
ふぁみりーねーむがコッポラだっていいじゃないですか。 |
私はいいと思うけどなぁ語感とか。コッポラちゃん。コッポラちゃん。 |
微妙というのも一理あり。 |
でも、穴骨洞(あなこっぽら)は無いと思うナ。>みーちゃん>しかも達筆>伸恵ねーちゃんありがと |
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■■ アニメと話す ■■ |
今期のアニメは、面白く無いようでいて、もの凄く面白いです。 |
頭の中をガチガチに固めて、これは一体どういうことだろうかと、そうやって必死に考えながら見る、 |
そういう私の足掻きを受け入れてくれる作品は、絶無でした。 |
いやー無い無い。ほんと無い。無理。 |
でもね。 |
頭の中をからっぽにして、さぁ私にどーんと飛び込んでこいと、そうやってのびのびとあくびしながら見る、 |
そういう私の招待に応じてくれる作品は、なかなかありました。 |
苺ましまろとか、ぺとぺとさんとか、ぱにぽにとか。 |
はいはい、いらっしゃいいらっしゃい、お三方。 |
なーんの気兼ねも遠慮も無くあっけらかんとして受け入れて、そうするとほら、 |
私あたりの人間はどうしようもなく満たされてしまう訳です。ぬはー、幸せ。 |
私が全力を出し尽くした果てに得られるちょっぴりの達成感としてアニメを見終えたときのあの感じ、 |
そんなものを私が期待して頑張る必要も無く、今期のこの3作品は私を大いに幸せにしてくれます。 |
うーん、自分で勝ち取るのもいいけれど、頂き物はもっといいなー。 |
苺ましまろなんて、ほっといたって笑えちゃうものね。 |
ぺとぺとさんなんて、もうどっきどきな開放感があるものね。 |
ぱにぽになんて、無茶苦茶だーとツッコミ入れた瞬間に一緒に肩組めちゃうもんね。 |
あー、なんて素敵なんだろー。 |
こんなこと、別に私が肩肘張って頭ひねってお腹空かせてひねりださなくても、全然貰えちゃう。 |
ただ私はぼけーっと大手を広げて待っていれば、こんなに面白いもの見れるのだものね。 |
これは幸せです。 |
もっともっとお話しましょう、アニメさん。 |
待つことっていうのは、それに慣れていないと結構難しい。 |
どうしてもこっちから取りに行っちゃうというか、逆にそうしないといけないような気にさせられちゃって。 |
そうして気ばかり焦って、あーだこーだとこっちが勝手に受け取りに行ったにも関わらず文句ぶーたれて、 |
それで結局私が貰えるもんなんてどーせくだらないものだったんだよ、ぺっ、ってそんな感じになる。 |
おい、おい、気と手が早いって。 |
其処で敢えて目を瞑って一体なにが貰えるのかな?と、 |
真面目だかいい加減だかわからないような態度でとっくりと待っていれば、 |
実は割とすんごいものが頂けたりするものなのです。 |
はい、落ち着いて、耳を澄ませてみましょう、ということです。 |
案外良い音楽が聞えないのは、 |
自分がベラベラ喋っててちゃんとそれが聞えなかったからなのかもしれません。 |
お前喋りすぎー、というかね、そんな。 |
アグレッシブなのも大変結構なのだけれども、それで見えなくなったり聞えなくなったりするものもあるので、 |
そこはそれ、柔軟な対応が求められるのですよ。臨機応変臨機応変っと。 |
でもですね。 |
そういうのはやっぱり攻めて攻めて攻めきったゆえに、わかるようになったことかもしれませんね。 |
そうしないと、攻めきった果てにあったものが、それだけじゃ不十分だったって事、わからないものですから。 |
今期のアニメを私がどう観るか。 |
冒頭でも言ったように、面白く無いようでいて、もの凄く面白く既に見ています。 |
頭なんか使う必要無く、ただ魂を任せて大いに揺さぶられています。 |
面白くて、笑えて、キュートで、まったりで、笑えて、笑えて。 |
そういった感慨を動作を、ほとんど受動的に行える幸せ。 |
ん~、全く以て気分が良いです♪ |
で。 |
ここまで来れば、私としてはやることはただひとつ。 |
これらの感慨を、文章で表わしたい。 |
今の私ができるのは、ただあははーって笑ったり萌え~って叫ぶことくらいですもんね。 |
それは思いっきり私の |
良いことではあるのだけれども、でもそれだけじゃーねぇ。 |
やっぱり今まで色々あくせくしながら文章にしてきた私としては足りないのです。 |
もっとこう、この笑いとか萌えとかを語れないものだろうか。 |
もっともっと、この「感動」を表現できないものだろうか。 |
うーん、難しいですよ、これって。 |
もう既に色々思い描いてはいますけど実力不足が露呈されていくのをただ見てるですし。 |
うわわ、これはきっついわ。 |
ネット上でも私と同じようなことをやろうとしている方は結構いらっしゃると思います。 |
「笑い」というものをただ笑えたと表明するでも無く、どこが笑えるか、というのでも無く、 |
ただもう、読むことでその「笑い」がわかってしまうような、文章。 |
或いは、読むことで書き手と読み手が同じように笑い合えるようになる、 |
というような文章を私は是非書いてみたいと、そう思っているのです。。 |
SSを書く、という手法もありかとは思われましたけれど、私はあくまで「感想」で。 |
私はこれからも私のこの拙い言語感覚と表現技術を、 |
さらにそれ以上に拙い努力を以て磨いて、そうして泥だらけになって色々書いていこうと思います。 |
もううまくなってんだかヘタになってんだかわからないような、そんな文章作成活動をやっていきます。 |
なにかを書く、それ自体がいよいよ楽しいこととなって、私に迫ってきます。 |
私は文章がうまくなりたいです。 |
でも文章がうまくなりたいために、文章を書いている訳ではありません。 |
文章で表現するのを楽しむために書いています。 |
そして。 |
その文章を書く、という行為自体が既に、 |
うまい文章を書ける努力をし続けるという事を内包しているのです。 |
文章を書くのを目一杯楽しみたいから、もっとうまくなりたーい。 |
ていうか、うまい文章って表現いやだなー。 |
良い文章、の方がいいな♪ |
正しい文章、或いは正しい言葉遣い、というのもあるけれど、 |
私は、それとそうではない文章・言葉遣いとを合わせたものの中から、選んで使っていきます。 |
正しいのも正しくないのも、どっちでもいいけどとにかく良いものを。 |
なんだか話が大いに逸れてしまいましたが、まぁいいでしょう。 |
全然まったく、問題無いでしょう。 |
なぜなら。 |
かわいいは、正義! だから。 (あ?) |
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■■ 夢と希望 ■■ |
『私の夢になってよ・・・・・・そら。』 |
~カレイドスター第1期最終話・レイラのセリフより~ |
魂と体が同化する瞬間。 |
まるで心が溶けて私の内から流れ出ていくような衝撃。 |
これが、最高っていうんだ。 |
ただ自分の思い描く理想の中を生き続けて、現実との齟齬により自滅する愚。 |
そこから飛び出したはいいが、それを誇ることで、厳しき現実を知りそれに隷属する己を隠す愚。 |
自らの置かれた境遇を受け入れることが、自分にとってどういうことであるのか。 |
一体私はどこに居て、なにを感じているのか。 |
問えば問うほどに言葉は紡がれ、そしてやがてはその言葉を標として生きてしまう。 |
だから、頑張る、としか言えない。 |
だから、死ねない、としか言えない。 |
自らの思想を以て世界の中での己をひたすら作り替え続ける、愚。 |
なんのために、あなたは此処に居る? |
あなたは此処に居たいために、此処に居るのか? |
あなたは此処に居るために、自分をそのために変え続けていくのか? |
一体、なにをそんなに怖れているんだい? |
あなたが此処に居るのは、もう既に当然なんだ。 |
そしてそれは、とてもとてもすごいことなんだ。 |
どんなに理想の世界の中で溺れようとも、どんなに現実に隷従しようとも、 |
どんなに世界を開発し続ける独善の永続があっても、これは絶対に変えられないんだよ。 |
なにものにも動かされない、絶対の生存。 |
ほら、よく聴いてごらん。 |
此処で魂が奏でているよ。 |
力強く、そしてすべてのものを凌駕する圧倒的な鼓動のリズムを。 |
そして見えるよ、絶対の自信がこの体の中に渦巻いているのが。 |
あなたがどこに居ようとも、世界のどこに位置していようとも、 |
そしてあなたがどのような世界に取り巻かれていようとも。 |
あなたの命の輝きを吹き消すことは不可能なんだ。 |
その世界から吹き付ける風が強ければ強いほど、その命はより強く燃えさかる。 |
だから。 |
たとえどんなに風が吹き荒れようとも、私は絶対に生きることを諦めない、のじゃ無い。 |
たとえどんなに風が吹き荒れようとも、この私の命は絶対に消えないんだ。 |
私は諦めない、という意志を込めた言葉、それを私が目指している限り、 |
私は決してこの世界の中を自由に羽ばたくことはできない。 |
世界の重圧に支配されて地べたを這いずり回ることを誇ることしか、それでは出来ない。 |
今一度だけ、問う。 |
あなたは、なんのために、此処に居る? |
きっとそれは、誰にだってわかる問いなんだ。 |
誰もがみんな、持っているもの。 |
それをあなたがどう扱うのか、すべてはそれにかかっている。 |
あなたはそれを、捨て去ることで成長したと思うだけですか? |
あなたはそれを、神棚に飾って拝み続けることでその純潔を保てると思うだけですか? |
あなたは、あなたの持っている夢を、どうしますか? |
自らがこの世界の中で自由に羽ばたくためのその翼と、夢をひとつにする。 |
夢は翼、それは私の体、そして、私の命。 |
翼は夢、そして、空へ。 |
ただ在るがままの自信を胸に、羽ばたいていく。 |
それが、本当はすべての人に与えられた、ただひとつの平等なもの。 |
そして。 |
それが、希望。 |
たとえようもなく、すごい、希望。 |
自分にも夢が必ずあることを絶対に確信できてしまうこと。 |
それは、ものすごい希望なんだよ。 |
その希望がそして、あなたにずっとずっと教え続けていく。 |
夢は、いつでも、どこにでも、あると。 |
なにものも怖れない、とはもう言えない。 |
私にはもう、怖いものが、無い。 |
本当は怖いものが一杯あるけれど、でも決してそれに負けないで頑張れる、とは言えない。 |
私にはもう、夢しか、見えない。 |
其処にはもう、命の輝きしか、無い。 |
最高とは、こういうことなんだ。 |
カレイドスター、最高。 |
そしてレイラ、最高。 |
自らの翼に夢を宿したとき、 |
初めてその夢を実感し、初めて自らの生きる世界を生き、 |
そして初めて自分も世界の中で変わることができるのですよね。 |
今一度、レイラ・ハミルトンに盛大な拍手を。 |
そして、夢は、そらへ。 |
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■■苺とましまろ■■ |
うーわー。 |
すごいの、きましたね。 |
あはは、こりゃー腰抜けたわ。 |
でも腰抜けても笑えてくるというか、どっちかっていうと恥ずかし笑い。 |
あー、うん。 |
これは駄目です。 |
ストライク直撃です。 |
こういうのきちゃうとねー、萌えとかってすっごい積極的に言いたくなってきちゃうよね。 |
あーもー仕方ない。やるせない。どーしよーも、無い。 |
面 白 す ぎ て 、 笑 え ま す 。 |
ということで、苺ましまろ。みてしまいました。 |
完全無欠にぽかんと討取られました。 |
すとらいくばったーあうと。気分爽快に振り切りました。 |
でもなんかバッターボックスにいつまでも居られちゃうような、なんだか呑気にバット見つめちゃったりとか。 |
あー、なんか今かすりもしなかったよね、完全やられたよね、ねぇ?審判さん? とか、 |
そんなことをボソっと尋ねちゃうような、ていうかはやくベンチに戻れって話ですが、 |
でもなんだかそこでゆるゆると話がはずんじゃったりとかね、そんな感じ。 |
これはもうヌルいですよ、オフビートノーミュージックですよ。 |
冷たくも熱くも無い水たまりでちゃぷちゃぷしながら遊んじゃうっていうか、お前そこ通りの真ん中やでー、 |
とそういう周りの声にあんまり散らかさないからーとか反応するような、いやだからそこで遊ぶなよってね。 |
つか、そういうやりとりが着々と時を進めていて、気付いたら夕暮れで、じゃ、帰りますかとか、 |
そんなね、あんたら今までなにやってたんとかね、もう、ね、うん。 |
要するに、今期のアニメは苺ましまろで決まりです。一等賞はキミのものだ。 |
短大生のおねえちゃんの周りに集う小学生っ子達のお話なんですけどね、って、 |
これがまたやる気なんててんで無い訳で、既にもう好き勝手やらして貰いますね、 |
なんてムキになることも無くて、つまりワザとらしさを必要としない超自然体のなりゆき万歳の豪華版。 |
いやさ、これだけ徹底して放任しててトントン拍子にオフビートを刻めちゃうなんてさ、もはや凄いです。 |
そんけーです。でもきっと私の拙い尊敬心などてんで気にしないでラフにお付き合いいただけそーで、 |
私ちょっと感激ですとか、瞳を星にして振り返ってみるとぐーぐーとエンディングが流れてたりとか。終わるな。 |
そうして慌ててまた最初から見直してみたりするんですよね。 |
いやだって、あんまりにも凄いんだもん。驚いちゃった。 |
それはまるで、出来合いの音楽をきっちり勉強してそれをアレンジした自分の音楽をお披露目された、 |
そうでは無くて、なんだか目の前のものをちょこんと叩いたらなんかイイ音でちゃったんで、 |
もっと色々叩いてみようってことでトンテンカンとはしゃぎ回って叩きまくってたら、 |
とっても綺麗な時間になりました、という手合いをわーっと目撃しちゃったっていう、 |
そういうアレですね、感動。 |
わ、うわ、あんた今のなに? ちょっとどういうこと? なに?なに?なんでそんなんできるの!? |
っていう、それはもう驚きとびっくりとうきゃーというような、そんな嬉し恥ずかし満載の拍手を浴びせちゃう。 |
もし拍手ボタンがあったら30連打くらいするね。 |
「へぇ~ボタン」だったら、ケタ違いに打つね。むしろ叩き潰す勢いで。すみません潰しません。 |
だからー、苺ましまろでいこうよ、みなさん。 |
美羽ちゃんがどこまでも飛んでくボケで、千佳ちゃんがハリセン返しのツッコミで、 |
茉莉ちゃんがボケを目指すオロオロで、伸恵お姉ちゃんがどうしようも無い人というところでよござんすね? |
マサチューセッツ。 |
ということで私はどかんとデカいのきたのは美羽ちゃんからでしたが、 |
次第に周囲に綺麗に絡め取られていく美羽ちゃんを目の当たりにして、ぞろぞろと苺ましまろになってきて。 |
うあー、これが日常っていう萌えなんだよなーっ。 |
これぞ萌え、これが萌え、これは萌え。 |
笑いが常態という時間が淡々と流れていく中を一緒に流れてみたり飛び出してみたりオロオロしてみたり、 |
そういう愉快で楽しくてぽやーっとできちゃうこの感覚がずっと続いていく予感。 |
これは笑えます。これは萌えます。よって笑えるので萌えます。おお、開眼。 |
この面白さがわかる感受性がこそ萌えなのだー、なはは、みんな笑え笑えー。 |
あーほんと、こういう作品をみんなで観て笑い合えたら楽しーよねー。 |
紅い瞳は、苺ましまろに、萌えました。 |
今、苺ましまろが、ヌルい。 |
かわいいは、正義! (番組キャッチコピー) |
あんた、いいこというねー。 |
そういうことで、しばらくお願い致します。 |
自分でもなに言ってるのか書く前からさっぱりわかって無いんですけど、 |
なんかスカっとしたので、全然イイです。 |
よし。 |
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-- 050711-- |
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■■ 何度でも創る ■■ |
感想書くアニメが無いと、当たり前のように日記をサボる紅い瞳です、こんばんわ。 |
やーもー、だってほんと今期はアニメ無しですから。 |
感想を書きたいと思うアニメは無いですから。もーしわけない。 |
ということで、私としては本とか漫画とかゴソゴソ読んでいたのだけどね。 |
あ、なんか今日は書く気が起きたというか、なんかメモって起きたいっていうか、そんな感じです。 |
でね、ほら、浦沢直樹の「プルートゥ」。あれ、やっと読んだのですよ。2巻まで。 |
まぁ、読んでどうこうっていうか、浦沢直樹は最初読み始めたときはさっぱり面白くなくて、 |
それで少し我慢して読み進めるとなんだか面白くなってくる、っていうかなんか引き込まれちゃうっていうか、 |
そういう感じですけど、あ、たとえばモンスターとかマスターキートンとか。 |
うん、でもね、それは面白いっていうのは別になにか惹かれるものがあったとかそういうんじゃなくて、 |
ただこうストーリーラインが気になるっていうか、要するに「続きが気になる」ってニュアンスでさ、 |
私にとってはこういうのは別に取り上げるほどのものでも無いんですけどね。 |
あ、プルートゥもそんな感じだったかな? |
なにか感想言えって言われても困っちゃうっていうか、そんなとこ。 |
というかね、これを読んでて思ったことは、全然別のこと。 |
ああ、手塚治虫は幸せな人だなぁ、って。 |
だって、こうやって自分の作品を新しい手法で再現してもらったんだもん。 |
あ、うん、プルートゥって鉄腕アトムを浦沢直樹が自分流に描き直したものなんだけどさ。 |
そうやって他の人達がそうやって語り継いで、ううん、語り継ぐだけじゃなくて作り続けてくれるなんてさ、 |
それってさ、嬉しいよね、って思う。 |
ほんとは、自分がもっと創りたかった、作り続けたかったと、思うよ。 |
そう、うん。 |
私はさ、自分で創ったものって、必ずまた創ってみたいと思う人なんです。 |
一度作品として出したものってさ、それはやっぱりそれはそのときはこれで完成と思うわけだけどさ、 |
でも時間が経てば、またムラムラとそれについてのアイディアとか涌いてくるじゃん? |
でまぁ、一度創ったものを手直しして再提出するっていうんじゃなくて、 |
やっぱりそこはそれ、新しいもの、としてさ、同じ作品をもう一回創ってみるんだよ。 |
私はね、ぶっちゃけ言うけどさ。 |
冬目景にもう一度「羊のうた」、創って欲しいんだよね。 |
続編、って意味じゃないし、新しいカットを付け加えたりして補強する、とかそういうのじゃなくて。 |
ていうかそれは完全版として出たけど。私は買わなかったけど。 |
あー、うん、要はこれが今日は言いたかったんだよね。プルートゥは関係なし。ごめん。 |
で。 |
羊のうたってものが持っている「要素」、それを使って、また「別の」羊のうたを創って欲しいんだよね。 |
なんていうかな、羊のうたっていうのはいい加減な言い方をすれば、冬目景の世界の見方な訳で、 |
それっていうのはほんとは尽きる事なんか無い訳で、だからある意味羊のうたが完結したのは、 |
それはあくまで羊のうたの「ストーリー」だけなんだよね。 |
たぶんきっと、羊のうたを完結させたときの冬目景と、今の冬目景の世界の見方は全然違うだろうし、 |
だから今羊のうたを一から新しく創ったとしたら、たぶん全然違うものができると思うんだよね。 |
あー、それが商業的にありかどうかは、別にどうでもいいんで。却下。 |
やっぱり、一度創ってそれではい終わりって、いうのはなーんか違和感あるんだよねー。 |
例えば私なんか、もう灰羽連盟の感想を何回も書いてるんだよね。 |
それだってたぶん、私はまだまだこれからも同じもの見て何度でも感想は創れると思うし、創りたい。 |
冬目景だって、たぶんまだまだいくらでも描けると思う。 |
別に新しいエピソードを考えろって意味じゃなくてさ、 |
ただもう一度羊のうた的なイメージで頭を支配させてみれば、また新しいものが創れるよ、うん。 |
ま、ある意味羊のうた以降の作品がその代わりを担ってるのかもしれないけれど、ってそれが正論か、 |
でも、やっぱりそこでそれが再び羊のうたへ、っていうと全然違ってくるよね、色々。 |
要するに私が言いたいのは、受け取り手が何度も読み返せる名作を手にしたとき、 |
創り手の方にも同じように何度も創りたいという意識があってもいいんじゃないか、って事。 |
まー、どっちかっていうと、私は冬目景には私ら読者の事なんて意識して欲しくは無いね。 |
だからそういう事をやるときだって、冬目景には思う存分やって欲しいなぁ。 |
自分が過去に創った作品を見直してさらにそこからなにかを創り出す。 |
というか、そういう作者自身の繰り返し行為自体が、さらに作品を分厚くしてくと思う。 |
それはね。 |
なにも羊のうたを丸々全部、いちから新しく創って、ていう意味じゃないよ。ま、それが一番だけど。 |
ある一場面だけどぽっと全然違う角度から描き出してみるとか、 |
なんなら、なんの脈絡も無くさらっと千砂のイラストを描いてみるとか、そういうのでもいいと思う。 |
たぶん、今描かれた千砂は、羊のうたが完結した当時の千砂とは全然違うと思うし。 |
といっても、冬目景が今までの千砂をただ踏襲して描いただけならそんなに変わらないだろうけども。 |
だから、よく原作をアニメ化するとかあって、それに原作者が協力するって、 |
あれって結構いいものだと私は思うんですよね。 |
それも別に原作を忠実に消化させるとか、そういうんじゃなくて、 |
原作者による原作の読み直し、としてのアニメ制作をさせていけばもっと面白いと思う。 |
あ、読み直しと読み返しは違いますからね。うん。ま、いつも適当に使ってるけど。 |
原作の千砂はこんな表情絶対しないとか、そんなこと言うはず無いとか、 |
そういうふうに視聴者に受け取らせない事に注意してる暇があったら、 |
原作じゃしないと思われる表情を千砂がしたら、それは一体どういう羊のうたになるだろう、 |
原作じゃ言わなかったこのセリフを千砂に言わせるには、どういう羊のうたにすればいいのだろう、 |
そういう風に考えていった方が断然面白いと思います。 |
勿論、原作を忠実に再現するという意味でのアニメ化も良いですけどね。 |
私はそんなの見てる暇があるなら原作を読みますネ。 |
といっても本当に「忠実に」再現できることなど無いのだから、たぶん見るだろうけど。 |
すみません。 |
この期に及んで、自分がなんの話をしたかったのかを忘れました。 |
取り敢えず、冬目景万歳でFA。 |
当たらずとも遠からず、ですよね。 |
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■■神無月の巫女について■■ |
「神無月の巫女」。 |
私はこれを別に名作だとか、傑作だとか、そういうつもりは全く無い。 |
作品としてその善し悪しを云々する気も全く無いし、 |
そしてこの作品が好きか嫌いかを述べることに、本当の意味で没頭することも無い。 |
私にとって「神無月の巫女」とは、その感想を書き綴るために観たものでも無い。 |
ただ「神無月の巫女」という映像の中にあった、僅か一点を見極めるためだけに観た、 |
そういうアニメでしか無かった。 |
誰かを愛するということは、どういうことか。 |
ただこの事だけを考え、想い、そしてひたすら、感じた。 |
そうしている私の前には、延々とその私に応えてくれる「神無月の巫女」があった。 |
もっと、もっと、もっと教えてくれ。 |
貪欲に、そしてなによりも冷静に、私は「神無月の巫女」に問い続け、 |
そして「神無月の巫女」はその私の問いかけにすべて冷静に、そしてなによりも熱く激しく答えてくれた。 |
私が得たものは、その「神無月の巫女」が与えてくれた答えだけ。 |
それ以上でも、それ以外でも、無い。 |
そしてそれで、充分だった。 |
私がその答えを使って、さらなる答えを求め続ける事ができる限り。 |
「神無月の巫女」が与えてくれた答えが、私の中に組み込まれていくのを私は感じていった。 |
私の中で脈々と続く今まで得てきた、その他の「答え」達の系譜が、 |
その「神無月の巫女」という答えをどうその中に位置づけるかを相談しあっていた。 |
そして、どうやって私とひとつに統合するのか、或いはさせるのかを。 |
「神無月の巫女」というものが、ただそれだけの形を維持して、私の中に頑として居座り続ける事は無い。 |
必ずそれは形を変え、そして私とひとつにならなければならない。 |
私にとって、すべてはお客様では無い。 |
私にとって、すべては私と共に在らねばならない。 |
だからゆえに、私はそれを私の内に取り込むために戦い、或いはそれと傷つけ合い、 |
それでもやがてそれが私に綺麗に消化吸収される事を目指しながら、私はそれを見つめ続ける。 |
もしかしたら、どんなに頑張っても、 |
私は「神無月の巫女」の与えてくれた答えをものにできないかもしれない。 |
けれども。 |
それでも私は、「神無月の巫女」が答えを与えてくれたという事の重大さを想う限り、 |
いつでも当たり前の事に気付いてしまう。 |
曰く、私はもう、その答えを知っている、と。 |
その「神無月の巫女」が私に与えてくれた答えは、 |
それは私が「神無月の巫女」から引き出したものなのだから。 |
私が問いかけ、そしてその問いかけを為し続けたゆえに、その答えは得ることができたのだ。 |
それは、もはやその答えを創ったのは私自身、と言える。 |
だがしかし、その私による答えの創作行為は、そこに「神無月の巫女」があったゆえに、 |
初めて可能になったことであるのを、決して私は見失うことは無い。 |
むしろ、「神無月の巫女」が目の前にその姿を見せてくれたゆえに、私は答えを創ろうと思えたのだ。 |
「神無月の巫女」とは、そういうことであった。 |
愛と憎しみ、それがどれほどの痛みと苦しみと快楽を与え続けようとも、 |
そうである事を知れば知るほどに。 |
恥と罪、それがどんなに深く自らの本質と化していくことをこそ真摯に願い奉ろうとも、 |
そうであらねばならぬ事を知れば知るほどに。 |
そして、涙が己のすべてを表わす悲しみとなろうとも、 |
その事にこそ最も流せぬ涙があることを知れば知るほどに。 |
そのすべてを絶対に絶対に乗り越えて、誰かと共に在り続ける意志をこそ、命を賭けて育てていく。 |
その命を宿した意志の駈け回る世界の中にこそ幸せというのはあるのだと、 |
そしてその幸せの中で、愛と憎しみと恥と罪と涙が待っていてくれるのだと、私はそう思っている。 |
神無月の巫女について特に述べることは、以上で終わりです。 |
またいつか、私のこれからの文章の中に「神無月の巫女」の息吹を感じて頂ければ幸いです。 |
ご静読、ありがとう御座いました。 |
そしてこれからも、よろしくお願い致します。 |
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参考文献: |
・「眼差しの順番」 (後半以降を参照) |
・「気持ち悪いくらいに生きている」 (後半以降を参照) |
・「愛と憎しみ」 |
・「ふたつの嘘」 |
・「私のほんとう」 |
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-- 050703-- |
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■■ バトンがきたよ ■■ |
なんか、梅雨っぽい。(挨拶) |
はいこんばんわ、紅い瞳です!魔術師の工房の管理人やってます!今日も割と元気です! |
はい。 |
ということで連続更新三日目ということですっかりハイテンションですが大丈夫、まだいけます。 |
さて、さて、さて。 |
いつも紅い瞳に構ってくださる久遠の光のときみつさんからミュージカルバトンが回ってきました。 |
要は5つの質問に答えりゃいいんですよね? |
てか、なんで紅い瞳に音楽やねん。音楽なんてそんなね、まったく、もう。 |
とぶつぶつと文句を言いながらも、バトンを受け取ってから今日書くまでの間必死こいて考えてたりします。 |
紅い瞳の仕事は丁寧です。(どの口が言うか) |
1.Total
volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量) |
・無し :えっと、綺麗さっぱり入っていません。音楽は全部CDとMDで済ませてます。 |
2.Song
playing right now (今聞いている曲) |
・『約束の場所へ』 / 米倉千尋 :アニメ「カレイドスター」のOPのひとつ。聴いているとどんどん元気になれるんですよね。 たとえどんなに落ち込んでいようとも、夢を忘れないように、そして忘れてしまったらまた作ればいい。 なんだかそんな感じの曲です。 |
3.The
last CD I bought (最後に買ったCD) |
・『コゼットの肖像 Original
Soundtrack』 :アニメ「コゼットの肖像」のサウンドトラック。正直収録されてるED「宝石」以外はあまり気に入らず。 少々お買い物的には失敗だったかな? と思いつつもたまにBGMで使ってます。 だって勿体ないし(ぉぃ) |
4.Five
songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲) |
・『Free Bird』 / 大谷幸 :ご存じアニメ「灰羽連盟」のOP。サントラ「ハネノネ」に収録されているものを聴いて聴いて聴きまくって、 ここぞというときにも聴いて、なんかもう、聴いて。うん、ごめん、それしか、言えない。 |
・『Ailes Grises』 /
大谷幸 :ご存じ(以下略)。これは最終回のレキの日記のシーンで流れていた曲。たぶん紅い瞳が曲を聴きなが ら涙を流した回数ではこの曲がダントツTOP。 |
・『交響曲第6番 ヘ長調
作品68 「田園」』 / Beethoven :ブルーノワルター指揮。たぶん私の所有物の中で1、2を争う古株だと思う。 かなーり昔から私の手元にあって、そしてかなーり長い間聴いている曲。今でもよく聴きます。 好きとか嫌いとかもうそういうの関係なしに一緒なので、そんなね。幼馴染みってこういう(以下削除) たぶん火事とかあって逃げるときにコレと「ハネノネ」は持って逃げると思う(ぉ) |
・『朱い馬』 / 花*花 :アルバム「コモリウタ」収録。コモリウタ収録曲の全てが好きなのですけれど、どれか1曲だけを選べと 言われたらコレ。とにかく歌詞が凄い。なんでこー魂とか意識とか吹っ飛ばしちゃうような事書けるかなー キミタチ。とにもかくにも歌詞の意味をイメージしながらウンウン唸りながらそれでいてなにかわかっちゃう、 そんな わかります。 |
・『年年歳歳』 / 一青窈 ・アニメ「愛してるぜベイベ」のED曲。たぶん紅い瞳が一番鼻歌で歌う曲(笑) コレとL'Arc~en~Cielの「Blurry Eyes」のどっちを書こうか迷ったんですが、こっちの方が私には 歌いやすいので(なにその選考基準)。なんていうかとても素晴らしく感情移入できちゃいます。 でもたぶん「愛してるぜベイベ」のEDじゃなかったらスルーしてたっぽいです。 え? みんなそんなもんでしょ?(違) |
5.Five
people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人) |
・yukiさん |
・Lilyさん |
・戯さん |
:一応、このお三方でお願いします。5人は無理無理(笑) といっても別にネタ提供程度に思ってくださって結構ですので、興味が無ければスルーしてやってくださ いませ。答えたい人はどーぞ、という方向で。 ていうか迷惑だったらごめん。メールで馬鹿って送っておいて(落ち着け) |
という感じになりました。 |
予想以上に面白い答えが出なくて自分で勝手にヘコんでしまいましたけど。 |
ま、まぁ紅い瞳に音楽、なんていう組み合わせなのでしょーがないんです。 |
アニメとか漫画ならまだほら、さ、ね、えっと、うん、ごめん、言い訳、カッコワルイ。 |
ええっと、そういうことで、ときみつさん、バトン渡してくださってありがとう御座いました。 |
また今度こういうのありましたら、渡してやってくださいませ。 |
◆ ◆ |
さて、新しいアニメ番組到来の季節です。 |
紅い瞳、この期に及んでもうなんだか全然です。 |
今回はなんだか今の今までLOVELESSやら神無月の巫女やら、 |
その辺で頭が一杯でもう考えていませんでした。 |
でもさすがにそれも終わってしまったワケですし、もう時間なワケですし、 |
ということでなにを見るのかを選んでみることにしました。 |
・ぱにぽにだっしゅ! |
選んだ理由: 面白いって聞いたから。 |
・ぺとぺとさん |
選んだ理由: 面白いって聞いたから。 |
・苺ましまろ |
選んだ理由: 面白いって聞いたから。 |
今期も紅い瞳と魔術師の工房を宜しくお願い致します。 |
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-- 050702-- |
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■■間違いだらけの始まり ■■ |
ごきげんよう、紅い瞳です。 |
本日はLOVELESSについて色々とお話していこうと思います。 |
やー、終わりましたね、LOVELESS。 |
正直、どうやってあれだけのものをまとめて終わらせるのか心配でしたけれど、 |
いざ12話を終えてみると、きちんと終わりを付す事が出来ていた仕上がりになっていました。 |
勿論、すべての事柄に回答及びそれに準ずる示唆が与えられてなどいませんでしたが、 |
しかし形の上では、これで終わりなんだ、という意識を視聴者に芽生えさせるには充分な出来でした。 |
それはおそらく、LOVELESSがすべてが終わった、という意味での終わりではなく、 |
なにかを始めるための準備が完了した、そういう終わりを提示した故にそれは為された終わりなのでした。 |
「なにも解決していない」という荷物を背負ってスタートを切る。 |
このスタイルを確立するために、この全12話があったと言っても過言では無いでしょう。 |
そしてそれは、逆になにかを解決しきることなど、本当は無いんだよ、という事を示唆してもいます。 |
解決したと思っても、それはまた新たな問題を産み出すための動機にしか成り得ず、 |
導き出された解答そのものが、次の問題の温床になる。 |
或いはなにかを解決したという意識そのものが、 |
既にまた解決すべき事柄に生まれ変わっているともいえましょう。 |
一度出した答えで、それをそのまま持ったまま生きていける訳が無い。 |
何度でも問い直し、何度でも考え詰めて、そして延々と新しい答えを刻み込んでいく。 |
だからどうしたってこれでいいと安心できる答えを得られない、そういう不安感は募ることでしょう。 |
だって、これで良い、と思った事自体、既に間違っているとしか思えないのですから。 |
けれども。 |
それは、確かにそこに何度でも問い直せる解答の「居場所」があるという事でもあるのです。 |
たとえ間違っているとしても、答えが出ない事など無く、 |
そしてそれはまた、答えを出せない自分なんて無い、という意識を発生させるに至ることができます。 |
間違っているから、それが怖いから答えを出せない、のでは無く、 |
答えを出すことができるから、だから安心して間違えることができる。 |
どんなに間違おうとも、答えを出すことはできてしまうし、そしてその答えを示せる場所があるのですから。 |
その間違った答えが与える影響を怖れてしまう前に、その影響を自分が与える事ができる喜び。 |
そしてその喜びを核に正しい答えを求め続けて生きていける感動。 |
それは、LOVELESSの中で追求されていたもののひとつであり、 |
またLOVELESSは少なくともその追求の達成という意味での完結は出来ていたと思いました。 |
そういった作品側の提示したスタイルの中に、見る者は様々なものを読み込むことができます。 |
そしてその中には無論作品側が含ませたものもあります。 |
私はこうして今までLOVELESSの感想をずっと書いてきて、そして無事書き終えることができました。 |
そして今振り返ってみて、ではLOVELESSをみて私が書いた感想の中で、 |
私は一体なにを示したかったのだろうか、とふと考えてみました。 |
ところが、今回はおそらく初めて、その自分の問いに対して私は回答することができませんでした。 |
ざっと自分の書いた感想を読み直してみると、ひとつすぐにわかることがあります。 |
それは、ほとんど感想と感想の間に連続性が見られない、ということです。 |
例えば、一連の感想の中で一番多く扱ったのは主人公の立夏ですが、 |
立夏についての箇所の文章を繋げて読んでいっても、 |
きっと「立夏」というひとつの人物像を築くことはできないと思います。 |
たぶんそこには、立夏が見たモノ、それについての印象を得るに留まる事しかできない、 |
そういったものしか書かれてはいないと思うのです。 |
そうすることを私は意識して書いたつもりは全くありませんでした。 |
むしろ私は、「痛み」とか「言葉」とかそういった概念を根本に据えて、 |
そこに収束していく形で立夏やその他の人物について書いているつもりでした。 |
そして実際に、ひとつひとつの感想を取り上げてみてみると、 |
確かにそういった個々の概念に対する私の説明が為されていることは見えてきます。 |
けれども、逆にいうと、それらは個々の概念がそれぞれ独立してあるということであって、 |
それゆえにそれら概念同士の間に関連性があまり見る事が出来ず、 |
結果それの元に収束していく各人物の姿も、 |
自然概念ごとに描かれたイメージとしてバラバラになってしまったのです。 |
つまり、「痛み」について書かれていたときの立夏と、 |
「言葉」について書かれていたときの立夏を、ひとりの立夏としてまとめてみることができないと、 |
そういうことになります。 |
では、これは私にとってどういう意味があったのか。 |
私はこれは失敗であると、そう認識しています。 |
そして、失敗ゆえに、全く今までの自分では書くことができなかったものを書くことができた、と、 |
そう思っているのです。 |
というか。 |
だってさぁ、実際そんな感じじゃん? |
いや、私らが感じてる世界ってそんなイメージで迫ってくるじゃん。 |
自分で決めた一個の見方で説明できるほど世界や他人は甘く無いし、 |
それに説明したとしたってさ、結局その無理さに押し切られて崩壊しちゃうじゃん? |
なんつーかなぁ、割と実感的な事なんよ。 |
言葉で書けるものはあるけれど、そこにはその言葉を書いている人間、も居るんだからさぁ。 |
なにかを書くことでこれはこうだって断定した時点、ていうかその断定という行為自体がさ、 |
その断定された対象にさらに影響与えてると思うし。 |
それに影響受けてんのは、それは影響を与えた私自身もそうだし。 |
んー、なんていうかさ、私があの人はこういう人だよって説明した瞬間にもさ、 |
なんかまたそれってなんか違くね?っていう疑問がくっついた説明が出来ててさ、 |
もー一生私の説明はその説明対象に追いつけないって感じだと思うね、ほんと。 |
やー、だって私ら生きてんだもんね、当たり前っちゃー当たり前っしょ、それって。 |
でさぁ。 |
そうそう、「言葉」、ね。 |
LOVELESSってスペルバトルとかあるし、まぁそれらと関連づけて色々解釈できたら面白そーって思って、 |
それで色々考えてくうちに色々まとまってきてさ、こりゃいけるってんでまぁ書いた訳よ。 |
言葉ってーのはまぁ「私」と「誰か」を繋ぐものな訳だけど、でも最初はそういう風に認識はされずに、 |
ただその言葉を使えばなにかができるって感じでね。 |
だから最初っから言葉ってのはこういうために使うっていう目的意識なんて持てない訳で、 |
使っていくうちに段々それがわかってきたり、またその言葉を使ってできたこともわかってくるんだよ。 |
私らほんと、知らないうちに言葉なんか使えるようになってんだし、 |
でもだからって訳わかんねーって放り出しちゃうのは気が早すぎるっていうか、なんというか。 |
だからさ、なんでか知らないけど言葉が使えちゃう不思議はあるけど、 |
でもとにかく使えてるのは確かなんだからそれでいーじゃん、 |
てかなんでかって考えてるよりさっさと使うことできることに勤しんでた方が意味あるっぽいって感じさ。 |
あー、うん、倭とかそんなラフっぽさがあったよね、あれはいいカンジ♪ |
そんでなんか知らないけど色々使えるから言葉ってものをブンブン振り回して遊んでるとさ、 |
自動的にそれが誰かにヒットしちゃう訳よ。 |
あ、ヤベー、って思ったときにはもう手遅れで、私らはもうお互いを認識しちゃうんだよね。 |
それってつまりさ、私らが誰かを認識したから言葉を使えたんじゃなくて、 |
言葉が先にあってそれの行き先にたまたま「誰か」ってのが居るのに気付いたってそういう事だよね。 |
で、それはさらに次があって、ということはだよ、 |
でもだから言葉が無かったら誰も居なかったって意味じゃ無い。 |
というのはその見つけた誰かと言葉を交わしていくうちに、ちゃんとわかってきちゃうことなんだよね。 |
あー、この人らって随分昔から私の周りに居たんだなぁって。 |
そういう実感がさ、遡行するっていうかなんていうか、 |
誰かって存在を私がそれを認識する以前からあったものとして創っちゃうんだよね。 |
そして私の言葉が照らしていないときにも、その人達は私の知らないところでちゃんと生きている。 |
私はそれを、もう「知っている」んだ、って。 |
そーそ、知らないものを知ってるっていうこと。 |
ていうか、そういうのって誰かと言葉を交わせば交わすほどわかってくるよねぇ。 |
その「誰か」が与えてくれる「痛み」と共にさ。 |
んで、「痛み」? |
「痛み」ってなんなのさって聞かれたら、よくわからんよ、という答えがボロボロ出てくるね。 |
なんていうかこれが痛みだって説明した瞬間に初めてわかるよーな事だね、これって。 |
んー、要するに自分が無茶な説明したことで感じるそのズレっぷりの実感、それが痛みだろーね。 |
ていうことで、私も今、かなり痛いです。あ、痛。 |
例えれば、あんたはこういう人だよねなぜなら云々、とその人の前で延々と説明して見せて、 |
そしたらその人がブチ切れて、くだんねぇこと言ってんじゃねーとか言って鉄拳くれたってそんな感じ。 |
あはは、そりゃー怒るわ。 |
そんな言葉重ねてる暇あるんだったら私を見ろってんだって、そりゃー言うわな。 |
でもま、ね。 |
たぶんその人の前でそのくだんないと思われる言葉を見せびらかさなかったら、 |
それはきっと得られなかった「痛み」だったとは思うのだけどね、私は。 |
私はあんたのこんな事まで知ってるあんな事まで知ってるとか、そういう嘘八百を重ねなかったら、 |
それはたぶん私は「目の前のあなた」だけしか見ることができてないって、そういうことになるとも思うし。 |
それってつまり、私が言葉で照らしたからこそあなたは存在する、そう言ってんのと同じ。 |
まー極論すれば、それは間違いじゃないんだけどさ。 |
でもさ、その私が言葉で照らした目の前の人って、必ず連続性を持ってるよね? |
そりゃー正確無比な連続性は持って無い、っていうか私にはそんな事認識できないだけだけど、 |
でもしっかりその人はその人だってわかっちゃうじゃん? 実際。 |
だから私が言葉で照らしたときだけその人が居るっていうのには、明らかに足りないとこがあるよ。 |
その目の前のその人には、今私が目にしているその人の時間以上の時間を持って生きてるはずだもん。 |
逆にいうと、今私が目にしてるその人の姿は、その私の知らないその人の姿の集大成にしか過ぎない。 |
ま、だからどの面から見たって集大成なんだけどさ。 |
で、集大成なんだけど、だからバラバラな部分にしか過ぎなくって。 |
だから、うーん、その私の知らないその人の姿、それがどこにあるのかわかんなくても、 |
私はそれめがけて言葉をぶつけようとするんだよ。 |
私はそれでもあなたの全部を知ってますって。 |
その言葉に私が追いつくことはたぶん無いのだろうけれど、 |
でもその言葉が創り出した「痛み」を受け取ることで、おおよその見当は付けられるようになるでしょうね。 |
まーその見当自体もどーせ無茶苦茶なんだろーけども。 |
でもたぶん。 |
ひとつ言葉を重ねるたびに、ひとつ痛みを感じるたびに。 |
それはそのひとつぶんだけ、正確になっていくのだと思う。 |
全体像なんててんでわかりゃしないけどさ。 |
でも私らはわかったと思える部分を基本にして、 |
いつだって無責任に全体像を知ったかぶりに思い描くものさ。 |
だってそうしなきゃ、 絶対にわかったと思える部分すら増えることは無いんだから。 |
私らなんだかんだで、そうやって地道に部分から詰めてくしか無いんだよね。 |
でもそうするために、ちゃんと全体も見据えて行かなきゃ駄目な訳。 |
だって全体が見えてなくちゃ、そこに連続性を感じられなくちゃ。 |
そうやって得られた部分部分は、全体の中の一部、連続するもののひとつ、 |
そう私に捉えられること無く、ただの部分としか受け取られないし。 |
だから知ってる、わかってる、って言うことそれ自体、大事なことだよね。 |
そして私達はずっとずっと、分かり合いながら、分かったと言い合いながら、そうして生きていくのです。 |
うーん、まだ全然書き足りないや、LOVELESS。 (今更言うな) |
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■■ 愛無き者の言葉 ■■ |
・ |
-- LOVELESS最終話 -- |
・ |
◆ |
『誰を見ても、好きだなって思うなんて・・・・・』 |
蒼く降り積もる階を背にして塞がれていない次の段差に足を掛けて居る。 |
その一歩を押し留めるものはただこの薄い体だけでだからこの場に留まっていられるのはやっぱり。 |
それはたぶんそれでもその薄い体が重いからなのだろう。 |
どんなに明るく暖かい光が頭上を照らしても、ひたすら上へと循環していく階段があっても、 |
それでもこの冷たい踊り場に在る俺の体は、すべてを見逃してただ待っている。 |
だってここに居れば、ここに居さえすれば、上に登っていく人達と出会えるのだから。 |
そして。 |
俺はもう、その人達に連れられて、いつの間にかその踊り場から俺の体を失っていたんだ。 |
◆◆ |
静かに木霊していく冷たい体。 |
激しく自分の胸に手を置いて揺さぶってみても、決してその奥にある鼓動を律することはできない。 |
この笑顔を振りかざして歩き回ろうと、決してこの俺の中から悲しみというものを無くすことはできない。 |
ただただ俺の働きかけたことが虚しくこの体の中で響き合い、 |
そして運悪く漏れ出たものが最終的に俺を引きずってどこかに連れて行く。 |
だから。 |
りん、と耳を澄ましてみたんだ。 |
透き通った空気を掻き分けて、俺の元に届く言葉達がある。 |
そしてその言葉達が引き連れた、大好きなあの人達が居る。 |
俺はただ、その言葉達に振り向かされて、そしてきっとその先にあの人達が居ると信じて、 |
そうしてゆっくりとなにかを期待して待っている。 |
言葉がきけるって、嬉しいよ。 |
でも俺は、それをまだ待っていることしかできないんだ。 |
だれかが俺に言葉を向けてくれないと、俺は本当に。 |
けれど、それでも俺は。 |
それでも、信じることができたんだ。 |
その言葉が、きっと誰かを俺に出逢わせてくれて、その誰かが俺を何処かに連れ出してくれることを。 |
今はそれが、とても、とても、嬉しい。 |
俺がこんなに他の人と言葉を交わせるだなんて。 |
俺がこんなに他の人を好きだなんて思えるなんて。 |
『もしかしたら、人生って捨てたもんじゃないのかも・・・』 |
そして俺は、再び舞い戻った。 |
俺が壊してしまう世界の中へ。 |
俺が楽しい自分の人生を歩むことで踏み潰してしまう者達の中へ。 |
壊しながら、消しながら、流しながら、殺しながら。 |
俺が一番求めていたものを得ることで無くなるものがあるんだ。 |
そしてたぶん、それが無くなるということは、俺が一番求めていたものを消してしまう事になるんだ。 |
俺はただ欲しいものをようやく手に入れることができただけなのに。 |
俺はやっと、ほんとうにやっと、みんなを好きって言えるようになったのに。 |
俺、此処に来てはいけなかったのかな。 |
俺、好きって言っちゃいけなかったのかな。 |
俺はただ、母さんに俺を見て欲しかっただけなのに。 |
俺はただ、唯子達と楽しく生きたかっただけなのに。 |
俺はあんた達を傷つけるつもりなんて、全然・・・・・・全然無かったのに・・・・・。 |
『どうして・・・・こんなことに・・・・』 |
知っていた。 |
ほんとうは、知っていた。 |
俺がどんなに頑張ったって、俺がほんとうの立夏じゃない限り、母さんは狂ったまま死んじゃうんだ。 |
俺が唯子の好きって言葉に応えたら、唯子は俺のために死んじゃえるんだ。 |
きっと・・・・・きっと・・草灯だって・・・・・・。 |
遥か彼方から流れ落ちてくる言葉の欠片。 |
それが他人の存在を予感させ同じく自分の言葉に依って俺の存在を誰かに知らしめる。 |
言葉無き世界の中では、俺達はだから絶対に出会えない。 |
でも。それでも。 |
確かに俺達は、俺達以外の存在を知っている。 |
言葉が俺の胸に届くずっとずっと昔から、俺はみんなが居ることを知っていた。 |
それどころか、ほんとうは言葉が無くても厳然として目の前には誰かが無造作に転がって居るんだ。 |
暗闇の中でその他人達につまずきながら歩いていく。 |
自分が何につまずき、そして何を傷つけたのかも知らずに。 |
そして。 |
言葉という光に照らされて、初めてその姿を見合わせた俺達はあっと息を飲むんだ。 |
ああ・・・・・・ボロボロなんだね・・・・・俺達・・・・。 |
言葉で照らせば照らすほど、この世界がボロボロで、そして俺がどれだけのものを壊してきたかがわかる。 |
そしてそのわかった分だけ、俺は俺の未来を知ってしまうんだ。 |
今まで傷つけてきた分を何回も何回も重ねて、この世界の中をこれからも歩いて行かなくちゃって事を。 |
俺が歩けば歩くだけ。 |
俺が誰かを好きになればなるだけ。 |
この世界を覆う闇は深まり他人の姿は見えなくなり、 |
だからよりいっそう不用意に俺はあんた達を傷つけてしまう。 |
それが、ほんとうの俺なんだ、草灯。 |
俺を俺という踊り場に繋ぎ止める、真っ黒な俺の運命なんだ。 |
LOVELESS。 |
愛無き愛。 |
愛を語るその言葉が愛の無い世界を照らしていく。 |
それが俺の、ほんとうの、名前。 |
そして、だから・・・・・・だから・・・・・。 |
『俺を・・・・俺を・・・・・LOVELESSなんて呼ぶなーーーっっっ!!!』 |
ほんとうの俺がなんであろうと、もう関係ないって、俺は言えるんだ。 |
今の俺がほんとうの俺のただの夢にしか過ぎなくても、 |
そして俺がたとえもうそのほんとうの俺自身であろうとも、俺は絶対に誰かを好きになることをやめない。 |
俺は、もう・・・。 |
『やっと・・・・やっとみんなのこと・・好きって思えるようになったんだ・・。』 |
こんな嬉しいことを忘れて、誰が死ぬもんか! |
こんな凄いことを諦めて、誰が立ち止まったままでいるもんか! |
俺は・・・・・俺は・・・・・・・俺はっっっっっ!! |
『俺は立夏だ。青柳立夏だ!俺の運命は、俺が決めるっっ!』 |
誰かを傷つけても、その誰かを好きって言うのが立夏だ! |
誰もほんとうは居なくても、それでも誰かを求めて生きるのが立夏だ! |
たとえ俺が俺のほんとうの運命に囚われているのだとしても、 |
その運命に囚われている俺から飛び出そうとするのが立夏だ! |
それが、それが俺の決めた立夏の運命なんだ。 |
俺は、立夏なんだ! |
全部、全部俺は見つめていきたいから。 |
俺が見つめることができないものがあるってことも見つめながら。 |
そうして俺は言葉を紡ぐ。 |
愛という言葉を紡いで紡いで、そして愛の無い世界に愛を連れてくるよ。 |
俺はもう、みんなと生きたいから。 |
愛無き愛。 |
だからこそ、愛は創れるんじゃないか! |
言葉だけで照らし出した空っぽの愛の無い世界の中に、愛を創るんだ。 |
俺はみんなが俺の目の前に居るのを知ってる。 |
俺はずっとずっとみんなの存在を感じている。 |
この肌で、俺はみんなのぬくもりを感じているんだ。 |
だから・・・・・・・・・・俺はそのぬくもりでこの冷たい体を暖められるんだ! |
そしてほんとうは、俺の体にもぬくもりは最初からあって、そしてそのぬくもりが誰かを暖めてもいたんだ。 |
うん、そうなんだ・・・・草灯。 |
だから俺は、その誰かと触れ合って感じたその誰かのぬくもりと俺自身にあったぬくもりで、 |
この冷たくてどうしても動かすことができなかった俺の体を自分で歩き出させることができるんだ! |
そして圧倒的な運命に彩られた俺のこの鼓動すら。 |
もう、律せないはずは無いんだ! |
生まれる前から決まっていた俺の名前と俺のこの体。 |
そして俺の中で木霊し続ける俺の運命。 |
俺、やっと、此処に来れたよ、清明。 |
◆◆◆◆ |
明けたばかりの朝を継いで広がる夕日に照らされて、俺の知らない世界が始まっていく。 |
休むことなんて無くて目を閉じることも無いと思っていた先生が、ちゃんと死以外でそれを達成していた。 |
静かな足音すら忍ばせて、それでいてちゃんと歩いている母さんが居た。 |
いつも俺しか見ていなかったはずの唯子が弥生さんと笑顔でちゃんと生きていた。 |
冷たい雪に押し潰されることも無く、ほんものの陽気さでちゃんと走っている凄い東雲先生が居た。 |
俺、こんなの、全然知らなかった。 |
みんな俺の見ていないところで、ちゃんと生きてたんだね。 |
俺がどんな言葉を操ろうと、俺には絶対にみんなを操ることなんてできないんだ。 |
そして俺がどんなに運命に翻弄されようとも、絶対にみんなはそこに居てくれるんだ。 |
俺が俺で居る限り。 |
みんなはちゃんと、そこで待っていてくれる。 |
俺が歩き出せば、歩いた分だけみんなを傷つけ、そしてそれでもみんなはその傷を治していく。 |
俺が紡ぎ出した愛があっても無くても、みんなはそれぞれ生きていてくれる。 |
だから俺は・・・・。 |
だから俺はもう、安心して生きていける。 |
そしてほんとうのほんとうに、愛って言葉を創っていける。 |
俺はみんなが好きだ。 |
好きで好きで、堪らない。 |
だから、ありがとう。 |
俺は暮れゆく夕闇の隅で、ひとりだけでちゃんとそう言えたんだよ、清明。 |
たったひとりの、立夏として。 |
俺も俺で、だから、頑張らなくちゃね。 |
俺が立夏として、ちゃんとちゃんと、もっと沢山生きなくちゃ。 |
そして。 |
夜の闇の始まりと同時に俺の目の前に舞い落ちてきた草灯が、此処に、居た。 |
俺が最も傷つけて俺を最も傷つける人。 |
そして俺の傷の回復具合もその仕方も知っている人。 |
なのに俺だけは、まだ草灯の傷がどれほど深いのか、全然知らない。 |
俺はまだ、こいつだけは信じられない。 |
だって俺、草灯といると体中が痛いんだ。 |
痛くて、痛くて、どうしようも無くて、それ以外の事を感じられないんだ。 |
やめろって言っても、お前は俺の中に入ってくるのを全然やめない。 |
だから俺は、今度はお前の侵入を阻止することだけで頭が一杯になっちゃって。 |
どうあっても、俺はお前と一緒にいるときだけは、全部お前しか見えないんだ。 |
うん・・・・・そう・・・・・・・・・・・だから・・・・・俺は・・・・・。 |
俺は此処に居てもいいんだって、そう、思った。 |
どんなに逃げてもお前は追ってくる。 |
どんなに傷つけたって、お前はそれを求めて向かってくる。 |
どんなに泣いたって、お前は俺の涙を目印に俺を探しにくる。 |
そして。 |
また。 |
お前は。 |
俺のために死ねるって、言った。 |
俺のために死ねるって、言って、くれた。 |
俺はもう、このお前の言葉を離さない。 |
愛の無い愛の言葉でも、俺はもう絶対にそれを拒否しない。 |
だって、もう、お前は。 |
立夏が居ない人生に意味は無いって、そう言ってくれたのだから。 |
だったらもう俺は、お前の居ない俺の人生に意味なんて無い、って絶対言うしか無いじゃんか! |
お前が居るから、立夏は居るんだ。 |
俺が居るから、草灯は居るんだ。 |
たとえそれが嘘でも、関係ない。 |
それが、立夏というひとりの人間が選んだ言葉なのだから。 |
だから、俺は、絶対生きていくよ、草灯。 |
お前を絶対死なせる訳にはいかないんだから。 |
一緒に、生きていくぞ、草灯。 |
|
『そのとき、なにかが始まっていた。』 |
ENDLESS。 |
終わり無き終わり。 |
此処にはもう、始まりしか、無い。 |
だから、清明。 |
俺、もう行くよ。 |
此処から先へ。 |
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LOVELESS -- Fin |
◆ 『』内文章、アニメ「LOVELESS」より引用 ◆ |