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◆◆◆ -- 2008年11月のお話 -- ◆◆◆

 

-- 081130--                    

 

         

                                   ■■ 屍の血 ■■

     
 
 
 
 
 『私は人間じゃ無いから、屍姫だから。 傷を受けても戦える。 あなた達を守ることが出来る。
  私は、人で無いことに誇りを持ちます。』
 

                              〜屍姫 赫・第八話・水薙生の言葉より〜

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 どうして 上手くいかないんだろう
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 背中で、街が輝いている。
 静かに重く広がる闇の切れ切れに、光がみえる。
 紅く、紅く、遠いその光。
 手を翳すと、そこには鈍色に閉じた、蒼い躯がみえた。
 ぎりぎりと、肉が掌の内にめり込んでくる。
 血飛沫を上げて折れ散る十本の指先の幻をみる。
 掌に垂直に突き立つ紅く凍った指。
 とれない・・・とれない・・・・・
 自分に、自分が入り込み、溶け込み、それを抜く指もまた、躯に突き立っていく。
 ぬらぬらと清水のように、荘厳に肌の上を流れ滴り落ちる、黒い血が暖かい。
 
 気づけば、膝を抱えて蹲る、その自分を見つめていた。
 
 何度も、何度も、殺してやりたいと思った。
 磨いた手刀をコンクリートに叩き付け、返す刀で電柱を横に払う。
 なのに、一片の罅も入らない。
 無造作に、力を抜いてしまう。
 自分の八つ当たりのせいで壊れる物への思い遣りか、それとも叩き付けられるこの掌のためにか。
 それとも・・・
 悪いのは私・・・・悪いのは私・・・・・・
 躯に降り注ぐ慚愧の矢を掴み取り、そのまま投げ返す力が欲しい。
 悪いのは私、悪いのは全部私。
 小さく、息を吐く。
 そして慌てて、その溜息を胸一杯に吸い込み、閉じ籠める。
 自分でやっているだけなのに。
 悪いなんて、欠片も思っていないからこそ、悪いと思えるようになりたいだけ。
 罪悪感という言葉から最も遠い、その自分を変えたいだけ。
 変えたいのよ、自分を。
 
 変えたいだけなのよ、今の自分を。
 
 罪悪感というものが無いからこそ、罪悪感に惹かれてしまう。
 不安で、怖くて、どうしようも無くて。
 だから、無いものが欲しくて、なにか縋れるものが欲しくて。
 あの人を殺したとき、なにも感じなかった。
 頭の中が真っ白になったあと、すぐにぽつぽつと日常の言葉で頭は埋まっていった。
 目の前に転がる、あの人の動かなくなった躯だけが、不自然だった。
 それだけだったのよ。
 それだけで、私はビルの屋上から飛び降りた。
 たったひとつだけある不自然と向き合うことが出来なくて、私は街の闇に逃げ込んだ。
 がたがたと震え、恐怖だけが胸に戦慄を覚えさせた。
 一緒に死ぬはずだったのに、自分だけ生き残ったことの罪悪感など、あるはずも無い。
 なのに、あの人の躯は、止まってしまった。
 自分だけ残っているのが、嫌。
 なんでよ、どうしてよ、嫌・・・嫌・・・・・・・っ!
 
 その、自分の身勝手な感情を責める言葉が、欲しかった。
 それに、縋りたかった。
 
 
 その言葉だけが、この日常を終わらせてくれると思ったから。
 
 
 
 私が全部悪いのかもしれない。
 と、そういう風に思って現実から逃げているだけの私が悪いのよ。
 悪いのは私、でもあんまりそういうことばかり言っていては、その責める言葉に意味が持てない。
 もっとしおらしく、もっと潔く、決して自分が悪いなどと言わないように、そっと、そっと。
 そうしてこそ、私が私を責める言葉に価値が出てくる。
 誰にも、悟られないように。
 私自身にも、この欺瞞がばれないように。
 
 そして私は、平気でそう考えている淫らな自分を、次々と激烈に責めていった。
 そう。
 なによりも、静かに、慎ましく。
 そしてそれもまた、罪に値する行為であることに、ひっそりと、安堵を覚えていった。
 
 
 
 
 ◆
 
 コンクリートに降り積もる肉片の中から、手を伸ばす。
 あるはずの無い、漆黒の空の感触を、確かに感じた。
 真っ赤にずぶ濡れに堕ちた躯を擡げ、ビルの谷間で崩れた、この死の闇から自らを引き抜いた。
 どろどろに固まった、いやらしく光る指が、やっと私とひとつになった。
 死にながらにして、生きている。
 死から始まる、私の時代。
 もう、逃げなくていいんだ。
 もう、死に逃げなくていいんだ。
 ずっとずっと伊佐木さんと一緒にいれば、いられる理由を紡げれば、それだけでずっと私は安らぎを
 得たまま、生きていける。
 苦しみという名の、生きる糧を与えられながら、私は生きていけるんだ。
 どくん
 鼓動をきいた気がした。
 手刀で手首を薄く裂いてみた。
 血が、どくどくと、勢いよく流れ落ちた。
 血が、血が、抜けていく。
 そして私は、自分の意志で、その抜けていく自分を堰き止めた。
 醜い・・・・
 もはや正体を掴めないほどの悲しみが、私を襲う。
 心が破られそうな自分を想像して、躯を刻みつけながらその痛みに悶えた。
 そして。
 その愚かで罪な自分の姿を冷然と見つめ、静かにすべてを停止する。
 静かな能面に、私には決してみえない、けれどきっと私を見てくれる誰かだけにはみえる、その憂いだけ
 を輝かせることを念じながら。
 私は悪い女。
 でも、私は自らの罪を静かに悔い、それに見合う罰を求め、贖罪に努めるだけの倹しい女。
 それだけ。
 
 
 
 それだけで、良い気がした。
 だって、私は、なんにも感じないのだから。
 これ以上の安らぎを、私は、知らない。
 
 
 
 
 
 伊佐木さんは、優しい人。
 だって、私をこんなにも責めてくれるんだもの。
 容赦なく、果てしなく、徹底的に自己中心的で、私のことなど微塵も顧みない。
 勿論、私のことをおもって厳しくしているなんて、そんな馬鹿みたいなことも無い。
 周りの人からは、たぶん相当嫌われている人。
 私だって、もの凄い怒りを彼に対しては抱いている。
 そして私は、それを延々と利用し続けた。
 その怒りを、私は許すことが出来る。
 私は悪い女だから、これは私への罰。
 いいえ、私はそんなこととは関係無く、ただこの人を守ってあげたい。
 私だけがこの人を理解し、私だけがこの人を許せる。
 そして。
 
 そういった勘違い女を、傲然と人形呼ばわりしてくれる、伊佐木さんが好きだった。
 
 一方的よね。
 私は伊佐木さんと心を通わせたいなんて、微塵も思っていないのだから。
 ただ一方的に伊佐木さんを許し守り、それこそ伊佐木さんのおもいなど関係無く、ただ自分の贖罪
 とそれと対して変わらない汚い好意のために、私は彼を利用しているだけなのだから。
 戦った。
 戦って、戦った。
 戦う前に憂いを湛えた能面を魅せ、伊佐木さんにそれを舌打ちされ、そしてすべてを吹っ切るために、
 掌に絡み付いた指先をそのまま握りしめて、敵を倒して回った。
 ・・・・。
 伊佐木さんのことが、わからなかったことなんて、本当は無い。
 伊佐木さんは、寂しい人。
 そして、私と・・・・・似ている。
 不器用で、自分のしたいことが上手く出来なくて、それでも諦められなくて、反則をしてしまう。
 伊佐木さんは・・・私にきっと、自分と同じ匂いを感じ取っている。
 そして彼は、それを命懸けで否定する。
 そう、それは私が自分を否定して自分のやり方を通すことに安堵するのと、とても良く似ていた。
 そしてきっと伊佐木さんは、そうやって否定出来る相手を求めていたのよ。
 私は、うってつけの相手だった。
 そして私にとっても、そうして私を利用するだけのひどい男を、それでも許せる女として生きる道を与えて
 くれる、都合の良い男性だった。
 そして笑えないことだけれど、ふたりとも、その事実を、全力で否定する。
 否定し続けることで、生きることの安らぎを得ていた。
 愛なんか無い。
 
 でも、無いからこそ、求め続けていた。
 その愛を求め続けることが出来るだけで、生きていられた。
 
 私は・・・・
 結局のところ、誰も愛せなかった。
 誰のこともおもえない自分を責めることで、生きる糧を得ることしか出来なかった。
 怖かったのよ、此処に存在しているということが。
 なにもしないではいられなかったのよ、生きている限り。
 無我夢中であることが怖かったくせに、やりたいことのために無我夢中になっていた。
 でもそれは、どんどんと私からなにかを奪っていった。
 そうして自分から抜けていくなにかが、私は心地よかった。
 私には、なにか、決定的ななにかが無かった。
 本当はそれだけを、ずっとずっと求めていたはずなのに。
 それなのに、いつの間にかそのなにかが、愛だということになってしまっていた。
 愛なんか、求めるはずも無いのに・・・・
 なのに、なにものかを求めずにはいられなかった・・・・
 
 
 執着・・・・・・なに・・それ?
 
 
 誰かを守るために戦いたい。
 オーリくんと出会って、その欺瞞を疑う気が、少しずつ無くなっていることに気づいた。
 私はただ、伊佐木さんを守りたかっただけなんじゃないの?
 そして、そうやって伊佐木さんを守ることで贖罪し、その贖罪を延々と続けることで、私が向き合わねば
 ならないものから目を逸らし続けているだけだったんじゃないの?
 守る人を伊佐木さんからオーリくんに代えたからって、それは変わることは無い。
 私は、私。
 私は、私から逃げる女。
 私は、私から逃げる女を責める者。
 私は、私を責め続けるだけの私を見つめる存在。
 なんだろう、どうしてよ・・・・どこまで行っても、変わらないじゃない。
 私を説明する言葉の中身だけが変わって、結局私が私だってことはなんにも・・・なんにも・・・・・・・・
 ずるずると、オーリくんの前で笑顔に剥けていく自分が怖かった。
 どうして・・・・私・・・・安らぎを得られたんじゃないの・・・・?
 私は、生きる理由を見つけられたんじゃないの・・・・?
 伊佐木さんに拘らず、自分を責めるだけの私と決別して、オーリくん達を守りながら、懸命に生きること
 に無我夢中になれたんじゃないの・・・・・・?
 私の中に渦巻く血が、すべての私の問いに、傲然と、イエスと答えていた。
 どうして・・どうしてよ・・・・だったらいいじゃない・・・・・
 私は自分の意志で戦う決意をした。
 罪とか罰とか関係無く、私はただ・・・・・・・・
 
 
 怖くて、その先が言えなかった。
 怖いくせに、その先にある言葉を必死に探そうとする、私に流れる黒い血は、恐怖だった。
 
 
 私は私。
 私の血からは逃れられない。
 だから、私は私として、戦う。
 罪のせいでも罰でも無い、私には力があるから、私はみんなとは違うから、だから、それで出来ることを
 する。
 ふふ・・・・・・それで今度は・・・・・オーリくんを利用する訳ね・・・・
 まるで伊佐木さんが乗り移ったかのように、私はオーリくんに色目を使う自分を罵った。
 そして、その罵倒があるからこそ、その罵倒があってこそ、私はそうしてオーリくんに拘ろうとする自分を
 鋭くみつめ、少しずつ、けれど確実にひとつひとつ、彼とは関係無しに、彼に向けて笑顔をかたむける
 ことが出来るようになりたいと、そう思うことが出来た。
 
 
 
 
 
 
 じゃあ、その罵倒が、伊佐木さんがいなくなったら、どうなるの?
 
 
 
 
 
 
 その問いに、私の血は言葉では無く、その沸騰で以て答えた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ◆
 
 凄まじい、執念。
 それは、執着なんていうレベルのものでは無かった。
 無数に羅列される、伊佐木さんからの着信履歴。
 これだけの無言の罵倒を伊佐木さんから受け取っておきながら、それに気づかないなんて。
 私は執着なんてしていない。
 私は、伊佐木さんとは違う。
 その表向きの言葉を否定出来るからこそ、私は今こうして、オーリくんと並んで歩けていると思ったのに。
 無視したんじゃないの、ただ、気づかなかっただけなの。
 伊佐木さんを無視してるだけだったら、それは同時に伊佐木さんに囚われているのと同じだと思ったから。
 本当に、気づかなかっただけなのよ・・・
 
 
 そして、もう喉元までせり上がってきている、胃酸まみれの血の冷たさに、今、気づいた。
 
 
 嘘・・・・嘘よ・・・・・・
 違う・・・私は・・・・
 あっさりと、私の抗議は紅く塗り潰される。
 馬鹿を言うな、お前はただ、私の存在を忘れただけだ。
 私の存在から、目を背けただけだ。
 それでいて、気づかなかったとは、笑わせる。
 ぶちぶちと、躯のどこかが破れている。
 妙に、その破れ目が気になってしまう。
 そしてそこに気を取られているうちに、別の場所が盛大に破けていく音をきいた。
 最初から、全部破れるということをわかっていたのに、いえ、わかっていたからこそ、わざとひとつの破れ目
 にだけ執着した。
 そして、そのたったひとつの執着を解いただけで、全部済んだ気になっていた。
 伊佐木さんの舌打ちがきこえた。
 全部、誤魔化しにしか過ぎないことをわかっているくせに、なんだそのざまは。
 人形は人形らしく、ひたすら私の言うことを聞いていれば良いのだ。
 嗚呼・・・・
 もう・・・・その罵りを・・・・・・
 私を責めてくれる声を・・・・・きくことができないなんて・・・・・・・・・・
 私は・・・・・一度も・・・・・・・伊佐木さんを・・・・罵ってあげられなかったのに・・・・・
 
 
 
 
 
 なにも変わらない。
 日常が、あの日常が、戻ってきた。
 どっと、戻ってきた。
 ふらふらと歩いている自分を責め立てる声は、無かった。
 当たり前のように、無防備に、歩いていた。
 嫌・・・嫌・・・・・こんな私は・・・・・嫌・・・・・・
 鋭く振り翳す手刀は、すべて私の血をくぐり抜け、なにも切れずに、空だけを掴んだ。
 どうして・・・死なないのよ・・・・・っ!
 もう生きててもしょうがないのに・・・・
 もう不自然なのは嫌なのよ!
 私だけ、置いていかないでよっ!!
 ボロボロになりながら、真っ直ぐに歩いている。
 信じられない・・・・嫌・・・・駄目・・・・・もう止まって・・・・・・・
 でも、私の腐った血は、まるで今まで溜めていた力をすべて開放したかのように、圧倒的だった。
 足をアスファルトに突き立て、一歩一歩強靱に歩いていった。
 私は、終わらなかった。
 汚いまま、淫らなまま、まだ生きていた。
 全部、全部、壊したい。
 全部、全部、恨んで殺したい。
 私だけ不自然にいることなんて許せない、みんなだけ自然にいられるなんて許せない。
 ただただその感情に支配される、そんな予感が、確実にせり上がってくる。
 駄目・・・・・嫌・・・・・・・・誰か殺して・・・・っ
 
 
 そして、必死に蹲ろうとする私の頬を、虐殺に飢える真っ赤な血潮が、
 
 命を賭けて、引っぱたいた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 『私は・・・・・・・・・・・・死にたくない・・・・っっ』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 −    どうして 上手くいかないんだろう    −
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 『ありがとう・・って・・言って貰えた・・・』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ようやく、私が求めていたなにかが、なんであるのかが、わかった。
 これが、執着。
 ありがとうと誰かに言って貰える、誰かに認めて貰える。
 役立たずの人形と誰かに罵って貰える、誰かに否定して貰える。
 
 私が、いないじゃない。
 
 私は全然、私ひとりじゃ生きることも出来ないと思い込んで、逃げ込んで、私自身と向き合うことも、
 私の存在を背負うこともしなかったのよ。
 自己犠牲とか、自分を捨てるとか、結局その自分から逃げていただけ。
 逃げる自分を責めるだけ。
 責める自分を褒めて貰いたいだけ。
 それだけの自分を責めるだけ。
 私は初めから、自分に執着していないどころか、愛着すらも持っていなかったのよ。
 
 なにも、出来なかった、いえ、なにもしなかっただけなのよ。
 
 そしてそのことに、震えていただけ。
 私はずっと、ずっと、私に怯え続けていただけ。
 自分に執着出来ない、愛着を持つことも出来ない自分をすら怯え、それを誤魔化すために、
 他の誰かに自分のことを任せようとしていただけ。
 私は・・・・・
 そんな愚かな私を、殺すことも出来ないような・・・・本当にどうしようも無い・・・・・
 どうしようもない・・・・・・生ける・・・・・・・屍だったのよ・・・・・
 でも・・・・・
 でも・・・・・・・・
 だから・・・・・・・・やっと・・・・・・やっと・・・・・・・・・・・・わかったのよ・・・・・・・
 
 
 
 
 その屍の血が、生きろ、この役立たずの人形めって、涙を流して絶叫していたんだって。
 
 
 
 
 
 
 ・
 ・
 ・
 
 
 はい、そうです。
 屍姫は、屍です。
 屍なんです。
 違いなんて、どこにも無いんです。
 屍姫でいられなくたって、私は屍です。
 生きているんです。
 そして、生きているからこそ、屍は必死になって生き抜くんです。
 人はそれを、畏怖と憐憫と侮蔑と嘲笑を込めて、屍姫と呼ぶのです。
 屍のくせに、人形のくせに、生意気な、汚らわしい。
 伊佐木さんが、ずっとずっと、そのことを私に身を以て教えてくれていたんです。
 私達は、屍なんです。
 そして、その生きる意志が無くなったとき、屍姫は消滅します。
 屍姫の多くは、結局は契約僧に執着し、そしてその契約僧の死で生きる意志を失い、消滅するの
 でしょう。
 でも、その契約僧に元々出会っていない、一般的な屍達は、そもそもどうなのでしょうか?
 その屍達は、生きているんです。
 様々なものに執着し、囚われ、求めるものが絶対に手に入らない地獄の中で、たとえどんなことに
 なろうと、どんな姿になろうと、どんなことをしようとも、生き抜いているんです。
 消え果てることの無い執着の群れに囚われ、酷たらしく生き続ける。
 そして。
 契約僧を失っても生き残る屍姫もいると聞いたとき、わかったのです。
 屍姫は、愚かで弱い自分から逃げるために、自分を捨てるために、契約僧に執着し、それだけで生き
 伸びているからこそ、そのひとつの執着が出来なくなっただけで、消えてしまうのだと。
 生前からなににも愛着を持てなかった私には、逆にそのことがよくわかります。
 わかるからこそ、私は伊佐木さんを失った今も、この屍の血に飲み込まれながらも、こうして生きている。
 そしてたぶん、屍姫の中にも、私と同じようなことに気づいた者達は沢山いると思います。
 
 執着しては駄目。
 でも、執着しては駄目としか言えない自分を怖れている。
 そしてその恐怖は、自分が屍であるということの恐怖と繋がっている。
 
 それは屍姫も屍も同じでした。
 屍である自分を見つめられなければ、契約僧を失った時点で、屍姫は死にます。
 なんで私達だけが蘇り、屍として生きることになったのか、それは誰にもわかりません。
 神や仏の思し召し、とでも思うしか無いでしょう。
 そして私達は、幸か不幸か、蘇った。
 だから、生きる。
 生きられる。
 屍姫も屍もありません。
 私は、私。
 だから、生きたい。
 死にたくない。
 それを隠すためだけに、私はずっと屍姫で居続けた。
 そして伊佐木さんが死んだときに、消えようとしていた私の中で、この屍の血が叫んだのです。
 私は、屍です。
 だから、生きたいです。
 生きることに、執着します。
 生きたい、生きたい、生きたい!
 その執着の果てに、屍姫が見えます。
 
 新しい契約僧を見つければ、屍に戻らずに済むというお話でしたよね?
 オーリくん・・・・・
 私は、生きたいです。
 生きている限りそして、自分の最上の生き方をしたい、それを目指したいです。
 私にとっては、それは屍姫だったんです。
 屍姫というのは、屍の生き方のひとつです。
 私は懸命に、最上目指して生きたいです。
 みんなを守り、みんなのために、こんな気持ち・・・初めてなんです
 
 だから、執着します。
 執着します、愛してます、みんな、みんな、大好きです・・・・・・っっっっ!!
 
 だから、私は。
 自分の執着と共に生きます。
 自分を責めます。
 嫌になるほど罪悪感に浸ります。
 自分から目を背けて、全部他人任せで、そのくせ悪いのは全部私と言って蹲ってやります。
 屍は、同じ屍のことがわかります。
 どんなに違う生き方でも、屍姫はみんな、自分の執着と向き合っています。
 責めて、責めるだけの自分を責めて、そういう自分に執着を重ねて。
 他の屍達と比べて、格段に閉鎖的で規律的で、そしてたったひとつのことに賭ける執着の度合いは
 図抜けている。
 私は、屍姫に、執着します。
 自分と向き合わない自分に苦悶し続ける、そんな屍に私はなりたい。
 ええ・・・
 そうです・・
 だから私は・・・・
 執着します。
 
 
 
 
 『私は・・・・』
 
 
 『私は・・・伊佐木修二の屍姫です。』
 
 
 
 私は、伊佐木さんと一緒に、いきたかったんです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 私は、欺瞞に満ちた女。
 最後の最後まで、嘘を吐くことをやめられなかった・・・・
 オーリを巻き込む訳にはいかない、だから敢えて伊佐木さんに義理立てて死んだなんて、
 そんな見え見えな偽悪に、誰も、私も満足しないことを承知で、私は遂に、私から逃げ切れずに、
 そして、なによりもそうして自分から逃げ出す私らしい私のままに、潰えた。
 結局、伊佐木さんへの本当の気持ちに染まることも出来ずに、本当に無様な姿で最後を迎える
 こととなってしまった。
 一発も・・・あの顔を殴れなかったなんて・・・・・
 一度も・・・・・あの人と向き合えなかったなんて・・・・
 伊佐木さん・・・伊佐木さん・・・・伊佐木さん・・・・・・・
 お互いを理解していたのに・・・・どうしても・・・・一緒には・・・
 伊佐木さん・・・・私達には・・・・この世界は・・あまりにも・・・・・・
 どうして、上手くいかないんだろう。
 苛立ちに波打つ伊佐木さんの背中が、ずっと愛しくて愛しくて、堪らなかった。
 罵倒なんて、罵りなんて、どうでもいい。
 ただ私は・・・本当は・・・ただずっと弱くて・・愚かで・・・どうしようも無くて・・・
 逃げて・・・逃げて・・それなのに・・・・・必死に生きようとする伊佐木さんが・・・・
 弱くて、愚かで、逃げて、逃げ続けるだけの私には・・・・眩しさよりも、優しくて・・・
 最後に・・・会いたかった・・・・
 
 
 紅く燃える屍の血が、柔らかく、頭の中から消えていく。
 暖かく、暖かく、それは、ずっと消えていた私の体温からも、なにか暖かいものを抜き出してくれた。
 オーリくん・・
 ごめんなさい。
 みんな・・・
 あとをよろしくとか、頑張ってねなんて言うのは滅茶苦茶かもしれないけど・・・でも・・・・・
 
 
 
 
 眞姫那ちゃん・・
 
 
 私の憧れた、そして最も恨んだ、強くて憎い、穢れた屍姫。
 
 
 
 
 ありがとう・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 また・・そんな・・・嘘・・・・・を・・・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                ◆ 『』内文章、アニメ『屍姫 赫』より引用 ◆
 
 
 

 

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                                ■■ 紅葉スルーパス ■■

     
 
 
 
 
 めがっさ。 (挨拶)
 
 
 改めまして、ごきげんよう。
 早朝のみならず、日中も随分と冷えてきた今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか?
 寒い寒いとばかり言っていては駄目ですよ、まったくもう。
 ・・・・・。
 
 
 
 
 
 ◆
 
 さぁ、じゃんじゃんいきましょう、寒いですしね。
 今夜はなんのお話を致しましょうか。
 前回の予告では、アニメ雑談かゲームの話かということでしたけれど、ゲームの方はあまり進んで
 いないので、今回は主にアニメの話をさせて頂こうと思います。
 
 さて、アニメの話ですけれど。
 まずは、そろそろ12月、つまり来期アニメ開始まで残り1ヶ月ということですので、来期アニメについて
 初言及させて頂きましょう。
 今のところ、私が興味を持ったのは以下の作品です。
 
 
 鋼殻のレギオス : 割と絵が可愛い
 
 源氏物語千年紀Genji : 「あさきゆめみし」が・・
 
 黒神 The Animation : カッコイイ
 
 まりあ†ほりっく : 反則
 
 
 こんなところでしょうか。 いい加減ですね。
 新年開始のアニメの本数自体が少ないので、これくらいでも問題は無いでしょう。
 と、言いつつ、上に挙げたのは非続編モノだけで、新年発のアニメの中には続編モノもあります。
 それは、以下の作品です。
 
 ・続 夏目友人帳
 ・みなみけ おかえり
 ・屍姫 玄
 ・マリア様がみてる 4thシーズン
 
 上記4つと合わせても、来期は全8作品。
 今期と比べると、大幅減少が見込まれます。
 もっとも、今期がはりきって感度を上げ過ぎたせいで、既にへとへとになっている状態でしたので、
 これくらいの数だと、とても助かります。
 なんだかとてもおかしなことを言っているような気もしますけれど、それはしばらく見ない方向でお願い
 します。
 
 一番の注目は、私としましては待望の続編、マリア様がみてる4thシーズンでしょうか。
 以前にも言いましたけれど、3rdシーズンはOVAのみのものだったために私は視聴しておらず、
 ストーリー的に空白があり心配と言えば心配なのですけれど、しかしここは心機一転、全く新しいもの
 と出会うつもりで、今の自分のまま素直にぶつかっていこうと思っています。
 今の自分がどうそれと向き合い、どう書くことが出来るのか、そしてなにより本当に、一体どういった
 映像をこの作品は魅せてくれるのか、それが楽しみでなりません。
 
 ということで、マリア様がみてる4thシーズン、略してマリみて4の感想はほぼ書く予定です。
 そして、続夏目友人帳についても感想を書かない訳にはいかないと思っています。
 むしろ、約三ヶ月の休息を置いて再開されるこの作品を、今の私が最も直面している作品のひとつと
 して捉え、そしてそれと同時にかつての愛する作品マリみての感想を改めて書くことに、私はとても
 有意義なものを見込んでいます。
 ふたつの感想を同時進行で書くのは骨が折れますけれど、新年早々、そういったものに挑戦しようと
 思っている次第です。
 
 みなみけ おかえり(以後みなみけ3と呼称)は、また面白いことに制作会社が変わっています。
 これには正直驚きました。
 結局これで第1期からすべて違う制作会社になりました。
 私はてっきり第3期は第1期と、第4期は第2期と同じになるものと思っていましたし、そちらの方が
 まとまりが出ると思っていたものですから。
 でも、既に私はこの同じ作品なのに制作会社が違う、ということをこの作品で経験済みですので、
 今ははっきりと自信を持って第3期に期待しています。
 第2期のときに、第1期との変わりぶりに戸惑い、比較して面白くないとさえ思いながら、最終的には
 愉しみながら面白いと思うことが出来たのですから、もはや、なんでもどんと来いです。
 
 屍姫 玄については特にまだ言及するつもりはありません。
 まだ第1期が放送中で、ほぼ全く第2期に思いを巡らすことが出来ないからです。
 ご了承ください。
 
 と、続編のことばかりお話ししてしまいました。
 とはいえ、正直来期発のアニメには、これだ、というのが今のところありません。
 僅かに、まりあ†ほりっくに大爆発の予感を得ているのですけれど、まだ自分の中でその準備が出来て
 いないように思われます。
 もっとも、まだ11月ですし、私自身のモチベーションはもとより、そもそもまだ放送開始期が決まっていな
 い作品もありますでしょうし、それらがまだまだこれから私の視聴候補リストに入ってくる可能性はあり
 ますので、あまり予断はしておりません。
 
 
 以上、来期アニメについてでした。
 
 
 
 
 ◆
 
 最近読んで面白かったページをご紹介。
 ご存じの方もいらっしゃるかとは思いますけれど。
 
 ベア速 やる夫で学ぶ戦国の女性武将
 
 別に、これを読んだからゲームにアニメキャラを登場させて遊んでいる訳ではありません。 ほんとです。
 それにしても、これにはやられました。
 らき☆すた、ハルヒ、ローゼンのキャラと、実に上手く使っていて、惜しみなく拍手喝采してしまいました。
 特に甲斐姫ver.ハルヒは秀逸。 ちょっと感動すら覚えてしまいました。
 こういう歴史を「遊ぶ」というのは、私の好むところです。
 いわゆる「史実」に拘るのは良いことではありますけれど、ただ、それはそれとして大事にしておいて、
 同時に主体的に自分らしくその歴史を愉しむ、ということもまた、大切なことだと思います。
 ですから、こうして史実に囚われない、もしくは史実は史実として置いておいて、自由に遊ぶことが出来
 る、そういう状態でこそ、かえって歴史というものを客観的に捉えることが可能だとも思います。
 歴史とはただ、自分達自身のことでは無く、自分自身こそが見つめるべきもの。
 ならば、その歴史の見つめ方付き合い方自体は、人それぞれ、人の数だけあって良いと思います。
 そしてだからこそ、史実とフィクションを織り交ぜた、歴史小説やゲームなどにこれだけ愛着が持てる
 ものなのだと、私はそう思っています。
 史実が史実であることを否定することは元より無く、ただ史実とは、歴史というものを見つめる際に於
 ける、そのひとつのもののうちに過ぎないとも、思います。
 もっとも、だからこそ史実とはなにか、という問いもまた、浮き上がってくるものでもありますよね。
 
 この辺りの話は、またいずれ機会がありましたら、ゆっくり語りたいと思っています。
 
 
 
 ◆
 
 さて、次ですけれど。
 今期のアニメのお話をしようと思います。
 今期はなんだかんだで、アニメを積んでしまっています。
 積んでも必ずいつかは観るという宣言の元、少しずつ消化していたのですけれど、なかなか積んでいる
 という意識があるのは辛いものですね。
 数も多くなると、録画予約を解除してしまいたいとさえ思ってしまいます。
 既に、のだめ巴里・クラナド2・喰霊が視聴停滞を起こし、カオスヘッドは視聴打ち切りを真剣に考え
 ているところです。
 その代わりに、気長に観ていく作品に分類していたヒャッコが復権を果たしたりと、下克上もかくやと
 言わんばかりの戦国ぶりを呈しています。
 
 けれど逆に、これら以外の作品についての視聴は順調で、現在かなり順調にノリに乗っています。
 いつものような、ひとつの中心なり基準になる作品は、少なくとも私的にはありません。
 世間的には、かんなぎ辺りに旋風が吹いているようには思われますけれど。
 しかしこれまた逆に、中心なり基準になる作品自体が無い訳では無く、むしろそれらが複数ある状態
 にあるのです。
 
 散々凄さを吹聴して大袈裟一歩手前にはしゃいでいたのが、ようやっと少し落ち着いてきて静かに観て
 みたら、自分のはしゃいでいた以上に凄かった、「魍魎の匣」。
 オーソドックスなのに過激で、静かに荒ぶる勢いの満ちる、万人受けしそうでしない、そのギリギリのライ
 ン上で暴れる、もはや見事としか言いようの無い、「とらドラ!」。
 これこそ語る言葉を持ちながらその言葉を銃に込めて撃ち放ちたい、そんな激情に揺れる胸を鷲掴み
 に押さえ込んで、静かに整えたその小さな小さな息吹の静けさが堪らない、「屍姫」。
 そして上記した通りに世間的にネタを振りまく、豪華絢爛にして質素で貧乏臭い、妙に凝ったその笑い
 の充実が、らきすた等の系譜を引き継ぎ発展し、かつ新しいそのコメディの姿を魅せた、「かんなぎ」。
 
 この4つのアニメは、どれも名作と言えるレベルに早くも到達しています。
 これだけでもう、今期は私が大豊作と銘打ったことに負けぬ様となっています。
 それに加え、「アニメ」というものとしてでは無い見方が可能な、「地獄少女三鼎」・「ヴァンパイア騎士
 ギルティ」のハードさが奥行きを与え、本当に今期は贅沢な仕上がりとなっています。
 今期こそ、私が最近思う、アニメの「シーズン」としての愉しみを実践するに打って付けなものなのでは
 ないかと思います。
 この「シーズン」としての愉しみの中で、他の小作りな作品も、ひとつひとつゆったりと楽しむことが、
 今の私には少し、出来つつあります。
 言ってみれば、私の言う「シーズン」とは、「お祭り」のようなもの。
 だから、中心点はあっても、それぞれの出店なり出し物を、ひとつひとつ楽しむことも出来る。
 これが、私のアニメという文化を雰囲気的に愉しむということの、いち方法です。
 まだまだこれから、ですけれどね。
 
 
 
 それでは、本日はこの辺りにて。
 次回はおそらく、ゲーム感想記とその他、というラインナップになる予定です。
 
 
 
 
 P.S:
 チャットにて、冬目景「イエスタデイをうたって」最新6巻が発売したと教えて頂いたのですけれど、
 毎度のことながら行きつけの書店には置いておらず、また、そういった際に利用していた別の店の方面
 にはなかなか行く予定が付かず、残念ながらまだ購読していません。
 もしかしたら明日(金曜)には行けるかもしれませんけれど、駄目な場合は来週になってしまうと思い
 ます。
 わざわざ教えて頂いたのに、対応が遅れてしまい、すみません。 (私信)
 来週には、必ず。
 
 
 
 
 
 
 
 

 

-- 081121--                    

 

         

                                  ■■ 萌えるなよ ■■

     
 
 
 
 
 ごきげんよう、最近オタク化の著しさに定評のある紅い瞳です。
 
 
 アニメとかゲームとか話題にしたからといって、それは別にだから私がオタクかどうかとは関係ありませんし、
 私は常に自分はオタクでは無くアニメファンだと痛いほどにしっかりと表明してきた中で、そうしてアニメや
 ゲームの話をしてきました。
 ですからそう言うからにはそれなりの拘り、いえ、オタクというものがどういうものであるかという定義が、
 逆に私の中にはしっかりとあり、そうでは無い自分というものを明確に提示してその通りの言動をする
 からこそ、初めて自分はオタクでは無いと、そういう言えるはずなのです。
 なのに、最近の紅い瞳ときたら、どうでしょう?
 やれ萌えだやれだがそれがいいだなどと、それがただの遊びでそう言っているのでは無く、本当にそういう
 ものに傾倒して、軽佻浮薄に萌え狂い、その様を恥ずかしげも無く書き散らすだなど、言語道断。
 仮に「萌え」などの言葉を使わなくとも、かえって生々しく、「萌え」という言葉で片づけないからこそ
 当たり前のように萌えの観点からこそあけっぴろげに書き綴り、それになんの疑問も抱かない。
 
 いえ、別に私はオタクを差別しているつもりは無いのです。
 オタクというそのものの存在が恥ずべきものであるかなど、そんなことを論じている訳でも拘泥している
 訳でも無いのです。
 ただ、私はそういう方向でアニメなどにアプローチする訳では無い、私はただアニメファンとして「純粋」に
 アニメと向き合い、そして真面目に色々なことを考えたり感じていき、その中で感想なりなんなりを
 書いて、それこそ自分の人生哲学の「肥やし」にしたいという、ただその自分の痛い誓いに忠実にあり
 たいだけなのです。
 それがどうですか、「萌え」という単語を使うかどうかに関わらず、最近の紅い瞳の行状たるや、もう、
 オタク以外の何者でも無いではないですか。
 萌えの感覚を主体的に行っているのであり、萌えというものを客観的に捉えて語ってなどもういず、
 ただもうそれこそ萌え狂い、萌え狂ったままオタクとして冷静になって、当たり前のようにして書いている。
 大体ですね、語彙がどんどん減ってきてるんですよ、すごいとかすごいとか萌えとかしか結局無いじゃ
 ないですか、文章だっていい加減にあっちふらふらこっちふらふらで話題を変えて、気紛れに終わらせたり
 、都合が悪くなると全部放り出したり、でも反省しているとか反省も無く付け加えたり、ていうか、
 お前の「頑張ります。」ってコメント白々しいんだよ、取って付けてるだけっていうか、自分のいい加減な
 様の責任を取ることもしないで、最後だけいい子ぶって誤魔化してるだけじゃん、潔さの欠片も無い
 んだよねあんた、見てて腹立つっつーか、基本的に周りのこと見えてないってか、見てないんだよね、
 それ以前に見る気無いんでしょ? 自分だけ良ければそれでいいんだろ? 痛いんだよねあんた。
 前回もアニメキャラを作ってゲームに登場させるとか、少しはギャグとかネタとか、そういう恥じらいのある
 笑いに紛れさせて、そうした上でそういうことをやるべきなのに、お前、素じゃねーか。
 なんのフォローも無い以前に、滅茶苦茶オンリーワンで自分だけ愉しんでんじゃねーか。
 もう痛いって言う気も起きないよ、もう勝手にしなよ。
 
 そんな今の私に必要なのは、いえ、「しなければならないこと」は、なんでしょうか?
 オタクでは無いアニメファンとしての自他共による信頼が損なわれている中、このままなにも考えずに、
 崩れるままに流れるままにオタクになっていいのでしょうか?
 いえ、問題はそういうところにある訳では無いのでしょう。
 私自身が、自分はオタクでは無くあくまでアニメファンであるなどと、それだけを声高に叫んだところで
 なんの説得力もありません。
 いえ、そもそも誰かを説得させるためとかどうこうということでは無いのです。
 私はただいちアニメファンとして、正々堂々、真っ正面から、ただただ純粋に自分とアニメとの対面を
 行っていれば良いのです。
 その紛れも無いいちアニメファンとしての姿が顕れてくるからこそ、結果的に周りも私をオタクでは無く
 ただのアニメファンであることを、自ずと理解していくことになるのです。
 不言実行、ただ自らの行為で示せ。
 ならば、私はただ真面目に頑張るだけです。
 懸命にひたすら画面を見つめ、真面目に考え、真面目なことをただただ書いていけばいいのです。
 真面目に、真面目なことを書く。
 本日は、いえ、今日より紅い瞳こと私は、アニメファンとして真面目に取り組むことをここに誓います。
 よーし、今日も真面目なことを書くぞ。
 よーし。
 
 よーし・・・
 
 
 
 
 
 ん  な  も ん  、 書  け  る  か  ぁ  っ  !  ←キーボードをひっくり返して
 
 
 
 
 
 だから真面目って言うなよ、余計書けなくなるじゃんYO!
 大体、そんなスタンスで日記なんて書けるものじゃ無いというか、や、もうこれだけスラスラ書いている
 訳だけど、オタク? アニメファン? そんなの関係ねー。
 オタクだろうとアニメファンだろうと、やってることはみんな同じ、人間として自分のやりたいことやってるだけ
 だし、真面目とかなんとか、そんなポーズだか魂だかわかんないもので、その自分のやりたいことを
 代行することなんて出来やしねぇのです。
 そもそも、アニメファンとして真面目にやるっていう時点で、おかしい。可笑し過ぎ。
 「アニメファンとして」という括りを設けている時点で、そもそもアニメと向き合っている自分という、その
 一番本質にあるものに対して、もの凄く不真面目じゃん?
 潔いとか節操とかそういうのも全部、それは本質じゃー無いでしょ。
 アニメと向き合ってれば、萌えだってあるだろーし、恥っていうのはその萌えがあることを必死に隠そうとし
 ているだけの話で、その恥のままに周りの目を気にすることを口実にして、その萌えに蓋をすることは、
 それこそ「純粋なアニメファン」としては真面目とは言えないどころか、そのアニメファンとしての自分と
 アニメをそれぞれ侮辱しているとも言える。
 それは、単純に自分の好きなことだけやって周りを無視することはいけないという意識とは、本来切り離
 して考えるべきことで、だからそれは全く別のものとして、同時にこなすだけのものでしか無い。
 誤魔化しちゃーいけない、ってことですよ、極論すれば、萌えの恥ずかしさと向き合えない、その自分
 から逃げる口実を周囲の目に求めていたら、かえってその周囲を気にするという大切な意識自体も、
 不真面目に汚されてしまうよ、ってこと。
 
 うん、私は最近けっこーオタク化進んでると思う。
 恥とかあまり拘泥しなくなってきたし、それじゃあかん思ってその羞恥を意識しようと足掻いても、そのことに
 あまり真摯になれないというか、なによりも「切実さ」が無いというか、ま、ここはひとつ一呼吸して、
 なんならお茶の一服でもずずいっとどうです?、みたいな感じで、なんか「間」が置ける。
 でも、だから逆にわかったんですね。
 じゃー、その恥とか羞恥とか「真面目」自体が、私の求めてるもの、向き合いたいものなの?、と。
 勿論、「萌え」とかお茶とかそれ自体が、私の求めているものでは無いことも、恥とかと全く同じです。
 私はただずっと、アニメと向き合い続け、そしてそうすることで生じる様々なものすべてと向き合いたい、
 そして、そう思える自分とそして、そう思わせてくれるアニメを求めているのです。
 だから私は、恥とかは本質じゃ無いんだから、じゃーオタクになってもいいじゃんかよ、オタク万歳、
 という、それはまるきりオタクというものを本質にして恥と入れ替えただけのことは選びません。
 私は今までずっと、アニメに対して恥の意識を以て、緊張しながらそれと向き合ってきたけれど、それは
 決して否定すべきものでは無く、それも私がアニメと向き合うことの中で得てきた大切なものです。
 今まではずっと、そうした向き合い方をしてきて、沢山のものを得てきたがゆえに、それが最も「切実」な
 ことだったからこそ、それに意味があったのです。
 ならば、その恥の意識を持ちながらも、それが薄れることを恐れ、それを堅持し復活させようと思うこと
 自体は、有意義なことです。
 
 でも、それでも私は、自分のオタクな部分にしていた蓋を、開けたのです。
 
 恥の意識を捨てずに、でも明らかにそれを無視してオタクに染まってみる。
 というか、真性オタクになってみる。
 それは、恥という意識からすれば退廃であり、罪な怠慢でもあります。
 けれど、その退廃と怠慢と「指弾」するだけのそれに、私は今はもう興味がありません。
 その退廃と怠慢を、今度は極めてみたい、そして幸か不幸か、私は今オタク的な見方を続けていた
 あまりに、オタク化が進行しつつある、ならばこれはチャンスなのです。
 以前は、こう思っていました。
 ははーん、おぬしも策士よのう、そうしてとことん退廃して怠慢を極めて「どん底」に落ちて、それでも、
 それでももし恥の意識を失わず、そこから這い上がれば、ますますその恥の意識の価値は高まるの
 だしのう、と。
 でも、今はそうは思いません。
 なぜなら、それは要するに、恥そのものを求めている、ということに変わり無いからです。
 先ほども言いましたように、私の求めているものは、恥そのものでは無いのです。
 私が求めているのは、私が向き合っているものから得られるものすべてであるのです。
 恥だけをクローズアップしてそれだけを求めれば、それは他のものの隠蔽に繋がり、そしてそれはさらに、
 そうして自分が向き合っているものから逃げるということに繋がってもしまう。
 逆に言えば、恥の意識をあんなにも強く求めたのは、ひとえに現実と自分からの逃避であったとも言える
 のです。
 恥とその意識は、決して本質では無い。
 無論、萌えとそれに染まるオタクもまた、本質では無い。
 
 
 なら、なるようになるしかないじゃないか!  ←正々堂々と
 
 
 今までは、緊張を以て恥の意識でアニメと接してきた。
 けれど今はそれが薄れ、オタクとしてのあり方に染まる自分を生きてみたくなった。
 そしてオタクという視野狭窄を起こしがちな自分が、一体なにを「無視」しているのかも、その視野が
 狭まり周りの目が気にならなくなるという、紛れも無く「退廃で怠慢」な境地からその境地のままに、
 自堕落にいい加減に探ってみたい。
 無論、その自堕落な自分だけがこの世界に存在する訳でも無いがゆえに、周囲からはそれに見合った
 ものが与えられることにはなる。
 でも、大事だと思うのは、そうであるからこそ周囲を見なければならないとか、そうであるからこそ徹底的
 に周囲と戦っていくとか、そういう根本的に「アンチ」であることから抜け出すことだと思うのです。
 いえ。
 「アンチ」であっても、そういう退廃で怠慢な境地に陥ったとしても、それでもそれと向き合い、色々変え
 たり変えられたりを、主体的にやっていこうと足掻くことをこそ、私は求めています。
 その変化の中で、おそらく恥やオタクの意味や価値が、本当の意味で自分とひとつになってくるような
 気がします。
 変化そのものが、周囲の目の存在そのものが、自分ではどうすることも出来なく存在していても、
 その存在に干渉し、その中で自分が生きることは、アニメファンだろうがオタクだろうが、それは全く等しく
 出来ることであり、また既にずっとやっていることなのです。
 
 
 そしてたぶん、私が一番求めているのは、そういうひとつの戦いなのです。
 それはとっても、面白く、奥が深い。
 なにせ、底無しなのだから。
 
 アニメファンであることを誇示しオタクを非難したり卑下したりその逆をすることなんて、その底無しの
 面白さに比べたら、面白いことのうちにも入らない。
 大体そもそもさ、アニメ好きな人にとって一番大切で面白いものってなにさ?
 自分がどういう存在であるかを決めること? 
 まさか、そんなこと無いですよね、っていうかそういう人はたぶん、アニメを自分の「なにか」を卒業したい
 ために使ってる人だけですよね。
 うん。
 答えは当たり前。
 一番大切で面白いものは、アニメ。
 それに決まってるじゃん。
 アニメファンもオタクも無い、というか、アニメファンだろうとオタクだろうと、そのアニメを前にしたらもう、
 アプローチの仕方は違くても、やることは一緒でしょ。
 
 
 − 萌えるなよ −
 
 そう言われて違和感を覚えるのは、どちらも絶対に、同じだよね。
 萌えがあることに対してどう振る舞うかに違いはあっても、萌えそのものがあることに違いは無い。
 っていうか、それで萌えが消える訳無いじゃんしね。
 無論、その萌えに恥じ入り否定するも、萌えをクローズアップして萌え狂うも、同じこと。
 ん? 私?
 私はねぇ、どうしようかなぁ、というか、どうしようかなぁという自分の意志決定を半ば捨てて、ほんとに、
 なるようになれ、なったものに対して全部対応してやんよ、あ、でもなんかそれでもちょっと恥ずいから、
 ちょっと裾の乱れを直して選りも正してと、でもなんか変な方向に曲がって正されてるのに素で気づいて
 なかったりとか超ウケる、や、ウケてる場合や無い、はよなんとかせんと、あ、でもアニメ始まったアニメ
 始まったよ見なきゃ萌えなきゃ狂わなきゃ。
 ・・・・・片づけよう(でも無理かも)  ←どうしようも無く散らかったゴミ部屋を見つめているような沈黙
 こんな感じです。
 どうやって全部片づけるのかも、どの辺りで切り上げて言い訳するのかも、ていうかさっさと部屋のドア
 閉めてどっかに遊びにいくのかにも、割と期待してる。
 その遊びに出た先で、一緒に飲んで謳えれば、面白い。
 今は、そんな気持ちが、少し、高くなってきています。
 べ、別にこんだけ文章書いて現実逃避してる訳じゃ無いんだからねっ。
 
 
 
 頑張ります♪  ←夜明けの空よりも白々しいスマイルで
 
 
 
 ◆
 
 つまりまぁ、もっとまったり、もっとでっかくいきまっしょい、ということなんですけどね。
 オタクだろうがアニメファンだろうが関係無いと言いましたけど、それは別に自分がオタクとしてアニメファン
 としてそれぞれ頑張ろうとすること、それ自体を否定することじゃありません。
 というかむしろ、それを否定して、オタクもアニメファンも関係無い、なんか「悟った」存在になるなんて、
 それこそ究極の「アンチ」だと思うので、逆になんか違う。
 アニメファンにもしっかりなって、オタクにもしっかりなって、だから拘りが無くなり、「拘らない」ということに
 も拘らないからこそ拘ることも出来る、いえ、オタクだアニメファンだと拘っていても本質と繋がっていける、
 それが一番大事で大切で、本質なことだって私は思います。
 なにかに拘っていては本質は見えない、だから拘りを捨てるというのは、そういうなにかに拘らずにはいら
 れない自分から目を背け無かったことにしたい、そういう非主体的なものそのものだと思うんです。
 本当に拘りを無くしたいのなら、拘ってこそですよ。
 というかそこまでくれば、拘りを無くすこと自体は決して本質なんかじゃ無い、それはただの逃げなんだ
 ってことがよくわかるはず。
 だから私は、オタクの自分も今度は肯定してみたいなって思うんですよ。
 そう。
 
 オタクとかアニメファンとか関係無いそんな拘りを無くしたいという拘り、と同じくらいに、ね。
 
 アニメ観てると、ほんと色んなことがわかります。
 勿論、アニメ自体が提供してくれるメッセージそのものの事では無いですよ。
 基本的にアニメはドラマなどと違って情報量も少なく限定的で、そのまま見ればそれこそ子供が見る
 ものと言っても差し支えないものです。  異論は受け付けます。 (笑)
 まぁドラマは単純に情報量の多さで、思考自体の子供っぽさを隠してるだけとも言えますけど、それは
 置いといて。
 でも、だからと言って、そのアニメ自体が提供してくれるメッセージや、そして「萌え」そのものを無視し、
 それ自体を鵜呑みにすることからはなにも得られない、と悟ったことを言ったら、それはそれで嘘なのです。
 というよりそれは、そうした「安易」で「オタク」なものに対する「アンチ」として成り立っている悟りにしか
 過ぎず、結局のところそういうアンチな自分に囚われる、言い換えれば自分に対して客観的である
 という名の非主体的であることだけにしかなりません。
 違う言い方をすれば、子供を卒業した気分になりたい中二的一次的感情を、たんに子供を否定する
 稚拙な「論理」で隠しているだけというただの主観。
 つまり、ポイントなのは、自分はどうするのか、どうしたいのか、ということですね。
 その作品のメッセージが短絡的だから幼稚だから情報量少ないからヲタだから、だからそれは無視して
 いいというのは、それはただのその作品に対する評価であって、実際そのメッセージそのものの内実に
 入り込んで感じ考えていることにはならないのです。
 勿論、そのメッセージでは無く、いわゆる作品の「出来」として作画やら演出やらの「クオリティ」が高い
 のでどうこう、というのもまたそもそもなにも論じていることにはなっていない。
  もっとも、自分のなんだかわからない気持ちを、それを語りたいという気持ちのままに出た言葉が、
 それらのものだったということは普通にありますけどね、私も良くやりますし。 (笑)
 
 
 
 と、いう感じです。
 うん、まったりたっぷりいきましょう、というか、いきます。
 昨年末にひぐらしの話でもしましたけど、なんていうかな、アニメ文化というかオタク文化というか、そう
 いう雰囲気的なものをもっともっと味わって愉しんで、その中で色々私らしく感じたり考えて書いていき
 たいなって思います。
 「真面目」とか、あと「高尚」だとか? そんなのは全然関係無いです。
 私が思うに、自分らしさ、或いはオリジナリティがそのアニメなりなんなりと向き合うときに、一番自分に
 とって必要なのじゃないかなって。
 自分らしく観るというか自分らしく遊ぶというか、その作品や或いは他の用意してくれたその見方や
 遊び方だけでは無い、そういうもの。
 勿論、それに拘らずに、そういう作品が用意してくれたものを愉しむことも、そしてそれを愉しむことの
 中でさえもそれと繋げて自分らしく愉しめたら、それはとっても面白いことになるんじゃないかと、私は
 思います。
 以前はアニメの感想を書くときには、書く前には他の人の感想を読まないという方針でやっていました
 けれど、最近は普通に読んだりやっぱり読んでなかったりします。
 人様の感想を読んだら自分らしい感想を書けなくなると思って今まではそうしてたんですけど、
 なんかそれって自分の弱さに負けてるだけみたいな気がしてきて、なので逆方向に振り切れて、
 人様の感想読んでも揺るがない自分の文章を書く書く書くと息巻くも、その瞬間に目眩がして倒れ
 込み(弱)、以降、ま、まぁまったりいきましょうよ、うん、どうあれ自分らしい文章が書ければいいのだ
 よワト○ン君、と震える手でパイプをくわえるような、そんなところでした。なにいってんだ。
 でも、そうやってるうちに、なんかふわーっと、なんか、普通に書けてくる。
 ていうか、自分らしいんだかオリジナルなんだかそうじゃないような、いい加減極まるなんかが書けてくる。
 
 ていうかこれ、書けてるっていうの?
 
 
 
 本日の一言: 
 
 〜人生とは重き荷を背負いて、遠き坂道を行くが如し〜     by 徳川の家康
 
 
 
 
 ・・・・・ったく、誰よこんな重いもん荷物に入れたのはっ!  ←荷解きして中身を入れ換えながら
 
 
 
 
 
 
 おあとがよろしいようで。 (よろしくない)
 
 
 
 
 
 
 次回は、アニメ話の雑談か、ゲーム感想記の続きをやります。
 
 
 
 
 
 
 
 

 

-- 081116--                    

 

         

                                 ■■ 恋姫の野望 ■■

     
 
 
 
 
 ごきげんよう、紅い瞳です。 めっさ寒い。
 
 あと更新間隔空けてしまい、申し訳無い。
 
 
 さてと、早速ですがゲーム日記です。 信長の野望革新PKです。
 恋姫の野望です。
 なんかアニメのキャラとか配置して、色々遊んでるアホの子が来たよ。
 はい、ということで、始めました。
 調整とかそういうのもう終わったっていうか、どうやっても思った通りにならないので、もう知らないからね、
 先生の言うこと聞かない子が悪いんだからね、と投げやりをロングスローしてゴールしてしまいました。
 なるようになれ。 もう知らない。
 はい。
 で、私は関東の長野家でプレイしてるですが、早速反則なことに関羽とか張飛が配下にいます。
 名前だけ借りてきたかと思えば、普通に統率やら武力やらが90代100代の値を持っていたりする
 優れモノです。反則です。てかマゾプレイやるとか言ってた人がなにをやっているのか。
 そして開始直後に領内を彷徨かせていた趙雲と孔明もゲット。 やる気あんのか。(マゾプレイ的に)
 しかし、早速のマイナス収支。 ゲーム序盤で元々ロクに領内開発されて無いところに大赤字。
 けれど、内政値115という絶対コレ自分で使うときにラクするために設定したよこれ、という絶対値(?)
 を持つ孔明さんの活躍により、またたくまに市場を量産。
 うん、リアルタイムだからターンとか無いんだけど、気持ち的に1.5ターンくらいで黒字に転じたよ。うん。
 笑いが止まらないっていうか、もう初期のコンセプトの欠片も無いことが開始1.5ターンで判明したって
 だけの話のせいで逆に笑えるというか、ああもう、誰か私に罰を与えてよ!、責めてよ!虐めてよ!、
 とマゾプレイっていうかマゾなことをイライラと考えながら、早くもリセットを考えてたら、
 攻められた。
 
 ていうか、滅びた。 (ゲーム内時間1年で)
 
 武田と、北条が一気に。
 がしゃーん。 ←なんの音?
 まずは経緯を追って説明します。
 うん、ゲーム調整のデモプレイの段階から、武田はまず真っ先にお隣の長野家を滅ぼすというのは
 わかってた、うん、わかってた。
 でも北条まで来るとは思わなかった。
 てかね、同盟してる上杉に援軍要請断られるとは思わなんだ。
 おまけに我が長野家の主戦力は足軽隊なのですけど、技術開発してないので、それこそゴミのように
 武田の騎馬隊に蹴散らされる。 蹴散らされるっていうか、踏み潰される。
 いやまぁ、うん、間違い無くマゾプレイな訳ですが、でもさ、ぽかーん。
 だって、関羽と張飛は統率95とかですよ? 孔明と趙雲に至っては100超えですよ?
 いくら武田の信玄さんの統率の値が120だからって、上杉の謙信さんの次な化け物だからって、
 そんな、当たって3分も保たずに粉砕って、そりゃ無いよ。無い無い無い、あり得ない。
 おまけに築城技術開発もまだな上に、城防衛に必須な櫓も立ててなかったし、武田に応戦してる間に
 、反対方向から攻めてきた北条に城に取り付かれると、城の収入がその月ゼロになって資源も枯渇、
 城に立て籠もるも援軍の当ても無ければ肝心の城防御度も低いまま。
 スーパーな武将がいればなんとかなるだろう、ほら、人は城、人は石垣とかなんとかあったじゃん?、
 だからなんとかなると思っていたんですけど、てかマゾプレイ?はぁ?なんの話かしら?、という展開
 だったはずなのに、今は反省している。
 ゲーム、オーバー。
 自己最短記録更新! おめでとう!
 
 リセット。
 
 (再起動中)
 
 反省し改良を試みたこと:
 ・防御最優先に基づき、櫓を立てるために必要とするという市場建設への方針変更
 ・とにかく足軽技術を一段階上げるための内政、つまり足軽学舎を市場と同時建設。
 ・城に取り付かせないことを戦術目標に据え、撃破を目的にしない。具体的には部隊の入れ替えを
  こまめに。
 ・援軍要請は早め早めに、そして応じるまで要請し続ける。
 ・要は初期防衛を第一としての内政指針。
 
 ということで再開してみると、武田軍は櫓の御陰かあまり出陣してこなく、信玄自らの出馬はゼロに
 なり、また北条との連携も比較的少なめに。
 たまに出陣してくる武田の勝頼隊などを孔明の偽報などで翻弄して足止め、その間に関羽や張飛
 隊により、北上してくる北条軍に奇襲をかけ、居城箕輪城との挟撃で殲滅。
 そしてようやく城下に迫った武田軍を趙雲隊で迎え撃ち、城から孔明隊の矢を浴びせてこれまた殲滅。
 敵部隊を完全に壊滅させると、その部隊が抱える負傷兵がこちらに吸収されるので、戦うたびに
 どんどん兵力増な箕輪城。
 な ん だ か 、 戦 争 が 楽 し く な っ て 参 り ま し た   。
 さすがに信玄本隊に来襲されると厳しそうでしたけど、とにもかくにも初期防衛達成。
 その後武田北条ともに無駄な犠牲を払いにたびたびやってきましても、なんだか実力を認めてくれた感
 のある上杉さんに援軍を快く送られまくれ(応諾率ほぼ100%しかも無償)、ほぼ無傷で連戦連勝。
 そして箕輪城の城下開発も終わり、技術もまともな戦争が出来るくらいには上昇し、では次にやること
 と言ったら、侵 略 し か 無 い じ ゃ な い 。
 紅い瞳が(ゲーム的に)調子に乗っております。
 
 さて、ざっと攻め進むべき関東を見渡しますと。
 まず箕輪からかなり南下した所に、北条家の岩付城があり、そのさらに南西に小田原城があります。
 そして箕輪城から東南少し岩付城から北東の所に宇都宮家の宇都宮城があり、その真南に
 結城家の結城城があり、その東隣に佐竹家の太田城があります。
 そして最後に結城城からかなり南下した房総の中程に里見家の久留里城があります。
 少な。 関東は無人の荒野かってくらいに城少なっ。
 このゲーム自体城の数が少ないのは玉に瑕なところなのですけど、各城ごとに一つずつ支城を築ける
 ことで城の頭数だけは最終的に揃った気にはなれ、でも支城は内政開発も改築も出来ないので
 面白くもなんともなかったりします。
 それと、港というのも存在し、これを支配すると諸外国と貿易出来、自らでは開発出来ない技術を
 手に入れられたり、しかもその技術が結構戦略級だったりする素晴らしいバランスクラッシャーなモノ
 なので、関東では、佐竹の鹿島港、里見の岡本港、北条の下田港の3つが存在するので、それは
 抑えていく必要があったりします。
 
 で、まずは宇都宮城から攻略する方針で。
 しかし宇都宮に行っている間に、北条に回り込まれると厄介なので、岩付城と箕輪の間に支城平井城
 を建設して牽制。
 そして宇都宮が東北の黒川城蘆名家にちょっかいを出しに行った隙に、全兵力の半分を思い切って
 投入して侵攻。
 宇都宮は兵力は溜め込んでいても技術が無いので、北条の邪魔さえ入らなければ楽々、かつ宇都宮
 には黄忠さんを作って配置してたので、それを回収するためにも最初から第一目標でした。
 ところがどっこい、この黄忠さんてば超お強いことお強いこと、統率武勇は関羽張飛より1ランク下に
 設定したものの、城の上からガンガン矢を撃ってくるわ固有戦法の乱射は強いやらカッコイイやらだわで、
 仕方ないので黄忠隊をほっぽって、直接城を攻撃してみれば、まぁちくちくちくと矢が煩わしいのなんの。
 孔明の固有戦法の「治療」が無かったら危なかったくらい。
 そしてなんとか力攻めで城をゲットして、よし黄忠さんもおいでませというところになったら、あら不思議、
 黄忠さんたらいないない。
 黄忠隊がまだ存在していたのに城だけ先に落とした結果、黄忠さんは捕虜では無くそのまま遁走に及
 んだという扱いになり、慌てて探索コマンドで浪人を調べたらそこにもいず「?」となっていたところ、
 かなしいかな、あっさりと早くも伊達家に鞍替え済みなその弓使い。
 そして引き抜きしようと思ったら軍師の孔明に「黄忠殿の当家への恨みは深いようです。」とかなんとか
 言われて、恨みフラグ立てちゃったみたいだから諦めんさい、と、まぁ、うん。
 
 リセット。 (2回目)
 
 これはな、ちゃうねん。
 や、ほら、一応恋姫の野望いって、あの六人は揃えなきゃ駄目なのよ。
 恨みフラグ立っちゃうと、もう登用出来なくなる=ゲームオーバー、なの、コンセプト的に。
 マゾプレイ? そ ん な も の は ど う で も い い 。
 だって関羽張飛義姉妹使ってると、なんか気持ちいいんだもの、自分で作ったくせに趙雲さんなにげに
 使い勝手がいいんだもの、孔明はなんかもうなくてはならないっていうか、この子いなきゃ即座に滅びる
 わな我が長野家が萌えなんだもの、致し方ない。(致し方なく無い)
 ここまで来たら、華麗な弓使いの黄忠さんと、騎馬鹿なばっちょんを引き連れて、関東制覇して関東
 に引き籠もって、なんかいちゃいちゃさせときたいじゃない。 (そんなシステムはありません)
 だからね、ちゃうねん。 リセットはリセットや!
 
 ということで、巻き戻し→兵力8割投入てか武田がその隙に来たらはいそれまでよてかリセット→
 孔明隊を弓編成にして計略戦法もセットして黄忠隊叩きに集中→効き目無し→倍返し→
 倍々返し→そしたら忘れてた他の足軽の関羽隊が城防御を致命的に削ってて焦る→それ以上に黄忠
 さん焦る→城中に引っ込む→なんだか 大 チ ャ ン ス→城陥落→黄忠さんおいでませ
 うん。
 要するに、一回目のときも黄忠さんが撤退する余裕を与えてあげれば良かったっぽいってこと。
 ふっ・・・がっついちゃあいけないってことよ、ふふ・・
 ということで、ミッションコンプリート。 どんな戦国だ。
 次なる目標は、ばっちょんこと馬超ことばっちょん。
 所属するは太田城の佐竹家。
 攻略した宇都宮から直接太田に行くことも可能なんだけど、間の行軍路には蘆名とか伊達が出没
 して面倒なので、ここは地道に手堅くということで、真南の結城家を叩くことに。
 取り敢えず支城建設可能地があったので、唐沢山城を建設していると、なんか来た。
 結城軍きた、二部隊で合わせて1万来た。
 ・・・・。
 (五分後)
 結城軍、消滅。 瞬殺。
 築城隊の張飛を助けにいった関羽さん強っ。
 それ以上に黄忠さん強っ。てか武勇高い弓隊の戦法強っ。
 強固な軍備を誇る武田や、有能武将が率いていた北条軍と戦ってときにはわからなかった、
 この圧倒的さ。 え、なに、関羽強いじゃん、てかウチ強いじゃん。
 そしてなにを思ったかというかなんかやけっぱちな結城家は、お隣の佐竹が東北に出陣して留守なの
 を狙って、長野家の大軍が目の前の支城に駐屯してるというのにカチコミに行って、おまけに関東国人
 衆と契約してないもんだから、太田城に取り付く前にわらわらと湧いてくる国人軍にぼっこぼこ、
 そしてとって返してきた佐竹軍にまで追い打ちを掛けられ、ほうほうの程で自城に逃げ帰るのを、
 薄ら笑いを浮かべて眺めながらその帰るべき城を陥としていたのは私です。 気持ちいい。 (新境地)
 
 そうして結城家を滅ぼし結城城を接収した後、次なる目標は佐竹では無く、まずはもうひとつ南の
 里見家の久留里城。
 その足掛かりとして支城・本佐倉城を建設しようとしたところ、早速里見家が邪魔しにきたので、
 飛んで火に入る夏の虫とばかりに関羽隊に迎撃させていたところ、なんと佐竹の太田城からとさらには
 北条の岩付城からも妨害部隊が出陣。
 里見軍は大したこと無いのだけど、佐竹は鬼義重と恐れられた佐竹義重隊と、こともあろうに馬超隊
 を送り込んで来、北条は北条で地黄八幡と畏怖される猛将北条綱成隊などが出陣。
 
 ぎゃー、三方向からきたー!
 
 ていうか全部合わせたら3万超えてるーっ。
 張飛の築城隊1万は非戦闘員なので計算に入らず、実際戦闘区域にいるのは関羽隊8千のみ。
 各城に守備隊を配置していた結果、援軍として送れるのは主に結城城の1万のみ。
 しかも先行する関羽隊は里見隊を追い返してそのまま馬超の騎馬隊に考え無しに当たらせてたところ、
 命の削り合いの如くに互いに4千ずつ減らし合って、結果里見戦での被害も足すと残り3千5百。
 そうこうしているうちに、佐竹軍の残りの佐竹義重隊が築城地に取り付き、ええい仕方無い、本佐倉
 城に一時撤退して援軍到着を待つしか無い、ってぎゃー!まだ支城出来てないっていうか支城建設
 を護衛しにきてたんだーっ!、と予想外の初歩的ミスを犯し(←アホ)、ええいこうなれば孔明さんの
 偽報で凌いでくれるわ!、あ、孔明さん足軽技術研究中で動けなかった! 忘れてた!
 万事休す!! ←8割くらい自滅が原因
 しかし唯一の希望は、計略成功率を高めてくれる風魔忍者衆と契約していたこと。
 こんな事もあろうかと(嘘)、契約しといて良かったとばかりに、ここぞとばかりにこれまで孔明隊に付いて
 計略の熟練度上げていた知力70程度(低)のウチの武将達に一斉に偽報計を実行させたところ、
 ひっかかるわひっかかるわ、佐竹義重隊もあっさりと築城地から離れ、北条軍は岩付・本佐倉間を
 行ったり来たり。 あっれ、忍者衆と契約するとここまで計略成功率が上がるなんて。 (初体験)
 その間に関羽隊を一旦結城城まで戻して負傷兵を回復させ、当主長野業正隊と共に再出陣。
 辿り着く前に、同じくいつのまにか再出馬していた里見義堯隊が張飛隊にちょっかいを出していました
 が、関羽達が着陣と同時に鎧袖一触木っ端微塵、技術開発していない足軽隊の弱さを見せつけて
 里見隊は撤退(残兵80てw)、返す刀で長野本隊との挟撃で佐竹義重隊、続いてこれまたしつこく
 再出陣してきた馬超隊を撃破。
 文字通りの各個撃破の勢いも鮮やかに、そのままやっと本佐倉に取り付いた北条氏政隊と綱成隊と
 ガチンコ勝負。
 兵力で勝る北条軍を撃破するまでには至らなくとも、互いに兵力の削り合いを続けるうちに、ようやっと
 本佐倉城が完成。
 撤退を開始する北条軍を追撃しようとするも、足軽では追いつけずに、やはり騎馬隊、つまりは馬超の
 必要性を痛感して、この本佐倉の戦いは終結を見たのでした。
 
 ということで、なんかそのままノリで南下して里見家は滅ぼしちゃいました。
 
 順調過ぎて、かえって面白く無い、という声も頭の中で囁かれているのですけれど、仕方が無い。
 別に笑いを取るために戦争をしている訳では無いのです!(違)
 まぁ、ノリついでに2万ほど兵力を本佐倉城に集結させることが出来た時点でそのまま出陣、
 そして割と同じくらいの兵力があった佐竹家も、関羽・張飛・趙雲の三隊に囲まれるたびに討ち入る
 部隊すべて壊滅し、結局援軍の当ての無い太田城はそのまま陥落。
 馬超さんおいでませ。 ついでに鬼義重やそのとーちゃんとか有能なのとかもごっそり頂きます。
 そして北東に接する相馬家が伊達家との抗争中で留守だったのをさいわい、速攻で太田城の支城
 平城を建設。
 そして同じく伊達家が手一杯なのを見越して、忘れてた宇都宮城の支城烏山城も建設。
 そしてこれまた速攻で結城城に兵を再結集して、岩付城との境に支城河越城の建設を開始。
 ちょうどそのころ足軽技術をひとつ研究し終わったことで、毎度同じみ築城妨害隊の北条綱成隊も
 粉砕、というか全滅後綱成当人も捕縛。
 実は先の本佐倉の戦いで馬超とかも捕縛してたんですよね、すぐに捕虜返還交渉に応じて返しちゃい
 ましたけどね、まぁ貰うものは貰いましたけどね、全くいい商売でさぁ、うん、どうも忍者衆と契約すると
 武将の捕縛率も上がるみたいね、説明書に書いてあったっけ?
 で、まぁ、北条の主戦力さんが捕虜なのをさいわいに、兵力も落ちていた岩付城を河越城が完成と
 同時にそのまま攻撃、陥落、占領。
 
 ここで、上杉との同盟が切れたことを初めて知る。
 というか、同盟終了のお知らせがあって、初めて気づいた。
 
 一応終了日12ヶ月前から延長手続き可能だったんですけど、その12ヶ月に入ってたことすら、
 気づいてなかった。
 まずい。
 まず過ぎます。
 いや、うん、上杉とはいずれ手を切るつもりではあったのよ?
 しかも割と早めに切って牽制しとかないと、上杉さんはすぐに調子に乗って勢力広げて手が付けなく
 なるから、それこそどちらにしろあと1年内外には手を切る予定だったの。
 でもね、今は駄目。
 今はさ、
 
 包囲網組まれちゃってるからさ。
 
 包囲網とは、要するに、出る杭は打たれるというか、ある程度強くなってくると周りの敵が全部手を
 組んで、なにはともあれガンガン攻めてくるようになるアレです。
 しかも、いっせいに。
 西からは武田、南からは北条、東からは相馬と伊達、さらには作って配置しておいた賢狼家(元は蠣崎
 家)まで港伝いで鉄甲船に大砲積んでガンガンくるの。
 もう、たまんない。
 そんなときに、北に接する上杉とも同盟が切れてご覧なさいよ。
 
 アレと、アレが同時に来るなんて。
 
 信玄さんと謙信さんは化け物なので、化け物です。がたがたぶるぶる。
 おまけに上杉さん家はやたら騎馬技術を研究しているので、ウチの足軽隊も普通に劣勢モード。
 げんに同盟切れた途端に国境に支城二本松城を建て始めやがりましたので、速攻で潰してやらん!
 と今までと逆の立場で勇んで張・馬の二部隊を送ったところ、山形城から下ってきた1万8千を率いる
 上杉化け物謙信の騎馬隊にけちょんけちょんに削られた上に、築城隊の出陣元である黒川城から
 出陣してきた上杉化け物2世景勝の騎馬隊との挟み撃ちにあい、玉砕。
 からくも捕縛されずに逃げ帰った張飛・馬超の二将はお大名の業正様に「なんで援軍を送ってくださら
 なかったのですか!」と至極当然に訴えるも、「なんか、負けっぷりが気持ちよかったから。」と恍惚(以下
 略)。
 でも軍神謙信さんに「この女狐め!」とか言われて蹴散らされたのは、なんか気持ち良(以下略)。
 と、なんの話をしていたのかすっかりわからなくなってきました、ええと、上杉と同盟切れたのがヤバイと
 いう話でしたっけ?
 あ、そうそう、でね。 (方向転換)
 包囲網とか上杉とかよりも痛いことがあって、ていうか賢狼家と同盟結ぶ予定だったのに、ていうかその
 ために作った勢力のようなものなのに、関東の長野と東北の賢狼が手を組んで上杉を駆逐するみたい
 な、そしてそのまま賢狼家は北陸を、長野は東海を遡っていく、みたいななんかこうプランがあったんで
 すよ。
 それがさ、賢狼家は安東家と同盟結んでるから他勢力との同盟に全然見向きもしないし、それでも
 無理矢理こちらから使者を送れば、「誰がそなたらと同盟など結ぶか、馬鹿者め。」みたいに叱られて
 すごすごと帰ってきて、なんかとってもフラれた気分。 ていうか実際フラれとる。
 安東との同盟切れを待って再度使者を送ろうとしたら同盟延長してるし、こうなったら安東を倒して
 ウチこそが賢狼家に相応しい家だってことを証明してやるわ!、みたいな勝手に三角関係(一方的)
 の様相を呈していたのですけれど、下手に安東を倒しちゃうと、賢狼家は上杉家と接することになって
 速攻滅ぼされてしまう可能性もあり、ああもう、ああもう、べ、別にあんたなんかどうだっていいんだから
 ね、でもあんた滅ぼしちゃうと賢狼が滅びちゃうから、だから残してあげてるんだからねっ、とこれまた
 勝手にひとりツンデレをやったりやらなかったり泣き寝入りしたりしながら、なんだ、ほんとに私一体
 なにをやってるんでしょうね。
 
 と、いう感じにぶつぶつと考えたり鬱になりながらやっていたら、小田原城落として北条滅ぼしてました。
 
 あ、関羽隊と張飛隊小田原に向かわせてたの忘れてた。
 
 
 関東制覇!
 
 賢狼家にフラれた勢いでコンプリート!
 
 
 ということなので、今後の我が長野家の戦略目標は、賢狼家を落とすことになりました。
 恋愛的な意味で。
 同盟してよ、してってば! ←執拗に使者を送り続けるストーカー大名
 
 
 
 
 
 以下、続く(かもしれない)。
 
 
 
 
 ◆
 
 ええと、まぁ、うん。
 大体ニュアンスでわかったりわからなかったりすると思いますけど、まぁそんな感じでアホなことしてるって
 ことがわかればOK、みたいな感じですけど、あんまし素人さんお断りなのもアレなので、最後に用語
 解説的なこともしようかなと書いているうちは思っていたんだけれど、それもなんだか野暮じゃないかなぁ
 とかたんに書くのが面倒なだけなのを綺麗に正当化したりしてしまったりと、まぁ、うん、疲れた。
 ゲームのプレイ日記というかそういうの書くのって、すごく疲れるのね、滅茶苦茶時間かかったよ。
 ということで、はい、改めまして、日記更新遅れましたことお詫び申し上げます。
 一週間過ぎちゃったものね、時間かかりすぎだ。
 
 で、うん、一応お土産。
 プレイしてたのは、コーエーのPS2ソフト「信長の野望革新withPK」です。
 あと恋姫とかなんたら言うのは、アニメ「恋姫無双」のことです。
 んで、賢狼っていうのは、アニメ「狼と香辛料」に登場するキャラのことです。
 読んでてわからないことがあったら、まぁこの辺りを参照してみてくださいませ。
 それでもわからないっていうか、わざわざ参照してくださった素晴らしい人は、あとは私に石でも投げて
 おいてくださいませ。
 無茶苦茶です。
 いい加減です。
 まったり上等。
 
 
 少し、続きを書くモチベーションが湧いてきた。 (たぶん最低な理由で)
 
 
 
 
 すみませんでした。
 次回は、たぶんアニメとかその辺りのことを真面目に書くか、適当なことを書くかします。
 おい。
 
 
 
 
 
 
 
 

 

-- 081107--                    

 

         

                            ■■ 真夏日とか言ってるし ■■

     
 
 
 
 
 ごきげんよう、紅い瞳です、布団ぽっかぽか。
 
 いやぽっかぽかて、いやぽっかぽかはぽっかぽかです。 ぬくいんじゃーっ。
 うん、この頃忙しかったり曇りだったりなんか疲れたとかで、全然干せて無かったのが、今日からやっと
 一休みっていうか一気に五休みくらいな感じだったり暑いくらいに晴れだったり疲れてたりとかで、
 きっちりたっぷりと太陽光線を照射して、殺菌とか消毒とか湿気抜きとかたぶんそういうのがいちどきに
 ばーっと陽の光で全部達成されて、コンプリート!みたいな感じになってきて、おおーいいなこれ、これ
 いいなこれ、と布団のシーツカバーや枕のカバーも昨日替えたばかりだけどまた替えて、部屋のお掃除
 も大規模にやって、すっきりして、リラックスして、だらだらして、そして今夜はきっとぽっかぽかなのだ。
 疲れた体には浸みるのさ、このぬくぬくな布団はさ。
 なんていうか、布団こそ最高のアイテムな気がしてくるくらいに、最近ぽっかぽかな布団が煌めいて
 見える。
 全然干せなかったものね、私がめんどくさがり屋なのを除いても干せなかったものね、てか時間無かった
 しね、なんか、禁断症状出てるくらいに、ぽっかぽかな布団にダイブしてくるまるのがマイブーム。
 
 小さな、小さな、幸せな時間。
 
 
 いや飽きてないよ、まだ飽きてないよ。 あったかいよ。
 
 
 
 ◆
 
 改めまして、どうも。
 ということで、忙しさも終わりましたので、忙しいから日記は適当に、という言い訳は今日で終了
 です。
 終了ですが、無くなるのは言い訳だけで、別に日記が適当なことは変わりませんので、ご安心を。
 こういうのを開き直りと言うのだな、うん、と皆様にご納得頂ければ幸いです。
 
 さて、今日の日記ですけれど。
 どうしましょう、ゲーム、アニメ、お酒、その他、が手持ちのカードです。
 ん? その他ってなによその他って、ときますか?
 まぁ、広い意味で、 愚  痴 、ですね。
 愚痴というか言い訳というか自己反省というか自虐ネタというか、要するに私がいつもつらつらと書いて
 いる思いつきのままにづらづらと書き出すアレです。
 というかそうで無いときなど無いので、ゲームやアニメなどのネタになんとなく持っていきづらいときに、
 なんだかそっち方向に話を繋げるために無理矢理に捻り出す、アレです。
 というか既に、そうなっています。
 書きながら考えてるんです、オチなんか最初から決めてなんていません、ただ落ちろー落ちろーと念じて
 あらぬ方に飛び散って、「?」と書き手自体が首をかしげて終わりですよ、それを適当にオチと言ってる
 だけですよ。
 
 そんな私に、日記の書き方など教えられる訳がありません。
 
 ・・・。
 うん、なんか教えて言われた。 知人に。
 知るかーっ、とツッコミを入れる暇も無いほどに、唖然。
 というか、日記の書き方がわからないという人に出会ったのは初めてだし、それを人に聞く人も初めて
 みたよ、リアルでもネットででもさ。
 や、それブログの開設の仕方とか、百歩譲って管理人としての気構えとか、そういうんじゃなくて?いや
 そんなん私も無いけど、そういうのじゃなくて?
 ええ、教えてくれませんか? ←割と当たり前なことを訊いているような風の顔だった知人
 私が困ったのは言うまでもありません。
 私が困ったのは言うまでもありません。 (二度言った)
 え・・好きに書けばいいっていうか・・というか、好きに書くから日記なんじゃないでしょうか?
 と、なんだかひどくおそるおそるな感じで答えざるを得なかったんですけど、それは日記じゃ無くて雑文
 なんじゃないですか?、と普通に切り返されて、私アウト、てかウチのサイトアウト。
 え、ええ、そうかもしれないですね、あ、じゃ、やっぱりいくつかの日記サイトみて、まずはそれを参考に
 して雰囲気掴んでいくとか、そういうのはやっぱり口で説明するより実際に読んで書い(以下略)。
 
 と、いうことが昨日あったんですね。
 そりゃ、布団も干すわ。
 すっきりしたいわ。
 
 
 日記、頑張ろう。
 あの人に日記の書き方教えられるように頑張ろう  ←画面を見つめながら
 
 
 ・・・・あれ?
 でもなんで私に訊いたんだろ?
 日記サイトやってるなんて言ったこと無いのに。
 ・・・・・。
 ま、まぁきっとほら、なんかそういう、ね、人徳? なんかそういうのが滲み出てるからとか、
 まぁほら、頼ってくださったんですから根拠はどうあれ、なんとかしてあげたいじゃないですか、うん、
 
 
 頑張ろう。 (お酒に飲まれない調子に乗らない)
 
 
 
 ◆
 
 というかまぁ、日記は確かに雑文ですし、なんでもありです。
 ただ、逆になんでもありだからこそ、なんらかの形式を求めるのもまたありで、まぁだから、ほんと好きに
 書けばいいというか、書きたいものを書きたい形で書けばいいというか、まぁなんの参考にもならない訳
 ですけどねこういう話は、だからほら、私がいつも書いてるアレとかコレですよ、どれが日記いわれても、
 ここに書いてあるのは全部日記、というかここに書いたものが日記になるというか、だからアニメの感想
 とかだって立派な感想ですし、いや立派かどうかは知らないけど、つまり日記で無いものなど無い訳で
 、勿論こういうちまちました説明とか言い訳もそうなのであって、やる気無いやる気無いまったりしたいと
 かごろごろ転がりながら書いてるような呟きもさらにそうであって、なんだって日記よ日記!(やけっぱち)
 
 でもま、ウチの場合は、今日こういうことがあった、こういうことをした、こういうところに行った、楽しかった、
 というような事実報告はしない、というのが基本にはありますね。
 基本的には紅い瞳は紅い瞳ですし、ネットはネットですし、だから一応ネットの紅い瞳として完結はし
 てるのでリアリティもなにも無いのですけど、普通にリアルの方で紅い瞳的にネタとして使えそうなものは
 あっさり持ってきていじくる、ということはしています。
 で、そのネタとして持ってくるものが、アニメやらゲームやらお酒やら、なのですね。
 ですから、私の場合の日記の書き方というのを敢えて説明すれば、それは紅い瞳という存在の立場
 で色々と感じたり考えたりしたことを書く、ということになるでしょうか。
 で、私、という風にも平気で言っているので、紅い瞳というの名はただのキャラでは無く、同時にリアル
 の私自身でもあるんですね、ただ、リアルの立場で書くことはしない、というだけで。
 だから、たぶん知人の想定する日記は、もっと堅めな、それこそ実名でいきそうなくらいに責任たっぷり
 な文章だとは思うのですけど、私はそれとは全く違う、というよりそういうものでは無いものはどうしたら
 書けるか、という私の探索の末に行き着いたのが、ウチのこの日記なのです。
 
 と、いうようなことを、つぶらな瞳(私視点)の知人の前では言えない、自信喪失気味な紅い瞳です。
 
 
 この日記では普通に言えるんですけどねー。 (現実逃避に日記使わないでください)
 
 
 
 
 ◆
 
 とまぁ、アホな人は置き去りにして、次いきます次。
 ゲームの話。
 てか、買いました。
 一年ほど前に出たとき買おうと思ってスルーしてた、ブリーチのゲーム「ブレイドバトラーズ2nd」です。
 使用キャラクターを出すのに滅茶苦茶時間がかかって、てかまだあと一人出てないんですけど、なんか
 もうそれで結構バテバテで、あ、実は一週間くらい前からやってたんですけどね、なんかもうこの日記
 で書く頃には飽きてきてしまって、そしてさっきもう一回やったら面白かった。 おい。
 てか、マユリ様の卍解は何度やっても楽しい。
 マユリ様と狛村隊長の卍解同時出しにすると死ぬ、てかなにが起きてるのか見えない。
 でっかすぎ。 笑える。
 てか更木隊長強すぎ。使いにくいけど基本性能高すぎ、3対1でも余裕。しびれる。大好き。
 そして朽木隊長が爽快過ぎる。ぎゃー切ってる感触最高、千本桜景厳は美麗過ぎ。ぎゃー。
 そしてやっぱり遠距離な石田が私的に一番使いやすいという、中距離な恋次と一角と合わせて、
 どうも間合いの取り方とかに私は楽しみを覚えるらしい。 さくさくさく、ちく。 いやなやつだ。 だがいい。
 他に、CPUの砕蜂と対戦すると瞬歩のし合いでいっこうに戦いが始まらない夜一様なプレイとか、
 千年氷牢な日番谷隊長とか、やっぱり遠距離爽快なルピとか、二刀と桜が眩しい京楽隊長とか、
 まぁ、そういう辺りを使ってます。
 あと、CPUの茶渡が最強。 なんでじゃーっ!
 
 
 ブリーチ知らない人、お待たせ。 いきましょう。 ←すっきりした顔で
 
 
 
 
 ◆
 
 と、事実報告はしないと言っていたのをもう忘れたかのような人は、放置プレイです。
 次。
 アニメ話。
 まずはまぁ、どうぞ。
 
 
 魍魎の匣: ・・・物語無しで
 断片的なものを繋げることも無く、ただぽつぽつと消化していっている感じがするのだけれど、これは
 逆に「結果」だけを突きつけて、それから受ける印象をすべて視聴者に任せているのじゃないか。
 お話としてのまとまりなんか欠片も無い、世界観すらも無い、けれどひしひしとひび割れのように、
 細切れに提出されてくるそれぞれの言葉と体感が、なんとなくの意味不明なぞくぞく感を与えてくれ
 ている。
 物語の語り手が変わっていくことそのものが重視されていて、その語り手自身の語る物語自体はなん
 の説得力も無く、やがては消えていく儚さを持っていて、だからこその語り手がいながらにしての物語の
 不在というものを生じさせている。
 やたらと突き抜けたように青白い空、人物の移動や場面移行のシーンの皆無、そういった諸々の
 小道具あるいはメスを使って、原作ではすべて強靱な複数の物語によって繋がれていたものを裁断
 したのち、改めてアニメの映像が流れていくという、その「時間」そのもので接合している。
 二転三転する視点、いきなり挿入される加菜子の内面、現実と現実とも知れぬ映像の中で動く
 関口、突如殺される脇役、そして次々と起きていく事象によって、何者かの計画が変革したり壊れ
 たり思わぬ収穫を得たりする、そのリアルタイムな「なにか」も刻み込まれ、決して深く描き込まれてい
 る映像世界では無いにも関わらず、静かに複層さを導き出している。
 これは、膨大な物語を語る原作よりもはるかに難解。
 そして、原作には無い、否、小説では絶対に作り出せない感触を見事に提出している。
 なにしろ、アニメでは「心理描写」がほとんど無いのだ。
 膨大な言葉としての心「理」を紡ぎ、その論「理」として表すことの出来る「妖怪」では無い、あくまで
 人間の不安から出てくる直感としての妖怪たる、その「火車」という単語そのものだけが不気味に登
 場人物によって呟かれる。
 これは、面白い。
 まだ主役の京極堂もトリックスター的な榎木津も出てきてない(というかまだ私は観てない)からこそ
 なのかもしれないけれど、出てきてもこの感じを尽くしていったとなれば、これはかなりな迷作、もとい
 名作になるかもしれません。
 無論、彼らが出てきたことによってのまとまりが出てきても、それはそれで楽しみです。
 
 
 とらドラ: ・・・ ミニマムスペクタクル
 はふぅ。 (溜息)
 面白い。
 その一言で終わってしまうほどの、爆発力!
 おまけにその爆散したものを、嬉しそうにお掃除する係までいる。
 物語的にも面白く、ド派手では無いにも関わらず、キャラの言動が過激というか罵声なので(一部
 キャラ限定)、とにもかくにもハラハラする。
 よくある状況なのに、それにもしこの子が飛び込んだらどーなるの?、え、もしかして、あ、蹴った、
 ちょま、ぎゃー頬を張った、蚊がいたのよ、あ、蝿だったとか言って普通に小悪魔女を粉砕ですよ。
 そしてそれをあーと頷きながら見つめる男子。
 手乗りタイガーの暴虐ぶりと、それをフォローしないであーと眺める竜児、その周りや間を飛び回る
 実乃梨ややっちゃん、不動の定点北村、そして新たな敵というか、犠牲者の小悪魔かわしまあみ。
 一応四角(?)関係なんだけど、そのどろどろで陳腐なドラマの中で、そのままはっちゃけるキャラ達
 の動作言動がすっきり爽快。
 大体、手乗りタイガーの暴虐ぶりは、意味不明では無く、きっちり極めてわかりやすい理屈で発動して
 いるからこその、予想通りの暴虐ぶりな訳で、普通の理屈だったらここでいきなり頬は張らないだろ、
 いやでもあいつの理屈からしたら殴るよな、あれ?、なんか殴らないな、奴にしては随分我慢してるな、
 もしかしてあいつも結構成長しt、あ、殴った。
 みんなが知らなくても、観てる私達と竜児だけは、手乗りタイガーの暴れ方を知っているし、その中の
 ひとつとして彼女の苦しみとか哀しみとかもわかっている気になれる、いやむしろ自分を大河に移入し
 てみることもまた、出来る。
 私の言ってることややってることも、一見理不尽なんだけど、ちゃんと私なりには理屈通ってるんだよ、と。
 かわしまあみのエピソードも、あみの猫被りの裏にあるのはちゃんとわかるんだよ、という感じ。
 でもそれだけだったら、このとらドラという作品はここまで面白くは無い。
 なんてったって、櫛枝実乃梨がいる。 北村もいるじゃん。
 わけわかんねーノリのふたりの内面にも、時折わかったような気になりたい邪悪な触手を伸ばすことは
 出来るのだけど(笑)、それでなんとなくわかったような気になれなくも無いんだけど、すぐその次の瞬間
 に駄目出しですから、櫛枝わっかんね、北村君北村君北村k(以下略)、ってなる。 意味わかんね。
 ま、つまり、自分がわかったものを補強したいためにこそ、「わからないもの」の存在も許容する、という
 安心設計がある訳ですね。
 でも。
 この作品の真価は、そういう野暮なことが気にならなくなるほどに、ぐるぐるなところです。
 ぐるぐるにこんがらがって、なのに、みんな、ひたむき。
 そのエネルギーこそが、野暮なことも含めて一生懸命なのが、一番、面白い。
 一生懸命だから色々ズレて、そのズレにぐるぐるとさせられる、こんなに面白いものは、無いです。
 
 
 黒執事: ・・・継ぎ接ぎ細工が妙にキマってる
 随分びっくりした。切り裂きジャック話がこんな急展開というか、暴展開するとは。
 面白い。 それは、おもしろい、かかってくるがよい、という感じなおもしろさ。
 ちまちまと、雰囲気としての「貴族モノ」のクオリティを高める作業はほったらかし、その合間に
 確信的にセバスチャンとシエルのかなり刺激的な「主従モノ」となる材料を陳列していて、それでなんと
 なくの物語としての体裁を保っていたのに(でもそれは決してこの作品の本筋では無く)、それをいとも
 簡単に放り投げる。ていうか、投げたよこの作品、あっさりと。
 脱物語というか脱構造というか、それを本筋として持っているがゆえに、敢えて「無意味」なモノとして
 物語のラインを形だけでも整えていたのに、そこでいきなり正々堂々と翻って、やーめた、やっぱりかった
 りーもん、正直にそのまんまやりましょう、と本性を剥き出しにする、その「意味」はわからなくても、
 ただその「効果」はがくっと伝わり、また感じた。
 あれ、こんだけ変な展開になってるのに、根本的な印象は変わらないや、と。
 どんだけセバスチャンがはっちゃけようと、死神が出てきたりその正体があれだったり、ジャックもあれだった
 りとか、推理モノという殻を虚仮にしての嗤いも軽やかに、つまり、なんでもありなのよ。
 というか、最初からなんでもありだったんだから、別に毛色が変わったからって言っても、同じでしょ。
 ひとつの筋の通った「物語」として見ればアレなのは確かだけど、この作品はそもそもその「物語」は結果
 的に成り立っているものでしか無く、だから初めから「物語」に拘ることも無く、逆に目の前で起きたことを
 ひとつひとつ繋いでいくことで顕れる「なにか」、それがこの作品の本質たる本筋であるということが、
 よく見えてくる。
 定型的な「物語」はだから、その「なにか」のうちのひとつにしか過ぎない、ゆえにあのはっちゃけな展開
 の上辺からガンガンと滲み出てくる、あのシエルの苦渋に満ちた貌の冷たい熱気を感じられるのですね。
 
 
 かんなぎ: ・・・クオリティ高いなおい
 とにかくもう、動く動く、満遍なく動く。
 OPから始まって本編はもとより、EDの静止するという「動作」まで含めて、一切が無駄無く、かつそれ
 が全体への効果があるとかどうかはもとより、そのひとつひとつの動きがネタになっていて、それだけでも
 充分面白い。
 でもやはりこの作品の最大の魅力は、そのまったりとひとつに繋がっている、その全体のまとまり。
 ひとつひとつのネタが決してショートコント的な区切りあるものとしてあるだけで無く、しっかりとひとつの
 お話を笑いという核として繋げている。
 逆にいえば、全部繋がっているからこそ、ひとつひとつのギャグネタの効果が相乗的に面白くなっている
 のだし、さらりとツッコミ無しのボケも蓄積されていき、よりツッコミに拘らない、「話」としての面白さが
 際立っている。
 で、その上で、主人公の仁のツッコミとナギのボケ(ノリツッコミも含む)のメリハリの利いた連続展開が
 活きてくる訳で、それと同列上にして、秋葉の痛いアンチヲタぶり(つまりヲタ)やつぐみの勘違いっぷり
 が、同じく個別ネタとしてでは無く、皆ひとつに繋がり関わり合うことで、「話」としての面白さの中で
 生きている。
 「物語」としての奇抜さやぐいぐい感(納得感とか説得力)は無いけれど、ひとつひとつのキャラを非常に
 有意義に使って面白く、如何に笑える展開にしようかということに尽力し、そのために必要な静もシリアス
 (っぽい)思春期な悩みも笑いを活かすために道具立てし、さらには神話ネタもさりげに盛り合わせ、
 実に爽快で潔い、清々しいほどにストイックなまったり感が出ている。
 ていうか大体主役のナギからして、萌えとかそんなんお構いなしに、美少女土地神ウブスナガミとか
 言って大真面目に踊ってる(宗教的な意味で)んですよ? んで、仁のピンクな回想にぷぷと笑いを
 堪えてツッコミ入れてるんですよ? てか部長はツゥーピュアピュアボーイとか言って仁に鼻血ですよ、
 なんなんですかこれ、ていうかこいつほんとに神なのか?、と主人公の仁は言うのですよ。 
 (神様的に)真面目なくせに、(人間的に)滅茶苦茶不真面目な神様、てか神様なの?なナギ。
 だけどそのナギに直接的に振り回されてるのは仁だけで、他のキャラはナギに触発されてるだけだったり
 関係無しに素でボケてたり、とにかくまぁ、仁とナギの終わってるジャンクフードな食生活をさらにつぐみの
 ツッコミをからませてグレードアップさせて、瞬時にナギは猫被るし、つか猫被りネタは継続してるのね、と
 伏線というか一度気づいた設定は全部踏襲して繋げていくという、そういうネタとして「話」としての成育
 が感じられる、今期で一番楽しい作品になっています。
 
 
 ケメコデラックス: ・・・やりすぎという言葉が無くなった日
 というより、やりすぎと言ってる暇があるなら笑え。笑わないなら服着て帰れ。
 馬鹿になるしかないというより、馬鹿なんです。
 少しでもこれを観て笑えるのなら、あなたは既に馬鹿ですし、安心して観ていってください。
 馬鹿を恥じる必要はこの作品を観るときには無いですし、そういうのは余所で必要としてください。
 嫌悪とか吐き気とか真面目とか、そういうものがあったとしても、それはあるだけマシだと思うだけにして
 おいて、というか横に置いておいて、だから自分は大丈夫なんだ、帰る場所はあるんだ、だから大丈夫、
 ちょっとだけ、危なくなったら横に置いたものに帰るから、べ、別にあんたのために観るんじゃないんだから
 ね!、と言ってる側から帰れなくなればいい。
 はいこんにちわいらっしゃい、私は既にこちら(どっち)の人間です♪ ええと帰り道はどっちだったかな?
 
 
 喰霊−零−: ・・・「くいれいぜろ」じゃないよ
 やばいよ。
 黄泉かわいいよ黄泉。
 やばいよ。
 
 
 
 という感じです。
 うん、ここに書いたのは、ちょこっと語っておきたかった作品です。
 他にヴァンパイア騎士とか地獄少女とかも素晴らしい作品ですけど、こっちは淡々と黙々と見守っている
 のです。ノーノー、触ってない触ってないヨ ←オーバーアクションで
 
 んで。
 まぁ。
 今期はですね。
 
 屍姫 赫、なんですね。
 
 早くも連続感想書かなかったことを後悔している有様です。思う様に悔やめ!苦しめ!あはは!
 ・・・・。
 だからね、あんまり語りたく無いんです。
 でもね、語りたくてうずうずしてるんです。 だって人間だもの。 
 そういうときだけ自分の人間性を認める都合の良い人間なんだもの。
 いやそんなことはいい。いやよくないけど、人様の前でそういうことは言わないの。 (よくいう)
 まぁ、そんな感じ? 屍姫って。 (ぉぃ)
 
 でも、ほんとにそんな感じかな?
 屍って、なんだろな?
 死んでるのに生きてる、生きてるの死んでる、でも生きてる、ってなんだろな?
 
 自分も屍なのに、同じ屍を殺す屍姫ってなんだろな。
 しかも激烈な憎しみを以て殺すのって。
 色んなものが顕されていて、色んなものが仕込まれている。
 屍と屍姫の違いはなに?
 屍姫は、なんで生きるの? なんで殺すの? なんで殺さないの?
 なんだか、似たような設定のこれまでの他の作品とは、全然全く、この問いに対する答えが違う。
 屍姫は、生きている。
 人間らしく生きたくても、自分が屍であることは受け入れている。
 けれど、屍として屍らしく生きるつもりは無く、屍として人間らしく生きるために、屍の自分でもそうして
 生きられる、その独自の道を懸命に伐り拓き、そして必死に戦い続けている。
 明らかに、当事者の主体的な物語。
 自らの屍を否定せず殺しもせず、屍として扱われまたそうして屍として生きる地獄も受け入れ背負い、
 でも絶対に屍のままに生者を喰らうことは無い。
 屍の抱く生者への怨みを骨の髄まで感じていながら、同情どころか同じく屍として同じ怨みも抱き
 ながら、それでも、それでもそんな絶望という言葉すら無い世界の中で、生きるために、生き抜くため
 に、その怨みも屍という存在もすべて背負って、屍姫・星村眞姫那は生存闘争を駆け抜けていく。
 絶対に、諦めない。
 諦めないからこそ、屍の自分を受け入れる。
 人間として生きることはもう出来なくとも、そうなってしまった怨みを晴らすことの正当性すら認識しながら
 も、その怨みのままに死に続ける屍では無く、それでもその屍として人間らしく生きられる可能性を
 凄絶に探し求めながら、いえ、それをひとつひとつ現実のものとして築きながら、生きていく。
 
 これは、うん、見事な臨床哲学ですね。
 
 見事でそして、なによりも、目が離せない。
 なぜなら、星村眞姫那にとって、この作品は紛れも無く、「自分」のことであるのだから。
 そりゃ、同じく「自分」を抱える私にとっても、これほど迫力のあるものは無いっつー話だよ、うん。
 そしてなによりも、そういう人間の因業とか苦しみとか、そういうものを「屍」として体現する、あの激烈に
 狂った破壊的な眞姫那の戦いとその絶叫の連続、それが静かに染み渡るあの映像世界に身も心も
 惹き付けられる。
 これの感想を書かずして、なんの感想を書くというのだ! 紅い瞳よ!
 
 
 ・・・・・・え? ←信長の野望にて、全国にちょこちょことアニメキャラを配置して遊んでる人
 
 
 
 ◆
 
 
 はい。
 
 
 
 ◆
 
 ということです。
 お疲れ様でした。
 今日はこの辺でお終いです。
 来週は、うん、たぶんゲームの話になるよ。
 
 正直って、素晴らしい。 ←屍っていうか、廃人だね
 
 
 
 
 
 
 

 

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