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◆◆◆ -- 2010年4月のお話 -- ◆◆◆

 

-- 100428--                    

 

         

                                 ■■ ちょっと痛いぞ ■■

     
 
 
 
 
 はい、ごきげんよう。
 
 
 GWを目前に控えた今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。
 さて、なんだかいっこうに更新ペースが落ち着かない昨今のこの日記ですけれど、
 残念ながら今日もまだ変わりません。
 
 まぁあれですね、GWから頑張る。
 
 ・・・・。
 先日、GW中までに、と言っていた記憶がなきにしもあらずなのですけれど、最近こういう言い訳で
 字数を稼いでいるような気がするのですけれど、だってここんところあんまし書くことないんだもん、
 なんかコラムみたいな私の考えとかなんか書こうとか思ってたんだけど、普段ならこの時期は花粉が
 凄くてイライラMAXで、それに対する怒りのたけをぶつける形でそういうの書こうと思ってたんですけど、
 全然花粉反応しなくて、拍子抜け状態っていうか、花粉あってもなくても文句言ってんのなこの人、
 みたいな。
 
 でもお酒が美味しいから、いいたい。 (ぉぃ)
 
 
 と書くものも書かずにお酒とか飲んでる人の話を今日は書きましょう。
 って言っても飲んだの列記するだけな。 飲んでから時間経ってるからあんまし覚えてないし。 (またかよ)
 あと遅れに遅れていた刀語の第四話の感想も書きましたので、どうぞ合わせてご賞味くださいませ。
 
 
 
 無濾過生原酒 純米酒 立春しぼり 「越前の風」 :
 深い青のボトルが綺麗。が、無濾過生原酒の割にはあっさり風味でちょっとがっかり。
 ただ生酒の風味は良く出ていて、あとに残らず邪魔をしないので、悪くはなかったかな。
 
 純米吟醸 新しぼり 「澤乃井 蒼天」 :
 蒼天といえばソラノヲト、青い空! まぁボトルは緑タイプでしたけどねw
 味はこれはあまり覚えてないですねぇ、なんかぱくぱく飲んでた記憶はありますけど、つまりそれだけ
 美味しかったのでしょうね♪ (またそんなやっつけな)
 
 「久保田 碧寿」 :
 あ、これは美味しい。すべてオーソドックスな味わいで、辛みも甘みも変化球無しでスピードも普通、
 なのにひとつひとつの味の深みのレベルが非常に高く、これはうん、とても良いお酒でした。
 面白味は無いけれど、しっかり味わうには適したお酒ですね。
 
 純米大吟醸生酒 かすみ酒 「三千盛 ひなたぼっこ」 :
 かすみ酒っていうのは要するににごり酒のにごり成分が少ないバージョンwそんだけかいw
 結構辛味が効いてて、けど荒々しくは無くまろやかで、けれどにごり成分の僅かな舌触りが存在感
 あって、あ、これほんとかすみ酒って名前で合ってる、ほんと合ってる思いましたw
 
 生酛 特選 「嘉宝蔵」 :
 全く記憶に御座いません。(ぉぃwwww)
 
 純米吟醸 「こぴりんこ」 :
 妙味必淡。 ってラベルに書いてあったけど、その通りでした。美味しいなこれ!w
 飲みやすいというより、淡々(あわあわ)としたその感触自体が楽しめる、まさにそんなお酒。
 甘みでも辛みでも苦みでも酸味でも無い、なんだろこれ、これまた飲も♪
 
 貴醸酒 「華鳩 醞」 :
 これは紹興酒。
 こ  れ  は  紹  興  酒 。
 紹興酒も好きなのでべつにいいんだけどね、ほんとべつにいいんだけどねっ!
 ・・・・。 (ぉぃ)
 
 
 
 
 
 という感じです。
 久しぶりにお酒の感想書いたけど、やっぱり感想は書き続けてないと鈍る一方じゃの!
 
 さて次は、刀語。
 
 
 
 刀語  薄刀 針:  アニメ「刀語」 第四話、感想。
 薄い、とはなんだろうか。
 脆い、弱い。
 いつ折れてもおかしくない。
 でもそれは、そこに存在している。
 その脆くて弱いもの、ほんの些細なことでも折れてしまいそうなそれを。
 どうやって、折らずにそれを存続させることが出来るだろうか。
 実際、もう折れてしまっていても、おかしくない。
 いや、もう実際何度も、折れかけていた。
 なのに、折れ無い。
 なぜ折れ無いのかが不思議でならない。
 不思議だ。
 奇跡だ。
 とくん
 とくん
 本当にそれは弱いのでしょうか?
 脆かったのでしょうか?
 もしかしたら、もの凄く強くて固いのに、みんな見た目に騙されているだけじゃないのでしょうか?
 私には、わかりません。
 わかるのはただ、こうして私は、未だ生きている、ということです。
 そして、ちょっとやそっとの事では死なない。
 いえ。
 死なない体なのです。
 それが、最初からそういう体だったのか。
 それとも、ほんの些細な事でも死ぬような体で死線を越えてきたからこそ、強くなったのか。
 ええ、私にはわかりません。
 
 とにかく七花の姉、七実は鬼のように強い。
 反則的に強い。
 でも彼女は病弱。
 病弱なまま、最強。
 薄刀、針。
 日本最強と言う名を名乗っていた、錆百兵の所有するその刀。
 なによりも薄く、脆く、ゆえに、並の使い手には絶対に使いこなせない刀。
 下手に振れば、簡単に折れてしまう。
 ましてや、力任せなだけの技なら、跡形も無く、消えてしまう。
 刀そのものは、全くだから、強力さの欠片も無い。
 けれど、その最弱の刀を使いこなす事が出来る剣士がいるのなら。
 それは、間違い無く、最強の剣士。
 その技が最強であることは間違い無い。
 けれど・・・
 
 錆百兵は、本当の意味では、薄刀を使いこなせてはいない。
 いえ、薄刀の本当の力を得てはいない。
 
 鑢七実は病弱。
 なぜまだ生きていられるのかわからないくらいに、病弱。
 生きている。
 七実が生きている事は、真実、奇跡。
 それはおそらく、本当に七実は脆く、弱かったのだろう。
 本当は最初から強くて、見た目の脆さ弱さに皆が騙されていた、というわけでは無いのだろう。
 だからこその、奇跡。
 最初から強くて、それで生き延びるのは奇跡では無い。
 弱くて脆くて、なのに、一回一回、絶体絶命の死線を本当に越えてきた。
 死線を越えた数が、破壊的に、多い。
 そんなものは、七実にとっては、日常茶飯事だったのだ。
 風が吹けば倒れ、雨が降れば寝込み、なにもしなくともあの世の花畑がみえる。
 奇跡。
 それを生き延びた。
 薄い体を、生き延びさせたのは、七実が強かったからでは無い。
 薄い体を、生き延びさせてきたからこそ、七実は反則的に強くなった。
 それが、「薄さ」の力。
 絶対的破壊的に脆く弱いその体こそが、七実を最強にした。
 七実が起こしたその奇跡が、七実を強くした。
 そして。
 それが、七実の、毒。
 薄刀針の、毒。
 
 『あたながたには到底わからないのでしょうね。努力することを許されない人間の気持ちなんて。』
 
 どうしてまだ死なないのかわからない。
 死ぬ事が出来れば楽になれるのに。
 私はずっと、幼い頃から皆にそう言われ、見守られ、そして。
 見捨てられ、見殺しにされてきました。
 死ねれば、楽になれるのに。
 どうしてこの子は死ねないの、かわいそうに、かわいそうに。
 私に与えられる幸せは、死、だったのでしょうね。
 私はただの一度だって、死にたいと思ったことも無かったのに。
 これ以上生きていても皆に迷惑かけるから、死んだ方がマシだ、と思ったこともありません。
 私は、苦しみながら、もがきながら、それでも、平然と、きょとんとして、生きていました。
 母と父の私を見る目は、いつも恐れに揺れていました。
 きっとふたりとも、死と隣り合わせで、毎日その死と死闘を繰り返している私と、向き合えなかったのね。
 娘に死んで欲しくなど無い、けど、生きて、生き続けられるのも、怖い。
 これ以上、娘の苦しむ様を見たくなかったのでしょう。
 母が私の脂汗にまみれた額をぬぐってくれる、その手には、哀れみと殺意が籠もっていました。
 私はそれでも生きているのにね。
 私だけが、ただずっと、当たり前に私が生きていることと向き合っていました。
 私にとっては、これが私の世界なのに。
 私は一切、母と父の、悲哀と恐怖の世界に逃げ込むことはしませんでした。
 生きたい、とすら、思う必要が無いほど、私は生き抜きました。
 生きることは、私にとっては、当然のことだったのです。
 明日死のうとも、いいえ、もう一度苦しみの波がきたら私の鼓動が止まってしまうのだとしても、
 私はそのひとつひとつの瞬間と向き合っていました。
 
 私はずっと、ひとりだった
 
 それが、七実の毒。
 父親に虚刀流を教えられなくとも、七実は見稽古でそれを吸収した。
 集中力が段違い。
 七実は努力など欠片もしていない。
 なぜなら。
 七実にとって、「努力」というのは、生きるということそのものなのだから。
 当たり前すぎて、私にはそもそも長いこと、「努力」という言葉も概念もありませんでした。
 生きるために力を尽くす、そうしなければ死ぬ、ただそれだけの事。
 努力を楽しむことも、誇ることも、だから七実にとっては考えられる事も無いこと。
 「努力」とはなにか。
 己が力を尽くすことが出来無い、それを感じているからこそ、力を尽くす事を「意図的」に行う。
 出来無いことが出来るようになる、それを己でやったという、その手柄意識。
 それが、「努力」。
 七実には、それが無い。
 七実にとって、生きるために尽くすのは、当たり前のこと。
 そして七実は・・・
 生きる事を、歓迎されていない。
 七実が必死に生き延びても、皆、哀しそうに哀れみの目と恐れに満ちた殺意を向けるだけ。
 
 『ほんと・・・・だから羨ましいですよ。 いちいち精一杯頑張れちゃって。』
 
 錆百兵。
 日本最強の剣士と呼ばれた男。
 女と見紛う優男な美少年。
 使う刀は、薄刀・針。
 おそらく。
 天才。
 生まれながらにして、強い。
 虎が強いのは、それは虎が虎だから。
 その天才で最強の虎が、その台詞を言えば、嫌味になる。
 けれど・・・
 虎より強い生物が、この世界にはいる。
 それは、人間。
 そのままの素っ裸なら、速攻で死ぬ、最弱の生物。
 鑢七実は、どうしてまだ死なないのかわからないと言われた、最弱の人間。
 その生きているのが奇跡な最弱の人間が、その台詞を言えば・・・・
 それは最高に、怖い。
 
 
 うん。
 今回は、七実姉最強回w
 なによこれwすごいじゃないのw
 こんなに怖い人久しぶりに観ましたよwwwもうなんかいちいちの表情が怖くて怖くて!
 最高!www私も殺されたいwwww
 うん、今回は錆百兵と七花の対決が、最後の語りだけで済ませられちゃって、唖然としたけど、
 ね、あの七花ととがめの会話だと、あれ勝った勝ったやけに言ってたけど、薄刀だけパクって逃げるが勝
 ちしてきたのかな、とか思ってたらほんとに倒してるしww一回も錆百兵今回出てないのに出番終了
 だしwwwwみんな楽しみにしてた対決なのにwwwww
 まぁ誰もがびっくりがっかりしたことでしょうけれどw、でもテーマ的には今回は恐ろしいほどにびしっと
 ハマってて、薄刀の「毒」の語りを主眼に置いた事で、逆に錆の存在を上手く使えてましたしね、
 確かに七実姉の「薄さ」を主体にして錆と比較するのがベストですもんね、だからそういう意味で
 すごく納得出来た回なんですけど、実際問題その納得の七割くらいは、そういうテーマ的完成度の
 高さじゃ無くて、七実姉の恐怖的大活躍の御陰だったとおもうwww
 これはvs錆の代わりに充分っていうか、むしろこれが観られたならもう錆はいいって思えたものwwww
 ねーちゃんが最強でOKwwww
 なんというか、ほんと今回は、色んな意味でというか、全部的に痛快活劇でした。
 前半のとがめが七花に鎖骨突かれてうねうねしてるあのシーンの存在意義がよくわかんなかったです
 けどwwていうかあんたらなにやっとんじゃっていうかwwとがめが七花にどう思われてるのかっていう疑問
 が何で今更なんでこのタイミングなのかイマイチよくわかんなかったんですけどね。
 
 ま、それはともかく、今回はやっぱり薄刀の「毒」ですよね。
 七実のあれはまさに孤独って事ですけど、それが恐ろしく毒なのは、その孤独に対して、
 七実自身がこれっぽちも悲哀を感じていないからなんですよね。
 わたしゃこういう人にしびれるのよwww
 確かに、七実は誰かに迷惑かけるくらいなら死ぬとか、人間的な心を保って死にたいとか、んなこと
 絶対言わなさそうですし、それはすごく良いことですけど。
 それを言うかどうかはともかく、「感じない」ってところが毒なわけで。
 ぶっちゃけ、七実姉は、すごく礼儀正しいというか人辺りはいいですよね。
 うん、なんていうか、一言でいうと、「ハイスペックな弱者」というか、生き方をよく知ってるというか。
 なんなら誰かに迷惑かけるくらいなら死ぬって言ってあげてもいいですよ、ってあの楚々とした笑顔で
 ぬけぬけと言いそうですし、少なくともそれで相手とのコミュニケーションは維持出来る。
 生きるためにはなんだってやりますし、その最適解として、あのような「おしとやか」な、付き合いやすく
 一定の敬いも与えられそうな、そういう「人となり」を示すことも出来る。
 そしてそれは、決して演技では無いんですよね。
 
 なぜって、演技する必要すら、無いんですから。
 
 表では礼儀正しく人辺り良い人格者風に装って、裏では壮絶な腹黒さを持っているとか、
 そういう事じゃ無いんですよね。
 七実の、その、礼儀正しさ人辺りの良さその人格者なもの、それ自体が既に、本物で、
 そして、それがほんとうに、怖い。
 七実が普通に喋れば喋るほど、その裏に潜んでいるものでは無く、その喋りそのものが怖い。
 いっぺんの嘘も無く、普通に、素直に、正しく、殺される恐怖。
 あの仲良し三人組のまにわにが、まさに絶妙に、七実に殺される側の、そして。
 七実を見殺しにしてきた母親や父親の側の、その恐怖を描き出している。
 なんで、なんであなたまだ生きているのよ・・
 なんでそんなに、平然と、私達と同じように、普通に生きてるのよ。
 なんであんた、そんなにまともに私達と普通に話し通じてんのよ!
 化け物、にしか見えないでしょう。
 そして七実は淡々と、ごくごく当たり前に、人を殺す。
 そして七実は、皆と同じにように、当たり前に戦えて当たり前に人を殺す、その当たり前のことが出来る
 ということにこそ、嬉しさを感じる。
 やばい、あのにやーっと広がる口だけ笑顔が気持ち良すぎるwwww
 お前に人の心はないのか、人を殺して、なんとも思わないのか!
 少なくとも、あのお人好しなまにわに達は、そんな事は、たとえ「思って」も、絶対に言わない。
 それが忍者の誇り、いえ、己に言い聞かせてきた意志なのですからね、仲間が殺されて復讐の念に
 駆られても、まにわに達は、実に忍者の「正論」を唱えて、七実の行為を認めるんですね。
 必死に、その正論に、しがみつく。
 『よく、喋りますね。』
 そうして挑発して、あっさりと騙す七実姉。
 やばい、しびれるwwww
 
 『どれだけ苦しくてもどれだけ痛くてもどれだけ死にそうでも、私の体は死を選びません。
  いえ、死を許されないのです。』
 
 七実姉の感じて思っている事は、ただこれだけ。
 それは死ぬ事が出来ぬ事の悲哀では無く。
 死を許されぬ者は、生きるという幸福を、誰にも願われることが無い、その孤独と繋がっている。
 死なない奴は、恐れられる。
 せめて人らしく、死ねばいいのに。
 こんなに苦しんでいるのに。
 こんなに痛いのに。
 こんなに死にそうなのに。
 苦しみと、痛みと、死にそうという事しか、無い。
 ならそれは日常になる。
 苦しみと痛みと死にそうとおもうだけで死なない、という現実を受け入れ、そして。
 その現実を持つ自分は阻害される、だからその事実をも受け入れそして踏まえた上で。
 その自分の内と外のすべてが敵でしか無い、自分を攻撃する敵かしない敵かのふたつしか無い、
 その現実の中の最適解を得ながら、七実姉は生きている。
 七実にとっては、弟の七花も敵。
 慈しみ、思い遣り、愛し守り、育て躾けてあげなければいけない、そういう、敵。
 周りのすべての人は、礼儀正しく人辺り良く接して付き合っていく、そういう、敵。
 自分を攻撃してくれば殺し、攻撃しなければ殺さない。
 それは論理でもルールでも無い、七実にとっての当たり前のこと。
 そしてそれが、薄刀・針の、毒。
 そして。
 その毒が七実に効くのは、己の孤独に対する悲哀が無い、その事に対する己の悲哀があるからこそ。
 うん、人並みに、ひとかどの武芸者として立ち会えて、仮にも殿方に素敵なことを言われて、
 そういう人として当然のことが出来た、そしてこれからまだ出来るかもしれないという、
 その歓びの染みたあの笑顔が、今月今宵の最高のおたのしみで御座いました♪w
 
 
 
 というあたりで、今回はおしまいです。
 んー、更新ペースを上げていきたいのですが、なかなか上がらずに遅れております。
 まぁあんまし無理はしたくないので、無理の無い範囲で急いでいこうと思います。
 というか、実はちょっと、というかかなり集中して取り組まなければいけないものが、連続でリアルに
 きてしまっていて、忙しいっていうか、GW消えたっていうか、ちょっとこれから大変になりそうなのですよ。
 ていうか胃が痛い。みんな死ねばいいのに。
 なので、まぁ、ほんと、かなりまた遅くなったりいい加減になってしまうかもしれませんが、
 感想は書き続けることが大切と思っておりますので、可能な限り書いていこうと思います。
 
 どうぞ、皆様応援よろしくお願い致します。
 
 私、この戦いが終わったらちょっと良いお酒飲むんだ   ←死亡フラグ
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

-- 100424--                    

 

         

                                 ■■ 弾き語りすぎ ■■

     
 
 
 
 
 ごきげんよう。
 
 さてと、今日はほんとは色々書こうと思っていたんですけど、ちょっと時間が無くなってしまったので、
 急遽予定を変更して、お題はひとつに絞ります。
 今日は「AngelBeats!」の感想を始めさせて頂きましょう。
 第一話の感想は、以前にちょこっと書いたので、割愛。
 というより今回の話で適当に絡めて語っていこうかと。
 
 で。
 まぁなにから語れば良いのかと問われたら。
 第二話から語れと言われたら。
 まずは、OP。
 うん・・・
 なんかね。
 なんで私がこの作品の感想を書こうと思ったのか、っていうのがね。
 こうして、キーボードを叩いているこの感覚に、一番りりんと響く感じがしたからなんだよね。
 なんか、ピアノ弾いてる。
 OPで、ひとりの女の子がピアノを弾いていて、ただそれだけで。
 周りが、変わっていく。
 色々なものが、描かれ出していく。
 私は今こうして、流れるようにピアノの鍵盤を叩くようにして、キーボードを弾いている。
 私が今、なにを書きたいのかと考えるよりも前に、指が動く、止まらない、流れるように。
 うん・・
 なんだろ、この作品って、色々評判良くなくて。
 私としては、色々な論じ方があって当然だとおもうし、むしろそうして私とは違う視点から語られると、
 逆に嬉しいし、なんていうのかな、ありがたいな、嬉しいな、っておもう。
 けど、だから逆に、みんながおなじような、一本調子の語り口で語り始めると、それは私と同じ語り口
 であるのはもとより、私とは違う語り口であっても、非常に辛い気持ちになる。
 批判や低評価があるのは当たり前だし、それはそれでいい、けど。
 なんで、批判の仕方と評価の仕方が、こうも皆おんなじなのだろう。
 うん、わかってる。
 それが全部だというのは言い過ぎだよ?
 勿論、全然違う考え方感じ方で観てる人はいるでしょう?
 でもね。
 だから、なんですよね。
 その、全然違う考え方感じ方の存在を信じて、私もそれで自信を得て自分の流儀を貫く、
 ということは、私は、したくない。
 
 私は、私の目の前に広がっている、この妙に統一された、画一化されたみんなの感想と向き合いたい。
 
 私は書く、すらすらと書く。
 おもうままに、感じるままに。
 そうしたら、そこに行き着く。
 どうしてみんな、そんな同じ見方をするんだろう、同じところに着眼点を持つのだろう。
 どうしてその視点で語り続けるんだろう。
 私はそれを、批判の意味でいうよりも、今は、ただ、それを突き詰めたい。
 弾く。
 言葉を弾く。
 なにも考えずに、言葉を頭の中に一瞬たりとも留めずに。
 みえてくる
 きこえてくる
 私だけの音を超えて
 私の中だけの世界を越えて
 
 私達が みているものが
 
 
 
 ぶっちゃけ、「消化」とか「消費」するっていう言葉がある。
 昔は結構、そういう風にしてアニメを消化したり消費したりする事が、批判されていた気もする。
 語り捨て。
 私にとっては、アニメを観て語るということは、消化でも消費でも無く、また語る事自体を目的にする
 ものでも無い。
 ただ楽しむだけのものでも無い。
 私にとっては、アニメというのは、「出会い」という体験に非常に近い。
 アニメを観て感じて考えたものは、それは決して私の中から消えるものでも無いし、途絶さえもしない。
 全部ずっと、続いてるし、繋がってる。
 だから、同じアニメなんて、あり得ない。
 そうして、ひとつひとつアニメと出会ってきた、そうして出会いを積み重ねてきた、その私が次に出会う
 そのアニメが、同じであることはあり得ない。
 でも同じように見えることはあるかもしれない。
 けれどそう感じるとき、それは「同じ」であって欲しいという願いが生じている。
 同じものなど、ひとつも無いのに。
 一度得た知見を、再度得る事などあり得ないのに。
 なのに、自らが得た知見で以て、すべてを語りたくなる。
 いいえ、同じものなどひとつも無いということは、そのたびに新しい知見を獲得していくことになる、
 その事と向き合うことが恐ろしいからこそ、己の中に構築されている、その既成の知見によって、
 新しい出会いをそれぞれカテゴライズしてしまう。
 うん・・・
 この作品って。
 
 たぶん、それを私達に見せつけるための、そういう作品なんだとおもう。
 
 私は通常、作品のスタッフを見ない。
 監督が誰かとか、その監督がどういう作品に携わってきて、そしてどういう流儀なのか、とか。
 私は、興味無い。
 でも、それに、「縋りたい」気持ちはあるし、その縋りを正当化しようとするおもいもある。
 このエンジェルビーツという作品が、なんという監督の作品で、そしてその監督がどういう流儀を持って
 いた人なのか、いえ、そもそも監督というのがどれだけアニメの制作に於いて権限を持っているのかも、
 私は知らない。
 なのに。
 私には、この作品を、既製の知見によって、語れてしまう。
 こういう作品が、「どういう」作品なのか、おそらく、そういう語りを共有出来る人達と、楽しく語れる。
 ああ、これはこういう構造で、こういうオチがあってと、だいたいわかる。
 そしてだからこそ、もっと上手くやれるだろう、あ、ここは下手だなベタだな、とか、そういう「作り手」論
 さえ展開出来る。
 私はそういうオタク話も好きで、だからそれを論じることにやぶさかでは無い。
 けどもし、私も含め、それだけでしかこの作品が論じられなくなると・・・
 どうなのだろう・・
 誰かがちゃんとそうじゃない視点で語ってくれるからいいや、と、そういう風にして任せられるような、
 そういう「重厚」な作品もあるし、私はしょっちゅうそうしてサボる。
 けど、だからこそ。
 このエンジェルビーツの作品のように、「作り手」の側に寄り添う知見だけで語ることを、それで良し
 としてしまいそれに疑問を覚えて貰えないような、そういう作品こそ。
 
 私は、語らずにはいられない。
 
 そしてそれ以上に
 
 この作品は、かなり、誘っている
 
 だって、明らかに、「作り手」の側に寄り添う知見だけで語ることを、わざわざ許してるんだもん。
 それだけで語り捨てて、それで満足なら、どうぞお好きにって、めっちゃ挑発してるもの。
 
 
 
 
 ◆
 
 そもそも、なんで生きてんだっけ? 俺。
 わかんねぇ、いや、俺、ほんとに死んでるのか?
 わからねぇ、わからねぇ事だらけなのかも、わからねぇ。
 俺にはもしかして、わかってることって、沢山あるんじゃないのか?
 いきなりこんな、死後の世界とか言われてる場所に落ちてきて、いや、落ちてきたというのなら、
 俺はいったいどこから落ちてきたっていうんだ?
 そもそも、落ちるという感覚など無いのに、俺は気付いたら今ここにいただけなのに。
 死ぬ、ってなんだ?
 俺は今、死後の世界とやらにいるらしいが、なら俺は、死んだって事なんだよな?
 でも俺には、死ぬという現在進行形の感覚を持ったことは、一度も無い。
 「死んだ」という、結果がただ、おまえらに語られただけだ。
 俺は今、どこにいるんだ?
 俺には記憶が無いが、しかし全く完全に無い訳じゃ無い。
 完全に記憶が無ければ、そもそも俺はこうして言葉を使えるはずも無い。
 俺はなにも覚えていないようで、こうして普通に、色々覚えているし、お前達と普通に話が通じている。
 そしてなにより、今いるこの場所が、俺がおそらく知っているであろう世界の常識と、だいぶ違っている
 という、その感覚が確かにある。
 だが・・・よく考えたんだが・・・・
 それが、今俺のいるここが、死後の世界だという証拠には、ならないんじゃないか?
 いや、そもそもこの場所が、俺がいたであろう世界と、違う世界であるという保証にもならないんじゃ?
 世界って、なんだ?
 俺は、わかっているものは沢山ある。
 だが、わかっていないものもまた、沢山ある。
 今いるここが、俺がいた世界と同じ場所であるという可能性は、無いだろうか?
 明らかに、俺の知っている、そう、なぜか記憶を失っているのに知っている世界の常識では、あり得ない
 ような出来事が、こうして目の前で起き始めているんだが、ていうか、普通なら死ぬような目に合ってる
 のに死なないって、確かにこんなのは今まであり得なかった。
 今まで、は。
 
 世界って、なんだ?
 
 もし俺が、太陽系を遙か越えた銀河の片隅に降り立って、そして、今目の前に展開しているのと
 同じような光景を目にしたとき、俺はそれを見て、ああ俺は死んだのか、ここはあの世かなにかなんだ、
 と、そう思うだろうか?
 それは、現実なのではないか?
 俺がもし、殺しても死なない体になったとしたら、それはもう死んだということになるのか?
 
 生きてるって、なんだ?
 
 それはそういう、紛れもない、同一世界上の、現実なのじゃないか?
 世界って、なんだ。
 どうして俺は、死んだのだとおもうのだろうか?
 ここはもしかしたら、俺がまだ来たことの無い、とんでもない実験施設かなにかの中なのかもしれない。
 俺は、生きてる。
 少なくとも、俺は死んだのだとおもっている、その俺はこうして、生きている。
 
 生きて 色々と 知っていく
 
 それが 世界なんじゃないか?
 
 
 
 
 あのさ。
 ゆりっぺ達が罠の中を突破しようとして、多くの犠牲を払ったけど。
 あれは、「普通」なら死ぬような目にあっても、死なないんだよね、絶対。
 バラバラに刻まれたって、しばらくすれば繋がって普通に歩き出すっていうんだから、堂に入ったものだよ。
 感じてみてよ。
 自分が、もしほんとにそういう場所にいるとしたら。
 ゆりっぺ達の中には、記憶がある。
 「生前」とラベリングされた知識体系の中に於いて、体がバラバラに刻まれたり天井に押し潰されたりと
 いうのは、それは紛れも無く、「死ぬ」というものにカテゴライズされるものだよね?
 目の前で、そんな情景が、仲間達のひとりひとりの身の上で展開されていくのをみれば・・・・
 死ぬほど、辛い。
 それは、あとでしっかり復活してまた出会えるから大丈夫、なんていうもので抑えられるものじゃ無い。
 逆にいえば、その死ぬほど辛い想いを抑えられぬ事が、自らの中の「生前」の記憶とリンクしている事を
 感じられる。
 けど。
 誰も死なない。
 死ぬ痛みを味わうだけで、誰も、いなくならない。
 その「現実」を、ゆりっぺ達は生きなければならない。
 というより、ゆりっぺ達はもう既に、その現実の中で「生きている」。
 誰も、死なない。
 でも。
 
 だから、辛さが消える訳じゃ無い。
 
 ゆりっぺの、あの生前の話。
 正直、私は、死ぬかとおもった。
 なんか嘘みたいな、御伽噺みたいな、そんな残酷物語をただ聴いているような、そんな感覚しか
 無いはずなのに。
 そう・・誰も殺しても死なないという「現実」をみせつけられた後に、あんな地獄のような話をされても、
 ピンとこないというか、リアルを感じないんだよね。
 なのに
 いいえ
 だから
 だから
 
 
 とてつもなく
 
 リアルだったよ
 
 
 もし・・
 もし・・・ほんとうに・・・
 ゆりの話が本当だったら・・・
 いや・・・
 もし俺が、ほんとうにそのゆりの話の中にいたら・・・
 
 幸せ一杯のある日。
 見知らぬ男達が家に侵入してきて、十分ごとに自分達の気に入る物を持ってこなければ、
 ひとりずつ、殺すと。
 両親がいない、とある日。
 幼い弟達を守るため必死に、なんて事じゃない。
 急がないと、いそがないといそがないと
 ああ ああ ああ あああ
 わからない 幼い私に強盗達がなにに満足するかなんてわからない
 ああでもあの子達が 血 血 
 まっくろな大人 ゆらり どろり 守らなきゃという言葉が過ぎていく
 
 ゆりっぺの話は、実に整理されている。
 だからとても、「お話」感がする。
 だから、リアルさを感じない。
 けど
 それは何度も何度も反復され、そして、「語り」そのものでリアルさを語ろうとする、それさえを拒否した、
 絶対的真実を淡々と記録したもの。
 想像する。
 殺しても死なない仲間達の有様を見て、想像する。
 殺したら死んでしまうことの恐ろしさ?
 違う。
 怖い
 怖い
 やめて
 ごつんごつんと壁にぶつかりながら、よろめきながら全力で家の中を探し回り
 良く知っている家の中なのに、家にあるものがどんなものなのか、自分にとっての価値は知ってるのに・・
 必死に考えて今まで考えたことが無い、大人にとっての価値を想像して、必死に、必死に・・
 そうして担ぎ上げた、重い重い、弟と妹達の命を、落として割ってしまって・・
 痛い・・・指が切れて・・・血・・・
 でもその痛みは、自分の痛みにならなくて・・・
 動きが止まる
 怖い
 壺が割れちゃった・・・・・あの子達が・・・あの子達が・・・・・・もう時間がっっっ
 わからないよ・・・知らないよ・・・・もう許して・・・ほんとにわからないの・・・
 必死に探して ほんとに知らないことを強盗にアピールして なのに強盗達は笑みを浮かべて・・
 やらされてる事は、ただの物探しゲーム。
 失敗したときの罰ゲームは、弟と妹達の死。
 死ぬってことがどういうことか、わからない。
 わからないのに、どうしてだろう・・・こんなに恐ろしいのは
 ふっ
 妹が、ひとり目の前で殺される
 叫び声ひとつ 誰も 妹も 私も 発しない 発せない
 では次の十分開始 その声で もうひとりの妹の首に ナイフが 添えられる
 動く 目の前に飛び散る血の中で 立つ どうして 動く 次 次が
 その呟きと裏腹に その歩みは 起立は 残りの妹と弟のためにと為されたものじゃなかった
 死んだ 殺され 妹が 首 血 血 血 死んじゃ ・・・・・・・
 十分後
 二十分後
 そのとき 家の中で 歩き回り 立っているのは 私 だけだった
 ふっ
 ゆりっぺは、今のこの現実にかえってくる。
 何度殺しても死なない世界。
 なのに、死ぬってことがどういうことか、わかってしまう。
 わからないはずなのに、何度殺したって復活するのに。
 「死ぬ」という現在進行形の感触は不可知なはずなのに・・・・
 
 
 鮮明に
 残酷に
 
 圧倒的に
 
 この作品は その感触を私達の胸に突き刺していく
 
 
 なにも悪いことなんてしてなかったのに。
 だからこの理不尽を正すために、神に刃向かうのよ。
 ゆりっぺはそう言う。
 でも。
 なにも悪く無いなんて事は、無い。
 理不尽な事など、なにも無い。
 強盗達の論理からすれば、理不尽でもなんでも無い。
 のうのうと自分達だけ良い暮らしをして、幸せに暮らしてる、それだけで充分罪。
 逆にもしそれを理不尽というのなら、それはゆりっぺの信奉する論理だけが正しく、そして「絶対」の
 ものであるということ。
 それが絶対だというのは、それが「神」が与えてくれたものだから。
 なのに神こそがその論理を無視するなんて、だからその理不尽を許さないのよ。
 ということはゆりっぺは・・・
 神の論理に忠実に従ったものが、「ちゃんと」幸せに報いられれば、神に反抗する事は無かった、
 ということになる。
 いや・・・
 違うね・・・
 
 
 『大切なのは、場所や道具じゃ無い。 記憶よ!』
 
 
 『この世界では命あるものは生まれ無い。
  けど、形だけのものは生み出せる。
  それを合成する仕組みと、作り出す方法さえ知っていれば本来なにも必要無いのよ。』
 
 
 『だがいつからか効率優先となり、こんな工場でレプリカばかりを作る仕事に慣れきってしまった。』
 
 『本来私達は、形だけのものに記憶で命を吹き込んできたはずなのにね。』
 
 
 そう。
 この作品は、こういうことなんだよね。
 アニメ自体に命がある訳じゃ無い。
 だからオリジナルである事に拘って、アニメという命を作りだそうとしたって、そんなのは不可能。
 あくまで作れるのは、形よ、形。
 その形は、オリジナルだろうがパクりだろうと、そんなのはどうだっていいのよ。
 大事なのは、その形の中に、私達自身の想いが詰まっていることよ。
 私達の想いに、同じものなんてただのひとつも無い。
 その想いを込めた形の方には、同じものはいくらでもあるし、逆にだから、同じだろうとなんだろうと、
 関係無いのよ。
 なのに、形のオリジナルは作れないと知ったら、今度はじゃあその私達の想いの、そのオリジナルを
 作ろうとするのよね。
 だから、言ってるでしょう?
 私達に作れるのは、形だけだって。
 だからもし、私達が私達の想いを創ろうとしたら、それは「私達の想い」というラベルが貼られた「形」
 しか創れないのよ?
 そうして、私達の想いという名の形のレプリカを作り続ける。
 それがどんなにオリジナルなものに見えようと、それは全部レプリカにしか過ぎないのよ、だから。
 私達にとって重要なのは、形だけよ。
 形を作れるのなら、その記憶があるのなら、私達の想いなんて、作るまでも無くそこにそのまま吹き込め
 ばいいだけ。
 そうして吹き込んだだけのものが、いえ、それだけがほんとにオリジナルなのよ。
 吹き込んだそれが同じようにみえるとしたら、それは、その吹き込んだ私達の想いを包む、
 その形が同じにみえただけよ。
 安心なさい。
 私達の想いは、記憶は、ううん、命は、どこにいたって、どうなったって、こうして絶対に消えないんだから。
 
 私達は、死んだって、生きてるのよ!
 
 ゆりっぺの信奉していた、神から与えられた論理や常識だって、同じ。
 そんなもん、形よ、形。
 私はその形の中に、私の大切なものを吹き込んできただけで、その形が絶対だなんて思っちゃいない
 わよ。
 私が悔しいのは、私が信じて従ってきたものが否定された事なんかじゃないわ。
 嘗めないで欲しいわね、私はそんな情けない奴じゃないわ。
 私はただ・・・・
 私の大切なもの、大切なこの想いを、捨てるつもりも、忘れるつもりも無いってことよ。
 この世界は、一応法則はあるようだけれど、とにかくいきなり私達を消し去ってしまうわ。
 私はそれが許せないだけ。
 そのために、神に反抗する、ただそれだけよ。
 神に裏切られてなんて、私はそもそもだから、いないのよ。
 これは復讐なんかじゃ無いわ。
 生存闘争なのよ!
 死なんて全部、ほんとに全部、理不尽なのよ!
 
 そういう意味では。
 ゆりっぺは、神を信じてたとも言えなくもない。
 生きていいって、生きろといわれてこの世に産み出されたのに、なんであんた私達を殺すのよ。
 勝手に人間創って、生んで、それで勝手に殺して。
 だから理不尽な死なんて、そんな特別な死は無いのよ。
 死は全部ひとつの漏れなく理不尽なのよ。
 でも、どうなんだろうなぁ、ゆりっぺは。
 それじゃあ、リーダーになれないよねぇ・・
 ゆりっぺはやっぱりもう、「産み出されて来た」、じゃなくて。
 「生まれて来た」って感覚なんじゃないかなぁ。
 自分達の意志で、この世に生まれて来た。
 でもそれが、「神が生んでくれた」という形が用意されてるんなら、上等じゃない。
 その形の中に、私達の意志を、私達の想いを、私達の生存を吹き込んでやろうじゃないの。
 同じ人間なんて、ひとりもいない。
 けど。
 私達は。
 
 同じ形を 同じ世界を生きることは 出来るとおもうのよ。
 
 一緒に戦いましょう 私達の仲間になりなさい
 
 
 あのEDの がやがやと並んで歩くみんなの中で、ゆったりと微笑むあのゆりっぺの笑顔
 ああ なんか   気持ちいいなぁ   生きるって
 
 
 
 ていうか、ゆりっぺの下で働きたいなぁ・・・・・・ (台無しだなぁ)
 
 
 
 
 
 
 というところまでです、今回は。
 第三話もまとめて書きたかったのですけれど、時間です、完全に時間ですw
 三話の感想についてはまた次に、ということで。
 かなり放送から遅れていますけれど、出来るだけ追いつけるようにしていきます。
 形態としては、今回みたいに単独のものとして書く場合もあったり、普通の日記と併用する場合も
 あったりと、まぁ要するに行き当たりばったり、という感じにしていく予定です。
 
 では。
 
 
 
 
 
 
 

 

-- 100421--                    

 

         

                                 ■■ 毎期恒例 4 ■■

     
 
 
 
 
 ごきげんよう、紅い瞳です。
 
 四月も下旬に差し掛かりました今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。
 と、今日も挨拶はそこそこに、早速いかせて頂きましょう。
 というか、今日で最後です、一連のアニメ感想執筆作業は。
 なんかほんと作業みたいになってて、日記書いてる感覚なかったので、非常に不健康なこの感覚、
 やっば、癖になりそう、あ、なんかアニメの感想だけ書いてれば良い気がしてきた、そうだ、アニメの
 感想書こう、書き書き。
 ・・・・。
 こういうの、中毒っていうんでしょうね、あぶない、あ、あぶない・・ (汗をぬぐいながら)
 
 ということで、今日できっちり締めて、次回から通常営業に戻りたいと思いますので、
 どうぞお付き合いくださいませ。
 まずは、今期開始の第一話感想の残りから。
 
 
 
 
 裏切りは僕の名前を知っている: 印象薄いなおい。
 もっとこう耽美的にくるものだと思っていたら、割と普通にきちゃってまぁ。
 まったく、薄桜鬼といいこの作品といい、なに手加減してんだか。
 や、原作もそうなら誹謗中傷でしか無いんですけどw、ただまぁ仮に原作もだとしても、なんていうかこう、
 わざとらしさとかそういうのは無論いらないけれど、もっとこう色気のあるものにしてもいいんじゃないかな、
 って。
 なんていうか、気分がぐっと高まっていくような、そういうのが無くて、なにかこう、「分散」してる。
 主人公の男の子の優しさとあぶなっかしさは、確かに魅力はあるけれど、ただ、それが人道的な
 意味での良さの配分がやや多くて、それ自体の可愛さというか魅力があまり強く出てきてないというか。
 それともこれはわざと隠してんのかな?
 ただそうだとしても、んー、なんか自分の存在の意味とか自分はいらない人間なんかじゃないか、
 とかそういう言葉が、その言葉の見た目はともかく、その言葉が肉感的に出てきてないんですよねぇ、
 上滑りしてるというか上の空というか、そういう意味では薄桜鬼の主人公の女の子の方がちゃんと
 出てきてるというか、んー、そりゃ少女漫画原作ってことで男性の描き方がそうなるのはそうかも
 だけど、そういう意味では、薄桜鬼の女子的「男子」というのがこの作品では観てみたかったかな。
 これだとまだまだ偶像としての(一部の)女性の求める男子だし。
 かといって、バリバリ普通の男子でも無いわけで、ぶっちゃけキャラとしての能動性が見えないから、
 全体的に作品としての軸が無いっていうか・・
 確かに、眺めて感じる、という意味でならそこそこ淡くて良い感触は出ているんですけれどね、
 んー、これまたそういう意味では、それに物足りなさを感じるのは、私自身をこの作品の中に
 投入してないからなのかなぁ、逆にいえばこの作品の主人公の薄さは、ある意味視聴者と置換可能
 なもので、彼自身を感じるものでは無いのかもしれないね。
 ・・・そっか、そんな感じがしたから、この作品も連続感想対象候補に一応入れてたのか、私w
 ただ・・・
 なんていうかな、この作品の表面的な薄さの下では、かなり緻密な世界が胎動しているのは、
 それ自体ははっきり見えてるんですよね、あの助けてとかメールで貰って走っていくまでの、その普段
 感じている自分の優しさがただ「人道的」な意味でしか自分の口から出ていかないことで、
 そこに自らの存在の不確かさを感じてもいたりして、だから彼のことが気になっていてもどうすることも
 出来無い自分を肯定していたりしていなかったり、結局そうして全部自分で背負うしかないのかと、
 覚悟を決める走りの先で・・・・
 まぁうん、自分で自分がこの作品を観ようと思った理由が、ここまで鮮烈にわかった作品も珍しいな、
 っておもいました、まる
 わかりやすいなじぶんw
 そして実はかなり期待してるこの作品にはw
 

 
 さらい屋五葉: 色っぽい。
 やばい、主役ふたりがいい。
 なにこの味わい、なにこのセクシーさはw
 腕は立つが人と話すのが苦手な事で職にありつけない素浪人と、一見町をぷらぷらとしてる
 粋な破落戸に見えながらその裏では人攫いを生業とする賊のふたり。
 なんだろ、このふたりが話すでも無く、あるいは同じ画面の中に立たずとも、あの作品の中でそれぞれ
 描かれるだけで、なんかこう、気持ちいい。
 映像的には、静謐というより静寂とまさに言える静かで寂しい感触なのに、なんだろ、お天道様は
 からっと静かに輝いて、空は静かに青く佇んでいて、いくらでもこの町では生きていけるとおもうぜ、
 と、こうあっさりと寂しさを漂わせているくせに、あっさりと、そしてぬけぬけとそう言える。
 それが事実だと、あんまりにも、あの画面全体で突きつけてくる。
 人との繋がりとか優しさとか思い遣りとか、そういう「甘え」なんぞあろうがなかろうが、よく見てみろ、
 この町を、どこにだって「必要」は落ちているのだぜ?、それを見つけるか見つめるか、そのどちらか
 だろう?
 人の道とか武士の道とか、それに必要をあんたがほんとに感じているのならその通りに生きて死ねば
 いいじゃねぇか。
 だが必要以外のなにかでそれにしがみついてるのだとしたら、おまえさん、遠からず、死ぬぜ。
 柳がそろりと川風に揺られ、つぅと夜風が無音に戦ぐ。
 あの浪人はヘタレといえばヘタレなのだろうし、そう名付けてもいいけれど、でもそのヘタレ浪人が、
 色々なものを抱えながらも常時その胸のうちを蠢かせ、頭を鋭く回転し続け、そして少しずつ確実に
 変化してる、その瞬間を流れるように麗しく繋げて描いている。
 だから「成長」とかそういう答えや結果としての変化では無い、ただただあるがままとしてのその変化の
 連続を、実に素晴らしく描き出している。
 お仕着せの武士道としてのつまらぬ誇りを口にして人攫いの仲間になるを拒み続けながら、
 しかし一度引き受けた仕事を最後までやりきるという、その言葉自体は、お仕着せのものから己の
 血肉としてなっている言葉であって、その言葉による誇りからどうしようかと悩んでいる。
 その様を、ほおと長く息を吐いて見つめるさらい屋五葉の頭目、弥一。
 弥一の有様は口達者で策略家のように一瞬感じさせながら、それ以外の瞬間に於いてはすべて、
 キレ味の鋭い本気の男として顕れてきている。
 やばい、かっこいい。
 この人が言うことは嘘でも本当でもどっちでもカッコいい。
 というか、お江戸の冷たさ、「不人情」さを、とてつもなく深く醸し出している。
 誰もが暖かさに飢えている、だからこそお仕着せのものとしての人情を口にする、けれどそれはただ、
 本当に暖かくなりたいという自らの想いへの「恐れ」から発せられていて、だからどことなくそれらの暖かさ
 優しさは独善的で結局は自らそれは独善的だとして、暖かさ優しさそのものを否定し、そして外道
 へと堕ちる。
 お江戸の人情は、人情を恐れる孤独な人々の上に成り立っている。
 けれど、最初から外道で、そして最初から本当に暖かくなりという自らの想いと、恐れずに向き合い
 続けている奴らが、この町にはいる。
 いいことをしてるつもりなんてねぇと、本気で言う賊がいる。
 ヘタレ浪人秋津政之助が自分の身の上話をして、それをつまらねぇと鼻で笑う弥一。
 必要だから金を得る、働く、それとおめぇさんの身上と成長は、関係無いだろう。
 『笑おうとすりゃ、いくらでも笑えるもんだぜ。』 by弥一
 ・・・・・。
 ほんとやばい。 (ぉww)
 
 
 
 という感じです。 以上。
 ふぅ、なんか色々書いてたら、色々精神的に開発されてきたよな気分w割と上げww
 私の場合語り口とか固定してないし、作業っていっても作品ごとに全然書き方違うから、
 逆に数多く感想をこなしてくと、自分の中にダイブする回数と、それで深度が深まっていくから、
 結構今お陰様で感度良好♪w
 ということで、そのノリノリであげあげな紅い瞳さんの今期リストが出来ましたよ。 決定版。
 
 
 月: 閃光
 火: 迷い猫 ・ レインボー ・ けいおん2
 水: 裏僕
 木: 真恋姫3 ・ メイド様 ・ さらい屋
 金: AB ・ (デュラララ)
 土: 薄鬼桜 ・ 大魔王
 日: (ハガレン) ・ ワーキング ・ 荒川
 
                              :全15作品 ()付きは前期以前よりの継続作
 
 
 
 いつもよりちょっと多めっていうか、ちょっとあなた。
 なんか、めっちゃ面白いんですけど、良作揃いなんですけど? (微笑)
 なんかどの作品とっても主役張れるような、なんだろ、すっごく今アニメファン的に幸せ♪
 
 閃光: 〜第二話
 ちょっと失速だけどまだまだこれから。
 迷い猫: 〜第二話
 霧谷希で完成。これを待っていたのよ猫で美白美白で猫。
 レインボー: 〜第二話
 涙が魂から漏れてきたんですけど?(涙)
 けいおん2: 〜第二話
 全員土下座とか迷走しながら真っ直ぐ進んでる感じが好感触。すごい絵な。
 裏僕: 〜第一話
 これからどれだけ深まってくか。かなり期待。
 真恋姫3: 〜第二話
 か、華雄さんはどうなったの?華雄さんーーww
 メイド様: 〜第二話
 どんどん会長可愛くなってきてるんですけど。
 さらい屋: 〜第一話
 ・・・いい。 (うっとり)
 AB: 〜第三話
 私達の弱点はアホな事。リーダーが言うなよ。あとOPがぴしっときた。いい。
 デュラララ: 〜何話だろ?
 こんなにまともな化け物がかつていただろうか?いやいない。
 薄鬼桜: 〜第二話
 沖田さんはもとより、斉藤君が結構好き。ヒロインを一番活かしてますね。
 大魔王: 〜第三話
 ころねちゃんがお腹痛すぎるwこういうのなんていうの?クーS?
 ハガレン: 〜何話だろ?
 前は展開が早すぎる思ったけど、今はなんだかとってもスリリングで臨場感あるね。
 ワーキング: 〜第二話
 主人公男子のロリ以外の女子に対する厳しさがむかつくかまともかのこの瀬戸際感がいい(ぉぃ)
 荒川: 〜第二話
 ブラザー寄りのシスターって。・・・・最初ベタかと思ったけど後からくるねこれ結構
 
 
 とこんな感じで今期はいい感じで楽しんでおります。
 皆様も良いアニメライフを♪ (アニメ限定かい)
 
 最後に、前期アニメの感想の残りです。
 
 
 

 
 ダンスインザヴァンパイアバンド: うぐぅ。
 駄作。
 と言ってしまうのは言い過ぎかなぁいや言い過ぎじゃない云々、というそういう当落線上にいるような、
 そんな感じでした、最初から最後まで。
 うーん。
 なんだろ、そりゃあ色々やってはいるのだけれど、そうして色々やってるぜ、という「宣伝」を繋いで
 出来ているような、だからひとつの作品としてどどっと迫ってくるものが無い、というか。
 どれもこれも、全部本気出してるんだけど、その本気の最初の二割くらいだけ見せて、はい続きは
 OVAで、みたいな、おまけに最後も続編へ繋げる形で終わったし、なんなのよこれ。
 どのシーンに於いても、完成していない、いえ、完成しているのだろうけれど、その一部しか見せない、
 そういう感じになっちゃってるんですよね、この作品。
 だから技術論とかで語る際に、この作品の良いところをピックアップして語るとしたら、その描かれた
 二割部分だけが対象になると思うし、そうして語るとなんか良い作品のように「語れて」しまいもする。
 けどこれ、この作品、ぶっちゃけそういう意味での技術論無しで見たら、面白い?
 むしろそういう「語る」対象としてのサンプルを寄り合わせて作ったような作品じゃなかった?
 おまけにその描かれた二割部分というのが、その向こうにあるものや行間にあるものを想像させるような
 、そういうものでも無く、それはそれとして完結してしまっているので、うーん。
 ただ、なんというか、逆にこの作品は、新しい試みを為していたというのは感じられたかなぁ。
 「物語」と「演出」のその両方から描いていく、そういう感じをやってたよね。
 徹底的に奥行きのある意味深な演出で、視聴者に色々なものを想像させ読み取らせていくでも
 無く、物語で力強く語るでも無し、結局のところ互いの良いところを潰し合ってしまっていましたけれど、
 これがもうちょっと洗練されれば、つまり演出の深みと物語の力強さが備われば、これは大作になり得た
 と思いますねぇ。
 あの第一話の検証番組風な作りのときも、洗練さがどうこういう話をした気がしますし、うん、
 この作品はある意味での実験作、とも言えるんじゃないでしょうか。
 ただでも、あんまし続きが見たいとおもう作品じゃないなぁ・・・・せめて姫さんまわりをもうちょっとちゃんと
 やって欲しかった・・・・ていうかほんと次回予告のヴァンパイアメイドが一番面白かったしw
 

 
 ソ・ラ・ノ・ヲ・ト: 安易な深さの在り方。
 そうですねぇ、敢えていうなら、やっぱり伏線の張り方とその回収力、ですか。
 この作品って、見た目のわかりやすさ単純さ、ストーリーの平坦さで色々判断されちゃって、
 この作品のテーマを論じられる以前のところで、強制的に終わらされちゃってる気がするよね。
 うん、いくつかの感想サイトを読ませて頂いて感じたのだけれど、この作品の作りは、全く逆に
 素直に視聴者にテーマを考えさせ、その思考に必要な因子をあの映像と音声の中から感得していく
 事のために、最も効果的な感じになっているのに、そうして既存の価値観の枠組み内の中で、
 単純だの平坦だのと語られて終わっていて、まぁ要するに上で書いた私のヴァンパイアバンドの感想と
 同じくある意味思考停止してるだな思うんですよねw
 わからない人にはわからない、と言っちゃうとアレなのですけれどね、己の既存の価値観と評価論の
 中であくまで語りたい人にとっては、確かにこの作品はその語りの中に、それこそ最も収めやすい類の
 作品です。
 でもだからこそ、敢えてこうも言える。
 じゃあその既存の価値観と評価論の中からでさえ、この作品のすごさを評価することも出来るって。
 それが、伏線の張り方とその回収力について、という切り口なわけなのですね。
 とにかくこの作品は、ぽんと容易に伏線を張る。
 そして、ぽんと安易にそれを回収する。
 なぜここで?と思うタイミングで早々と回収する。
 明らかに伏線を張りそれを回収するという行為自体が目的。
 しかしそれは逆に、テーマやらなにやらを考える、その答えとしてのものが伏線の回収によって得られる
 ものでは無くしているんですね。
 つまりこの作品は、謎をちりばめておきながら、謎解き作品じゃないんですね。
 むしろ、謎なんて一杯あるし、いっぱいあるのが当たり前、謎で、わからなくて、迷って、でもその中で、
 確かに私、生きてるんです!
 その生の意識そのものが、この作品のテーマを考えそして「自分なり」に答えを出していくことが、
 まさに描かれていく。
 その生の彩りのうちに、毎日の生活であれ?なんだこれ?、と思える小さな珠玉な「謎」が発行され、
 そしてその謎の答えがまた日々わかることの「愉しみ」が含まれている。
 逆にいえば、その愉しみに満ちた生活の中から、じゃあ改めて。
 改めて、戦争というものを、人間というものを考えてみましょう。
 そういう思考の新しいステージを作るためにこそ、伏線とその回収がこの作品には存在しているんです。
 伏線が張られて、それがちゃんと回収されているか、ていうか「回収率」はいくらくらいか、という観点
 で採点されている方もいらっしゃるようですけれど、それはなんだかなぁと、だから思いますしw
 
 この作品の安易に張られ回収される謎ときの愉しみが、この作品に深みを出してもいる。
 
 答え自体はだから、どうでもいいんですね。
 その謎解きの答えが、この作品のテーマに対する答えを出してなど、全くいないのですから。
 だって最後にカナタはラッパ吹いただけなんですからねw
 それを指して、ラッパ吹いて戦争終わる訳無いだろ、また出たよこういう青臭い作品が、とかいうのは
 もう、だからこれは笑ってしまうくらいにお門違いw
 ある意味、戦争を止めるにはどうしたらいいかという謎かけに、ただラッパを吹いてみたらどうだろう
 という答えを出しただけ。
 そしてその答えもまた、この作品が持つテーマとは繋がらない、日常に張り巡らす伏線が回収した、
 その「愉しみ」のうちにしか過ぎない。
 たかだかひとつやふたつのテーマを考えてそれで出した答えが、戦争止められるかっつーのw
 それがどんなに堅実で現実的で真面目でハイクオリティな「答え」だとしても、そんなのは全部同じこと。
 戦争を止めるのは。
 答えでは無く。
 人。
 私達、自身。
 まぁ敢えていえば、この作品のテーマに対する作品側の答えのひとつがそれなんでしょうけれどね、
 でもそんなのはこの作品自身にとっても「当たり前」の事であって、だからその「当たり前」の事を、
 堂々と当たり前にやるためにこそ、この「当たり前」な事をただ描いているだけの作品、ソラヲトの、
 その生活の深みがはっきりとみえてくる。
 戦争を止めるにはどうしたらいいのか、その謎かけとそれに対する答え。
 それそのものが存在する、私達の生活。
 その世界は、終わらない。
 この世界はもう終わると誰かが言っていました、というこの作品のキャッチフレーズ(?)に対する、
 その答えの回収さえも、まざまざとあの作品は描き出している。
 これを指して、大傑作と言わずしてなにをそういうのでしょうか、うむうむw
 
 
 
 という感じで、前期アニメはこれで完全終了です。
 
 ・ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
 ・君に届け
 ・ダンスインザヴァンパイアバンド
 ・バカとテストと召喚獣
 ・銀魂
 ・ひだまりスケッチ×☆☆☆
 ・おおかみかくし
 ・おまもりひまり
 ・とある科学の電磁砲
 ・天体戦士サンレッド第二期
 ・はなまる幼稚園
 
 以上が最後まで視聴作品ですね。 最終版。
 まぁ途中で脱落した作品はありませんけれどね、最近私のアニメ切り率下がりまくりw
 あ、その代わり、ハガレンとデュラララは逆にまだ継続して放送中だったりします。
 なんだろ、四月期を挟んで放送する作品って最近増えてきた?
 
 という感じです。
 まぁ前期がどんな感じだったか、と一言で言えば。
 ソラヲト万歳。
 それに尽きますね。 (微笑)
 
 
 
 
 P.S:
 通常営業に戻りますと言いましたけれど、通常営業に入った途端に色々とまたリズム狂います。(ぇー)
 というかまだ今期用の更新リズムが作れていないので・・・・
 一応、次回更新から、遅れに遅れているエンジェルビーツの感想を始めたいと思います。
 そのあとにちょっとソラヲトのまとめ感想を(また)やって、んで、その次には毎年恒例の(二年目)、
 紅い瞳賞の第二回目をやらせて頂こうと思っています。
 ほんとは四月中にやりたかったのですけれど、普通に無理なので(無理)、GW中までにUPを目指して
 いこうと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

-- 100416--                    

 

         

                                 ■■ 毎期恒例 3 ■■

     
 
 
 
 
 潔く今回は前置き完全ゼロでいきます、べ、べつに前置きするのがめんd(挨拶)
 
 
 
 
 
 
 ◆
 
 
 天体戦士サンレッド第二期:
 なにも書くことないですよ。
 だって、この作品って、どんな変化も変わってないなぁっていう賛辞で語れちゃうんですもん。
 変わらないことが良いというか、良い話だったり笑える話だったりしんみり出来る話だったり、
 こんだけ巫山戯といてとってもリアルだったり。
 第一期のときや、第二期の途中経過の感想のときに書いたこと以上のことなんて、私には書けないよ。
 それは作品としては変わっていっているんだろうけれど、作り手の人達はどんどん色々やっていって
 いるのだろうけれど、それが良い意味でなにも変わっていないという印象を与え続けてくれていて。
 でも確かにそうして作り手の積極さは感じられるから、頑固に保守ってるような感じもしなくて、
 なんていうのかな、私みたいなタイプからすると、だから安心してその「変わってなさ」に身を委ねる事が
 出来るんですよね。
 うん、題材とかネタとか、そういうのをどんどん新しくしていって変化を与えているような作品って、
 かえってその題材とかネタとかを扱う側の、作品の主体部分は変わっていないことを感じさせますし、
 だからこのサンレッドって作品は、題材とかネタとかは大体同じwなのに、それを扱う作品の主体側が、
 なんだか少しずつ変わってるから、なんていうかな、時間の流れを感じるんですよね。
 レッドさんやかよ子さんのリアルさって、たぶんそこにあると思うというか、怪人さん達はあんましそれが
 わからない分、少なくともかよ子さんのアラサーぶりやレッドさんのニートっぷりが際立って、
 そうしてサンレッドという世界自体は変わらずにありつつも、その中で生きてる人はそうやって人生の
 階段を進んでいっている、かよ子さん達の次の世代の人達が、まだかよ子さん達のあとにアラサー
 感覚を迎えていくみたいな、そういう感じがあるんですよねぇ。
 正義と悪の戦いがあることは永遠に変わらない、けど、正義の味方と悪の結社のメンツは変わってく、
 天体戦士の歴史とかもあれ、妙に生々しいっていうかw、バンプさんとこのメンツも結構入れ替わり
 立ち替わりしてますもんね、そしてだから、その一瞬一瞬のレッドさん達の輝きwがとても気持ちいい。
 と、語ることないとか言っといてこんだけ語ってる私も変わらないねぇw
 ということで、第三期も期待してお待ちしております♪
 

 
 はなまる幼稚園:
 物足りない。
 なんでしょうね、この不足感は。
 面白くなかったんじゃ無くて、面白くて、面白くて、やっと形になってきたのに、そこで終わりとか。
 物足りない、ああ物足りない物足りないもっと食したい。
 美味しいお料理をもぐもぐほくほく食べてる途中に取り上げられてしまったような、あ、っていうような、
 まだこれから主菜があってデザートもあって、最後にお酒を頂こうかしら、とかまぁ色々と頭の中で
 計画を立てリズムを刻みながらもぐもぐほくほくやっていたら、今日はここで閉店ですって。
 ・・・・。
 この作品はさ、中途半端、っていうわけじゃないんだよね、きっと。
 園児側のお話と、社会人としての先生の側のお話が両方描かれてて、だからそれがそれぞれ中途
 半端にかち合って相殺されてるとか、そういうよそ様の感想をちらほら読ませて頂いたのですけれど、
 そうだろうか、この作品はこれからだったんじゃないだろうか、って。
 これからきちんとした、その両方の側のお話が深められていく、その「予定」だったんじゃないか、って。
 だからこのお話を最後まできちんとやれば、このお話はとってもリッチな作品になったんじゃないかなぁ。
 だいたい、こういう「幼稚園」のお話って、そもそも園児の視点だけで終わるのって、逆になんか不自然
 だし、こういうのって親とか先生とかそういうのもそれぞれちゃんと個人として描かれてこそほんとに
 意味があるっていうか、だからこの作品は園児と社会人の側からちゃんと描いて、それの合わさる
 「幼稚園」という世界をすっごく楽しく愉快に描いてて。
 だから、その中で園児達の夢溢れる空想が映像としても描かれていく事に、あれだけの威力が
 あるわけで。
 社会人として一個の大人として成長していく、かつて子供だった先生が、その目の前の園児達を
 無視して自分だけの側の世界でその園児達を語り出したら、そんなもん成長でもなんでもないし、
 逆に園児達が園児達の空想的な世界に閉じる事なんて、そういう意味ではあり得ないんだよね、
 だって子供ってかなり周りの大人のことわかってるし、その「大人のことをわかってる」という意識が、
 逆に子供達が自分達の子供らしい空想に自信を持たせてるものだし。
 大人のことをわかってると思っているから、自分の空想が空想だってわかる、わかるというからこそ、
 大人のことをわかってるという自分の意識が保証される、そして、そうして空想を空想と形だけでも
 弁えているからこそ。
 空想を、純粋に子供達は楽しんでる。
 もしかしたらそういうのはほんとにあるんじゃないかって、あっさり信じられる。
 
 この作品の一番すごいところは、子供が大人のことをわかってる知ってるということを、
 克明に映像として映し出しているということ。
 
 大人が大人とはこういうものなのだよという、そういう自己説明を、子供というキャラを使って語らせて
 いる、というそういう作品は数あれど、ある意味私の好きなよつばと!もそれに近いのかな、
 うん、この作品はそうじゃなくて、しっかりと子供の意識から、その子供が理解している大人像から
 その大人のイメージが描かれてもいる。
 そして同時にね、だから子供達の空想がね、今現在大人が大人として自分の中の子供心に戻った
 らどうなるだろうっていう、あの最終回のあんずちゃんが大人になってつっちーに迫る話なんかは、
 あれは完全に大人視点の大人な子供心の表現だし、そういうのが自由に色々と噛み合っていて、
 それがこう、この作品の奥深さ豊かさを作っていると思うんですよね。
 んでつっちーなんかの過去話、先輩との高校時代の話とかよく描かれてるんですけど、あれなんかは、
 これから先の将来のことを見据える、つまり大人になる自分を直続きに実感している状態なわけで、
 逆に今現在の大人なつっちーこそが、ていうか大人ってなんだろう、大人ってまだまだ大人になるんじゃ
 ないかな、俺、ほんとに大人になれてんのかな、そういう常なる大人が大人自身を疑う反駁精神が
 あって、それ自体がもう、この作品の歴史とそして成長も感じさせてくれる。
 そうだよねぇ、大人こそが自分はこれからも成長していくという意識がなくちゃ、目の前の子供達の成長
 と向き合うことなんて出来無いですよねぇ。
 自分は良い意味でも悪い意味でももう完成完結している「大人」で、ただその視点から子供を「判断」
 「判別」するだけなら、結局それって先に生きていると書く先生の意味が無いんじゃないかな。
 つっちー自体はむしろ逆に完結したがってる感じはあるんですけどねw、俺もああいう風になりたいなぁ
 とかよく言ってますしw、じゃあそういう風になれたらそれで完結なんかい、と思うのだけれど、でも
 つっちーはああいう風になりたいと子供の頃に思って居た姿の、そのいくつかはもう達成してるんですよね、
 そして達成している事につっちーは気付いて、ああ俺はもう完結してるんだ、ちゃんと大人になってるんだ
 、とか言ってヘンにまとまって大人びたりとか、そういうことは・・・・絶対無いんだよねあの人w
 この作品の格は、主人公は、まさにこのいつまで経っても子供っぽい、いつまでも俺はまだまだ全然
 ですよって、ああ俺もああいう風になりたいって思い続ける、その成長し続けるつっちーなんですね。
 
 僕は未熟で、山本先生みたいにまだなっていないですけど、でも僕が一人前になったら、
 というつっちーに、そんなことないです土田先生は立派な先生です、とか言われるツッチー。
 そうしてあっさり山本先生に無意識にフラれ続ける土田先生がいるから、最高なんですww
 
 半人前だからこそ、未熟だからこそ、一人前になろうと頑張り山本先生にアタック出来るのに、
 山本先生にはもう一人前とみなされてフラれちゃうというか気持ちに気付いて貰えさえしない、
 なにこの構造面白すぎw
 ということで、はい、この作品はもうすぐ続編をおやりなさい三ヶ月後には始めなさいな。(微笑)
 

 
 君に届け:
 爽やかなんだけど、情熱的で。
 静かにささやくように、けれど叫ぶために力を込めていて。
 ・・・。
 OPであっさりやられてからこのかた、ずっとその感覚。
 なんかね、好き、爽子の感覚がずしっときてて、ずっと好きでした。
 なんだろねぇ、重い、重いんだよね身動き出来なくて。
 なのに、ちょんと、軽やかで、それとは全然違うところで軽やかで。
 なんだろなぁ、OPの爽やかな爽子の感触に、それがすべて顕れてて。
 そして、その爽子が貞子で、重くって、身動き取れ無くって、でも私はこんなだけど、でも、
 でも私は変わりたいな、変われたら、いいな、って。
 なんだろ、なぜか爽子には、切実感も悲壮感も、やっぱり無かった。
 執着、して無いっていうとなんか違うんだけど、なんだか・・・
 変われるって・・・・ううん・・・・変わるっていうことを、あっさりと、そして確かに信じてるんだろね
 あんなに駄目駄目なのに、あんなに口下手で暗くて想いを伝えられなくて、なのに、なんだろう、
 爽子は全然諦めてないっていうか、絶望していないっていうか、だから・・・
 だから・・・・だから爽子は、ひとりを愉しめたんだよねぇ・・・
 私はそれが・・・すごく・・・・・・すごく嬉しかった・・
 そもそも爽子は、諦めない絶対に諦めない、なんて、そういう意識すら無いんだもん。
 馬鹿みたいに、当たり前のように、爽子は変わりたいなっていう自分の意識を暖かくみてる。
 でもそれにしがみついたりは、してない。
 だって、ひとりでだって、愉しめるんだよ?
 爽子はお一人様術の天才だよ、超がつくほどのポジティブシンキングで、負け惜しみでもなんでも
 無く、素直にひとりの自分を愉しめてて。
 だから、なのかなぁ・・・
 私は、この爽子に、憧れる。
 私なんかは、ひとりは嫌って必死になって誰かと出会っていく、そういう無様でみっともない、そういう
 がちがちなタイプのキャラが好きで、大好きで、そういうのばっかり観てましたけどw、
 でもなんていうのかな、それだと、そういうこととはなんの関係も無い、ただここにこうして存在して、
 ここに在ることだけの世界を愉しめないし、感じられないんだよねぇ、それって。
 自分と世界が存在することの、その愉しさを、私はほんとにわかった上で、ちゃんとしっかり感じた上で、
 ほんとに私はがむしゃらに誰かに出会いにいこうとすることが出来てたんだろうか?
 
 出来て、ないんじゃないかなぁ?
 
 君に届けは、それを私に、それこそ最終回のしんしんと降り込める雪のようにみせてくれた。
 爽子はひとりでも愉しめる、独りぼっちでも楽しいことはある、後ろ向きでもなんでも、みんなのために
 出来る事自体は、だって嬉しいでしょう?
 その爽子だからこそ・・・
 ひとりでもほんとにあそこまでポジティブに愉しめる爽子だからこそ、負け惜しみでもなんでもないからこそ、
 やっぱり、みんなといるのって、楽しいなっていう、あの爽子が・・・・・涙出てくるよわたしゃw
 そして風早君と出会って、で、風早君と友達(?)になれて、それがすごく嬉しくて、嬉しくて、
 でも・・・・・
 今の相手が、最上。
 爽子はひとりでも愉しめる、どんな些細なことでも幸せになれる、それで満足出来るからこそ・・・
 それでも満足出来無い、そういう自分も、ちゃんと楽しめるようになっていく。
 友達でいいの?
 爽子が出会った風早君という存在のスペックは、それで終わるようなものじゃないんだよね。
 爽子のお一人様術が、決してひとりでいるしか無いことの寂しさを紛らわすだの、負け惜しみだのでは
 無いからこそ、まさにそれを証明するかのようにして、爽子はそうして友達以上のスペックを持っている、
 その目の前の風早君も楽しもうとしてくんだよね。
 あそこで爽子が友達でいいやそれでもう充分だよなんて言ったら、それは逆に爽子が今まで負け惜しみ
 でひとりを愉しんでいたことが証明されちゃうし。
 うん・・・なんか上手くいえないんだけどさ・・
 なんか、この爽子のすごさを、満遍なく知らしめてくれた作品なんだよねぇ、風早君もいいんだけどね、
 風早君の軽やかだけど熱い感じは、爽子のそれと同じだし、ある意味あのふたりはスタート地点として
 の立場が違っただけで、似た者なふたりな気がするし、逆にいえば、風早君的な人当たりが良くて
 コミュニケーションの鬼wで、しかもそれが当たり前な人なんかにとっては、爽子って結構共感出来る
 ところがあるとおもうんだよねぇ。
 やってることは同じで、だけど得られた結果が違うだけで。
 爽子の頑張りと風早君の頑張りの量も質も元々は同じで、だけど爽子のは「たまたま」結果が出なく
 て、そして、その良くない結果の連続の中で生きるために、風早君以上の努力をさらにしなくては
 ならなくなって・・・
 なのに、爽子は、全然諦めてない。
 全然、風早君とおんなじで。
 ・・・・。
 そりゃー、風早君は惚れるでしょww
 そして爽子が風早君に惚れたのは、爽子の努力が綺麗に結果に反映されている姿が、
 まさに風早君だからでもあって。
 自分と似てるけど、確かに違う人。
 けど「違う」という言葉を、むしろ嬉しく言えるような・・
 そしてその中から、爽子はその同じとか違うという言葉が、あくまで自分基準で観ていたことに気付いて
 いって・・・
 そこに、風早君という、唯一無二の存在を感じて・・・・
 唯一無二の爽子自身が、その風早君自身にこそ愛を捧げるという、その本当の恋に気付いた
 時点で、終わって・・・・・・
 
 第二期やらなければあなたを殺して私も死にます。
 
 あー・・全然ちゃんと語れないで結局終わっちゃったよぅ・・・・
 うん・・・・傑作よ傑作・・・んにゃ大傑作って言っちゃいますよもう
 作品的にはもうちょっと上手くやれたかもしれないけどね、もっと充実させる事は出来たかもしんない
 けどね、この私が許す、評価します、こういう作品を私が評価しなくてどうすんの!
 大体表情の見せ方とか表情での語り具合とか風景というより情景の語りぶりは紛れも無く最高だし。
 ・・・・・あー・・やっばいなぁ・・・終わっちゃうことを一番信じられない作品になっちゃったよ (溜息)
 

 
 バカとテストと召喚獣:
 最初どうなるかと思っていたら、どうなった? (微笑)
 いや最初観たときと最後見終えたときの感想が、ここまで全く変わらなかった作品はかつて無いwww
 いいも悪いもなにも無いですよこれwこれはこれでいいっていうか、すっげ、やりきったよおい、みたいなw
 それなりに加速したり変化してきてるんだけど、同じ円周上のスタートからゴールを走りきったというか、
 ていうか最初から見えてたコースの全景通りに走りきって、で、どうだった?、ってきかれてもねwww
 や、駄作というのとは違うんだよね、愚作とかでもないし、なんだろ、すっごく小作りで小細工で、
 だけどなんだかあまりにもすっきり爽快に、しかもちょっとお洒落に決まってて。
 汗臭さも泥臭さも無い、バカをやりきったという感じでも無く、お酒で例えると、後味すっきりで舌の上
 から味がすっとひいていく、けど結構味自体はメリハリがきいてる、みたいな、発泡日本酒みたいな。
 うん、これは使い方飲み方次第の作品ってことだね、最初から骨太で濃い口を求めてそれしか受付
 ないスタンスなら、この作品は観るに値しないけど、最初からこういう作品に挑戦してみたかったんだよね、
 みたいなスタンスなら、これは充分楽しめる作品でした私も発泡日本酒はこれはこれで結構好きよ♪
 そうですね、一見ジュースみたいな子供向けアニメなんだけど、でもしっかりアルコール入りいうか、
 飲んでるうちに結構ハマってくるいうか、ていうか霧島翔子とその旦那とかお姉ちゃんとかキャラは結構
 メリハリどころか濃い口ど真ん中なのもいて、で、そういうのがきっちり上手く整理され組み合わされて、
 ひとつの作品として良質な味わいを出してもいるんよね。
 そういう意味では私のたとえた通りに、発泡日本酒であって、んで、チューハイとかカクテルとかそういう
 完全ジュースにアルコールがただついてるみたいな感じじゃ無くて、発泡日本酒って結構すっきりしてる
 けど薄味の中に感じる淡い味わいが結構奥深いんですよね、お酒飲まない人にはこれっぽっちも
 わからないでしょうけれどw、そもそもちゃんとしたカクテルはあんまし飲んだことない私がなに言ってんだ
 って話でもありますけどww
 ・・・で、この作品は早々に第二期をやると発表があったようですけど・・・・え・・・どっちでもいい(ぉぃw)
 
 
 
 
 
 おしまい。 (微笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

-- 100413--                    

 

         

                                 ■■ 毎期恒例 2 ■■

     
 
 
 
 
 前回に引き続き感想回です。 (挨拶)
 
 
 ・・・。
 ここのところこんな調子だもんだから、日記をちゃんと心を込めて書いてないもんだから、あ、
 感想を感想としてちゃんと書いてはいますよ?、でも私的にはそのちゃんと書いた感想を、
 ただ日記にそのままぺたりと貼り付けてるだけいうか、いかんなぁこんなんじゃ、
 これじゃまるで私がアニメしか見えないアニオタじゃないか、とかまぁそんなオタクの人に失礼な事を
 平気で言い出すかと思ったら大間違いだ!
 私はオタクですから。
 自分だけオタクじゃ無いみたいな言い方しようったって、そうはいかないぞっ!
 
 ・・・・・書き書き
 
 
 
 んじゃそういう感じで、本日もよろしくお願いします♪
 
 
 あ、その前に、今期の連続感想についてですけれど、
 ええと、たぶんこのままだと無しになります♪ (微笑)
 あんだけあっさり今期は感想書くという前提でアニメを観ていきますとか言っていた記憶が、
 はっきりと鮮明にあるのですけれどごめんなさい。 (土下座)
 や、下でも書きますけれど、薄桜鬼が面白かったんですけど感想書ける作品じゃなくて、
 他の作品もそんな感じの粒ぞろいな感じで、粒は揃ってるのにね、揃いも揃って私が書ける感想の
 タイプじゃないですし、なのにこの間それでも書くという前提の話をしていた記憶が、はっきりと鮮明に
 あるのですけれどごめんなさい。 (2回目土下座)
 その代わりと言っちゃあなんですけれど、んー、プチ感想の方なら書けそうかなって、あー、エンジェル
 ビーツがかなりいいいうか、でも連続感想で書くには難し過ぎて、どう書いたらいいかわからんし、
 でもプチ感想ならいいかなって思ってる、でもあれあの形式で書くとどんどん文章乱れてくっていうか、
 あれに慣れちゃうと連続感想が書けなくなるかなー、とか、まぁ、いいか。
 いや良くnということで、エンジェルビーツの方で、近いうちにプチ感想を始めさせて頂くと思います。
 ・・・・な、なによ、なにも書かないよりマシでしょ? ←反省しろ はい
 でもエンジェルビーツのプチ感想すらやっぱり無理でしたとか言い出す可能性も・・・頑張ろう (ぉぃ)
 
 ということで、今回はすみませんけれど、今期アニメの感想のみでいきます。
 
 
 
 
 ◆
 
 
 薄桜鬼: 関係をこじ開ける醍醐味。
 一番色っぽかったのが桑島ヒロイン。
 ・・・。
 あれ?
 これ乙女げー原作じゃ無かったっけ?
 最初見たときあまりの男性キャラ達の個性の薄さに、思わず、土方さんなんかがいつマヨネーズ吸い出
 したり、近藤さんは脱ぎ出したり、沖田さんが土方さんイジりを始めたりするのかと思っちゃいました。
 銀魂か!
 ・・・。
 まぁそれは思い切り置いといて、もっとこう切れ味鋭い感じがくるかと思っていたので、普通に
 和気藹々(?)な馴れ馴れしい感じでこられると、完全に拍子抜けというか、でもこれそういう意味で
 は、確かに少女漫画原作では無く、乙女げー原作だなぁとは思いました。
 うんまぁ、色々とツッコミを入れられるところはありますけど、んなのはどうでもよくて、でも、逆に、
 敢えて思い切りツッコミ入れてたらね、たとえばそれが段々、ていうかなにこの勝手な新撰組、
 ていうかただの目撃者になにお縄かけてんの、ていうかなに罪人扱いなわけ?、落ち度は自分達の
 秘密を見られてしまったあんた達じゃんみたいな、と、大体桑島ヒロインと私の頭が同化していく
 中で、あれ?、これってもしかして・・・
 うん、なんかこう、最初っからこのヒロインが、新撰組さん達の事情を勝手に察して、お縄にされるのも
 仕方ありませんねとか、そういう健気なことを言い出してたら、私はこの作品をこの時点で切ってた。
 それって逆に、もしかして、この作品が最初から、切れ味鋭い、男の影と深みのある姿を描き出して
 たら、かえってあり得た展開だったのかもしれないなぁ、って。
 いきなり無理難題、手前勝手な論理を展開して押しつけてくる、でもなんかその強引な男達のむこう
 になにか秘められているものを感じて、ちょっと興味が出てくる、というそういう感じじゃなくて、
 この作品は普通にいきなり殺しますかいや待てお上の民を無闇に殺してはならん、ていうかいつのまに
 か保護してやるからありがたく思えとか、あれ?なにこの展開みたいな、なんていうかヒロインの困惑
 ぶりと不安がとてもよく伝わってきて、なんか、いい。
 まだあれなんですよね、ヒロインと隊士達との距離が愕然としてあって、だからこそヒロインが俯瞰的な
 視点から、まずひとりひとりの男性をというより、全体の、隊士達のおおざっぱな関係性から見つめてい
 く、という感じになっているんですよね。
 そうするとこう、彼らの関係の堅さを、まず感じる。
 まだ彼らの絆の深さよりも先にそれが見えてきて、なんだか一見ラフにお気軽に付き合って、それこそ
 和気藹々としてチームワークが良い感じがしても、逆に彼らひとりひとりが、その組織としての全体の
 関係そのものを、自分のために、もっといえば自らの孤独の観点から必死に利用しているようにみえる。
 ひとりひとりが孤独を抱えていながら、けれど、皆が共有する秘密を共に協力して守ることを依り代
 として、その己の孤独が他の隊士とも繋がっているという、そういう「幻想」を描き出している。
 だから、この作品が、みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために、というのを「本気」でやり出した
 ら、たぶん私は切るとおもう。
 けどもし、ヒロインの子がその関係の構造を解き明かして、ひとりひとりに寄り添っていくのなら、
 これはなかなか面白いことになると思うなぁ。
 ただ、この作品は一見キャラ単体では無く関係性を描く作品に見えて、ほんとはキャラ個別に迫って
 いく作品、にもみえるけど、全く逆に、その関係性の堅さ、つまり如何に彼らが彼らの関係を利用して
 、そしてそこからどういう恩恵を得ているのか、というのがこう、大きな魅力としてクローズアップされても
 いるんですよね。
 そういう意味では、あのヒロインの子が、新撰組の外での感覚から見るとツッコミ満載な彼らであっても、
 彼らの中に入れば、いえ、彼らの中に入ってこそでしか感じられない感覚からちゃんと生きていけると、
 これはなかなか、魅力的な作品にもなりますよね。
 ただ孤独な男性をみつめるだけの女性では無く、かといってその男性達を外からの視点を以て変えて
 いくでも無い、紛れもないその男性達の中に入って変わった女性こそが、その新しい自分の境地から
 こそ男性達をゆっくりとそしてじっくり変えていく、うん、そういうのを是非、観てみたいな。
 

 
 WORKING!!: てんでんばらばら。がっしゃーん。
 ロリコン? ミニコン? まぁどっちでもいいや、同じだから。 (挨拶)
 というかまぁこの作品の一番の面白さがそこに表れてるというか、ぶっちゃけあの主人公男子は、
 確かにミニコンなのだろうけど言ってることの一番重要なところが完全にロリコンていうか、でもだから
 なにっていうか、いやぶっちゃけどっちでもいいいうか、男子が怖くて男子嫌いの女子がなぜ男子より
 圧倒的に強いのか、接客中に日本刀ぶらさげてる女子が誰にも奇異の目を向けられてないのは
 なぜかとか、あのちっこい子はいつまでああしてくるくるとまぁよく動くのだろうかとか、
 全部どっちでもいいというか。
 どうでもいいんじゃなくて、どっちでもどうでも同じだから。
 丸ごと、おもしろい。
 本人、或いは当事者にとっては非常に大切な違いやら拘りだとしても、端からみれば、そういう違いやら
 拘りやらにぐるぐるになってる、その人達の有様が面白いわけで。
 だから、んー、あのちっこい子がぐるぐる動き回ってるのをにやにやみてる、というあの男の子とシンクロ
 するより、そうしてこの子いつまで動き回って、あ、こけた、とかそういうのをいつまでも男子がみてる、
 その風景がこう、面白い。
 カメラワークも三人称視点が多いし、なんか一人称のときも、その視点の持ち主の観点で対象が
 写される訳でも無く、むしろ客観的紹介の立ち絵として描かれてるし。
 うん、この作品は観てて面白い。これひとつ頂きます。 (ぉ)
 あと店長のやる気の無さが本気なので私はときめいた。 (ぉぃ)
 あとあの柔らかい物腰のドSがいつ本領発揮なのか知りたい。 (ぉーぃ)
 

 
 荒川アンダーザブリッジ: 村長ーーっっ!!www
 主人公の阿良々木君声の人の駄目っぷりがピカいち。
 語り口はごくごく普通に、エリートな音の並びの語りなのに中身はもうひどいwwww
 勘違い男ここに極まれりwww
 勝ち組意識が高じて誰にも借りが造れなくなったのか、誰にも借りを造れないからこそ勝ち組意識
 に染まって大変なことになってるのか、なんかどっちともな気がしてしょうがないww
 要するに、大企業のトップのとーちゃんに英才教育受けすぎて・・・ていうか、あのとーちゃんなんなんだw
 お前の一歳までの借りを返せとか言って息子と赤ちゃんプレイってもう・・・・・お腹痛いwww
 主人公の人はあれだよね、要するに借りがどうこうというより人とのコミュニケーションが下手っていうか、
 人に助けて貰うということの心理的負担に敏感でそれから逃げ回ってるだけいうか、それを借りを作らな
 いという正当化で誤魔化して、そうするとどうなるかというと、命の恩人の前で、恩を返させろよこの
 やろーとか肩に掴み掛かって怒鳴りつけるような、そんな大爆笑な事態になるわけでwwww
 まぁぶっちゃけそういうところから切り込んで、恩とか借りとかそういうのはなんなのだろうという話に
 持っていきたいのだろうけれど、あの人ツッコミで忙しくてそれどころじゃないwww
 あのシエル声の人、坂本真綾でしたっけ?、あの人の素ボケっぷりがすごいっていうか、まー電波な
 わけですけれどほんとに金星人かもしれずでもあの阿良々木君こと(違)神谷浩史の人から見ての
 電波っぷりがすごいわけででも言ってることは普通に真っ当なわけで、電波だろうがなんだろうが借りは
 借り、返さなくては、ということで、電波を電波として突き放すことも出来ず、というか彼は自分が
 一番上で、他のは電波だろうとなんだろうとみんな同じな訳でwww、そうしたら今度は村長がカッパで。
 ・・・・。
 ぇえぇぇーーwwwwww
 そしたら村長の背にはチャックが。
 ・・・・村長、隠す気無いのね?wwww中に水堪っちゃってるじゃないかwwww
 あー・・村長威力すごいなぁ、ニノ(坂本)とリクルートw(神谷)のやりとりだけでも面白いのに、
 じゃあなにか?、こういう感じでこういうペースでこれから登場人物増えてくんですか?増えるんですね?
 w w w w w
 まぁうんあれだ、ニノとリクルートの会話は結構奥深くて、なんていうかいい感じに風刺と成長が
 ギャグと一体になってたりして、そういう意味ではボーイミーツガールってやつで、けどボーイの元々の壊れ
 っぷりが中々堂に入ったものだから、電波なガールのべつに当たり前の真っ当な発言に対する、
 その彼のツッコミの大元にある、彼の常識が彼の壊れの隠蔽として使われてるのがみえてて、
 なんかこう、ボケツッコミとしては非常にオーソドックスなのに、その背景のせいでかなり複雑で面白い。
 そしてニノ、リク、村長(藤原啓治)が激ハマり役というか、ハマり過ぎてそのキャスティングに芸が無い
 と感じた会長はメイド様の会長声(藤村歩)とは違って、まさにこの人達にしか出来無い役って感じ。
 うん、これは面白い、今期1、2を争う傑作ですね♪
 

 
 閃光のナイトレイド: 硬派ってだけで評価はしたくないんだけど・・・
 なにが面白いのかよくわからないけど、取り敢えず硬派なんで評価してみました、とつい言ってしまう、
 その極限の直前で踏み留まってます。
 よくわかんねー。 (ぇぇ)
 や、色々頑張って作ってるのはわかるんですけどね、んんー。
 うん、なんかね、よく見てみると、この作品って私が今まで見てきたアニメの、そのどれとも違う感じが
 するんですよね、ほんとよくみると。
 なのに、私の中には十把一絡げに「こういう系」の作品としてまとめちゃう感性があって、それが邪魔
 してあまり細かいところまできっちり感じ取れてないというか、逆に細部までよくみて構造なりなんなり
 を見極めて、ほぅこれは巧みな、とか言ってる私しかいないんですけど、どうしましょう?(微笑)
 これは正直にいえば、ほんと今までのアニメとは違う。
 アニメのお約束はゼロ、魅せるタイミングも違う、音楽なんかもかなり音楽が映像と独立してるのに、
 真下監督作品みたいに音楽の語りで映像を支配し直すという感じでは無く、一旦独立して気概を
 魅せておいて、改めて映像の支配下に入ってその中で活き活きと映像を中から動かしていくというか、
 なんだかとても、流れるような、そうね、非常に鼓動に似てる。
 そして、静と動が音楽に於いて非常にしっかりとしていて、すごくキレがいい。
 リズム、とは違うなぁこれは、この作品はむしろ無音のときの、その溜めがかなり効いてて、一気にこう、
 先へ先へというか、アクションなんかもひとつひとつの動きがいいというより、今やっているその動作が、
 一体次にどう繋がり、そしてどう「止まる」のかが非常に気になるというか感じるというか。
 走っては隠れ、隠れては走る。
 まさに、スパイアクション。
 そして生活臭、ゼロ。
 うわ、これソラヲトの対極に走りきった感じだよねぇ、すごい、だから全く逆に、ソラヲトが生活に振り切れ
 たその感触、その極みに振り切れるという感触が同じで、すごく、気持ちいい。
 完全に、「仕事」の世界に入り込んでる。
 胡散臭さとキナ臭さを、一切のけれん味を出さずに描き出していて、あの主人公と怪しい上司の
 人がこれみよがしにはははと笑い合う感じも、なんていうか、己の人生とか存在なんかもすべてその
 「仕事」として戦略にぶち込んでて、すごいなぁ、潔さという女々しさの欠片も無い、完全に仕事を
 楽しんでますね。
 これは徹底的に戦略的戦術的に、徹底して高度なスパイ技術をさらに超能力付きで魅せてくれる
 と、これは新しいアニメのジャンルを築くことになるでしょうね。
 これはほんとにもう、徹底的にやって欲しい。 手加減無しでお願いします。
 むしろソラヲトで一切やらなかった事を、この作品でこそ存分にやってみて頂戴な♪
 ソラヲトだって、「徹底的に」そういうのを排除したんですからねw
 そういうしっかり対極のものがあることこそ、それらが対であることこそ、重要なことでしょうね。
 

 
 RAINBOW-二舎六房の七人: リアルとファンタジーを繋ぐ声優という存在。
 まず初めに言っておきますけど、あれだけ言っといてどれが小栗旬声なのかわからなかった私は負け組。
 ・・・・みなさん、紅い瞳はそんな程度の奴です orz
 で、まぁ、お話としては、昭和30年の少年院のお話で、色々な罪をそれぞれ持ち、少年院という
 場所に堕ちてきた少年達が、自分達の入る房の先輩、通称あんちゃんと出会って生きる希望と
 誇りを持ち直していくという感じ。
 冒頭で、顔に覆面されてお縄で繋がれて、一般客も乗るバスに乗り込んで、そこで女の子が人形を
 落としたのを親切にも拾おうとしたら、泣かれて、おまけにバスを降りたら窓からその女の子が人形を
 投げつけて。
 優しさを持つことさえも許されぬ境遇にまで、「堕とされた」、という意識が出るよりも、ただただ諦めと
 失意が優先され、「堕ちてしまった」という敗北感に支配されている感覚。
 少年院で人格を剥奪され隷従を強いられながら、しかし同時にそこで、それに「耐えている自分」
 というプライドだけは後生大事に持ち続け、そして、先輩たるあんちゃんにそれを侮蔑されると、
 逆上する。
 『てめえだってここまで堕ちてきた糞野郎だろうが。』 byまりお
 怒り。
 皆それぞれ生きるために必死で、なのに必死だったがゆえに理不尽に罪に問われ、しかしその理不尽
 さは法の上に置いては合法であり、つまり。
 少年達は、法にすら見捨てられている。
 怒り。
 その怒りが、すべてに見放され、しかしそれを受け入れる事が出来る自分の立ち位置を獲得出来た
 というプライドさえも、さらに壊そうとする、そのあんちゃんへと向けられる。
 やらなければ、やられる。
 勝てるものには、ひとつでも勝たなければ。
 だからクソガキだってんだ、おまえら。
 あんちゃんの、ボクシング仕込みの拳と、「こんなところ」まで堕ちてきても、確かに人間として生きている
 皆を仲間として守ろうとするその気概が、少年達の目を覚まさせる。
 諦めてんじゃねぇぞ。
 『再来年の夏は、みんなでシャバにいてぇよな。』 byあんちゃん
 暴虐な看守にも、大事な子供達を殴ってはいけないという穏健な先生にも、あんちゃんは屈しない。
 看守の躾も先生の優しさも、それはすべて、少年達をはじき出した、その社会と法から発せられる
 ものであって、それらの社会と法に屈従することと、その中でもしっかりと生きることは別だと、
 そう暴れた少年達の代わりにひとりだけ看守に殴られた、そのあんちゃんの背中が語っている。
 ただ社会のままに、法のままに生きたって意味が無い。
 いや、お前達、そもそも社会とは法とはなんのためにあるのか、わかってねぇんだろ?
 わかってねぇで、ただ屈従する対象としてしかそれを捉えてなく、それを無視してきたんだろ?おまえら。
 なら、堕ちるさ。
 そして、お前らをここまで堕とした奴らも、同じさ。
 お前らは、筋が通ってねぇ。
 他者がなんたるか、わかってねぇ。
 他者のことを本当に思うからこそ、社会が出来、法が出来ていく。
 自分ひとりが優位に立つために、下位としての他者を作るために他者を想い社会を作り法を作るなら、
 それはおまえらと同じクソガキだ。
 社会なんてな、法なんてな、この、俺達の今いるこの小さな房にだってあるんだ。
 そこから、始めようや。
 という、あんちゃんを綺麗に確実に演じていたのが、プロの声優の小山力也で、やっぱいい声だねぇ、
 そして、そのあんちゃんに最初に突っかかっていったまりおを、小栗旬がまさにリアルな私達の立場で
 演じてて。
 小山力也とかパクロミとか、やっぱ「上手い」んだけど、やっぱりなんていうか、ここではこういう声を演じる
 、というのがよくわかる声演技で、そういう意味ではどういう演技をするのかわかっちゃう。
 上手いんだけど、声はいいんだけど、だから逆に、アニメというファンタジーとしての物語の筋書きから
 飛び出ることは出来無いんだよねぇ。
 それを、あのまりおが、小栗旬が突破してるわけで、まぁ私は最初聴いたとき普通に聞き分けられない
 くせにそんなこと言ってますけどね、いいんです、何回か聴いたら最終的にはわかったんですからいいの、
 うんまぁ、そういう意味で、プロの声優と声優としては素人な声優が合わさると、ファンタジーだけれど、
 それを普遍的なものとしてリアルにその中を生きていく感覚が画面に充満して、なんだろ、これは
 かなり刺激的な作品になってると思います。 お勧めっす♪
 

 
 迷い猫オーバーラン: にゃん♪ ・・・・。
 も っ と 猫 っ て く だ さ い !
 あーもう、なんだこれ、残念すぎる、OPはにゃあにゃあ可愛くて、けどなんか歌ってる人が微妙に
 やる気なさげな感じがあって、あれ?、なんかこれ大丈夫かな思ったら。
 これだ。 (溜息)
 いきなりなにを言ってるのかわからないと思いますけれど、心配ありません。
 私 は た だ 女 の 子 の 猫 っ 可 愛 さ が 見 た か っ た だ け な ん で す ! (心配です)
 違うんだよなぁこれ、メインヒロインの子が、普通に幼馴染みでツンデレな「だけ」で、
 それで真面目な話やっちゃうなんて、猫さが無いじゃん、で、なんかちっこいお嬢様ヒロインの子も、
 お付きのおふたりさんにイジられてる様は良かったんですけどこれは猫じゃないよねぇ。 (溜息)
 ていうかこれ「迷い猫」というより「オーバーラン」の方が主眼にきてる感じで、騙された、私は騙された!
 なんていうか、「見てて楽しい」という感じを(勝手に)求めてたので、かえってワーキングとかの方が私が
 求めてたものがあって、あー。
 あとこれ、男子邪魔。 ていうか色々設定が上手く回って無い。 あと男子邪魔。 (おまえが邪魔)
 邪魔いうかウザいいうか、なんかどれを取ってもそういう設定にする意味がよくわからないというか、
 でもこれ三人目の真性野良猫ヒロイン(ぇ)が次辺りからちゃんと出番ありそうなので、そして、
 人助けのために飛び出してっちゃったお姉ちゃんが帰ってきたりして、まぁほんと二話目からが本番
 なのかなぁ?、というかもう猫っ可愛さに拘るのやめろいうか、ここまで言い出して引っ込みつかなく
 なってるわけじゃないんだからねっ、という大嘘を平気でつけるほどにやっぱりまだ諦めない。 (・・・・。)
 まぁうん、なんというか、その、要するにね、オタクネタを不作法に鏤めすぎてたり、オタク男子なパンツ
 視点(なにそれ)を盛り込みすぎて、なんか作品的に訳がわからなくなってる気がするのよね。
 そういう意味では、上品じゃ無いっていうか、可愛いっていうより下品な意味でのエロというかチラリズム
 というか、あーそうじゃないんだよなぁ・・・(溜息)
 まぁ・・・・だから全く逆に、「オーバーラン」視点で見ると、結構面白いっちゃ面白いんですけどね。
 あの動きっぷりは大好きといえば・・・・あれ?大好きだよね?これ(ぉ)
 ということで、なんだかんだのごった煮っぷりを、まずは楽しみ直してみようかいの!
 ていうか普通にメインヒロインの子の心情は胸にくるんですけどね。
 ほんとのこと言っても信じて貰えない、それで嫌なこと言われたら二倍にして返せって言われて、
 それで二回死ねとか驚く程のツンデレの典型っぷりとかたくみくんのばかぁとか、まぁその。
 ・・・・・猫猫言ってる私でごめんなさいでした。 (謝w)
 

 
 けいおん!!: またやってる。
 ・・・・・。
 たぶん、今期一番感想を書くのが難しい作品。
 なんだろ、胸がどきどきするっていうか、わさわさする。
 不思議だねぇ、ものすごく、普通に続きを地続きで見てる感じで、全然第一期との断絶感が無い
 はずなのに、そう、期間はそこそこ空いてるのに、それが数字上の時間の認識でしか無くて、実感的に
 はそのまま続いてるっていうか、なのに。
 唯ちゃんが、ぐるんぐるんって、ギターめっちゃ弾いてる。
 不思議。
 そしてそのまま、OP。
 ぐるぐる。
 ノリノリっていうか頭の中おかしくなりそうなのに気持ち良くなっちゃうような(そのまま逝け)、
 あー、なんか第一期との地続き感よりも、その冒頭の唯ちゃんの鮮烈で淡々としたギタリストっぷりとの
 地続き感が抜き出されてきて・・・・
 第一期と変わらないって感じてるのに、滅茶苦茶変わってる。
 あーまたやってるやってる、って感じで音楽室の扉を開いて、みんなの軽音部ぶりを眺めてて、
 なのに、あれ?なんか違う、でも、まぁいいか、っていって、今までと同じ風に眺めちゃう。
 不思議。
 なんか唯ちゃんにギターがしっくりなじんでる。
 第一期のときは、ギー太とか言って、部屋に丁寧にうっちゃってあったりして、普通にお茶したり
 ごろごろしてたりしてたのに、この今の唯ちゃんはギターをきっちりギタリストとしてあくまで抱えながら、
 お茶したりパンかじったりずっこけたりしてるような・・・
 やばい・・・・
 成長してる・・・・・なんか涙出てきた・・・・・ ←親御さんの気分
 これは実に素晴らしい唯ちゃん回。
 でも、だからすごく気になったのは、逆に他の子達どーすんだろ、って事。
 始業式の桜と歌で、なんか唯ちゃんを見る視点からすると卒業式、みたいな感じがして、なのに、
 これが始業式で、これからさらに始まるんだっていう、成長してるのにまだまだ成長するよっていう、
 ドキドキ感がするのに・・・・
 それに比べて他の子達のスケールが、小さい。
 んんー、いまいち、唯ちゃんとの絡みが上手く言ってないいうか、唯ちゃん回なのは嬉しいけど、
 でもだからって唯ちゃんオンリーっていうのは、なんだかけいおん的にも寂しいいうか・・・
 唯ちゃん視点ではひとりでも楽しめるけど、やっぱりみんなと楽しめる方が一番だよ、っていうか。
 その辺り、これからどうやって他の面々達を際立たせていくのかが重要になってくるでしょうか。
 ・・・・・と、適当にまとめるしか無いんだな、これが、いやもうなんて書けばいいのかわからぬよ(ぉぃ)
 ていうか、まぁ・・・・・
 相変わらずのギャグっぷりには笑わされちゃってるんですけどね・・・・
 EDも澪ちゃんがうごうご(?)な役をすっぱり演じるのと演じてる自分を精一杯感じてるのが可愛くて・・
 ていうかこれから毎週楽しみなんですけどね・・・・えへへ (照)
 

 
 真・恋姫†無双〜乙女大乱〜: 仲間っていうか家族。
 なんだろ、嬉しいやらそれじゃいけないようやら。
 なんかみなさん、同志という仲間というより、生活を共にしていく家族みたいな、そういう感じに
 なってて、すごく安心というか安堵というか揺るぎなさを感じられるのだけれど、えー。
 まぁそれはそれでいいんですけどね、人は石垣人は城人は国みたいな、国という家族な感じがあって、
 どんどんそこから同志達がむしろ生まれてくるというか・・・
 いや、確かにこの作品はそういうのを目指してやってきてたんですけど・・・・
 だからこそそこから先に行って欲しいっていうか、また新キャラも沢山出るんだろうけど、それを今まで
 と同じようにして回収していくのも、そろそろ・・・・
 もっと本格的に、「三国志」にしてもいい気がするんよね、そろそろ、その三つの国を確立して、
 だからこそその三国が出会うっていう感じにして欲しいいうか、今のところ魏呉蜀という括りさえ無いし、
 ていうか第二期は呉の人達見事にひとりも出なかったしww、うん、だからね、第三期のこの出だしは
 確かに幸せな感じでいいんだけど、とってもいいんだけど、この作品が作り積み上げてきたものが
 よく顕れてきてるのはよくわかるんだけど!
 そろそろ、見たいな♪ (微笑)
 ・・・タイトルに大乱ってあるし、まぁだいじょうぶ・・・・・だよね? (次回予告がすごく不安ですwww)
 
 
 
 
 と、今回はここまで。
 今期アニメはあと裏僕とさらい屋だけですね。。
 それも見終わり次第感想書かせて頂きます。
 ・・・ええと、色々ごめんなさいいい加減過ぎてごめんなさい (謝)
 
 ・・・なんか最近謝ってばっかりですね・・しっかりせなw
 
 
 
 
 
 
 
 

 

-- 100410--                    

 

         

                                   ■■ 毎期恒例 ■■

     
 
 
 
 
 ごきげんよう、紅い瞳です。
 
 ちょっと前までは冬将軍が殿で踏ん張ってるみたいな壮絶な寒さだったのに、
 ここ二・三日はまた春一番を吹き直したようなぽかぽか陽気で、桜もすっかり釣り出されて、
 普通に満開とかやる気満々、かと思ったらまた一気に、どーん。
 桜、咲くには咲いたけど散れない状態。 激寒い。
 これ普通に今週末くらいまで桜保つよねこれ、ていうか今ものっそい冷たい雨降ってんですけどこれ、
 これ、桜散るに散れないよねマジで。
 という、陽気的にはちゃめちゃな春な今日この頃ですが、皆様如何お過ごしでしょうか?
 私は、頭の中に綺麗にお花が咲いております。
 春ですねぇ。 (微笑)
 
 
 というお話もそこそこに、ソラヲトのお話などもまだまだしたいのですけれど、
 前期及び今期の作品について感想が大変滞っていますので、それを最優先でやります、
 というか今日はそれしかやりませんごめん時間無いんですソラヲトはまたいずれ。 (謝)
 
 
 それでは、早速。
 ほんとは今期アニメはもうかなり観ているんですけど、感想執筆が追いつかず、
 なので書き終えたものだけでも取り敢えずアップさせて頂きました。
 続きは近いうちにでも。
 では。
 
 
 
 
 ◆
 
 
 
 いちばんうしろの大魔王: これはなんというがっかり!
 三大がっかりアニメにランクインしちゃいそうな、なんだこれは、なんだこれはなんだこれは!
 いやべつにふんどしとかパンツとかふんどしとか裸とかふんどしとか、そういうのはもうべつにいいですよ、
 もう慣れましたよそういうの、べつにそんなことでぎゃーぎゃー言いませんよ私、でもなんでふんどしなのよ
 とかもう言いませんよ、でもなんでふんどしなの? (微笑)
 まぁほんとにね、そういうのはいいんです、でもね、あのね、周囲の勘違いで、ほんとは良い人なのに
 魔王的な悪人とされちゃうとかさ、その勘違いっぷりとかそれを払拭しようとして足掻く様が面白いだろう
 なぁ思ってたら? あなたの将来は魔王になりますて予言されて? それで周りの人達は100%信じて?
 それのみならず現在普通にいいこと言ってるのに勘違いする余地ゼロなのに、完全に魔王という決めつ
 けでみんなぎゃーぎゃー騒いで?
 な に こ れ 。
 これじゃギャグアニメにもならないっていうか、んー、ていうか将来が100%魔王になるとしてもその人の
 現在の人格とはかんけーねじゃんとかマジレスするしか無いんですけど、え、これって笑うとこだったり
 するの?いやそれならそれでいいんですけど、肝心要の「勘違いっぷり」が存在しないものだから、
 笑いたくても笑うところが無いっていうか、ええと。
 どうしよう、これ。 (微笑)
 ただ 別 方 向 に 勘違いしてる女の子が出てきたもんだから、逆にこっちがメインになって
 面白くなってくるのかな? ということでもうちょい見ていこうと思っています。
 

 
 会長はメイド様: 太く短く。
 ・・・・あれ? これお話終わりじゃね?ww
 なんか第一話で綺麗に全部まとまって終わっちゃってる圧倒的なすっきり感があるんですけど。
 主人公のツンデレ生徒会長の中の人はハマり役といえばそうなんだけど、だけど逆にそのキャスティング
 が芸が無いっていうか、んー、なんだろ、あまりにも色々な意味で完結しすぎな第一話。
 それなりに魅力的ではあるし、んー、なんか会長イジりを楽しんでる男の子のミステリアスさがそれを
 よく引き出してるんだけど、好きとかそういう言葉どころか感情さえも描かずに、「なんか気になる」
 というものがきっちり描かれてて、んー、ほんと一言でいうとすっきり爽快な作品なんだけれど、
 なんだろ、やっぱりこれもまた、歯切れが良すぎる。
 しょーじき、一番大きいのは、主人公役の女の子の悩みが、全部自分で背負ってしまうその自分の
 性格よりも、全部背負わざるを得ない少数派としての女子の代弁者であることや、家庭の貧しさ
 そのものがこう、だだーって中心にきちゃってるというか。
 ただ本編中のたとえにもあったけど、一生懸命頑張って走ってる、その目の前を後ろ走りで走りながら
 適当に頑張れよーとかいう男がむかつくというか腹立つというか、逆にいうと、自分自身は完璧に
 全力疾走していながら、完全にその自分よりも前を、「余裕」で走っている奴との自分の距離が凄まじ
 いことを感じて、なんていうか、それでそういう自分の頑張りを客観視して執着しなくなるような、
 なんかそういうほっと感よりも、むしろより頑張れるというか、執着するだけでは駄目だという「余裕」を
 頑張ることが出来るようになるというか、頑張り自体の否定にはならないというか。
 なんか、気持ちいい。
 頑張り女子が余裕男子に抱き留められてほっとするだけみたいな、そういうのじゃ無いから好感触。
 頑張りを否定したり頑張りを休みつつ今まで通り頑張るのでは無く、どんどんとその頑張りの形を
 変えていくことで、有効な頑張りを見つけていく、そういう感じになっていくと、これは結構好きな作品に
 なりそうですていうかこの会長様は好き。(ぉ)
 まぁぶっちゃけ、「ひとり」だけで頑張ってるから、かえってあの子の頑張りって他人任せなとこあんだよね、
 自分はこんなに頑張ってんのになんでよ、みたいな、そこをあの男子がどう気付かせてくかってとこかな。
 

 
 Angel Beats!: リアルな中二病。
 いやさ、いきなり死んだらさ、まず自分が死んだとか普通わからないじゃん?
 しかもなんか記憶消えてるわけだし、少なくとも記憶消えてることは認識出来てるんだから、
 そういう意味で死んだとか普通に考えれば実感どころかそう言われて素直に納得するわけない。
 逆にいえば、死後の世界が普通に学校だろうと、いきなり銃器持った女の子が校庭歩いてる女の子
 指してあいつは天使でそして殺さないと私達は消されるの、とか言われたって、逆にリアルというか、
 それを夢とか天国の出来事として捉えるより、たんなる変人がアホなこと言ってるようにしか聞こえない
 だろうし、だからそのアホな女の子をほっぽって校庭歩いてる女の子の方にいくのはそうだし。
 普通さ、もし記憶とか無くしたからって、人に言われたことぽんぽん信じるかっつーの。
 「少なくとも銃を女の子に向けてる奴よりまともな話が出来そうでさ。」
 そしたら、その天使とか言われた人に、いきなりぶっ刺されて。
 私は天使なんかじゃ無いわとか言いつつ、変な光るブレードで刺されて。
 え?
 確かに俺刺されて・・・
 「死ぬ」って、なんだろ? 
 「死んでる」って、なんだろ?
 面白い、これは面白い、この感覚すっごく面白い!
 あの主人公の男の子のリアルさが堪らない。
 死ぬほど痛いのに死ねない、という厳然たる事実を「経験」して、けど、それがイコールこの世界が
 死後の世界だという証明にはならない、けど取り敢えずそう仮定してみなさいよ、そして色々やってって
 みなさいよ、そうすりゃその結論に辿り着かざるを得ないわよ。
 死んだ実感? あんた馬鹿じゃないの? そんなのあるわけ無いじゃない。
 己の経験がすべてよ。
 あのアホな女の子、にみえた至極真っ当な女の子ゆりっぺは要するにそういう事言ってる訳で、
 とっても賢いっていうか、習うより慣れろいうか、この作品の設定的なことをぺらぺらとキャラ達に喋らせ
 ておきながら、それが本当かどうかは、すべてキャラ達が経験していく事でしか証明されない、という、
 うわー、これすごいな、こんな作品無かったよな今まで、
 哲学的に「死」というものを思考する事も可能なら、そういう経験の物語として体感していく事も可能
 な上に、上手くいけばそのふたつが融合した奥深いものになるやもしれず、これはもう、大期待。
 ライブシーンとか会話のやり取りとか、ハッタリが効いてる分、逆にわけのわからん世界の中に放り込まれ
 た者の体感としてはむしろそれがリアルな感じで、ゆりっぺが語るこの世界の構造論も、普通にゲーム
 内世界の設定の説明をされているような感じがしながら、この世界とはこういうものなのだよ、という
 観念的な話を聞いているようなものでもあり、なんていうかネトゲ的な熱さというか、そういう設定を、
 それを「生きている」のは紛れもない自分な訳で。
 仮に死んでるとしても、俺、紛れも無く、此処にこうして存在してるんだよな?
 これがゲームの世界の話だとしても、俺はこうしてゲームのキャラになって行動してるんだよな。
 つかあいつらも俺と同じなんじゃね?
 あれ?
 「生きてる」って、なんだ?
 すぐ近くの遠くからきこえてくるライブ音・・
 それが段々リアルに染み出てくるその校舎裏での静かな戦いの感触がもう・・・
 ・・・・楽しみじゃね?w
 というか第二話観た時点でゆりっぺで確定。 (なに)
 
 
 
 
 今のところはここまでしか書けていませんので、残りはまたいずれ。
 では前期アニメの感想は以下に。
 
 
 
 ◆
 
 
 銀魂:
 終わった!wwwwww
 ほんとに最終回やったwwwww
 しかも内容的にはあの最終回ほど最終回と縁遠いものは無いwww
 なんだこれwww全然終わる気無いじゃんwwwいつも通りのひどいぐだぐださだったじゃんwwww
 最低wwwww銀魂最低ww
 あーお腹痛いww今もう一回最終回観ながら書いてるんですけど、これが四年もやったアニメかよ!w
 この銀魂という作品の存在意義は、もう色んなところで他の方々が私なんかよりもはるかに適切に
 語ってくださっているので、私は遠慮無く怠けさせて頂きます(ちょww)
 ていうかこれ、どう観てもまだ劇場版があるから平気平気、むしろ劇場版見に来い、っていう厳然たる
 欲望ががつんがつんに攻めてきてて、爽快どころか普通にどろどろの嫌なものをぶっかけられた気分。
 最低wwwwこれは普通に銀魂すぎるwww
 ある意味逆に、後腐れなさ過ぎるww元々腐ってるのを改めて見せつけられた気分だもんwww
 もうこの作品は最初から終わってるものwww今更終わりとか言われてもねぇって感じだものwwwww
 やばい、だからこの作品のアニメに於けるその存在自体が貴重とか素晴らしいとか、思わず言いたく
 なっちゃう!
 けど逆に絶対そう言っちゃいけない、言ったら絶対この銀魂つけあがってまたアホやらかすものwwww
 確かにこの作品は滅茶苦茶な大傑作で、この作品がアニメというものに与えた影響は計り知れない
 けど、でもやってる事自体は公衆の面前っていうかど真ん中で裸踊りし出しただけいうか、
 そりゃそんなの誰にも出来ることじゃないよね、確かにすごいよね、みんなすごい影響受けるよね、
 ていうかひくよね?wwwwww銀魂ってつまりそういう作品だからwww誰もが出来無いことをやるってい
 うか誰もが自重するところを爽快に無視してやってる作品だからwwwやってることは裸踊りですからww
 最低wwwwww
 ・・・。
 という、褒め言葉を贈ります。(微笑www)
 まぁなんだ、要は、実にアホのやり方が上手いというかですね、ギャグ作品としては最高レベルの作品
 であって、そしてそれを表現するためにどんどん限界を突破していく感じが、とってもストイックで、
 それだけでなんか嬉しかったんだよね、この作品は。
 ていうか、なんか四月からよりぬき銀魂さんとか始まってるんですけど、まだ観てないんですけど、
 これまでのベストセレクションとあとなにかプラスアルファがあるみたいなんですけど、ええと、これを
 一年くらいやって、また来年から普通に何事も無かったかのように再開とか、そうだったらこれ、
 この作品どんだけ・・・・
 どんだけ・・・・親切なんですか・・・・・・(涙 ぇぇぇwww)
 この作品からどれだけのものを貰ったかわかりませんけど、取り敢えず、ありがとね♪(軽っwww)
 まぁ私もケーブルの方で再放送まだ観てるから普通に終わってないんですけどねwwwww
 

 
 ひだまりスケッチ×☆☆☆:
 やっぱり好きだわこの作品w
 と言っても、だからこそあまりなにも語ることが無いというか、観ててゆっくりする、それだけの感想で
 充分のような、でも説明しなくちゃわからないでしょう、ならご自分で観てみたら?、私の説明で満足
 されちゃっても困りますし、でもまず足がかりというかですね、まぁまぁいいから、みたいな。(なに)
 つまりね、この作品に着眼点とか無いと思いますし、そもそもこれを観てゆっくりできるかどうか、
 ただそれだけの話で、誰かの説明を聞いてゆっくり出来てもしょうがないというか。
 この作品って、この子達と似たような経験をしてる人には、あーあるあるこれ、みたいな、そういう楽しま
 れ方もあると思うんだけど、でもそれってある意味、それもひとつの自分に対する「説明」というか、
 自分になぞらえることで自分の文脈とリズムで納得しちゃってるというか、それだけだと、たぶんこの作品
 の魅力を充分には感じられないと思うんですよね。
 なんだろ、だからこの作品がファンタジーだろとリアルだろとそれも関係ないっつーか、なんだろ、逆に
 なにも想像しなくてもそのまま楽しめるというか、まさにトマトを生で丸かじりみたいな、
 んーたとえばこれ、こういう生活の経験がある人もそうだけど、それ以上に、こういう生活をしたことの
 無い、むしろこういう生活をしてみたいなぁという、そういう憧れを持っている人にどんぴしゃというか、
 知らなくても楽しめるというか、ぶっちゃけ、このひだまり荘の生活を真似したくなるいうか、
 だから仮にさっきも言ったけどこの作品がファンタジーだとしてもあんまり関係無いっていうか。
 しかも、実際には完全には再現して真似出来無くても、自分なりに出来ることが、それにこそひだまり的
 なゆっくりさを感じられるいうか。
 たとえば吉野屋先生。
 あんな人に私は100%なれませんけどww、でもああいう人がいる生活って楽しいだろないうか、
 だから自分の中にも1%くらいは吉野屋先生的ななにかはないかなって、そうして探してほんのちょっと
 ずつでも実践していけるような、そういう感じを引き出してくれるんですよね。
 他のキャラに関しても総じてそうで、うん、そういう意味では逆に、どのキャラにも少しずつ、私と同じ
 なにかが共通してるんじゃないかって、だから完全じゃ無くても1%ずつでも実際に同じ風に感じて考え
 てやってけばいいなぁいうか、つまりね、この作品って見た目以上に生活感溢れるいうか、リアルな
 地続き感があるんですよね。
 アニメだからこそ現実には実際にはありそうもないからこそ、だからこそ私達は逆にそこから本質を抜き取
 り、それを実践してくことが出来るから、そういう意味では普遍性がある。
 ゆっくり成分が、この作品には、そしてキャラ達には満遍なくちりばめられてる。
 んでもそれはスローライフとかとは明確に線を引いてて、割と結構頑張ってるいうか、頑張ってるからこそ
 ゆっくりも頑張れるみたいな、けどそのゆっくりさは癒しという感じでもなくて、頑張りを頑張ることと、
 ゆっくりを頑張ることの、その頑張りの種類は同じじゃなくて、だから休むのも仕事のうちみたいな不健康
 さも、んー、第一期あたりのときはそれでもまだ感じたんだけど、この第三期ではそれも完全に無くなって
 、すごく健康的で健全な、「生活」があったなぁ。
 まぁうん、第三期は新入生も入ってきて、ひだまり荘の生活がメインになったっていうのも大きいでしょう
 し、あとは吉野屋先生の、あのシメで教育者的ないいことを言う、んだけどどう見てもいいこと言えた事
 自体を楽しんでる吉野屋先生のお気楽っぷりの完成度が上がってきてる、っていうのが、
 実は結構大きかったりするのかもw
 そだよねー、学校側の、「頑張り」側の先生がそれだもん、頑張ることの種類が増えてくのは当然よね、
 っていうか、そういうことです、あとなずな氏萌え、たぶん私ならノースリーでも振る。(ストライク三振w)
 ・・・・ね? 私が説明したってこうしてわけわかんなくなるだけでしょ?(ぉぃww)
 んじゃあそういうことで、第四期よろしくw
 

 
 おまもりひまり:
 正直言うと、面白かった。
 非常に面白かった。
 が。
 
 うーん
 
 なんだろな、私がアニメに考えて欲しかった、その考えから導き出される「答え」だけをみせてもらっただけ、
 いうか、むしろ全く逆に、視聴者にその答えを導き出した考えの方を一緒に考えさせてくれる余地が
 無かったというか・・・・
 ぶっちゃけ、私はひまり派なんだけど、けど、あー・・・なんだろ、この人もう、とっくに答え出てんじゃん
 しかもその答えに対してまだ迷いがあるはずなんだけど、その迷いと本質的に向き合う前に、
 若殿にOK出されてそのままなんも考えずに行っちゃったみたいな、んー・・・
 んんー。
 その迷いから新しい思考と感情が始まることが無いままに、それに蓋をして終わったような・・・
 正直、あれ、ひまりってなんだったのときかれて、答えられる人っている?
 や、この作品はオールヒロインっていうか、ヒロインが沢山いて、それが健全にw男の取り合いをしている
 のがとても清々しい作品で、それはとても斬新で良かったんですけど、でも逆にだから、ひまりが抱えて
 いる、せっかくの膨大な深さが活かされることなく、なんていうかな、ひまりだけがある意味蚊帳の外に
 いたというか、それこそひまりだけが消化不良のまま終わっちゃってるんですよね。
 これ、仮にひまりがゆうとの前から去るエンドだとしても、なんも感じないっていうか・・・
 むしろこれ、第二期やるってことなん?
 それならそれでいいんですけど・・うーん
 なんかさ、ひまりって、侍なのよね、侍。
 最初は猫侍って呼ばれてたのにいつの間にか猫姫とか呼ばれる謎の変更がありましたけどw、
 なんていうか、うーん、侍を侍のまま終わらせてそれでいいのかいうか、それって、一番「簡単」なことで、
 そういう意味では、ひまりの武士道的感覚、そしてなにより、それが妖猫として人間よりも遙かに長寿
 であることの哀しみから出ているのが透けてみえていて、私はだから、だからなによ、という問いがあって、
 それに見事に応えてくれたのが、まさに中の人が同じなw狼と香辛料のホロなわけで、自分の大切な
 人が自分より遙か手前で死んでしまう、その哀しみを持つあんたは、じゃああんたこそはどうしたいのよ!
 という、そういう叫びからちょっとお上品に侍的に距離を取って、ただ哀しく薄い眼差しでゆうとを眺める
 その自分の存在を後生大事に守っていくだけみたいな、あれって結局そういう「答え」でしょ?
 それって、第一話のときからなんにも変わってない気がするんですけど・・・・
 そこでだから第二期があるというか、第一期ではそうした侍的精神で終わってしまう事の、その迷いに
 振り回されつつも、最終的にはその迷いを収め侍としてのアイデンティティーを獲得して、
 けれど第二期では、では本当に自分は侍でいいのか、侍だけでいいのか、その悲しみを実は迷いで
 隠していただけじゃないのか、というそういうとこに行き着くのなら・・・・これは傑作と言えるけど・・・
 少なくとも、この第一期だけじゃ、傑作とは言えないし、文字通りひまりを飼い殺しにしてるよ、うん。
 勿体ない、ひまりはもっといける子ww
 てか・・・・・・
 まぁ、この作品の主人公はひまりなんですけど、なのに普通に優人が主人公だったりするんですがw
 だって優人が一番成長してるものw
 優人はあれでいいんですよね、「迷い」を克服するだけで、取り敢えずは。
 そういう意味では完璧なんですけどね、この作品は、けど、だからこそひまりにとっては、「迷い」だけで
 無く、その優人への想いが重要というか、むしろ「刀」となっているのが優人の方で、それを収めるべき
 「鞘」としてのひまりがまだ、ひまりには見いだせていないっていうか、見つけてるのにまだ向き合えてない
 いうか、そういう意味ではひまりはただ「刀」としての自分を確立しただけで・・・
 まぁ・・・だから優人にもひまりの「鞘」になる意識が必要なんだけど・・・あの子にはまだ早いの(ぇww)
 要するにまぁ。
 鞘っていうのは、刀たるその人のことを愛する人、ってことですけどね。
 刀だけで守れるのは、その人に尽くせる自分への愛、だけだと思いますし。
 と、いいつつ・・・実は・・・・
 
 EDの優人のあったかい歌で
 そういうのもあってこそ、なんて思い直していたりしてw
 
 つかそういうの全部保留しつつどんと生きてるのが生活ってもんでしょ。
 そういう意味では、うーん、荒削りだけどこの作品はちゃんとポスト狼をやってたのかもしれないね。
 中の人が同じであるだけのことはあったと、まぁ、うん、そう言っておきましょうまだまだだけどな!(ぉぃw)
 まぁうん、その、なかなかいい作品ではありました、楽しい時間をありがと♪
 ということで、是非第二期を!w
 

 
 おおかみかくし: ウサエルさん。
 この作品で一番ぴんときたのが、「ウサエルさん」という言葉の音の羅列でした。
 あとねむるちゃんのががーんとか。
 ・・・・・。
 おかしいな、第一話のときはかなりいけると思ったんですけどねぇ、う、うーん。
 ホラーとしてもサスペンスにしても、なにがやりたいのやらというか。。
 キャラはあれだけ立っているのに、完全に使い方を間違えてたね、これは。
 というかそもそも、テーマ自体がなんか・・・・やっぱり完全消化不良というか。
 要するにこういうことでしょ?
 人に害為す事でしか生きられない人間は、他の人に迷惑かけるくらいなら死んだ方がよい、
 ってことでしょ?
 迷惑かけた瞬間に殺すことを、あれは結局は肯定してる訳だし、その殺人役の哀しみをいくら
 述べられたところで、殺された側と遺族の悲しみを超えることなんてあり得ないし・・・
 しかもこの作品の場合、たいてい他の作品などではそうなった場合、その殺された側や遺族が
 最終的には殺されることで「人間らしさ」を守ったということで、むしろ殺人者に感謝して終わるパターン
 が多いけど、この作品って結局遺族のあの復讐者の人も、最後まで抵抗して復讐心に染まったまま
 谷底に落ちてったわけだし・・・ある意味徹底してるんだけど、それに対応する作品側が・・ねぇ?(なに)
 あれだと、迷惑をかけないで済んだ者、だけしか生き残れないという前提は変わってないんだよねぇ、
 あの復讐者は、たとえ人に迷惑をかけても俺達は生きてるんだという、それこそ本当に人間らしい
 声を発し続けていたのにねぇ、だからそういう意味で、迷惑をかける事で同じ種族たる自分達まで
 排斥の対象にされかねない、だから種族のために発症者を殺す、という、普通に自己保身というか、
 そこに大義名分は無いじゃんいうか、それを哀しみとかで誤魔化してる暇があるなら、如何に発症者
 と共存していくかを、あの神人だっけ?あの一族こそが考えなくちゃいけないんじゃないの?
 これは個人の問題に還元することも出来ますよねぇ、ぶっちゃけ私なんかも人に迷惑かけるくらいなら
 死んだ方がマシだとか思うタイプですし、そこにそうすることの大義名分なんかもどっちゃり綴っちゃいま
 すよ。
 ほらあれよ、私冬目景の「羊のうた」とか愛してますし、涙ぼろぼろで何度も死にかけましたし。(ぇぇ)
 でも。
 
 ほんとに それでいいの?
 
 そもそもてめえが生き恥を恥じて死ぬのは勝手だけど、じゃあそれ、自分がそれを実行するっていう
 事は、それ、他人にも同じことしろって求めてるんでしょ?
 「人間」ってなによ?
 そもそも、私にとって、私自身というのもまた、他者のうちのひとつ。
 たとえばそうだなぁ、私の命は神様がお与えくださったなにより大切なものですし、あるいは神様なんぞ
 いなくったって、私の存在は誰かに幸せを願われたそのために産み出されたものですし。
 その大切な他者たる自分に、死を押しつけるなんて、それこそ私はそんな恥知らずな事は出来ない。
 だいたい、人間らしく死にたいとか人に迷惑かけてまで生きたくないとか、そんな自分の「勝手」のために、
 自分を殺していいわけが無い。
 逆にいえば、それでも生きなければならない、その自分を背負う覚悟が無いからこそ、自死に走ったり
 それを他人にも求めたりするわけで、そういう意味では、あの復讐者の人は、いつまでも復讐心に
 取り憑かれている哀れな人、という風にして描いている割には、この作品は実はその人に一切の
 「改心」をさせてないんですよね。
 怨みという、紛れもない「生きる覚悟」を最後まであの人にもたせて、この作品は終わるんですね。
 それを、ねむるちゃん達は、それこそ呆然と見ている。
 あれって、そういう意味では、全然収まりもついてないし、非常に落ち着かない、けどそれをなんとか
 押さえていかなきゃいけない、けど・・・
 なんていうか、その消化不良さが、逆に、この街と、神人達と、ごく普通のありきたりの人間として
 生きていくということの、その罪深さがすさまじく浮き彫りにされてたのかもしれません。
 「人間らしさ」に囚われることで、生きるということがわからなくなってしまう。
 あの復讐者の人に対して、この街の人達は悪くありませんとか、一日も人間らしい心を忘れた事は
 ありませんとか、うーん。
 
 人間らしい心を保つことだけでしか生きられないと考える、
 そういう、神人を含むこの街の人達にこそ、最大の罪があるんじゃないの?
 
 人間の形が、ひとつしか無い。
 それからはみ出たものは抹殺する、なのにそれを感謝しろと?それを好きでやっているとでも?だと?
 そりゃー・・・・怨み骨髄に達するよね・・・なんもわかってないだろみたいな
 そもそもねむるちゃん達の言う、その人間らしい心ってなによ?
 あれって結局、自分達が他の街の人達に迷惑かけたくない、ていうか私達は羊の皮を被った狼じゃ
 無くて、牙の生えた羊なんですっていう、そういう紛れも無い自分達の「欲望」のためにこそ、
 狼のままに生きようとした同胞達を借りまくった、哀れで惨めな、羊の皮を被りながら私は羊ですと
 叫び続ける「だけの」狼の話、なんですよね?
 悪いのは、そうせざるを得ない狼たちを産み出した、この街の普通の羊な人達なのに?
 なのに、ねむるちゃん達は、自分達だけは羊なんですと叫んで、自分達だけ助かり続けるの?
 これって・・・・・誰のための物語なのかな?
 これって、羊の、普通の人達を満足させるだけの話なんじゃないの?
 じゃあ、「羊」って、なんだろ?
 ぶっちゃけ、狼で無い人なんて、いないのに。
 みんな、「羊」に成りたがってる。
 というか、みんなそれぞれ、綺麗に羊の皮をかぶれてるだけ。
 それが、羊。
 羊の皮を上手く被れるかどうかだけで、その狼の生死が決まる。
 要するに、ねむるちゃん達は、自分達神人だけが狼だと思っているからこそ、全く逆に、排斥すべき、
 排斥して良い「狼」という幻想を作り出しちゃってるんだよね。
 ぶっちゃけ、発症者達に如何にもう一度、上手く羊の皮をかぶせるか、それだけにしか、「人間らしい
 心」を維持することは出来無いと思うし、それ以外のそれは、もう人間らしい心とは言えない。 
 この作品は、そういう意味では、差別的な物語。
 だから逆に、「羊」とはなにか、「人間らしい心」とはなにか、ということを改めて考えさせてくれます。
 なぜ、こういう物語になってしまうのか、なぜこういう構造を求めるのか、まずはそれを考えるところから、
 この問題が持っているテーマに対する本当に有意義な解が出てくるんじゃないなかな。
 他者理解を求めるこの作品のラストの言葉は、私は有効じゃ無いと思うし、逆に解を出すことを
 拒んでいるようにさえ見える。 なんか他人事っつー感じがするのよ、あれは。
 だから。
 他者理解の前に、自己理解を。
 己を他者とみる。
 そうすれば、そもそも「迷惑」なんて言葉をわざわざ言い出して、その範囲を広げて不寛容に子供がえ
 りしている、そういう自分と、そして。
 なにより、そんな自分こそ恥ずかしいと思える、ほんとの人間らしい心、すなわち誇りと出会えるんじゃ
 ないかなぁ。
 その辺りのことを、仕切り直しの意味も込めて、是非第二期をやって欲しい。
 この作品の潜在力はかなり高いと思います♪ ・・・・べ、べつに負け惜しみじゃないんだからねっ(ぉぃ)
 
 
 
 
 という辺りで今回はこれまで。
 現在続きは執筆中ですので、もうしばらくお待ちください。
 では、ごきげんよう。 (かきかき)
 
 
 
 
 
 
 

 

-- 100406--                    

 

         

                               ■■ 始まりの始まる音 ■■

     
 
 
 
 
 
 
   『 びっくりしたぁ。
 
 
       でもまたひとつ、素敵をみつけちゃった♪ 』
 
 
 

『ありがとう♪♪』

 
 
 
 

             〜ソ・ラ・ノ・ヲ・ト ・第一話・第1121小隊 空深彼方二等兵の言葉より〜

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 手が冷たい。
 雨。
 空洞が押し寄せてくる。
 破れた天井から、ずっと、押し寄せてくる。
 座り込んだ地面が足を濡らす。
 どうしたの
 声がする
 ずっと それは途切れない
 光射す。
 音。
 
 音
 
 
 
 ひとりでずっと 寂しかった
 ほんとは 独りじゃ無いのに
 迷子
 よく 道に迷う
 すぐに誰かを見失う
 ひとり
 雲
 真っ白にそよぐ雲が あったかい
 こんなに真っ暗なのに 涙で前が見えないのに
 それなのに こんなに
 こんなに
 雲の向こうは 青く光ってて
 
 泣いて 泣いて 涙が止まらなくて
 どうしたの
 どうしたんだろう
 どうしてそんなに泣かなくちゃいけないの
 
 泣くと、気持ちいいから。
 悲しくて、寂しくて、私はいつも涙を流す機会を窺ってて、そうしたらほら、私はひとりである事に気付い
 ちゃって、そうしたら、しぜんに涙が出てきて。
 不思議。
 目の前に、確かに人がいるのに、人の声がきこえるのに、それなのに、私はひとりを感じちゃう。
 けど、どうしてかな、どうしてかな、それなのに、誰かが目の前の其処にいるって、感じるたびに、
 私の涙はいつも、笑顔に包まれる。
 私は ひとり
 だけど、そのことが悲しくて、私はそこから抜け出したかった訳じゃ無い。
 私は、独りじゃ、無いんだもん。
 みんなで、音を奏でたい。
 ひとりなのに、独りじゃ無くて、なんだろう、寂しいのに嬉しくて、嬉しいのに寂しくて。
 世界は終わるって、誰かが言ってました。
 けど私。
 そういう風に言っている人の世界が、もう、そのときから始まっている音が、きこえたんです。
 物悲しくて、けど、とっても、静かに澄んだ、音。
 Dフラット。
 みんなが集まって、働いて、遊んで、やっぱり私、この街が大好きです。
 ガラス細工が、アスファルトを埋めるようにしてお店に並んでて、素敵なもの一杯で。
 私、あんまりそういうの説明するの得意じゃ無いんです。
 けど、なんだか、わくわくして、どきどきして、なんだかとっても、すごいなぁって。
 いつだって探検気分なんです、こんなの、こんなの、終わりっこないです♪
 私はやっぱり
 
  そうやって 生きてることを 楽しむために
 
  この街に来たんだって
 
 
 
 青い空の下で トランペットを目一杯吹けて
 
 私はとっても 気持ち良かったです
 
 
 
 
 〜 桜が
 
      ひとつ
 
      ふたつ
 
 
            ふわりと 雨のように
 
 
 
               ・
 
                    ・
 
                       ・
 
                     ・
 
 
 
 
 
 
 
 クレハ: ・・・・ってぇあんた、またひとりでなに浸ってんのよ。
 
 カナタ: だって、こんなに桜があったかいんだもん、しかたないよ。
 
 クレハ: 自分で仕方ないとか言ってんじゃないわよ! まったく、せっかくリオ先輩もかえってきて、 
      こうしてお花見でもしようっていうのに、あんた、ちゃんとしっかりシート敷きなさいよっ!
 
 フィリシア: あら、でもいいじゃない、お花見は花に見蕩れるためにあるんだから、
        もっとゆっくりいきましょう♪
 
 ノエル: そもそもリオに見蕩れてボク達のお弁当を持ってくるのを忘れたクレハに、
      そんな事言う資格無い。
 
 クレハ: み、見蕩れてなんかいないわよっ! ってリオ先輩、違いますから!
      お弁当だって引き返してちゃんと取ってきましたから! 問題ありません!
      ・・って、先輩、どうしたんです?
 
 リオ: ・・んだよ、せっかく私が宮廷で仕込んできた料理の技術を披露してやろうってのに、 
     フィリシアの奴、さっさとサンドイッチなんか作りやがって・・・ぶつぶつ
 
 カナタ: く、クレハちゃん、そっとしておいた方がいいよ、下手したら砦に今から戻って作ってきそうだよ。
 
 クレハ: そ、そうね・・・まな板入りの食事はさすがにもう・・ね
      ってぇ、ノエル! なにあんたもう食べてんのよっ!
 
 ノエル: 絶品。 もぐもぐ。
 
 クレハ: きぃーっ!
      隊長! なんとか言ってやってくださいよ!
 
 フィリシア: 無礼講よ、無礼講♪
 
 クレハ: 乾杯くらいはしましょうよ! リオ先輩お帰りなさい記念なんですから!
 
 カナタ: あ、やっぱり戦争を止められた記念じゃ無いんだ。
 
 クレハ: あったりまえよ! そもそも戦争止めたのはリオ先輩みたいなもんなんだから、同じよ同じ!
 
 リオ: いや、私は勅命を読み上げただけで、その勅命を皆がすんなり受け入れる事が出来たのは、
     お前達の御陰だぞ。
 
 フィリシア: そうねぇ、カナちゃんの奏でたあの音に、みんな胸が暖かく震えていたもの。
 
 クレハ: ・・・たんにみんな、近衛師団に攻撃されるのが怖かっただけなんじゃ・・
 
 ノエル: ということで、乾杯。
 
 クレハ: なにに乾杯したのよ今ーっ!
 
 
 

〜戦争が終わって みんなまた一緒になれたこの生活に〜
 

− 乾杯 −

 
 
 
 フィリシア: で、みんな、どう? 感想は。
 
 カナタ: そんな、いきなり言われても、すぐには答えられませんよ!
 
 ノエル: タケミカズチが大活躍して皆恐れ入って戦争終了、
      もしくはカナタがトランペットを吹いて皆それに感動して戦争終了、
      のどちらかで終わるだろうという、巷の予想通りの展開になって、ある意味すっとしている。
      個人的には、カナタのトランペットが実は旧世界の遺物で、その超音波攻撃によって
      すべてを薙ぎ払い戦争終了、という折衷案が合理的かつ夢があって良かったのだけれど。
 
 
 一同: ・・・・・・(冗談、だよね?)
 

 
 カナタ: ・・・・あ、えっと、はいはい! 私は、あったかくて、優しくて、とっても幸せです♪
 
 クレハ: ・・あんた基本そればっかりよね。
 
 カナタ: だってぇ、ほんとのことなんだもん♪
 
 ノエル: 真実を示すのに言葉の多寡は関係無い。
 
 リオ: その通りだ。 真実と真実の説明は別物だ。
 
 クレハ: そ、そうですよね! 先輩のカッコ良さはシンプルさこそにありますから!
 
 リオ: だろう? ごちゃごちゃと言葉を飾るのは私は好きじゃないしな、
     たとえばあの男とか、要は浮気男の言い訳じゃないか、あんなの全部・・・・ぶつぶつ
 
 クレハ: ・・・隊長、あの男って、大公殿下のこと、ですよねぇ・・・?
 
 フィリシア: さぁ? どうかしら。
        ただまぁ、一国を統べる者としての立場と、ひとりの男性としての立場はそれぞれ別、
        ということよね。
 
 クレハ: ・・それってつまり、大公殿下としての立場からしたら、男としての立場は優先されなくて、
      それでも仕方ない、ってことですか?
 
 フィリシア: 駄目よ、クレハちゃん。 私は大公殿下だなんて一言も言ってないわ♪
 
 クレハ: え・・? あ・・・す、すみません、で、でも
 
 フィリシア: それに逆よ、逆。
        ひとりの男性としての立場が最も大事だからこそ、私達はそれを統べ、
        そしてそれをより良いものへと発展させるためにこそ、為政者という立場を生んだのよ。
        クレハちゃんの言う順序は、それはまさに本末転倒というものね♪
 
 ノエル: 為政者のために民衆が存在している訳では無い、ということ。
 
 クレハ: で、でも現実的には色々そうしなくちゃいけない場面ってあるじゃないですか。
      ひとりの人間としての立場にばかり立ってたら、なんにも出来無いっていうか・・
 
 フィリシア: ありがとう、クレハちゃん♪
        そう、その通りなのよ。
 
 クレハ: え? だってさっきは・・
 
 カナタ: つまり、みんなのために頑張る立場自体は、とっても大切だし、必要だってことですよね。
 
 
    
   だって私、クレハちゃんみたいに私達の事想って、自分の事すらほっぽって考えてくれるのって、

       とっても、とーっても助かるし、嬉しいし、感謝してるもん♪
 
 
 ノエル: グッジョブ、クレハ。
 
 
 カナタ: な、なに言ってんのよあんた達急に!
 
 フィリシア: ええ、その通りよ、カナちゃん♪
        私達は、ひとりの人間としての立場を忘れてはいけないけれど、でもだからといって、
        それ以外の立場は必要じゃ無い、ってことにはならないわ。
        むしろ、必要なのよ。
        でも、さっきも言ったでしょう?
        ひとりの人間としての立場をより良くするためにこそ、それを統べる立場が必要なんだって。
 
 クレハ: わかるような・・わからないような・・それって結局、どっちなんですか・・・・?
 
 フィリシア: どっちかじゃなくて、両方♪
        そしてね、そのふたつの主従関係は明らかなものなのよ。
 
 
 
 + ひとりの人間としての立場と
 
     それを統べる者としての立場の
 
       その主従関係が逆転したときに
 
          戦争は 起きるの   +
 
 
 
 リオ: 要するにな、ひとりの人間として果たすべき責務を、為政者の立場のせいにして放り出すな、
     ってことだ。
     しかもそうして放り出す事を正当化なんかした日には、それこそほんとうに・・な
 
 クレハ: それは・・よくわかります・・・私だって、同じ年頃の女の子が拷問されるなんて絶対嫌なのに
      それなのに・・・
 
 カナタ: クレハちゃん・・・
 
 ノエル: クレハ・・
 
 リオ: だが、それでいいんだ。
     誰だって自分の中にも、「そういうもの」があるんだ。
     それに囚われている自分を自覚出来たのなら、それで充分、それに囚われた意味はあるぞ。
 
 フィリシア: ふふ、それは一番、あなたが身に染みたことでもあるのよね?、リオ。
 
 リオ: ああ、まったくだ。
     私はずっとそのことで悩んでいたんだ。
     私は、あくまでしがない、田舎とすら言えない静かで小さな村に住んでいるだけの、
     ただのちっぽけななにも出来無い子供で・・
     なのに、私が生まれる前に、たかだか数度母様と会っていただけの男のせいで、
     私は、この国を統べる者のひとりであるという自覚をも持たなければいけなくて・・・・
 
 フィリシア: 悔しかったのかしら?、それとも、悲しかったのかしら?
 
 リオ: 両方だ。
     そしてな・・・
 
        きっと私は、姉様に、嫉妬していたんだ
 
 
 カナタ: それって、どういう・・・
 
 リオ: つまり・・私はな・・
     姉様は、ずっと王宮で暮らして、皇族として生きてきて、
     そうして、皇女としての自分の立場を、存分に生きるだけで良かった・・・そのことが・・・
     私は、羨ましかったんだ。
     私だってただ、慎ましくもささやかで、穏やかな自分の生活を存分に生きたかった・・
     そして同時に・・
     仮にも私は皇女なのに、私は母様とふたりで、静かに生きなければならない人生であって・・・
     静かに暮らしたいだけなのに、皇女として姉様のようにしっかり働きたいだけなのに・・・
     私は・・・どちらかひとつになりたかったんだ・・・・
     でも・・な・・・・
 
 フィリシア: お姉様は、いいえ、イリア皇女殿下は、あなたにあなたの、
        そしてご自分のお父様の素晴らしさをよくお話してくださったのでしょう?
        それなのに、きっと殿下は・・・
 
 リオ: ああ、姉様は、父様の大公としての素晴らしさは散々話してくれたが、
     自分の父親としての、その暖かさと嬉しさを話してくれたことは、一度も無かったんだ・・
     きっと姉様も・・・・・・
 
 クレハ: ・・・・先輩と・・同じだったんですね・・・
 
 リオ: ああ・・最初は父様と一緒に暮らせない私の事を想って、敢えて語らないのかと思っていたが、
     姉様もきっと、大公としての父様しか、知らなかったんだろうな・・・
 
 
 
 フィリシア: ふふ、でもリオは、だからそのお姉様を見習って、自分も皇女として、私事を捨てて、
        邁進しようって、そう思ったのじゃ無いのよね?
 
 
 
 リオ: んだよ、人の話の先回りしやがって、結論を先に言うなよ、まったく。
 
 フィリシア: あら、いいじゃない、あなたの話の続きを言いたくて堪らないって顔をしてる子が、
        ほら、ここにふたりもいるじゃない♪
 
 カナタ: そう・・・ですよね・・だって、それじゃなにも解決しないですもんね
      イリアさんが一番求めていたのは・・・きっと・・・
      家族みんなが、普通に会えて話すことが出来る、そんな当たり前の生活だったんですよね。
 
 クレハ: そうですよ、そうに決まってますよ!
      家族一緒に、父さんと母さんと暮らせることが、一番嬉しいに決まってるじゃないですかっ!
      ってぇノエル!、隊長に数えられなかったからって黙ってんじゃないわよ!
      あんたもなんか言いなさいよ!
 
 ノエル: ボクはべつにアーイシャがローマにいても手紙が来るからそれでいい。
 
 クレハ: きぃーっ! あんたいい加減空気のひとつくらい読みなさいよ!
 
 ノエル: クレハこそ、なんでフィリシアがボクを数えなかったのかくらい考えてみなさい。
 
 クレハ: な、なによ、考えてみなさいとかあんたらしくない言い方までして馬鹿にしてっ!
 
 ノエル: むしろ、クレハがクレハらしく無い。
      自分は孤児だけど、だからこそ頑張らなくちゃいけないって言ってるクレハが、
      カナタの言葉に流されてそのまま素直に言うなんて、クレハらしく無い。
 
 クレハ: ・・・い・・いいのよ、私はそういう風に言えるようになったんだから!
 
 フィリシア: そういう風「にも」言えるようになった、それが大事よ。
        だからつまり、ひとり「でも」頑張れる事もまた大事、って、そうノエルちゃんは言いたいんでしょ?
 
 ノエル: そう言いたいのはフィリシアで、ボクはそれを代弁したに過ぎない。
 
 リオ: お、おい・・クレハ・・・大丈夫だ、私はお前のことわかってるから、そんな落ち込むなって
 
 クレハ: ・・いいんですよ・・・私なんてどうせ・・右か左かの極端な人間ですよぅだ・・・・・
 
 カナタ: で、でもぉ、さっきリオ先輩は、一方の方に囚われる事も、
      自分がそうして囚われている事に気付くためには大切な事だって言ってたじゃないですか、
      え、えと、だからその、クレハちゃんはそうやって体を張って理解していく実践派、
      あ、あ、体で覚えていく職人さんなんですよ!
 
 クレハ: 職人はノエルひとりで充分よぅ〜・・・もうほっといてよー・・
 
 ノエル: ・・・・めんどくさい
 
 カナタ: ちょっとノエルちゃん!
 
 リオ: いや、いいんじゃないか。
     私もそうやって、フィリシアにいやらしくネチネチと言われてきたんだしな。
     なぁ? フィリシア。
 
 フィリシア: あら、私はリオのためを思って言ってるだけよ♪♪
 
 リオ: そういう白々しいところが嫌なんだよ、お前は、まったく。
     ま、お陰様で、かなり我慢強くなったという自負はあるんだけどな。
 
 ノエル: でもピーマンは食べられない。
      皇女なのに。
 
 カナタ: せ、先輩〜、お、落ち込まないでください!
      この前ピーマンは食べられたじゃないですか、ぼーっとしてれば食べられるじゃないですか!
 
 フィリシア: あらあら、カナちゃんもなかなかやるわねぇ♪
 
 クレハ: ・・・・・orz
 
 リオ: ・・・・・・・・orz
 
 
 

 
 ◆
 
 ◆
 

 
 フィリシア: ほら、カナちゃん、桜がこんなに綺麗よ。
 
 カナタ: ほんとです! わーって広がってて、それで、そのむこうに青い空が、どんってあって。
      その下には、あ、セーズの街が、どかどかって足音を転がすみたいに聳えてて。
      そして目の前には・・・・・
      リオ先輩! クレハちゃん! 元気出してください!
 
 クレハ: ・・あんたのフォローが半分くらいその私達の元気を潰していってるんですけどね。
 
 リオ: ・・・いや、カナタの言う通りだ
     私がこの砦に帰ってきたのは、覚悟の上でだ。
     こいつらは手強いぞ、だが負けるな、諦めるな、私達が頑張らなくて誰が頑張るんだ!
     気合いを入れろ! 墨埜谷二等兵!
 
 クレハ: は、はい!
 
 ノエル: ・・・単z(と言い掛けてカナタに口を塞がれる)
 
 フィリシア: でも、不思議といえば、不思議よね。
        リオが砦に帰ってくるなんて。
        大方の予想では、どこにいても私達は繋がっているって、
        遠い空の下でひとりで頑張っている姿をみせて終わり、っていうものみたいだったけれど♪
 
 リオ: なんだよ、大方の予想って。
     というか、わかってることをわざわざ訊くなっての。
 
 フィリシア: あら、でもクレハちゃんはずっとそれを訊きたがっているみたいよ?
 
 クレハ: べ、べ、べつに私はそんなこと思ってませんよ!
 
 フィリシア: そう? じゃあ、カナちゃん説明してあげて♪
 
 カナタ: はい!
 
 クレハ: ちょ、隊長! 無視しないでくださいよっ!
 
 カナタ: だって、私達が一番嬉しいことって、みんなと一緒に生活することでしょ? クレハちゃん。
      この私達の大好きな、この部隊で、この砦で、この街で生きるのが、いっちばん♪
      でも、私達には、それしかない、ってなっちゃうと、それって逆に悲しいし、なんか悔しいでしょ?
 
 クレハ: それは・・・そうよね・・・なんか可能性が狭められちゃうっていうか・・私はまだやれるっていうか
 
 リオ: そうだ、この生活が大好きだからこそ、私達はこの生活から出ていかなくちゃいけない。
 
 フィリシア: そう、そして・・
 
 カナタ: はい!
 

 
 +
   だから
 
   私達は、幸せなこの生活だけじゃ無いって、そういう風に言えたんだから!
 
   自信を持って、この生活に帰ってくればいいんだって、そう思います♪
 
                                                 +
 
 
 フィリシア: そうなのよね。
        この砦の外に出ていく事に拘るのは、この砦にしがみついて離れないのと、
        ある意味同じなのよね。
 
 リオ: ああ、私はそういう意味で、そのふたつを行ったり来たりしていただけで、
     今まで全くそこから先に行けてなかったんだ。
     この砦の生活に依存しているだけではないだろうか、私はお前達に甘えているだけなのだろうか、
     でもだからと言って、その事に対する反発だけで、この生活から抜け出て・・
     そして・・・
 
 フィリシア: それを、自分が頑張ること、あるいは戦うこと、
        そして皇女として生きることの理由にしてもいいのかって、ずっと考えていたのよね。
 
 リオ: そういうことだ。
     そしてその悩みそのものが、私の足を止めていた。
     そうして足を止めた、この行き止まりの中でしか、私はこの生活を愛することが出来無いなんて、
     それこそ絶対に嫌だった・・・
     だから、私は、先へ行ったんだ。
     私の、私にしか出来無い、私の世界に。
     そうすることで、私は、自分が一番なにを本当に求めていて、そして、
     私が向き合うに一番困難で最高の事はなにか、という事に行き着いたんだ。
 
 フィリシア: 戦争か、平和か、では無くて、戦争と平和のある、その世界そのものを生きること、
        それに行き着いたのね。
 
 リオ: ああ、その通りだ。
     私は皇女の立場に拘るつもりは無かった。
     なぜなら、私は、ひとりの人間としての立場に拘ることから抜け出せたんだからな。
     ローマ皇帝というのが本当にその辺りの話のよくわかる人でな、
     皇女として戦争を止めるという仕事をしたのだから、ひとりの女としてすべき事もしろと、
     むしろ私の願いを叶えてくれたというより、そうすべきだという感じだったよ、あれは。
     ふふ、図らずも、個人的にあの人には好感以上に、興味が沸いてきたな。
     まぁ、たんに新しい妃に縛られたくないってだけの可能性もあるがな。
 
 クレハ: 先輩・・・・・・それって・・・・つまり・・・・
      皇女殿下としての立場にも、ひとりの女としての立場にも、徹底的に拘ったからこそ・・・
      いいえ・・・おもいっきり囚われてきたから・・・・ってこと・・・・なんでしょうか
 
 リオ: ああ。
     そういうことだ、クレハ。
 
     すべてに等しく価値があり。
 
     すべては等しく無価値である。
 
     だから、私はゼロから始める事にしたんだ。
     それはつまり、ゼロで終わるつもりは無い、ということだ。
 
     なぜなら・・
     世界は・・・こんなにも・・・・・・
 
 
 

 

〜 世界は終わり またすぐ 始まる 〜

 
 
 
 
 
 
 
 −
 
 カナちゃん
 私達は、軍人よね。
 職業軍人よ。
 だから・・
 仕事は、全うしなくてはならないわよね。
 それがプロというものよ。
 そう・・
 始めた戦争は、きっちり終わらせなくちゃ、それは仕事を放り投げるのと、同じよね。
 カナちゃんがラッパを吹いて、リオが停戦を宣言して。
 そして、戦場のすべての人達が、軍帽を高く打ち上げて。
 私はそれを見て・・・・
 ああ・・・
 
 ああ・・・・
 私達は、軍人として、兵隊として、ずっと、ずっと未熟だったのだと、ようやく、わかったわ。
 
 戦争ひとつ終わらせることが出来無くて、なにが軍人よ。
 呆然と・・・・でも・・・・
 戦場の風に揺られて・・・私は・・・・
 私はやっと・・・・
 
   私の長い長い仕事が完成したのを 感じたわ
 
 
 
 
 ほんとうに 
 
           私達が 戦争を止めたのね
 
 
 
 
 
 フィリシア: 私にとってはだから、戦争を止めることが、最難関かつ、人生を懸けるに値する、
        そういうものだったわ。
        ほんとうに、戦争を止めたのね、カナちゃんは。
        私達はただずっと、そんなこと出来る訳無いとずっと思っていて、でも諦めずに頑張り続けて、
        でも心の中のどこかでずっと、それは無為な抵抗だって・・・
        それが、本当に戦争が終わって、その終わった瞬間の真っ直中に私がいて。
        私の中のなにかが、ゆっくりと深く溶けて、弾けて、そして、青い空に吸い込まれるように・・
        ほんとうに、戦争が人の力で止まったのね・・・・
 
 クレハ: 隊長・・・・
      私も・・・なんだかずっと・・・いつのまにか・・・・・・戦争をすることが当たり前だって・・・
      ずっと・・ずっと・・それに慣れて・・・・
      私は・・・カナタのこと、ずっと平和ボケした甘ちゃんだって思ってて、でも・・・
      逆に・・逆にだから・・・そんなカナタをみてると、私も、私も立派に戦争ボケしてたんだって・・・
      私は、戦争ボケになりたかったのかな・・・・
      どうせボケ切るなら、戦争と平和、どっちがいいのかな・・・・・・
      私は・・・・なんにも出来ません・・・
      でも、先輩が仰ったように、私はなにも出来無いまま終わるつもりは絶対ありません。
      これから、ゆっくりでも、ノロノロでも、私は絶対に・・・
 
 リオ: だが、それでも、そうしてなにも出来無い、まだなにも出来ていない「今」はあるんだよな。
 
 クレハ: なんでも出来ちゃう先輩ですらなにも出来無いっていうなら、私なんて・・・ほんとに・・・
      でも・・・きっとそれって逆に・・・・私の甘えだったんですよね・・・
      私がもし先輩みたいになれて、なんでも出来るようになっても・・・・
      それってほんとは、まだなにも出来てないのと、同じなんですよね。
 
 フィリシア: そうね、薄々そうだとわかっているから、私達はきっと、所詮人間にはなにも出来はしない、
        戦争を止める事など出来ないって、そういう欺瞞に走っちゃうのよね。
        なにも出来無いことなんて、「当たり前」の事にしか過ぎないのに。
 
 クレハ: そうなんです!
      なにも出来無いのが当たり前だからこそ、私達はなにか出来るように頑張り続けるんです!
      きっとそれは、どんなに経験を積んでも、学んでも、歳を取っても変わらないことなんです。
      いつだってきっと私達は無力で、でも、その無力さと向き合うのがほんとは怖くて、だから・・
      だから、無力さを受け入れること自体を、目的にしちゃうんですね。
      わざわざそれを「受け入れる」って言うってことはつまり・・・
      受け入れなきゃ、無力さを知らない、無力さを感じられない、ってことなんです。
      受け入れるかどうかに関係無く・・・私達は初めから、絶対的に無力なのに・・・
 
 フィリシア: その本当の事実と向き合うことが怖いからこそ、
        無力さを受け入れるという行為自体を目的にして、
        なんだか義務を果たしたような気になっちゃうのよね。
        そして、それで、無力だからこそそこからそれを超えていかねばならないという、
        ほんとうの責務の恐怖から目を逸らすことが出来てしまう。
 
 リオ: だからぬけぬけと、世界が終わるとか終わったとか言うんだろうな。
     世界は初めから終わってる、だから、始まるしかないっていうのにな。
 
 
    フィリシア:  私達は、こんなにも生きてるのに、ね。
 
 

生きたいって 思ってるのにね

 
 
 
 

 
 

 
 

桜は

 

 

ほら

 
 
 
 
 カナタ: フィリシアさん・・
      私、この砦に来るまでの、列車の中から見た風景の、そのままに生きたいなって。
      わくわくして、どきどきして、それって、この感覚って、きっと私はどこにいても変わらないんだって。
      どんなにそれを塞ごうとする私がいても、どんなにもう嫌だって思っても、でも私、
      私は、全然、全然、この世界がまっすぐにみえてきて・・・
 
      そして、音が、きこえるんです
 
 フィリシア: 私もあのとき、音がきこえたわ。
        生きたいというその想いを消そうとするまっくろで、でもとってもあたたかい音が。
        そしてなにより、凍り付くほどに恐ろしくて、そして、とっても透明な音が。
        私はあのとき、確かにその音が私の胸の中で凄まじく鳴り響くのを聴いてしまったわ。
 
 リオ: 私もだ。
     母様との静かな生活、そして姉様への想い。
     あの中で、私が空へ届けと奏でたあの音は、今もずっと、少しずつ上手くなっていっている。
     それが私は・・・・・嬉しいんだ
 
 クレハ: 私もです、先輩!
      ・・・・父さんと母さんの声がきこえるはずは無いのに・・・
      それなのに・・・先輩達の・・・みんなの音が・・・私には・・・・それと同じにきこえて・・・
      嬉しくて、恥ずかしくて、嬉しくて、堪らないですっ!
      ってぇ、ノエル! あんたさっきから黙ってると思ったらなに普通にがっちり寝てんのよ!!
      おーきーろーっ!
 
 ノエル: ・・・・・ごはん?
 
 クレハ: あんたあんだけサンドイッチひとりで食べといて!
 
 ノエル: 腹が減っては戦は出来ぬ。
 
 クレハ: あんた寝てたじゃないのよーっ!!
 
 リオ: ・・・なんだこの漫才
 
 カナタ: ・・・・・あ! 漫才だったんだ・・
 
 フィリシア: うふふ♪
 
 
 
 
 
  − そして今日が過ぎていく
 
      今日の始まりと
 
       明日の始まりの中で
 
 
 
 
 
  リオ: で、どうするんだ? これから。
 
  フィリシア: べつにどうもしないわ。
         いつも通りよ♪
 
  ノエル: ボクはタケミカズチを早く修理したい。
       むしろ改造出来たらいい。
       ローマ語ももっと勉強したい。
       そろそろ工房に注文した部品を取りに行きたい。
       ガラス細工にも興味ある。
       ローマに行きたい。 
       アーイシャに会って、ローマに於ける旧時代の遺物の研究もしてみたい。
       クレハが五月蠅い。
 
  クレハ: あんたどんだけやりたいことあんのよしかも色々バラバラ、ってぇ最後のはなんなのよっ!!
 
  ノエル: 冗談。 ・・・ふふ
 
  クレハ: 最低でも私が突っ込んでから笑いなさいよーっ!
 
  ノエル: そのツッコミを待っていた。 グッジョブ、クレハ。
 
  クレハ: きぃーっ!
 
  カナタ: ・・・・・あ! 冗談じゃ無かったんだ・・
 
  リオ: ・・・・カナタの理解速度が、さりげに一段階上がってるぞ、フィリシア
 
  フィリシア: ふふ、カナちゃんの成長速度は日進月歩よ♪
 
  リオ: ・・一応正確にはノエルは冗談で言ったんだろうけどな。
      それに日進よりも早いだろう。
 
  ノエル: リオのツッコミは、まだまだ。
 
  クレハ: あんたどこまでやりたい放題なのよっ!!
       ってぇ、先輩! しっかりしてください!!
 
  リオ: ・・・・ここに帰ってきてからロクな扱い受けてないよな、私・・・・・orz
 
  フィリシア: あらあら♪
 
 
 
  カナタ: わ、私は・・・その、今まで通りでもいいんですけど・・
       でも、今まで通りの生活を、そのまま進化させていきたいな、っていうか・・
       色々あって、私も、この部隊も、そして街の人も、結構変わったと思います。
       だからきっと、今までと同じことをしてるつもりでも、
       今までとは違うことになったりするんじゃないかって。
 
 
  ノエル: ボクはまたカナタと街に買い物に行ってみたい。
 
  クレハ: わ、私も・・その・・・よ、よく考えたらカナタと街に一緒に出たことないのよね。
 
  フィリシア: まぁ、それは由々しき事態ね。
         隊長として隊員同士の交流を深めさせるのは義務よねぇ。
 
  リオ: そんな義務は無いだろうに。
      ・・・って、んだよその顔は、行かないぞ、私は
 
  フィリシア: だ・め・よ♪ 隊長命令です♪♪
 
  リオ: どんな職権乱用だよ!
 
  ノエル: 惜しい。 もうひと工夫。
 
  クレハ: なんの話よ!
 
  クレハ: わー! みんなで買い物にいけるんですね! やったぁーっ☆
 
  フィリシア: ふふふ、 よかったわねぇ、カナちゃん♪
         これが、私達が変わったことでもたらされた結果、なのかもしれないわね。
 
  カナタ: はい! 私とっても嬉しいです!
 
  ノエル: 今までも行こうと思えば行けた、でも結局一度もみんな揃っていくことは無かった。
       これは小さいようでとても大きな変化。
 
  フィリシア: まぁ実際には誰かひとりは留守番で残らなくちゃいけないけれど、
         でも、そうね、ノエルちゃんの言うように、留守番で誰か残らなくちゃいけないんだから、
         みんなでいけなくてもしょうがない、という意識だったのだものね、今までは。
 
  リオ: その意識の変革が起こることで、今度はじゃあどうやったら留守番無しで、
      皆が一緒に行けるようになるかが考え・・・・・・・や、留守番は私がやr
 
  クレハ: はい! 先輩が残るなら私も残ります!
 
  ノエル: じゃあボクも残る。 ツッコミ審査係。
 
  クレハ: いい加減に、しろーっ!
 
  カナタ; わ、私もーっ!
 
  リオ: な・・・
 
  フィリシア: うふふ、さぁ、リオ、どうするの♪
 
  リオ: ・・・・おまえはまたそういう・・・・謀りやがって・・・
 
  フィリシア: まさかみんなで残りたいのなら残ればいい、だなんて言わないわよねぇ?
         まさかまさか、みんながそう言うのだから仕方ない、なんて言わないわよねぇ♪
 
  リオ: わーかった、わかった!
      今度クラウスが来たときにでも留守番頼んで、みんなで街に遊びに行くぞ!
 
  フィリシア: あら? お仕事中に遊びに行ってもいいのかしら?
 
  リオ: あーくそっ、買い出しだ、買い出し!
      ひとりふたりじゃ持てそうに無いから、みんなで行く!
      ジープは都合良く故障した!
      それで文句無いだろ!
 
  フィリシア: 穴だらけだけど、まぁギリギリ合格、という事にしてあげましょう♪
         責任は隊長たる私が取ります。 でも貸しひとつよ、リオ♪
 
  リオ: ・・・・鬼だな・・
 
  クレハ: ・・・・黒い・・
 
  ノエル: ・・・・そこがいい・・
 
  カナタ: じゃ、じゃあみんなでほんとにお買い物行けるんですね! ひゃっほーっ♪
 
  クレハ: ひゃっほーってあんた、はしゃぎすぎよ。
 
  ノエル: ナオミの店でガラス細工見てもいい?
       せっかくだから。
 
  フィリシア: 勿論いいわよ♪
 
  カナタ: 私も私もーっ♪ ノエルちゃんとまた見にいきたーい♪ 
 
  クレハ: ・・・・わ・・私はその・・・・・・・ふ・・・・服とか・・ちょっと見てみたい・・・んですけど・・・
 
  リオ: ・・・ん〜? なんか言ったか?
 
  クレハ: い、いえ! な、なんでも・・・・・・・あり・・まs
 
  リオ: 宮廷に行ったとき色々と煌びやかなものを見たり着せられたりしてしまってな、
      感化されて少しは洒落た服でも買ってみようかと思ってたんだが・・・お前も一緒にみないか?
 
  クレハ: は、は、はいぃっっ!! い、い、いっひょうお供させいたたきまひゅ!!!
 
  カナタ: わ、クレハちゃん可愛い・・・
 
  ノエル: ・・・・クレハはそこが面白い・・
 
  クレハ: 面白いってなによ、とツッコミたいところだけど・・・・えへへ・・先輩と一緒に・・・・・・えへへh
 
  リオ: ふ・・・・
 
  フィリシア: と、カッコつけているところ悪いけれど。
         それじゃあリオは、普段絶対着ないようなお洒落で上品な服を探すのよね?
         私も、いつものリオならあり得ないようなフリフリ付きの服とか是非着て貰いたいわ♪
 
  リオ: おまえ・・・意地の悪さが徹底されてきてないか・・・
 
  フィリシア: あら、私はチャンスを無駄にしないだけよ。
         これを機会にリオが女の子らしい格好をするようになってくれたら、お母さん嬉しいわ♪
 
  リオ: なにがお母さんだ。
      だいたい、炎の乙女役をやってから、ただでさえ街の親爺達がうるさいんだ。
      そんなものほんとに着てみろ、それこそ・・・・ああ、考えただけでもイライラする
 
  フィリシア: でもリオ、それと同じことをあの瞳をキラキラさせてるクレハちゃんに言えるのかしら?
 
  リオ: ・・・う・・ま、まぁ、砦の中でくらいなら・・・・いや駄目だ、そんな仕事中に・・・ぶつぶつ
 
  フィリシア: うふふふ♪
 
  ノエル: ・・・さすがフィリシア。 ボクもまだまだ。
 
  カナタ: あ!
 
  クレハ: ってぇ、なによカナタ急に。
 
 

 
     クラウスさんのバイクの音だぁっ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
      空の青  遠くまで
 
 
           影のように広がる 白い雲
 
 
          生きてる 歴史
 
 
     寂しくて    ずっと続く この世界
 
 
        ぽつ    ぽつ  
 
 
 
          街の 紅い炎が   降ってくる
 
 
   不思議
 
           人がいて お店がいっぱいあって 広場ではみんな踊ってて
 
    湖もあって 底には首無しの天使が沈んでて
 
     大きくて 広くて いっぱいいっぱい
 
 
       お話 伝説 物語  お祭りが荘厳で  
 
       教会  司祭様  ユミナさん  子供達
 
 
     不思議       
 
 
 

寂しいのに

 

寂しくなくて

 
 
 

独りじゃ無いのに

 
 

ひとりで

 
 
 
  でもだから 
            こんなに楽しいんじゃないかな
 
 
 
   たとえ独りになってしまっても
 
 
        私は
 
         ひとりから また  始まるから
 
 
 
 
 
 

 

− 音 −


 
 
 
 
 
 
 
   『また迷子になっちゃった・・』
 
   『駄目だなぁ・・私』
 
   『迷うのって楽しいこともあるけど・・・それは、知らない誰かに会えるからだよね。』

 
     『ひとりきりは、嫌だな。』
 
 
   
  『大丈夫。 あなたがそう願うのなら、会いたい気持ちは伝わる。』
 
  『ほんとう?』
 
  『ええ。 音は必ず響く。』
 

 
  『 必ず響いて
 
    そして
 
        伝わる 』
 
 
 
 
 
 
 
 

私達が

 
 

此処にいて

 
 

そして

 
 

空の音を吹くから

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   行こう、行こうよクレハちゃん!
   ちょ、あんたお花見やって、これから街に行くの?
   うん、そう! 今日はまだこれからだよ!
   お、いいぞカナタ。 せっかくクラウスも来たんだ、酒の一本でも渡しときゃひとりで愉しんでくれるだろ。
   ・・・ねむい・・・・けど行く
   あらあら、ノエルちゃんまで。 それなら、いきましょうか、みんなで♪
   その代わりジープは使えないから、ここから歩いて行って歩いて帰ることになるわよ?
   それに、そうね・・軍務に必要な物も勿論買い込むから、それも全部リュックに詰めて・・・・
   えぇ〜!? まさか前に山に遠足に行ったときのと同じですかっ!?
   遊びじゃなくて、あくまで任務よ、任務♪ そのついでに訓練も兼ねます♪
   前と逆の事言ってるし・・・まぁ私は望むところだが・・・よし、しっかりしろよお前達!
   ・・・さいあく・・・ってぇノエル! なに寝てんのよ! ひとりだけ助かろうったってそうはいかないわよっ!
   ・・・zzz
   で、でもぉ
 
 
 
 
 
    わ ー
 
 
 
       楽 し み だ な ぁ
 
 
 
 
        とっても
 
 
          楽 し い な ぁ ♪
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ソ・ラ・ノ・ヲ・ト     -- Fin
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 *
 このエピローグ「始まりの始まる音」を執筆するにあたり、星降ル海之宴にてたびたび行われていた、
 紅い瞳と銀光さんのソラヲト会話が大変参考になりました。
 参考とそしてあれでソラヲト会話テクを磨けましたことを、ここに特別に感謝申し上げます。
 銀光さん色々お付き合いありがとでした♪
 そして私達のヲタなやりとりを見てみぬふりしてくれた他の方々にもありがとう♪w
 では、最後に。
 
 ソラヲト万歳♪
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                              ◆ 『』内文章、アニメソ・ラ・ノ・ヲ・ト」より引用 ◆
 
 
 
 

 

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