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◆◆◆ -- 2010年10月のお話 -- ◆◆◆

 

-- 101028--                    

 

         

                                    ■■ - 神 - ■■

     
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

☆ ☆ ★

 
 

 
 

『虚刀流の技がたった一つ通じなかったから、どうした!
 

虚刀流が使えないから、なんだ!
 

鎧など無くとも、そなたには二十年間鍛え続けた鋼の肉体があるではないか!!
 

 
そなたが私に惚れているというのなら。
 

 
力 尽 く で 私 を 守 っ て み せ ろ ! ! 』
 

 
 
 
 
 
 
 

『 極 め て 了 解 。』

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  ・
 
  ・
 
 
 
 俺はずっと、闇の中にいたような気がする。
 よくわからないんだけどな、俺はそれなのに、それが当たり前だと思ってた。
 真っ暗だから、灯りを探して、灯りが無いから、指先に火を灯して。
 そんな感じだったんだろうな。
 だから、俺の指先に火がつかなくなっただけで、どうしたらいいのかわからなくなった。
 それで、終わりなのか?
 
 闇 闇   闇      俺らしくない
 
 
 俺らしさ、ってなんだ?
 俺はずっと島暮らし。
 親父が死んでからは、姉ちゃんとのふたり暮らし。
 俺は、島の外の暮らしはよくわからねぇ。
 けど、島の中の暮らしじゃ、わかんねぇことなんて無いと思ってた。
 姉ちゃんしか、いなかった。
 姉ちゃんのことが嫌いなのか?
 いや、よくわからねぇ。
 でも、べつにこのままずっと島暮らしのままでも、良いとは思ってた。
 姉ちゃんがいるからそれでいい、って訳でも無いんだけどな。
 ただ、なんというか、姉ちゃんを放っておけないというか、でもまぁ、それはきっと口実なんだろうな。
 とがめとこうして旅してきて、なんとなく、島で姉ちゃんとふたりっきりで暮らしてたときの俺の気持ちが、
 少しわかるようになってきた。
 
 俺は、虚刀流を継いで、当主になった。
 俺には、虚刀流しか無かった。
 いや、虚刀流しか、無いようにした。
 ほんとは、姉ちゃんが継ぐはずだったのに。
 俺は、虚刀流そのものが嫌いな訳じゃ無かった。
 でも、どうして姉ちゃんでは無く、俺が当主の座を継ぐのか、それがずっと俺の口をつぐませていた。
 姉ちゃんの方が、強いのに。
 どうしようも無いくらいに、強いのに。
 姉ちゃんは体が弱い、だから確かに当主になるっていうのは難しいかもしれない。
 でも、理屈じゃねぇんだ。
 俺は姉ちゃんより弱い。
 そして、姉ちゃんは虚刀流を学ばせて貰えもせず、きっと辛いおもいをした。
 なのに、姉ちゃんは俺と親父の稽古を見ただけで、俺よりも圧倒的に強くなった。
 虚刀流として。
 
 
 姉ちゃんは、弱い。
 
 なのに
 
 俺より、ずっと、強い
 
 
 
 
 
 おかしな話なんだろうな、実際。
 俺は虚刀流を継いで以来、たぶんな、ずっと必死だったんだよ。
 絶対に、強くなるって。
 変な言い方だが、もしかしたら俺は、姉ちゃんより強くなって、
 そして、姉ちゃんが虚刀流を継げなかったのは、姉ちゃんが弱かったからじゃなく、
 俺が強かったからだと、そういう風にしたかったのかもしれない。
 
   俺は、姉ちゃんの体が弱いことが、きっと、辛かったんだ
 
    そして俺は  姉ちゃんが虚刀流として強いことが  苦しかったんだ
 
 
 
 普通に生きてる分には、俺の方が強い。
 体は頑丈で、健康そのもの。
 姉ちゃんは、普通に生きてる分だけ、死に近づいていく。
 姉ちゃんにはだから、虚刀流しか無かったんだ。
 俺はだから、姉ちゃんに勝つには、あくまで虚刀流に拘るしか無かった。
 姉ちゃんと、虚刀流抜きで純粋に殴り合いの力比べで勝ったって意味が無い。
 姉ちゃんより長生きして健康に生きて、虚刀流当主としての役目を全うしても意味が無い。
 姉ちゃんが虚刀流で無言の勝負を挑んでくるなら、俺もそれで応えるしか無い。
 
 だから   俺には  虚刀流しか無くなってしまったのかもしれない
 
 
 とがめに言わせれば、俺は姉ちゃんに対して、罪悪感と劣等感の両方を抱いていたということになる。
 そしてその上、姉ちゃん自身は、俺に挑んだり、俺を憎んだりすることは無い。
 全部、俺の問題でしか無い。
 へんな感じだった。
 俺は病弱な姉ちゃんのためにも、自分がしっかりしなければと思えば思うほど、
 姉ちゃんの目を気にしてひとりの人間としてしっかりと生きることが出来無かった。
 いや、違うな。
 そもそも俺は、もう自分のことを一本の刀として、ただ純粋に虚刀流であろうとしただけだ。
 しっかり人間として生きる以前に、人間でいることすら放棄していたんだ。
 虚刀流の技は、少しずつ上達していった。
 だが俺は・・・・
 
 
 
 
 ◆
 
 虚刀流七代目当主、鑢七花。
 それが俺で、それが俺。
 俺らしさとはなにかと問われたら、俺はこうして自分を語るだろう。
 俺って、なんだ?
 武士道だとかそんなのは、俺には関係ねぇ。
 島を出て沢山の奴と戦ってきて、色んな流儀や考え方を見聞きした。
 ああ、面白かったよ。
 世の中色んな奴がいるんだなぁ。
 面白かったよ。
 でも。
 それは、それだけだった。
 色んな奴と戦って、虚刀流当主として、俺はまぁ、姉ちゃんにはまだ及ばないが、強くなった。
 そして、色んな奴と出会って、話して、そして俺はまぁ、少しだけ世間知らずから抜け出した。
 でも、な。
 虚刀流当主として強くなり、世間を知って色々と見識を深めても。
 
  それは  それだけだった
 
 
 
     俺って  なんだ
 
 
 
 一本の刀として、まさに文武の輝きを増した訳だ。
 まぁ武はともかく文の方はまだまだだけどな。
 でもな・・・
 俺はやっぱり・・・・刀、なんだろうか
 俺は、虚刀流当主という、一本の作品でしかないのだろうか。
 
 
 
 果たして俺は   
 
  いや
 
 
    俺が生きることと   虚刀流当主としての充実は 等しく釣り合うのだろうか?
 
 
 
 俺が俺の命をすべて注ぐほどに、それは意味があるのだろうか?
 いやいや、それ以前に、その意味があるとかないとかを、一体誰が判断するのだろうか?
 俺には、その誰かが無い。
 俺には。
 俺が無い。
 俺には、虚刀流しか無い。
 いや、それとちょっと見聞きした世間のこととかがくっついた。
 もしかしたら、誰かはそれで褒めてくれるかもしれない。
 でも俺は、嬉しくない。
 興味無い。
 なんだろうな。
 俺はどんどん、弱くなってる気がする。
 もしかしたら俺は、姉ちゃんに殺されてしまうかもしれない。
 俺は虚刀流として、ほんとに強くなったのだろうか?
 俺は姉ちゃんの影がちらつくたびに、そう思ってしまう。
 たぶん姉ちゃんは、俺と再会したら、俺が弱くなったというかもしれない。
 うん、そうなんだ。
 俺は・・とがめと出会って、少し変わった
 俺は・・・・
 とがめと出会って、ほんの少しだけ、自分の本当の弱さに気付き始めていた
 だから
 自信が少し、無くなっていた。
 へんな話さ。
 俺は自分の本当の弱さに気付き始めたことで、自信を無くし、そして実際弱くなったような気がする。
 姉ちゃんは、たぶん、滅茶苦茶怒るだろう。
 虚刀流当主としてその弱さは許せない、って。
 俺には虚刀流しか無かったのに。
 俺はとがめと出会って、自分が虚刀流でしか無くなっていたことに気付き始めた。
 俺の本当の弱さは、そこだった。
 
 
   虚刀流しか無い
 
 
       それが     俺の本当の  そして向き合うべき弱さだった
 
 
 
 
 
 
 
 ◆ ◆
 
 
 虚刀流にしがみつく。
 虚刀流を磨き、強くなる。
 ますます、虚刀流しか無くなっていく。
 姉ちゃん、姉ちゃん、親父。
 俺は、俺に見合うものを手に入れられるのだろうか。
 俺はずっと、虚刀流当主の座こそ、俺には見合わないものだと思っていた。
 だからずっと、虚刀流当主の座に見合う、そんな俺になろうとしていた。
 逆、なんだ。
 とがめに出会って、とがめと旅をして、そうして色々見聞きして。
 わかった、気がする。
 自分がどれだけ、世間知らずであるということを恥じていたか、ってことを。
 だから、実際とがめに色々と教えて貰って嬉しかったことが、より自分の恥ずかしさの存在を顕した。
 ああ、そういうことだったんだな。
 仮に世間を知って、勉強して、精神的鍛錬もし、思想も深め、そういう内面的成長を俺が求めたら、
 俺は一体どうおもうだろうか。
 俺はそうした、知的な俺の追求をすることで、俺自身が賢くなったとおもうだろうか?
 
 いいや
 
 全然
 
 
 俺は 馬鹿でいい
 
 
   俺は馬鹿のまま   賢くなりてぇ
 
 
 
 翻って、虚刀流の話だ。
 俺は強くなりてぇ。
 だが、それは虚刀流当主として、最強になりてぇって訳じゃ無い。
 虚刀流は、刀にしか過ぎ無い。
 俺は、道具じゃねぇ。
 道具は、俺が使うんだ。
 そして俺に使える道具は、虚刀の技だけじゃねぇ。
 俺の体。
 二十年間、虚刀流の修行に耐え、数多の強敵達との戦いをくぐり抜けた、この頑健無比な体。
 いや。
 姉ちゃんとの葛藤、親父へのおもい、その目に見えない闇の中の死線をくぐり抜けてきたんだ。
 頑健無比な程度の強さじゃ無い。
 俺は、生き残ってきたんだな。
 充分、強い。
 いや。
 だからもっと、もっと強くなる。
 体と、そして魂が、だ。
 体の内から溢れ出て満ちる、この熱い感じ、それが魂って奴なんだろうさ。
 虚刀流に拘りそれに縛られて、俺本来の強さはずっと押さえ付けられていた。
 いや、虚刀流を使いこなすことが出来たのは、紛れも無い、俺本来の力の御陰だ。
 まだその力を引き出して戦うことには慣れていないし、純粋にそれだけで戦っても、
 勝てる戦いは限られるだろう。
 でも俺は、その俺の強さで勝っていきたい。
 俺のために。
 俺の欲しいもののために。
 俺って、なんだ?
 それは、なにかを欲する心。
 
 
  然るべきままに
 
  在るがままに
 
 
 
 
 
 
 ◆ ◆ ◆
 
 
 とがめが好きだ。
 惚れてる。
 自然だ。
 素直だ。
 不思議だ。
 俺は最初からとがめをずっと、求めていた。
 その気持ちがなんなのか、わからないまま、ずっと。
 俺はとがめに惚れている。
 虚刀流も姉ちゃんも関係無い。
 関係無かった。
 俺は本当に、とがめに惚れていたのだろうか?
 最初から?
 ほんとうか?
 わからない。
 もしかしたら俺は、虚刀流から、姉ちゃんから逃げたくて、
 あのとき島に来たとがめに、なにか希望を見ただけなのかもしれない。
 でも、わからない。
 結果的に、とがめに惚れていることで、俺は。
 自分の存在に気付いた。
 俺は、やっぱり人間なんだな。
 とがめに惚れているのが、姉ちゃん達から逃げたかったらからという理由だとしても、それがどうした。
 俺はとがめを愛してる。
 あれだけ虚刀流に拘り、虚刀流しか無かった俺が。
 その虚刀流の技が通じず、どうすればいいのかわからなくなった俺が。
 
  自分の力に、目覚めたんだ
 
 それは元から、俺にあった力。
 勝つしかねぇ。
 やるっきゃねぇ。
 そんな悲壮じみた踏ん張りは関係無い。
 俺はとがめが好きで、ただその気持ちのままに戦った。
 純粋な、力勝負。
 とがめは関係無い。
 俺は、その力の存在を、感じた。
 そして、然るべくままに、その力のままに戦えた。
 楽しかったな。
 ほんとに、自分の欲しいもののままに戦えてる感じだ。
 虚刀流は関係無い。
 辛くも、苦しくも無い。
 力一杯、投げ飛ばしてやった。
 こんなの姉ちゃんが見たら、あの殺意の籠もった溜息を吐きかけてくるだろうな。
 怖ぇ。
 でも、だからこそ。
 
 
   俺の本来の、自然で素直な力が、ずっと閉じ込められていたのを、やっと。
 
   知ったんだ。
 
 
 好きとか嫌いとか。
 惚れた惚れないとか。
 俺にはよくわからねぇ。
 俺はただ、俺の体の動くままに、惚れたと言うだけだ。
 今までは、そうじゃなかった気がする。
 それこそ、とがめの言葉を借りて、その借り物としての、惚れたという言葉をとがめに渡しただけだった。
 今だって、惚れたという言葉そのものは、俺にはよくわからねぇ代物だ。
 でもな。
 惚れたという言葉を口にすると、なんだかとがめの事が愛しくなっていた今までから、
 とがめのことが愛しくて、惚れたという言葉が口をついて出てくる今になったんだ。
 愛してるぜ、とがめ。
 いや、どこがいいとかそういうのはわからないんだけどな、なんだか一緒にいると。
 楽しいんだ。
 いや。
 嬉しいんだ。
 あいつはすげぇ。
 あいつは正しい。
 賢い。
 弱いくせに強い。
 強いくせに。
 正しい。
 一段深く、正しい。
 極めて、了解。
 
 『俺としたことが自分の単純さを見失っていたぜ。』
 
 そうだぜ。
 もう充分だろ。
 少しばかり物を考えられるようになってきて、考えに囚われちまってたぜ。
 島を出て姉ちゃんから離れて、そしてとがめに教えられ学んできて。
 それで、今までの自分のことを、ただ頭で言葉で考える事が出来るようになってきて。
 それを、やり過ぎた。
 やっぱり、馬鹿だな俺。
 そして、やっぱり俺は、いい馬鹿だ。
 島にいたときの俺は、しっかりきっちり、俺の求めるものを欲してたんだ。
 とがめが欲しい。
 全力で、俺のほんとうの力を出し切って、戦いたい。
 自由に、自然に、素直に。
 だから、とがめとの出会いを手にすることが出来た。
 島から出られた。
 もう初めから、その頃の俺は答えを知ってたんだ。
 考えるだけが、言葉だけが、真実に俺を導く訳じゃ無い。
 単純に、明快に、純粋にいくぜ。
 覚悟?
 なんの覚悟だ?
 とがめは、覚悟という言葉に囚われ間違った俺を貫き通す俺を、怒鳴りつけた。
 
  
    『 ば ぁ ー ー か ぁ ぁ っ ! ! 』
 
 
 俺に覚悟はいらねぇ。
 馬鹿にそんなものは不要だ。
 俺は馬鹿のまま賢くなりてぇ。
 そしてとがめは、賢いまま賢くなっていく。
 そういう奴だけ、覚悟を道具に出来る。
 間違った道を、敢えて貫き通す事が出来る。
 すべてを言葉で管理し、すべて意志を以てことに当たる。
 俺にはそんな事はできねぇし、俺はそんな芸当が出来る奴にはなりたくねぇ。
 ただ惚れるだけだ。
 俺はそういう奴に惚れるだけだ。
 だから俺は、俺らしくいく。
 
 
   『体が大きければ強い。』
 
     『けれど大きい方が強いって訳じゃねぇ。』
 
 
   俺は姉ちゃんより体がでかくて頑丈だ。
   でもだから俺が姉ちゃんより強いって訳じゃねぇ。
   俺は姉ちゃんより弱い。
   俺は
   それをやっと、認めることが出来た
   俺は姉ちゃんより弱い
   だから
 
   それで俺が、弱いって訳じゃねぇってことだ
 
 
 姉ちゃんに勝てなくても、俺は充分強い。
 俺は、その俺らしい、俺本来の、俺固有の強さを極めていきたい。
 それを諦めない、ただそれだけだ。
 とがめがそれを認めた。
 いや、なにを勝手に諦めている、と怒鳴りつけてくれた。
 とがめのために戦う?
 そうだな。
 でもな、それは、とがめのためになるのなら、俺が身を退く事もあり、ってのとは全然違うことだ。
 俺は、たとえとがめのためにならなくても、絶対に身を退いて島に籠もったりしねぇ。
 俺はとがめを愛してる。
 
 
 
 
 

『 俺 の 女 に 手 を 出 す な 。』

 
 
 
 
 
 俺は一本の刀では無く、ひとりの人間。
 虚刀流にも、姉ちゃんにも、とがめにも縛られねぇ。
 自分の欲するままに生きられる、そういう強い人間になりたい。
 俺はとがめに惚れているし、とがめの生き様にも惚れている。
 だが俺は、とがめになりたい訳でも、とがめのように生きたい訳でもねぇ。
 俺はとがめを守る。
 いや。
 俺が、とがめを守る。
 
 馬鹿だよな、俺。
 俺じゃ無くても、とがめを俺より確かに守れる奴がいるなら、それをそいつに譲ろうだなんて。
 弱くても、情けなくても、馬鹿でも。
 俺が、とがめを守るからこそ。
 俺が、こうして戦う理由があるのだろうに。
 俺が強くなる理由があるのだろうに。
 大事なのは自分だ。
 ああ、戦いてぇ。
 強くなりてぇ。
 それで充分だ。
 とがめのためでは無く。
 俺のために。
 ずっと閉じ込められ、押さえ付けられ。
 闇の中で、己の指先を火で炙り追い立てることでしか行き先を見通せなかった、俺のために。
 
 
 
  それが、人間、ってことなんだろうな。
 
 
 
 
 
 ◆ ◆ ◆ ◆
 
 
 守る
    守る
  
  守る
 
 
 姉ちゃんを守る
 虚刀流を守る
 島の暮らしを守る
 守る
 守る
 鎧だ
 分厚い鎧だ
 鎧の中を守る、絶対防御
 だから
 鎧の中のものが、全くわからなくなる
 守るものは、自分の中にあったのに
 いつのまにか、守りが攻撃に転じていた
 鎧という名の刀
 己の顔を見せられなくなる
 己の顔を見ることも出来無くなる
 鎧そのものが刃を持つことで、自分の力が出せなくなる
 それが、賊刀・鎧の毒。
 鎧が無くとも、校倉必は充分強い。
 それを知らぬは本人ばかりなり。
 
  俺は 自分を守れてなど いなかったんだな
 
 俺を守っていたのは、虚刀流だ
 俺が守っていたのは、虚刀流だ
 俺は、俺を守っていない
 俺を守ることを虚刀流に任せきりで、俺自身は俺を守ったことがついぞ無い
 だから
 俺は
 俺を知らない
 いや
 
   俺は俺を知るという、そのための舞台にすら立っていなかったんだ
 
 だから、その舞台の上で、必死に己から目を背け続けるとがめに惚れたんだ
 俺も、俺を知るための舞台に立ってみたいものだな
 俺が俺のことを知らなければ、俺は俺をほんとうに守ることなど出来やしない
 自分のことを守れない奴が、他人のことを守れるだろうか
 たぶんきっと俺は、とがめを守れていると思い込んでいただけなのだろうな。
 とがめを守っていたのは、虚刀流という、一本の刀だったのに。
 俺が、俺というひとりの人間が、とがめを守ってきた訳じゃねぇ。
 嫌だな。
 なんだかいらっとくる。
 俺はもう人間だ。
 人間じゃねぇ俺に、俺は腹が立つ。
 でもそれで、刀の俺を人間の俺が怒りに任せてへし折っても意味が無い。
 刀は刀、人間は人間。
 そこは、お互い上手くやっていこうぜ。
 それでいいんだろうな。
 
    俺の中の、たぶん俺の知らない奥深いなにかは、それでいいと、言っていた
 
    そいつはなんだか、姉ちゃんにも、そしてとがめにも似ていなかった
 
    でも誰かに似てるんだよな、俺が一番良く知っているはずの、他の誰でも無い、誰かに
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

◆ 『』内文章、アニメ刀語 第五話 賊刀・鎧」より引用 ◆

 
 
 
 
 
 

 

-- 101021--                    

 

         

                                    ■■ 秋メモ ■■

     
 
 
 
 
 はい、ごきげんよう、紅い瞳です。
 
 
 はい。
 ・・・・・。
 や、今日はなにを書こうかな思って。
 なんでもいいんだけどなー、結構今いろいろ書きたいことあるんだけどなー。
 でも残念。
 どれもこれも、文章として成立させるにはどれもまだ一歩ずつ足り無い。
 色々分散していて、それぞれひとつずつでは、文章にならない。
 残念。
 たとえば今だって、どうやってこう書き出したものをまとめて次に繋げていこうとか、
 そういうところからして怪しい、もうそんなとこから駄目ですか私。(駄目です)
 
 
 
 ◆
 
 なんていうか気もそぞろっていうか落ち着きがないというか、や、逆に落ち着きすぎちゃって、
 どうしようかなどうしたらいいかなみたいな、それこそテスト期間が終わってよっしゃこれから遊ぶべい、
 というときに限ってやりたいことありすぎてあわわみたいな、かえってテスト期間中のときの方が
 集中して遊べたり机がきっちり綺麗になったり勉強しなかったり、そういうことありますよね? あるんです。
 
 
 ◆
 
 ・・・ええっと、キリが無いので、というか書き始めた時間が悪かった、帰ってきて疲れて、でもなんか
 パソつけたらやる気になって、そのまま書き始めちゃったというか、書く気自体は無いのになにかを
 やる気だけはあって、その。
 ・・・・今日の私は自分でもなにが言いたいのかわかりません ←いつもながら困った人です
 
 
 ◆
 
 取り敢えず、今回の更新はメモ中心ということで、取り敢えず。
 まずは、読書リスト。
 
 
 岩井志麻子 「熟女の友」
 羽田圭介 「黒冷水」
 樋口直哉 「アクアノートとクラゲの涙」
 藤野千夜 「少女怪談」
 藤本ひとみ 「侯爵サド婦人」
 岩井三四二 「月浦惣庄公事置書」
 東雅夫(編) 「怪猫鬼談」
 加門七海 「蠱」
 筆内幸子 「親鸞とその妻」
 
 
 たぶん分類すると、この人は歴史小説とホラーが好きなんだと思う。
 ・・・全然違うと思う。  ←まじまじとリストを眺めながら
 
 
 
 ◆
 
 あと久しぶりにお酒買ってきてひとり飲みキターっ☆ (ハイテンション)
 景虎の特別本醸造のひやおろし買ってきました。
 もう、ぐぐいっとやってきてやります。やりますから! やってやるんだからっ! (よしよし)
 
 
 ◆
 
 ええと、次は今期アニメ視聴リスト決定版。
 
 
 月: ざくろ・イカ娘
 火: そらおとf・百花繚乱・(ぬらりひょん)
 水: えむ・十二国記(再)
 木: ヨスガノ・それ町・(屍鬼)
 金: (刀語)
 土: 薄鬼2・とある魔術2
 日: タクト・俺妹・荒川2
 
                              :全16作品 ()付きは前期以前よりの継続作
 
 
 一応百花繚乱は切り、と 思ってたんだけど、さっき三話観たら気が変わった。 (ぇー)
 とある魔術2の第一話はやっと観ましたけれど、やっぱり特に感想は無し。(ぇぇー)
 という感じです。 ぇー。
 
 
 ◆
 
 あと実はこっそりシャナの再放送観てたりする。
 本放送時は、なんか萌えっぽいので観ない、とか言ってスルーしてたくせに、
 普通に面白いとか言ってる今の私は穴があったら入ってそこでじっくり観てたいので、
 その、なんか恥ずかしいので視聴リストには加えません秘密のリスト入り。
 ・・・・・ぇぇー (意味わからないよ)
 
 
 
 
 
 ◆
 
 
 はい。
 全然今回、っていうか今週はものを書く気が起きず、申し訳無いです。 ぇーしか言ってないよね。
 ヨスガノソラの連続感想についてですけれど、こちらはきっぱりと無しということにさせて頂きます。
 書かなくてもむずむずしそうも無いので。大丈夫、乗り切った!(ぉぃ)
 でもあれですよね、この作品は孤独の描き方が絶妙っていうか、私の感性にばっちりしっとりくるって
 いうか、私が感想書きたくなるのもわからなくはないのう、とか思ってたら監督が狼と香辛料の人でした。
 はっはっは、納得。 (ぇー)
 
 とまぁ今回はほんとこんな感じです。
 すみません。
 なんか調子悪いなー最近。
 ま、ここのところ週一ペースとか言って週二ペースに近く更新してましたしね、
 ま、ゆっくりまったりが一番よ、うむうむ。
 ということで、予定としては次回から刀語感想を始めようとは思っていますけれど、
 これまたほんとにまぁ、そのときの調子と気分次第で更新が伸びたり増えたりしますので、
 その辺りどうぞよろしくお願いします。
 
 
 では、ごきげんよう。
 
 
 
 
 
 ・・・・・・・・こういう方が色々長続きするのっ! 焦っちゃ駄目! 生涯リハビリのつもりで!(ぉ−ぃ)
 
 
 
 
 追記: けいおんのU&I聴きながら号泣したのが今週のハイライトです。 よくできました。
 
 
 
 
 
 

 

-- 101017--                    

 

         

                               ■■ぼちぼちとアニメ 3 ■■

     
 
 
 
 
 ごきげんよう、紅い瞳です。
 
 さっそくですけれど、今回は前期アニメのまとめ感想のラストを書かせて頂きます。
 ちょっと時間無いので、さくさくといかせて頂きます。
 さくさく。
 ラストを飾るのは、「RAINBOW 二舎六房の七人」、「世紀末オカルト学院」、
 「会長はメイド様!」、「生徒会役員共」です。
 
 
 
 
 
 ◆
 
 
 RAINBOW 二舎六房の七人:
 『幸せにならずに、なんの人生だ。』byあんちゃん
 最終回のこのあんちゃんの台詞にすべて集約される。
 お話的には、あんちゃんの死を境にしての、前半と後半で大きく面白さに差があるけれども、
 でもこの作品の中心にあるものは変わらず、それが、なんていうかこう。
 じわっとくる。
 夢を叶えるとか叶えないとか、それそのものでは無く、その夢を叶えるという事も含めて幸せになる、
 失うものの無い、というより己をそう規定することで、真摯に自分自身の幸せと向き合うこと、
 そしてその向き合った幸せのままに突き進むこと、それそのものの凄味を鮮烈に描き切った。
 根性モノでも無い努力モノでもない、勿論教訓モノでも無い。
 この作品は、文字通り、幸せ者だ。
 少年院に堕ちようが、それを「堕ちた」と規定しようがしまいが、それとはなんの関係も無く、
 幸せになること、それだけを見据える。
 堕ちたと捉えて絶望するのも、人生に堕ちるなどと言うことは無いという言説を唱えるだけの事も、
 この作品とは無縁。
 ただただ、己の幸せのために。
 七色の虹彩そのままに。
 そして、それだけの、作品。
 あとあんちゃんの声が胸に気持ち良かった。
 マリオ役の小栗旬の演技も滅茶苦茶上手かった。
 おしまい。 (綺麗に終わりましたね はい)
 
 

 
 世紀末オカルト学院:
 最終的に言うと、微妙。
 色々やってるのはわかるのだけれど、そしてそれを楽しめている人がいるのもわかるし、
 だから私的には駄作とは言い切らない。
 けど。
 ぱっとしない。
 つまらないとは言わないけれど、こう、一本の軸が無いのが辛い。
 本筋のマヤと文明の関係はなにが面白いのか私にはさっぱりわからなくて、他の感想サイト様の
 感想を読んでも未だにわからないのだけれども。
 オカルトがギャグになっていた、という点だけは面白かったのだけれど、そこだけというか、
 そこだけを摘み上げておしまい、というか。
 うーん、アニメノチカラ三作の中ではこの作品が一番色々言及されてるみたいだけど、
 ある意味この作品が一番の失敗作だったと思うんだけどなぁ私は。
 三作目ということで、小慣れた感じが出てて、それが逆に奇を衒っているというか、奇を磨いてる、
 というか、前二作に比べて、ぶっちゃけ作り手の魂を感じられない。
 というか敢えて言えば、オカルトとかその辺りのいくつかの趣味への思い入れをミックスして、
 それだけで作っているとしか感じられない。
 マヤにも文明にも愛着がわかない。
 だってさぁ。
 マヤにしろ文明にしても、ぶっちゃけ、ああいう「キャラ」だもの。
 マヤというああいう人物像、いるいるああいう子いる、文明のヘタレっぷりわかるわかる。
 つまりそういう、あるあるネタで造型された、あくまで「キャラ」に肉付けされただけで、
 マヤという文明という個人の息遣いが全く感じられない。
 それが、前二作との決定的違い。
 うーん、この作品を以てアニメノチカラが打ち止めということになると、ちょっと。
 悲しい。
 アニメノチカラの続編は、願っております。
 やっぱり、ソラヲトみたいな感じで、ガンガン攻めてく作品続けてかないと。
 たんに三種類の違うものを作って終わりじゃ、ほんと悲しいよ。
 
 

 
 会長はメイド様!:
 けいおんが終わってしまったことでがっくりきたのが表の出来事だとしたら、
 この作品が終わってしまったことでがっくりきたのが裏の出来事でした。
 がっくりしっぱなしな私w
 なんというか、こっちはけいおんとは全く逆に非常にパワフルで、とにかく現実を切り拓きつつ、
 サポートもきっちり受けていくというタイプで、まぁそういう生き方をしたい人にとっては、理想的な
 作品ではある感じ。
 なんだかんだで、自分の中の頑張り心をとても強く牽引してくれたし、その作品が終わってしまった
 事で脱力するのは当然なのかな、やっぱり。
 そしてなんだろなぁ、この作品は分解して分析して楽しむんじゃなくて、丸々そのまんま、
 それこそ飴玉をかみ砕かずにしゃぶり続けるような、そういう楽しみ方がベストな作品でもあったかな。
 なんも難しいこともやってないし、心理描写とかごくごくそのまんま、ただただ元気が出るアニメ、
 それだけの傑作で、ていうか碓氷の秘密とか全然語られないまんま終わってしまったわけだけど、
 美咲が碓氷に恋して碓氷が美咲に恋するのにそんなの関係ねーっていうのが、まぁ結局のとこ
 描かれてしまって、いやもうなにも言うことないよ、幸せにねおふたりさん♪
 まぁでも、逆にここで一旦終わらせて、今度は結婚までのストーリーを描いていく中で、その辺りの
 碓氷の秘密とかも絡めて、それこそ全面的に互いを理解し受け入れていくという過程を描いていけば、
 これはまたひとつ面白いものが出来るとは思いますね。
 って上手く語れないなw
 けど語れなくても面白かったし、がっくりきたけど、なんかすっきりしちゃったのも事実なので、
 まぁいいか、っていうのが正直なところ。(ひどい)
 ということで、この作品にはいずれ何年か後に続編をお願いしたいところです♪
 
 

 
 生徒会役員共:
 最初の頃は下ネタが単発で、なんかそれだけって感じで、それぞれのネタの繋がりとかも
 感じられなかったのだけれど、回を重ねるごとにどんどんと充実していって、気付けば数々の
 下ネタの積み重ねが活きてきて、なんかもう病み付きにwww
 ただ女子高生にあっけらかんと下ネタを言わせたいだけかい思ってたアニメが、いつのまにか
 下ネタがギャグとして見事に作品を成立させていて、そのあっけらかんさと相まって実に絶妙な感じに。
 よもやここまで面白くなるとは、ほんとに思ってなかったよ。
 うーん、これはもうギャグの名作のひとつに数えられるかも。
 下ネタへのツッコミもどんどん冴え渡ってきたし、番組の最初からここまで成長して最後を迎えた
 作品も珍しい。
 うむ、天晴れじゃ!
 まだまだ成長しそうな勢いだし、これは間違いなく第二期やりそですし、うん、ありがとでした♪
 
 
 
 
 
 
 という感じで、以上前期アニメの感想は終了です。
 お疲れ様でした。
 前期視聴したアニメのリストは以下の通り。 最終版。
 
 
 ・オオカミさんと七人の仲間たち
 ・黒執事U
 ・学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD
 ・戦国BASARA弐
 ・セキレイ 〜Pure Engagement〜
 ・あそびにいくヨ!:
 ・けいおん!!:
 ・RAINBOW 二舎六房の七人
 ・世紀末オカルト学院
 ・会長はメイド様!:
 ・生徒会役員共
 
 全11作品。
 屍鬼とぬらりひょんの孫は今期も継続放送中。
 
 
 で、まぁ前期はけいおんがぶっちぎりだったので、まぁほんとに色々とありがとうございましたなのですけど、
 その他にもあそびにいくヨという変化球が鮮やかに決まったり、生徒会役員共の思わぬ躍進なり、
 黒執事Uの大健闘がありと、出だしこそけいおんだけかもと溜息に包まれていた前期でしたけれども、
 終わってみれば、なかなかに楽しませて頂いた三ヶ月でした。
 まぁね、この三ヶ月は私がリアルでかなり辛い時期だったから、ほんとなんていうか、このときの
 アニメには色々助けられました。
 やっぱりアニメって、いいよね☆ ←同意を求める笑顔
 
 
 
 んでは、手短ながら、本日はここまで。
 次回の更新はまだどうするか決めていません。
 今のところ、今期アニメの話や他のことをまとめた雑記をしようと思っているのですけれど、
 以前言っていた刀語感想の再開一発目をやるかもしれません。
 たぶん刀語感想やるとしたら、刀語感想オンリーの更新になると思います。
 
 
 では、ごきげんよう♪
 
 
 
 
 
 
 

 

-- 101012--                    

 

         

                              ■■今期アニメ特集☆ ■■

     
 
 
 
 
 雨が降ったり晴れたり冷えたり残暑復活だったりする今日この頃、如何お過ごしですか?
 はい、紅い瞳です、ごきげんよう。
 
 
 私はと言いますと、色々と落ち着いてきて、感度も上昇という感じで、日々まったりと生きております。
 やー、なんか久しぶりに私らしくなってきたいうか、ほっと大きく息がつけたというか、
 まぁそんな感じなので、これからガンガンとばして行きたい思っております。
 やる気は無いんだけどね、なんか体と心は勝手に動くんだよね、今。
 それが妙に気持ち良くてね、んー、なんか私本来のリズムでやれてるってことなのかね、
 わかんないですけど、ま、しばしこのノリを楽しんでいければと思っています。
 ちなみに最近のマイブームは、マイケル・サンデル教授です。
 やっべ、ああいう授業受けたい。 >ハーバード白熱教室
 むっちゃディベートしたい、っていうかサンデル教授に議論仕切って欲しいっていうか私を操って☆(マテw)
 あの議論の引き出し方、対話の場の形成力には実際憧れます、私もがんばろっと。(ぉw)
 ていうか、ここまで世間的に有名になった哲学関連の人って、
 「ソフィーの世界」のヨースタイン・ゴルデル以来じゃない? あれより上?
 御陰様で、久しぶりに哲学的に頭をハッスルさせて(ぇ)、さりげに色々上昇中な私めでございます。
 
 
 
 さてさて。
 今日は、今期アニメ特集と洒落込ませて頂きます。 サンデル教授はアメリカに帰りました。(ぉぃww)
 ん、ほんとは前期アニメのまとめ感想のラストを飾らなきゃいけなかったんですけど、
 もう今期始まってますし、取り敢えずそっちからやっちゃおう、ということで、
 急遽感想を書き始めたら、一気に書けてしまったので、なんの躊躇もなくそれをUpさせて頂きます。
 前期感想は、今度こそ次回、ということでよろしくです。
 
 
 では、今期開始のアニメの感想をば。
 まだどれも第一話しか観ておりませぬが、その点ご留意くださいませ。
 それと、まだとある魔術の禁書目録Uは観ていません、たぶん来週かな。
 
 んでは、そういうことで、一気にいきます。
 
 
 
 
 
 ◆
 
 
 薄桜鬼 碧血録 第一話から総集編とはね、やってくれる。
 ということで、完全に第一期の総集編でしたので、特になし。
 第二話からを期待しております。

 
 STAR DRIVER 輝きのタクト あれはやりすぎなのじゃなくて、突き抜け足り無いだけ。
 綺羅星とか颯爽登場銀河美少年とか、よくも恥ずかしげも無く堂々とやるよなぁとにやにやしながら
 観てたんだけど←ヤな奴、でもなんか、逆に馬鹿馬鹿しさを大真面目に生真面目にやり過ぎていて、
 かえって突き抜け感が無くなっていた気がするなぁ。
 綺麗にまとまりすぎ、っていうかたぶんそれを指向してるんだろうけど、それだと色々飼い殺しな気が
 して、ほんとうのかっこつけアニメで終わる可能性も・・・どうだろさすがにそれは無いよね(たぶん)
 ただ主人公のかっこつけっぷり自体は、逆に彼自身の本気さがナチュラルな感じで出ていて、
 ひとりの人間としての魅力は上がってたりするから、うーん、難しいものだねぇ。(しみじみ ぇw)

 
 俺の妹がこんなに可愛いわけがない オタクの世界造り。
 これは文句無しに面白い。
 最初ちょっと観たときは、あ、これ可愛い妹可愛いと、普通に妹属性を開眼させるところでした
 けれど、ふぅあぶない、よくみたらこれは妹萌えっていうより、オタクが肯定出来無いでも好きな
 自分を身近な誰かに伝えて認めて貰いたいっていう、オタクの本音がもれなく描かれてる作品で。
 だからこれ、妹萌えっていうかオタク萌え、あの子のどきどきとか興奮とか、でもまだガードは完全には
 外せない、でもこんなチャンス、とかまぁそういうのが心情を語らなくともしっくりと伝わってきて、
 やばい桐乃萌え、これは可愛い、これは共感できる、そして同時に、オタクな妹をみせつけられる
 兄貴の一般人な感覚とか、あーそれもわかるみたいな、秘密を打ち明けられたらあんな感じよな、
 しかも兄妹やし、これを機に疎遠だった仲を一気に、みたいな色気も無く、なんだろ、すごく素っていうか、
 うーん。
 なんて言えばいいのかわからないけど、リアルじゃないように見えて、あれってすっごくリアルっていうか、
 ぶっちゃけ生半可にアニメやオタクの知識持ってる人は、あのとーちゃんかーちゃんみたいな偏見の
 塊になるけど、ほんとにそういうのに興味無い兄貴みたいな人はああだよね、みたいな、
 むしろオタク当人の方が自分の趣味に偏見持っちゃってるよねみたいな。
 『お前がどんな趣味持ってよーが、俺は馬鹿になんてしねーよ。』って、まぁたとえば私なんかも、
 他の人がマニアックな趣味持ってたとしても、たぶん素でそう思うだろし、実際オタクに対して
 偏見持ってる人より、そういうフランクな人の方が断然多い、っていうか私の周りがそうなだけかも
 しれんけど、私って幸せなぁ、うん。
 だから、このオタク妹の気持ちと喜びと、そしてプライド感が、胸を打つんだよねぇ。
 これはいい、これは可愛い、これ頂きます♪
 

 
 えむえむっ! アニメが積み重ねてきたもの。
 こっちはこっちで、M男のお話。
 自分のガチM体質を直したい、というそばから美少女に踏みつけられて快感に悶えるとか、
 どんだけ本気なんですかこのアニメ。
 非 常 に い い で す ね (ぁーぁ)
 きもい、やばい、きもい、きもい、きっもーい。
 あのレベルでドMっぷりをほぼギャグ抜きで描き切ったら、そりゃきもいわ。
 でも、そのキモさに対して、全力でSっぷりを発揮して踏みにじる、あの美少女がすごいわけで。
 あれで、あのM男君のドMっぷりが、ギャグになる。
 つまり、受容可能なものになる。
 自分の体質をどう「語るか」、Mだけで突出させて語ればなんだかなぁな感じになるけど、
 Sとセットで語ると、これはこれで面白い体質、というか、「体質」とか「性癖」というものを、
 もっとフランクに、そして明るく受け止められるようになる。
 そう、周囲の人はもとより、なにより自分自身が、ね。
 これはオタクが自己の趣味を発信していくのと同じようなもので、隠して閉じ込めてしまう方が、
 周りとの関わりが無くなり、より偏見と差別をもたらしやすいってことに繋がる。
 主人公のM君の親友の女装癖にしても、まぁあまり良いやり方では無いにしても、M君自身に、
 俺のドM体質に比べたらだいぶマシだろ、というやり方で比較そして受容されていくのも、
 これって、今までそういう「変態的性質」という個別のギャグでそういうものを描いてきたアニメが、
 ひとつひとつそれらを繋いでいくことで、ひとつの個性として語り上げるっていう作業に他ならない。
 つまり、それだけ、世界が豊かになる、ってことなんですよね。
 そしてギャグっていうのは、「冗談」でも無ければ「嘘」でも無い。
 全力でドMっぷりを晒しても、みんなに笑って受け入れて貰える、というより、笑って貰える、
 それって、実はかなり健全な事なんじゃないかなぁ。
 笑いって嘲笑的なニュアンスがしたこともあったけど、でも、ドMっぷりが「面白い」という感性は、
 SかMかでいえばあくまでMに振り切れる私からしたらww、やっぱり確実にそしてほんとにあるわけ
 ですから。
 そして、なにより自分自身が、自分の体質なり性質を楽しんでいける。
 まぁだから私は、「変態」が大好きなんですけどね。 楽しくやろうぜ変態共。(どんだけ。)
 

 
 ヨスガノソラ それは孤独の優しさが始まりで。
 ひとりは嫌。
 でも私は私が嫌い。
 なのに私を好きになれない私はもっと嫌い。
 けど私を好きになれない私に頼りたいときがある。
 寄らないで 私なんか 来ないで
 ひたすら その言葉を投げかける
 来て こっちに来て わたしを見捨てないで
 それなのに 私の言葉が私を罰し 私から皆を遠ざけてくれるのを望まずにはいられない
 嫌な奴 嫌な奴 強烈に 自分を見下す私
 なのに
 止められない 止まらない 溢れ出る この言葉
 嫌 ひとりは嫌
 だから もっと もっと ひとりになりたい 
 消えてしまえ 消えてしまえ 私以外の世界は 全部消えてしまえ
 そうすれば ひとりになれる
 世界の方が 消えてくれれば
 私だけは残れば
 きっと いつか 誰かに会える
 世界はずっともう 昔から 無いのだから
 死にたくない 生きてやる 絶対に諦めない
 生きるだけで精一杯なんだろうと誰に思われても そんなのは無視
 楽しいことが無いだけ 世界なんて 灰色
 ハルだけ ハルのその背中だけ あればいい
 それだけあればいい それだけしか望まない
 だから
 見捨てないで
 ハルのその背中は 私が世界と引き替えにしたもの
 他にはなにも望まない だから お願い
 そんな私を ひとりだけの私を 私が嫌いな私を
 助けて
 そして私は その助けを求める私の体を燃やしていく
 燃えれば
 それはもう
 私じゃない
 ・・・。
 連続感想書こうかどうか、実は相当迷ってます。どうしよう。どうしたらいいですか。(優柔不断)
 

 
 おとめ妖怪ざくろ いざ妖々と。
 ざくろ陥ちるの早いなざくろ。
 と思っていたら殿方がただのヘタレと判明して失望。
 はい、仕切り直し。
 すごいな、これで一気に妖人と人間の垣根が取り払われたねw
 あとえばりんぼさんかぁ、いいねぇああいうのは。 (意味不明)
 で、この作品はなんていうか、どう語ればいいのかわからない面白さがあって。
 ヘタレ殿方のヘタレっぷりが堂に入っていて、妖人怖いくせに怖すぎな癖に、ぽろっとキザな台詞言って
 誤魔化して、またヘタレて、キザって。
 これは面白い。
 三人の将校さん達が、それぞれの個性をどう妖人娘達に受け入れられていくか、というボーイミーツ
 ガールな話でもあり、そして根本的には、その三つの個性を媒介にして、どうやって妖人娘達自身が、
 自分達自身を新しい形で認めていくか、という話。
 特にざくろとかね、人間を馬鹿にして遠ざけていただけなのが、ヘタレ殿方と出会って、
 そのプライドの高さを良い方向に開かせていく様とか、いいよね。
 ヘタレの代わりに私が戦いましょう、そうすることで、今まで馬鹿にしているだけで失われていた、
 「人間と接する自分」という新しい世界を開拓する機会を手に入れる事が出来たのですからね。
 「ヘタレ」という人間の個性を受け入れる事で、実はそれを受け入れた妖人こそ、閉め出されていた
 世界に受け入れられていく。
 他の二組も面白そうだし、うん、これはなかなか、お酒が進みそうな作品なw
 

 
 侵略! イカ娘 なんだろ、このスカスカ感は。
 一言でいうなら、充実感が無い。
 なのに、なんていうんだろ、新感覚。
 ネタのひとつひとつそのものは特に面白くは無いのだけれど、全体としてイカ娘の頭の程度の低さ、
 っていうかたぶん脳みその一部分が即興で出した答えに忠実&流されてる感じが、なんていうか、
 細切れにして提出され続けていて。
 トントントントン、まるでキャベツの千切りみたいに、リズミカル。
 これは萌えとは違うなぁ、コメディでもギャグでも無い、だって特に笑える訳では無いもの なんだろ、、
 なのになんか、すごく面白い。
 なんだろ、ギミックに満ちた操り人形劇を観ているような感じ?
 触手伸びたり案外強かったりでもその強さをまともに使えてなかったりたとえまともに使えても敵わない
 相手がいるっていうか、地球侵略するって言ってんのに、どうしてあんなに海の家一軒があんなに
 巨大に見えるんだろwwなんだろう世界征服無理だろっていうよりとにかくもうあの海の家一軒すら
 乗り越えられないイカ娘の残念っぷりがすさまじいwww
 これたぶん、ほんとにイカなんだろうなぁwwこれぞほんとにイカを擬人化してるんだろなぁw
 あーあ、面白いw残念なくらいに面白いww
 イメージとして広い浜辺にちっこいビニールプール広げて、その中でちゃぷちゃぷと遊び始めてる感じを、
 ぼーっと眺めてる感じwこれはケロロ軍曹とかよりも世界が遠いww
 なのに世界のど真ん中にいる感がたまらないww
 まじで新感覚。
 イカ娘の思考回路が導き出す行動っぷりだけで面白い、この作品は好きになりそうクセになりそw
 

 
 百花繚乱サムライガールズ アニメ流時代劇
 一方こっちは、イマイチ面白さがわからない。
 んー、墨を多用してる独特の感覚が良い感じを滲ませてはいるのだけれど、
 それが肉感的なキャラと混ざると、なんだろ、へんにぐちゃぐちゃしちゃうっていうか、
 泥臭いっていうか、うーん。
 泥臭いっていうか、埃っぽい。
 うん、いいんだよ、いいんだけど、なんかこう、内側から迸るエネルギーみたいなものが無くて、
 いまいちノリ切れないというか、あーよくできてるねふーん、っていう感じで終わっちゃういうか。
 ごめん、正直いうと、おもしろくない。
 ずーっと黴臭い下水道の中でなんかもぞもぞやってるような、や、ほんと酷い言い方ですけどw、
 全体的にそういう身動き取れない薄暗さがあって、これが面白くなっていく姿を想像できなくて。
 いろいろ難しいな、この作品は。
 

 
 荒川アンダーザブリッジ×ブリッジ なんも変わっとらんね。
 悪い意味でな。
 コメントに困るっていうか、なんか違うものを同じ風にやってるというか。
 OPなんかが端的にそれを表してるよね、OP代わってるのに、第一期のそれと全然印象が
 変わらないって、これたとえ三ヶ月空けなくて連続でやってても、えーって感じでがっかりする感じ。
 OP代える意味無いじゃん。
 本編も全体的にそんな感じで、「続き」っていう感じより、「なにも変わってない」という感じが
 クローズアップされてきて、印象としては良くない気がしました。
 なんだろ、その変化の無さが、作品自体が内向きに退化していってる感じさえ引き起こしてる。
 んー・・第一期を無かったことにして、第二期から大人しく楽しめば、それなりに楽しめるのだろけど・・
 というか、そうしますかw 三ヶ月ぶりにみて、このまったり感の安定っぷりには少しほっとさせられたしw
 ということで、評価云々を除けば、視聴リスト入りするになんの問題も無い作品ではあります。
 ・・・じゃー文句言うなよ。(はいすみませんでしたw)
 あと村長はほんとに何になりたいんだろ、というのは同感な上に大爆笑ww
 

 
 そらのおとしもの f : 一体これからなにが始まるのw
 ひどいwwこんなにひどい第二期の幕開けを飾った作品を私は知らないwww
 『俺の大事なところを撃て』っておいwwOPが智ちゃんバージョンっておいwww
 相も変わらず、この作品はどんどん頭悪くなっていくことに変わりは無いのねw
 ラストで新キャラも出てきて、シリアス面の進行も見込めて、これはほんとに楽しみなシリーズになりそ。
 おまけに・・・・そはらさんが第二期しょっぱなで人生終わるなんてwwwあの夢は色々ひどすぎるww
 どうみても智ちゃんに影響受けてるっていうかおかしくなっちゃってるよそはらさんww具体的過ぎるよww
 とまぁ、なに言ってんのか自分でもわかんなくなってきましたけどw、要するに第一話はそはらさんが
 智ちゃんのレベルを軽く超えるくらいのエロ夢を実は見てました、っていうのが全員バレする話ww
 おかしいよこの作品www第一話でヒロインを徹底的に辱めた上に主人公臨死体験とかww
 あーお腹痛いwこんなレベルでこれから三ヶ月腹筋崩壊させてくれるならこんなに楽しいことはないw
 ということで、もう期待するのも失礼なくらいに第一話でお腹いっぱいですので、あとはよろしくww
 

 
 それでも町は廻っている 今期一の異色作。
 そうね、イカ娘と一、二を争う、っていうのが正確かな。
 見た目自体はその辺りのコメディ作品の範囲にちゃんと収まる作品なんだけれどね、なにかが違う。
 違うっていうか、観てて違いがどんどん体感出来ていくっていうか、これはなんていうのだろうなぁ、
 ノリじゃあないんだよね、かといってイカ娘みたいな新感覚って訳でも無い、感覚は既存のコメディと
 大体同じ、けど。
 主人公のメイドっ子のボケも、その友人の眼鏡っ子のツッコミも、うん、なんだろ、ボケてツッコミ入れた
 あとにもう一発入れるみたいな、なにかこう、なんにしてもひとつふたつ多い、のだろねきっと。
 芸が細かい、のかもしれない。
 メイドカフェなのにへいらっしゃいとか、それに徹底的に突っ込むとか、あとあの生真面目先生の
 容赦無いツッコミというか説教とか、なんだろ、おもしろい。
 おもしろいんだよーっ! ←説明放棄 ぉぃw
 異色作っつーか、今期一その面白さの説明が難しい作品なのよw
 非常にオーソドックスなんだけどひとつふたつ付け足しがあって、普通なら取り上げないところを
 拾って面白くみせたり、けどそういうところに工夫を感じさせない自然さがあって、ひとつのボケから
 スリーコンボ決まって勝手に発展したりとか、ハイテンションじゃ無いのに非常にリズミカルで、
 なんだろ、おもしろい。
 おもしろいんだよーっ! ←以下略
 うん、敢えて今思いついたこの作品の特色をひとつ挙げるとしたら(ぉぃ)、特にツッコミに隙が無いところ
 だったりする。
 かなり面白いギャグアニメでも、なぜかツッコミがされてなかったりとか、そういうのって結構アニメって
 多いとこあるけど、この作品はそういうのが絶無な上に、振っていないボケ以外のところからボケを
 見繕って拾い上げて、そこにもしっかり突っ込む、というのが、なんていうのかな、非常にリアルな
 ボケツッコミの風景を描き出してるんだよね。
 あ、今誰もツッコミ入れなかったけど、これ流すとこ?、みたいなフォローを入れて笑いを取ったときの、
 あのリアルの感覚、それがわかる人にはこの作品はきっと面白い、はず。
 おもしろいんだよーっ! ←以下略
 さりげにボケとツッコミが入れ替わりまくるとこもいい。 あとあの店のメイド色々おかしい。将来楽しみ。
 はい。
 私のお勧めアニメのひとつだということがわかって頂ければ、私は満足です。 (微笑)
 
 
 
 
 という感じです。
 
 うーん。
 
 
    今期って、もしかして豊作? (微笑)
 
 
 ついこの前まで今期は不作っぽいとか言ってた人を土下座させて踏みたいです踏んでください♪
 ・・。
 いや、もう、ね、何回もくり返しみちゃったりしたものね、なんか今期は観るたびに味わい深くなる
 作品が多い気がするのは、よっぽど一回目観たとき期待して観てなかったことの表れだよね。(最低)
 うん、ということで、今期は早くも(紅い瞳の脳内が)盛り上がってきております。
 ふぅ、けいおん終了ショックからはやくも立ち直れそうで、なによりです。
 でもけいおんも観るけどね、また第一期から観るけどね。
 
 ということで、今期の視聴リストをもっかいアップ。
 決定版は来週辺りにしますので、今のとこ暫定版ということで。
 
 
 月: ざくろ・イカ娘
 火: そらおとf・百花繚乱・(ぬらりひょん)
 水: えむ・十二国記(再)
 木: ヨスガノ・それ町・(屍鬼)
 金: (刀語)
 土: 薄鬼2・とある魔術2
 日: タクト・俺妹・荒川2
 
                              :全16作品 ()付きは前期以前よりの継続作
 
 
 
 前リスト書いたときに忘れていた刀語と、ケーブルで始まった十二国記の再放送をプラスすると。
 ・・なんですか? この作品数は?(微笑)
 何シーズンぶりですか、こんなに多いのは本気ですか本気なんですねww
 まぁまだここから何作品か削りだしていく予定ですけど、今のとこ百花繚乱とかタクトあたりが
 当落線上ですけど、それにしたって多いなキミ。
 でもまぁ、うん。
 
  幸せ☆
 
 
 ・・・処置無し。 放置プレイよろ。 >皆々様
 
 
 
 あ、でも一応言っとくね。
 今期私の最大の注目作は、ひとつに絞れって言われると難しいけど、敢えていえば、
 現時点では俺妹かな。
 それとほぼ同列で、えむえむと、ざくろと、イカ娘と、そらおとと、それ町がかなりのレベルで面白い、ってぇ、
 ほとんどじゃんか! (そうですね)
 あと、ヨスガノソラが連続感想候補。
 ・・・いや第二話がどうしようもなく面白くて、感想書かないと後ろめたくなるレベルだったら、
 たぶん書いちゃうかも、そんな時間あんの?無いよ?無いの?うん。それなら。書くよ。(ぇー)
 ということで、どうかヨスガノソラが面白くなりませんように。 ←色々厄介な人
 といいつつ、実際感想を書く確率は20%というところ。
 作品的にエロコメ方向に行ったらたぶんまず書かないだろし、んー、まぁ、書くとしたらいつもの
 プチ感想を面白かった回のときだけさらっと書く、という形式に落ち着くと思います、たぶん。
 
 
 
 
 それでは、また。
 次回更新は、遅れに遅れている前期アニメ感想のラストをUpさせて頂く予定です。
 
 
 
 
 
 
 
 

 

-- 101009--                    

 

         

                            ■■けいおん始まるよぉ〜♪■■

     
 
 
 
 
 あんまりにも私がけいおんなので、ちょこっとけいおん更新。
 
 ていうか、紅い瞳の感度が急上昇中。
 こういうときに書けるだけ書いてしまうのがお調子者の嗜み。
 
 
 
 で、アニメのけいおんが終わってしまったのだけれど、私の中ではあまり終わった気がしていないので、
 その勢いを駆ってけいおん始めました。
 なにをってあなた。
 CD借りてきました、某ツ○ヤでCD借りてきました。
 暇さえあれば聴いています。
 今はね、第二期のサウンドトラックの1を聴いてる。
 さっきまでは、第一期の作中使用曲集の「放課後ティータイム」っていうの聴いてたよ。
 やっばい、けいおん好き過ぎて、けいおんしかきこえない。 (そりゃあね)
 あと第一期のサントラも借りてきたんだよねぇ、あとなにが無いんだろ。
 第二期のサントラの2と、あとそれぞれのOP・ED曲が無いのかな。
 サントラにOPとEDが入っていなかったのは恐れ入りましたけどな、まぁええねん。
 それぞれのイメージソング?キャラソン? ふはは、どんとこい、こうなりゃ全部借りてきたるわ!
 
 
 ということで、けいおん始めました。
 
 
 
 
 
 ◆
 
 たまにあるんですよね、この人、こういうこと。
 大体こういう風に周りが見えなくなってるときって、絶好調なんですよね。
 もっとも、周りからしたら、薄暗い目をして時折うふふとか不気味な笑みを浮かべてるようにしか
 みえませんから、絶好調っていうか不審者以外の何者でも無いですけどね、
 でもね、不審者にも好不調っていうのはあってね、不審者的に絶好調ってことでアリ、
 ということにしておいて貰えるかナ?
 
 
 
  もう、ほっといてよ。 ←部屋の隅でヘッドホンして蹲りながら
 
 
 
 まぁ落ち着け、落ち着けな。
 誰も悪いなんて言ってないから、誰もあなたの事なんて見てないから。 (ぇー)
 今回はちゃんと恥ずかしがらずに、けいおんのCD借りて来れたじゃないですか。
 ツタ○のカウンターに、ばんとけいおんのCD並べてこれお願いしますって言えたじゃないですか。
 ぬるヲタ卒業じゃないですか。
 よかったじゃないですか。
 その反動で家に帰ってからこっ恥ずかしさで今更悶絶してたってもう遅いわじゃないですか。
 だってあなた、もう、けいおん聴いてますから。
 けいおん聴きながら、悶絶して転げ回ってますから。
 恥ずかしいっていうか、そうやって転げ回ってにやにやしてる方がよっぽど恥ずかしいですから。
 
 でも誰も見てないねん
 
 
 全開。
 
 
 
  ・・・なんだか今日はなにを書こうとしていたのか、本格的にわからなくなって参りました。
 
 
 
 
 
 ◆
 
 いやただ私はけいおん大好きって言いたかっただけなのに、なにこの変態的な有様は。
 ちゃ、ちゃうねん、ほんとにただ音楽をね、歌をね、聴いてるだけ・・・なのになんであんた転げ回ってんだ
 もうここしばらくは、私の大切な(十年モノ)ONKYOUのコンポにはけいおんのCDしか入れないからね。
 もうね、部屋の中にけいおん曲が染みつくくらいに聴いちゃうもんね。
 頭の中けいおんで一杯にしてやる。
 ふふ、覚悟しろ。
 
 
 
 
 やっぱり、今日は本格的におかしいです。
 
 
 
 
 
 ◆
 
 私がけいおん好きなのはさ。
 この間も感想は書いたけどさ、あれだけの理由じゃなくって。
 まぁ繋がりはあるんだけどさ。
 要するに私がこんなにもけいおんが好きなのはさ、べつに自分の昔と照らし合わせて思い出に耽った
 りとか、女子高生の生活を覗き見するとか、そういうんじゃ無くて。
 もっと単純かつ純粋に、今の私があの子達みたくに生きてみようっていう、そういう決意の渦中に
 あるからなんだよね。
 どんぴしゃ。
 楽しく、自由に、ひとつのことに囚われずに。
 けいおんって、なんだかんだで、放課後ティーパーティーがメイン。
 バンドの練習してるようでしてなくて、してないようでしてなくて、気付けばいっつもお茶会メイン。
 そして勢い良く遊んだり遊んだり巫山戯たり遊んだりお茶飲んだり。
 でもちゃんと、音楽をやりたいときに目一杯に音楽が出来る。
 音楽が、あの子達の放課後ティーパーティーの中に組み込まれてて。
 あー・・
 そういう生活、豊かだなぁ、って。
 今私が自分のしたいこととか夢とか、まぁそういう自分らしい生きる道を歩き始めてるとこでさ、
 ああリアルの話ね、それで、あーそっか、私はまずこういう生活スタイルそのものがいいんだろなぁ、
 っていうか、なんか原点に戻れたような、そういう感じがするのよ。
 や、べつに高校生になりたいって訳じゃなくてねw
 だからたとえば私の叶えたい夢を叶えるとしても、その叶えた夢のままに生きるのは、たぶん、私に
 とってはあまり良いことじゃなくて、その叶えた夢を含んだ、その生活全般のイメージが、まず今、
 一番私にとって大切なのかなぁって。
 
 そういう意味で、このけいおんってアニメは、まさに私にジャストフィット。
 この間の感想では、けいおんっていう作品そのものが実際にこの世界にあるという、その文化としての
 側面を語ってみたのだけど、今日はなんか、もっとけいおんの中身的な話が急にしたくなったんだ、
 たぶん。
 私も、あの子達みたいに生きたいなぁ。
 ううん。
 私も、あの子達みたいに生きよう、うん、生きよう♪
 ま、こんなのらくらしてまったり上等な私ですけど、リアルじゃ色々雁字搦めで身動き取れないとこ
 あったからねぇ、今それをなんとかしようとして具体的に動き始める事が出来てる段階で、
 その過程で、こういう作品に出会えたことは、まさに僥倖だとおもう。
 うん、なんか、もしこの作品に出会えなかったら、私は今の雁字搦めさからは脱出出来るかもしれない
 けど、今度は別の形で雁字搦めになっちゃうとこだったかもしれない。
 なんだろね、けいおんって、ゆるいのに、とっても力強くってさ。
 すっごい、元気貰った、それは、私をさらに雁字搦めにするための元気、じゃ無くて。
 雁字搦めの自分を解き放つための元気。
 
 なんか、不安だったんだよね、正直、雁字搦めでもそこそこな生活はしてた訳だし、
 それなりに人間関係とかもあった訳だし、そこから抜け出して、全く違う道を行こうっていうのはさ。
 でも、その全く違う道こそ、ほんとは一番私らしく私に最も忠実で素直な生き方だっていうのは、
 もう、耐えられないほどに気付けちゃっててさ。
 ある意味、今までの自分の生活っていうか、人生そのものを投げ捨ててもいいや、っていうか、
 そういう感じになれてる。
 それくらい、私らしく生きたいっていう想いが深まってきてる。
 そんなときに、これよ。
 けいおん。
 大笑い。
 なんだ、あったりまえが、目の前にいるじゃん。
 ほっとしたよ。
 あったりまえに、唯ちゃん達は、自分の道を自分達らしく素直に楽しく生きてるよ。
 アニメって、すごいね。
 

 
  〜  アニメって 生活モデルを提示してくれるんだよね
 
 
 自分がなにをしたいのか、どんな風に生きたいのか。
 んなの何歳になったって、わかるわけねー、わっはっは。  ←生涯モラトリアム
 ていうか、たぶんそれ、わかんねぇよボケ、とあっさりと呟きながら、そのわかんない方向に、
 あっさりと一歩踏み出す、というか、あ、いけね踏みだしちった、というのが一番大切なんじゃないかな。
 見切り発車上等。
 かくいう私も、これまでの人生の中で何度も重要な選択を迫られる事もあった訳なのだがね、
 でも大概、ノープランだろうと、本能的に自分が正しいと、なんだか知らないけどおもうことの方を
 選んだ方が。
 なんていうか、後々、しっくりくる。
 まるで、ひとつひとつピースがはまっていくみたいに、ね。
 私も、ずっと続けてきた事を、やめるかやめないか、ってなったときに、じゃあやめた後どうすんの?、
 そのプランが無いのにやめても駄目じゃん?、じゃあまだ続けようよ、ということを自分で自分に
 言い聞かせたり他人にもそう言われたりしたけど、私はそういうとき、普通にやめた。
 だって、やめたいっていうのは、ほんとだもん。
 いいわるいじゃ無くて、だって自分のこころがそう言ってんだもん。
 きっと、理由はあるはず。
 だからね、私は私のこころを、私を信じたんだ。
 あとはね、私のこころが責任取ってくれる。 (ぉぃぃww)
 うん、こころが責任取ってくれるからこそ、心から、しっくりくる。
 他のことは、プランとかイメージとかモデルとか具体案とか、そういうのは後からくっついてくる。
 うん。
 私の本性は、それ。
 なのにわたしはびびりだから、どうしても先に具体案とかモデルとかイメージとかプランとかが無いと、
 行動に移せなかった。
 ノープランで放り出されるのが、怖かったのね。
 なんだかんだで、アドリブ苦手なんだね。
 順応性適応力があるようでいて、実は私にはそういうの、からっきし無い。
 順応性適応力があるように見せかけるのは、上手いけど。
 要するに、もの凄い勢いで頭の中でプランとか具体案とか練り上げてるわけよいつも、
 でもそれは口に出さないしあるいは本人も意識してないレベルでやってる事だから、他の人からみても
 自分からみても、私はアドリブ強いように見える。
 でも私のアドリブは、入念な準備があってこその、偽物。
 つまり。
 
   準備がおっつかないと、途端におろおろして、どうしようもなくなる。
 
 だから今は、ノープラン主義で行ってるの。
 というか、アドリブ力を高める修行中、って感じなのかな。
 なんか。
 それが。
 自分の強さ、ってことなのかなぁって。
 準備しなきゃ強くなれないなら、そりゃ強いって言わないんじゃん?
 言い換えれば、私は用意周到に準備出来る自分に頼りすぎた。
 準備がおっつかなくなれば、それまで。
 たぶん、今私がこんだけ自分が人生の岐路に立ってると感じてるのは、
 それはもう、全般的にその私の準備がおっつかなくなってるって感じてるからなんだろね。
 だからこその、「紅い瞳」という仕込みだったって、今改めておもう。
 紅い瞳って、まったりぐだぐだアドリブ上等な存在だもの、アドリブでやったらぐだぐだになるのわかってるのに
 そのままぶっちぎる、そういう存在だもの。 いつまで経っても文章の推敲とかしないし書きっぱだし。
 リアルの私と紅い瞳は結構違う。
 でも、だからこそ、紅い瞳が、リアルの私の本性でそして最も素直になれている状態、
 あるいはこれから育てていく原型なんだって、今とっても実感してる。
 紅い瞳のまま適当にそのままやって、ぐだぐだにはっちゃけて、笑って笑われて、
 それでなんとかなってるような全然なってないようなこいつはもう駄目だなような、
 そういう風にして、なんだろ、今とっても、紅い瞳的にリラックス出来てる。
 そして。
 だから。
 
 
 だから、けいおんに、ここまで惹かれる。
 
 
 だってあの子ら、アドリブの天才だもの。
 あんな楽しいコント、好きすぎる。
 即興で、ぐだぐだで、でもなんとかなっていく、その掛け合いの繋がりが、うん。
 笑いが生きてる、って感じがする。
 バンドの演奏にしたって、なんかもう滅茶苦茶楽しんでる。
 いいなぁ。
 私はこういう人になりたい。
 特に唯ちゃん。
 あの子ほんとノープランの塊だもの。
 天気予報で雨っつってるのに傘持ってかないような子だもの。
 憂、憂〜♪、って用意周到準備万端な妹さんに頼りっぱだもの。
 というか、頼れるっていうのがすごい。
 私は憂ちゃんの気持ちがすっごいわかる、同類だもの、だから。
 だから。
 憂ちゃんが、どれだけお姉ちゃんの事好きかも、とーってもよくわかる。
 私が、一番唯ちゃんが好きな理由は、憂ちゃんと同じ。
 すごいなぁ、お姉ちゃんは。
 すごいなぁ、唯ちゃんは。
 なんとかならないのに、なんとかしちゃう。
 
 
 
  うん、始めましょう♪
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 なにをってあなた。
 
 来週から、またけいおん第一期見始めるから、私。
 火曜辺りから攻めてくから。
 
 よろしく☆  ← 「ふわふわ時間」を聴いてにやにやしながら転げ回ってる人
 
 
 
 
 
 
 
 

 

-- 101005--                    

 

         

                              ■■ ぼちぼちとアニメ 2 ■■

     
 
 
 
 
 すっきりした秋晴れが広がっている今日この頃、皆様如何お過ごしですか?
 ごきげんよう、紅い瞳です。
 
 
 現在私はけいおんが終わってしまった事で頭が一杯なので、あまり余計な事を考え無い分、
 色々とはかどっていたりして、まぁいいか、という感じで、まぁ。
 いいか。 (それでいいのか)
 
 
 ということで、今回も今期、というかもう前期になってしまいましたけれど、アニメの各まとめ感想を
 書いていこうと思います。
 今回は、「戦国BASARA弐」「セキレイ 〜Pure Engagement〜」
 「あそびにいくヨ!」「けいおん!!」の四作品について書かせて頂きます。
 まだ感想書きとして本調子を取り戻してはいませんけれど、ぼちぼちといかせて頂きます。
 どぞ、よろしくお願いします。
 ていうかけいおん終わっちゃった。 (溜息)
 
 と、その前に、来期、というかもう今期になって始まってしまったアニメもちらほらと出てきております。
 ので、私の今期視聴予定リストを暫定ながら取り急ぎUpさせて頂きます。
 
 
 
 月: おとめ妖怪ざくろ・侵略!イカ娘
 火: そらのおとしものf・百花繚乱サムライガールズ・(ぬらりひょんの孫)
 水: えむえむっ!
 木: ヨスガノソラ・それでも町は廻っている・(屍鬼)
 金: 
 土: 薄桜鬼碧血録・とある魔術の禁書目録U
 日: STARDRIVER輝きのタクト・俺の妹がこんなに可愛いわけがない
    ・荒川アンダーザブリッジ×ブリッジ
 
                              :全14作品 ()付きは前期以前よりの継続作
 
 
 前期よりの継続作はぬらりひょんと屍鬼のみ。
 今のところ、俺妹をちょこっと覗き見しただけで、まだ他は全然観てません。
 ていうか基本姉属性(ぇ)の私が初めて妹可愛い思ったんですけれど?>俺妹
 ということで、今期も(紅い瞳の脳内に)一波乱ありそうです♪
 
 
 
 
 ◆
 
 では改めまして、前期アニメの感想をば。
 
 
 
 
 
 戦国BASARA弐:
 熱いのは好き。
 でも、一番好きなのは、冷静な熱さ。
 本気、ってこと。
 なんだろう、戦国BASARAの熱さって、すっごい本気さが伝わってくるっていうか、
 なんだろ、生真面目的な後ろ向きな、じめじめっとした熱さは無くて。
 おまけに子供っぽい無邪気さも無くて、なにかこう、本質的なところと純粋に向き合っているという、
 そういう感じがする熱さ、それが凝縮されている。
 妥協が無い。
 突き抜けている。
 ストイックというより、忠実。
 周りが見えないのでは無く、一番大切なものを必ず選び取り続ける、そういう人達のお話。
 好きなものは好き。
 大切なものは大切。
 理屈なんてどうでもいい、仮に論破されたとしても、好きなものが大切なものが無くなる訳じゃ無い。
 無くなるのはただ、己の好きなものへの大切なものへのたったひとつだけしか無いアプローチの仕方。
 つまり、アプローチの仕方はどんどんと増えていく。
 だから、この作品を観て、頑固さや頑なさは、全く感じない。
 清々しいほどに、この作品の人間達は変化成長していく。
 好きなもの大切なものを守るために、いくらでも自分を変えていく。
 かっこいい。
 たとえ不器用でも、不器用で切り拓けるまで戦い抜く。
 それで駄目なら・・・・・不思議と、もう変わっている自分を感じていく。
 絶対に変わらない、好きなもの大切なものの存在を胸の奥で感じながら。
 なんであのキャラ達が抜刀すると、あんなにも浮き浮きとするのだろう。
 それは、あのキャラ達に、刀を抜くということに如何なる制約も発生していないから。
 もうパーティーは始まっている。
 仮に納刀していても、あのキャラ達は、常に既に抜き身のまま生きている。
 けれど猛々しさは無く、荒々しさも無く、ただ平常に平静にそのまま生きている。
 そう、抜刀時と納刀時で、なにも変わらないんだ。
 繋がってる、彼らの日常と戦いはすべてひとつに繋がっている。
 逆に言えば、彼らは抜刀しても、そのまま相手に斬り付けずに、生きることが出来る。
 不思議。
 こんなに平和な戦いがあるなんて。
 この作品の最大の魅力は、幸村と御館様が殴り合っている微笑ましい日常にこそある。
 政宗が小十郎と熱く天下を語るところにこそある。
 パーティーは終わらない。
 ひどく、納得した最後でした。
 まぁ劇場版は見ないけどねw
 

 
 セキレイ 〜Pure Engagement〜:
 うずめちゃんで号泣。
 いやなんか、マジで。
 そこにすべてが凝縮されているっていうか・・
 セキレイってさ、人間の社会に放り出して、その中で己にしか無い「幸せ」を見つけて、
 それを守るために戦うっていう、端的にまとめるとそれだけの話だし、それだけだからこそ、
 こんなにも清々しくて、嬉しくて。
 べつに己の守るべきものに命を賭けて殉じる華々しさとか、そういう女々しさには欠片も興味無いし、
 またこの作品もそういう感じでは描かれて無い。
 なんか、悲壮感が無いんだよね、うずめちゃん。
 嬉しくて、嬉しく、病気で外に出られない歩けない女の子をたまたまみつけて、その子のために
 頑張れたらなんだかとっても嬉しくって、その嬉しさが世界に満ちている嬉しさのうちのひとつにしか
 過ぎなくても、でもそれを選び取って、そしてなにより今現在その嬉しさに身を投じている自分は
 幸せで。
 幸せだから、そのひとつの嬉しさに身を投じる事に、悲壮感なんて、無い。
 ひとつひとつ、自分の踏み出す一歩が、自分の幸せを世界に顕現させていく。
 幸せは作っていくもの、じゃあ無いと思う。
 そして勿論、幸せはどこかに落ちているものじゃあ無い。
 幸せは、ふいにやってくる。
 その幸せを受け止めて、そしてそれを生きることで、その幸せは初めて世界の中に現実として生まれて
 くる。
 セキレイっていいなぁ。
 不自由なようでいて、滅茶苦茶自由な気がする。
 なんか、幸せ。
 不自由が、幸せ。
 なんか、変な話、全力なんか出さなくたって、自分の可能性をすべて満たせなくたって、
 それでも幸せになれる道を見つけた、という新しい選択肢がこの作品には提示されてる気がする。
 セキレイってみんな特別な能力を持ってるけど、その能力を全部使い切らなければいけない訳でも
 無いし、その能力でなにかを切り拓いていかなければいけない訳でも無い。
 むしろセキレイ達の気楽ながら熱い生活は、そうした能力や才能に縛られ、能力や才能に「使われて」
 いる人間達の姿を必然的に浮かび上がらせる。
 能力なんて、使いたいときにちょちょいっと使えれば、それでいいじゃない。
 
 そのフランクさが、私はかなり好き。
 
 結なんかがもっと強くなりたいです、というのは、純粋に結が拳バカなだけだからで、それが一番
 面白いからだけで。
 セキレイ計画にしても、多くのセキレイ達がロクに戦わないで普通に楽しんで生活してるし、
 まぁそれでもなんだかんだで戦わなきゃいけない局面もあるけど、それはそれだけの話であって。
 戦う必要があれば戦う、ただそれだけ。
 死んだら、それまで。
 ・・・・。
 ちょっと寂しい。
 だいぶ、悲しい。
 どくどくと、私の涙にその寂しさと悲しさが染み込んでくる。
 うずめちゃんに涙する。
 けど、寂しいのに悲しいのに、不幸だとは感じ無い。
 なんだ、私、みんなともちゃんと繋がれてたんだ。
 ひとつだけのものに必死に拘りながら、それでも誰かと必然的に繋がれている。
 不思議。
 この作品には、孤独が無い。
 全員が、縁で結ばれている。
 セキレイって、たぶん、それをこそ最も描き出したい作品なのじゃないかな。
 うずめちゃんに良い出会いがあったことに、私は・・・・・・やっべ、なんか幸せになってきた (なにそれ)
 

 
 あそびにいくヨ!:
 要するに、どうして私がこの作品がお気に入りかと言うと。
 ゆったりあそんでるからなのよ。
 エリス可愛いよ、はー、癒される、何時間でもエリスときおっちが適当に遊んでるのを観てられる。
 最初は沖縄のさーっとした青い開放感に癒されて、なんかその青さの中でドンパチとやり始めても、
 そのさっぱりした青さは無くならなくて。
 現実に吸収されないまったり感。
 なんていうか、真奈美とアオイがどんなに切実に恋という道具を使って現実を形作ろうと、
 当のきおっちは全然それに回収されなくて、どんと青空のように開けている、きおっちの世界があって。
 それがなんだか、とっても癒される。
 エリスの真面目なのにその真面目さを横にあっさりと置いて心おきなく遊べる感じとか、
 ほら、第一話でさ、エリスがきおっちの町のお祭りに溶け込んで、ゆったりありがとうございますとか
 美味しいですとか、あの気持ちの良い礼儀正しさの楽しさが、エリス自身の愉しみがじゅわっと
 伝わってきて。
 いいなぁ、旅っていいなぁ。
 遙か宇宙の彼方から、地球に遊びにきて。
 なんだろ、きおっち視点のマイペースな感じにそのエリスの愉しさが迎合する訳でも無く、
 エリスそのものの楽しい世界もまた、きおっちと同じく、きおっち自身の世界に回収されていない。
 たんにきおっちに都合の良い女の子、では無く、きおっちとエリスが、それぞれ別個に愉しんで、
 そのふたりの楽しみが、たまたま相性が良い、そんな感じで。
 まぁオタク男子諸兄が自身をきおっちに移入してエリスを観れば、エリスはご都合主義的に利用されて
 愉しまれちゃうものだろけど(笑)、きおっちそのものは、そんな事はまるで無かったりして、
 それがなんか、エリスはともかく真奈美やアオイ的には魅力的に映るのだろうね。
 そういう意味で、エリス可愛いよエリスと思えば思うほど、逆にきおっちの魅力も綺麗に浮き上がって
 きて。
 なんていうか、猫耳尻尾の宇宙人が現実にあそびに来てて、でもそれに現実感もなにも無いまま、
 そのままみんな付き合っていきていて。
 宇宙規模的に考えれば、私達の現実なんてちっぽけなもの、というか、他者という外部の存在に
 よっていくらでも日常的に変化しているもので、逆にそれをそうと認識すれば、そうした変化している
 世界の主体としての自分の存在があるという、その不変性を生きられるんですよね。
 きおっちが、まさにそうで、きおっちってそういう意味では、真奈美やアオイ達外部の人間達との
 変化する世界にもちゃんと適応して変容出来ていて、それでいてきおっちらしさも変わらずにあって、
 そして宇宙人のエリスのもたらす変化にも余裕で対応してて、これ、すごくかっこいい。
 
 きおっちかっこいいよきおっち。
 
 次々と起こる出来事にあっさり順応している、ともすればご都合主義的な展開そのものが、
 きおっちの変容力の高さをなにより示していて、それは第一話に於けるエリスの町の人達との愉しい
 溶け込みっぷりと親和性が非常に高くて、なんだろ、それがとっても熱くてどろどろしてるのに、
 どこか完全にすーっと突き抜ける爽やかさのある、あの沖縄の夏を感じさせてくれて、だから、
 なんていうか、私の感情というか、感性的なものそのもの自体を豊かに揺さぶってくれる。
 ていうかなに? きおっちって最後にキャーティアになっちゃった訳だけど、なに?あのあっさりキャーティア
 になるのを選択しちゃうお気軽感は、あれなんて最高ですよね、きおっちはなんであんなに拘らない
 でさらっといけるんじゃろう、すごいなぁ、かっこいいなぁ、うんうん。
 だから私的には、真奈美とアオイの恋愛闘争はあんましどうでもよく(ぉぃ)、逆にそのふたりの横で、
 「?」って顔してるそのきおっちのスーパー朴念仁っぷりに惚れるわけよこれがまた。
 あんだけ大真面目に恋愛劇をして、それは確かにすごいっちゃすごいんだけど、それをさらりと
 受け流せるきおっちとエリスが、うん、この作品の最大の魅力だし、ひいては、真面目に切実に
 恋愛に一方的に囚われている真奈美とアオイが、きおっちのためにあれこれと頑張っていることに
 報われなくても、それはそれとして改めてきおっちと真実向き合っている感じがあるのよね。
 なんていうか、恋愛ていうか現実というひとつの物語で頑張って、その中で得た「成果」の中でしか
 他者と繋がれない他者と向き合えないという、ひとつの「頑張りっ子の煩悩」を解除していくという、
 そういう真奈美やアオイ達のような人達のための癒しの物語でもあるんじゃないかな。
 うん、私的にはこの作品をけいおんに次ぐ作品としてありがとうと言わせて頂きます。
 ゆったり愉しませてくれて、ありがとでした♪
 ちなみに私は断然エリス萌えだけど、チャイカなんか結構きました。
 守備範囲広がり中。 ていうかやっぱり獣耳かい!、広がってないだろ守備範囲! (ですね。)
 あとOPも爽やかですっとしてて、EDも女の子のすっとしてる感じが出てて、すっとしてて好き。(語彙無し)
 
 
 けいおん!!:
 あー、感想書きたくないです。
 あーけいおん終わっちゃった、くふぅ、という溜息のまんま、でも感想はちゃんと書きたい、
 でもまだ感想上手く書ける状態まで回復してない、どうしよ、どうしよ。
 という感じで、あー感想書きたくない書きたくない。
 だってさぁ・・・けいおん好き過ぎるもの
 面白いとか楽しいとかじゃ無くて、好き過ぎる。
 なんていうのかな、でも私の趣味どストライクとかいうんじゃなくて、むしろ全然思いもよらなかった、
 そういう「好き」を湯水のように投入してくれる作品で。
 投入っていうか、注入? そう、私にね、どどっと、一気に雪崩れ込むようにしてね。
 ごめん、抽象的っていうか好きとしか言ってないのはわかってる、わかってるけど、どういえばいいの?
 このまんま頭混乱したまま好き好き大好きと連呼して終わりそうな勢いなのですけれど、
 でも実際私にとってのけいおん体験はそういうものであって、ほんと分析とかんなの全然する気が
 起きないっていうか知ったことかーみたいな感じで、もう、嬉しくてほっこりで、もう、もう、もう!
 
 大 好 き !
 
 混乱、なんだろね、それがけいおん。
 けいおんっていうのは、体験するものなんだよ。 (えー)
 なんでか知らないうちに楽しくなって、気付いたら普通に大好きになってて。
 ある意味この作品って、物語性が無いっていうか、「けいおん」という世界は実は存在してなくって、
 これって、けいおんって、これ、イコール私達自身の世界って感じがして、他人事でも無いし、
 解釈とかして自分の世界に取り入れたりとかじゃ無く、まんま私の世界っていうか、私の世界という
 ものを他者がべつの言葉を使って再記述したというか、でも今記述って言ったけどそれは物語を
 記述するっていう訳じゃ無く、私達の世界で起こるひとつひとつの事の描写を繋ぎ合わせて、
 それを私達自身の物語に貼り付けて上書きしたような、そういう感じなの。
 だからね、これってべつの言い方をすると、私達自身が捉えている、私達の物語の解体にも
 繋がることだと思うんだよね。
 つまり「ひとつひとつの出来事」に一旦バラバラにするってことね、けいおんの彼女達の体験という
 ツールを使ってね。
 だから、けいおん観てると、かちこちにひとつの物語に固まり気味な私自身の物語が、
 優しくあったかくほぐされていく感じがして、なんていうのかな、新しい物語化としての「可能性」とか
 「希望」というのが見えてくるんだよね。
 けいおんは、けいおんっていう別世界がある訳じゃ無いし、ファンタジーでも無し、
 またドラマみたく現実の一部を切り取って一部屋としてその中で物語を紡ぐ訳でも無い。
 なんだろ、じぶんが高校生になった気になる訳でもないし、大人な視点から女子高生の生活を
 振り返ったり愉しんだりするわけじゃ無く、なんていうのかな、今の自分をそのまま「ああいう」形で
 描き出すというか、上手く言えないけど、ある意味けいおんってとってもリアルなのよね。
 大人っぽいとか子供っぽいとかじゃ無くて、うーん、今の私達が、そのままあの子達になる、というか、
 精神的なコスプレ?、なんか違うなw、うーん、なんていうか、私のこころの色んなどうでもいい現実の
 こととかかっさばいて放り捨てれば(ぉぃ)、普通にあの子達みたいにして生きてそうな、っていうか。
 だからね、なんかとってもほっとするっていうか、や、ほっとするよりもなによりも、あー、
 私って、たとえばああいう高校生活を送りたかったなぁっていう溜息よりも、ていうか今からこういう
 感じで楽しく嬉しく心の底から伸び伸び生きようヨ!、っていう、なんていうのかな、地続きな目標
 として出てくるっていうか、ぶっちゃけ自分の人生とか生活を再著述していこうっていう、そういうタイプの
 やる気が出てきて。
 なんかね、むっちゃ元気出る。
 唯ちゃんも澪ちゃんもむぎちゃんもりっちゃんもあずにゃんも、なんか私の目の前に普通にいる。
 アニメって、また久しぶりに思ったけど、文化、なんだよね。
 自分の現実なり世界なりを、どう語るか、どう受け止め生きるか、その作法としての文化。
 その文化としてのアニメの底力を、このけいおんで、もう、満遍なくどうしようも無く、身を以て
 体験させて貰ったよ。
 だってけいおんってば、全然哀愁感も思い出感も無くて、さっぱりとリアルタイムな感覚しか無いんだもん。
 色んなけいおんのイベントやったりグッズが出たりCD出たりオリコンですごい順位取ったりシーンとさせ
 たりw、これってけいおんブームっていう風に見えるけど、でもたぶんこれ、ブームじゃ無くて、文化、
 なんじゃないかな、けいおんが好きだから、好きな想いを表現するってだけじゃ無くて。
 「けいおん」っていうものを、この世界の中に現実の中に顕現させようとする、そういう壮大で嬉しい
 ものなのじゃないかな。
 私はそういうの大歓迎、うん、やろう、やろう、私もちょくちょくけいおんネタ振ってくからね、よろしく♪
 ・・・・。
 はぁ、やっばい、けいおん好き過ぎる。
 けいおん終わらなさすぎる。
 なんかやろうよ、けいおんで、みんなでもっと大好きなけいおんの世界をやってこうよ♪
 ・・・・。
 やべー、私アニメの中で一番好きなのは狼と香辛料で確定で揺るがないけどさ、
 それとは全然別腹で別ベクトルで、たぶんけいおんが一番好きで、そして一番大切な作品に
 なったような気がするよ。
 そのベクトルでこれまでトップの作品はたぶん私の場合みなみけシリーズだったと思うんだけどね、
 たぶんみなみけ越えた、や、やっぱり今の無し、みなみけに別ルートが発生しました。 (意味不明)
 
 
 
 という感じで、今回はここまで。
 要するに、けいおんが好き過ぎるということです。
 なんか今日ほとんどけいおんの事考えてたなw
 
 では、また。
 たぶん次回でアニメまとめ感想は終了出来ると思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

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