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◆◆◆ -- 2012年3月のお話 -- ◆◆◆
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-- 120328-- |
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■■ わたしのあの子達 ■■ |
ねぇ、マト。 |
わたしはね、マトの事が好き。 |
ずっと小さいときから一緒で、ずっと一緒にいろんなことして、たくさんのことを見てきて。 |
たのしかった。 |
マトといるとね、こう、すごくね、わたし・・・ |
わたし、生きてて、よかったって、そうおもうの。 |
なんでだろね、はは、ほんとう、なんでだろうね。 |
マトは、明るいんだ。 |
マトといると、わたしも元気になれるし、すごく、笑える気がするんだ。 |
でもね、マト。 |
わたしは、マトに元気にして貰えたり、笑えるようにして貰えてるとは、そうは思わないんだ。 |
わたしは、マトといると、すごく、自分を感じられる。 |
ああ |
わたしを元気にするのは、わたしを笑わせるのは、わたしなんだ、って。 |
ねぇマト |
マトは、マトでいいんだ。 |
マトは、マトでいてくれよ。 |
マトは、マトだ。 |
マト |
お願いだよ |
どうか ずっと |
じぶんの道を 歩き続けてよ |
不思議だよね、さやちゃん。 |
わたしって、ほんとさ、ほんとうはさ、すごく自分のこと好きなのに。 |
どうしても、自分のことを責めなくちゃいけないって、そう思っているときがある。 |
というか、ほとんどそう。 |
悩んだり、苦しんだり、そういう事をしなくちゃいけないんだ、そういうことをして、そしてその中で |
生きていかないと、ヒトとして成長出来ないとか、あの子を救えないとか、そういうのばっかりで。 |
なんだろうね、さやちゃん。 |
いつからだろうね、わたし。 |
わたしが、マトのことを好きだって感じるようになったのは。 |
ねぇ、さやちゃん先生。 |
おかしいって、おもったことない? |
わたしさ、こっちの世界に来て、私達のあの子がどれだけ苦しい世界に生きていたのかを、知ったよ。 |
ユウは・・・ユウが・・・・ |
親から虐待を受けて、学校で虐められていたこと? |
違うよ、そんなことじゃ無い。 |
だってこっちの世界にきたとき、わたしにはそういうのは、もう無かったんだから。 もう終わってたんだ。 |
虐待を受けるとか虐められるとか、それはわたしが今までいたあっちの世界の苦しみと大差無い。 |
悩んだり、苦しんだり、その中で血だらけになって生き延びる戦いの世界。 |
確かにそれは辛いことかもしれないけれど、もしそれだけしか無い世界だったなら、それは逆にね、 |
簡単で、そして楽なことでもあるんだよ。 |
だって、戦って生き延びるだけなんだもん。 |
楽だよ、さやちゃん。 |
楽だったよ、さやちゃん。 |
だから、わたしが言う、あの子の、ユウの世界の苦しさは、そのことじゃあ、無いんだ。 |
マトをみてて、思うんだ。 |
どうしてマトって、周りの人から距離を置かれてるんだろうって。 |
マトは他の人と比べて悩みが少ない、苦しみが少ない。 |
いいじゃないか、それだって、別に。 |
でもね、なんだかね、そんなマトのことを、周りの人はあまりよく思っていなかったり、逆に心配してたりする。 |
不思議だよ、さやちゃん。 |
悩みが無いことって、とっても良いことなのに。 |
悩みなんか無ければ、それが一番のはずなのに。 |
悩みなんて、嫌でもそれを感じる場面が必ず訪れるんだから、そのときに感じて向き合えばいいだけだ! |
悩みと苦しみで出来ている、あの戦いの世界の中にいたわたしには、よくわかるんだ。 |
なのに |
こっちの世界では、悩みや苦しみを感じないと、人として認められない、おまけに心配までされてしまう。 |
おかしいよ、こんなの絶対、おかしいよ。 |
本末転倒だよ。 |
まるで、悩みや苦しみが無いと生きていられないかのように、みんな、言ってる。 |
毎日真っ直ぐ明るくて、心の底から楽しそうに、ひとつひとつの時間を大切に生きることの出来てる、 |
そういうひとりの女の子を見たときに、みんなはそれはおかしい、どこかに異常があるはずだとか、言う。 |
綺麗事ばかりで、心を開いていないとか、そう言うんだ。 |
なにを見ているんだろう、この人達は。 |
マトが本物なのが、わからないのかな? |
それとも |
わかりたく、ないのかな? |
世界の色とりどりを、ひとつひとつ丹念に丁寧に楽しめる、人の気持ちへの共感も沢山豊かに出来て、 |
人に媚びたり嘘を吐いたりもしないし、それでいて、結構悪戯もするし、巫山戯たりもする。 |
なのに |
それが、演技? |
わたしには、全然そういう風には、見えないよ、さやちゃん。 |
クラスメイトも、部活の人達も、マトのおかあさんも、なんだろう、あの感じ。 |
マトに、びびってる。 |
苦しみや悩みが無いと、人間らしく無い? |
苦しみや悩みを使って、それを共有することで、人と繋がりたいだけだよ、あの人達。 |
そうして誰かと繋がってる気がしないと、不安なんだよ。 |
そうして繋がっていない人を見ると、その人を否定したり、あるいは逆に心配したりするんだよ。 |
みんな、ひとつになりたいだけなんだ。 |
ひとりでいることが、出来ないんだ。 |
マトは、ひとりで完結出来る。 |
すごい |
わたしは 素直に それを認められる |
だから |
わたしも 一生懸命生きたいって 思えるんだ |
わたしもわたしとして生きて |
だから マトとひとしく たのしく あったかく遊べたんだ |
なのに |
なのにさ、さやちゃん先生。 |
おかしいよ、苦しいよ。 |
そんなマトのことを、マトは逃げてるって言うんだ。 |
言っちゃうんだ、あのマトでも。 |
悩みや苦しみが少ないのは、それを感じるのが怖いからだって、あのマトが、言うんだ。 |
嘘だよ、嘘じゃないか、マト! |
マトも、不安になっちゃったんじゃないか! |
悩みや苦しみが少ない自分が、あんまりにもみんなから距離を置かれてしまい続けて、あんなに綺麗な |
世界を生きることが出来るマトでさえ・・・ |
おかしいよ、おかしいじゃん! さやちゃん先生! |
ねぇ、おかしいでしょ? ねぇ、ねぇ! |
マトがおかしなこと語り出したよ! |
どんどん、どんどん、自分を責め始めたよ! |
逃げてなんて、いないのに。 |
マトこそ、マトこそ、悩みや苦しみの少ない、マト自身の世界から逃げずにちゃんと生きていたのに! |
もし逃げてるというのなら、今のマトがだよ! |
悩みや苦しみから逃げてると言っている、そのマトこそが、そういうみんなが喜びそうな理屈に逃げ出し |
ているんだよ! |
じゃあわたしが分析してあげるよ、マト。 |
ブラックロックシューターは、悩みや苦しみを嫌い、それを殺す存在だよ。 |
マト自身は、悩みや苦しみを嫌ってなんていない。 |
殺してもいない。 |
嫌って、殺して、そういうものが無い自分にしようとなんて、していない。 |
だってマトは、そんな事わざわざする必要が無いくらいに、ちゃんと自分の世界を生きて、自分の道を |
歩くことが出来てたんだから。 |
じゃあ、あのブラックロックシューターは、なにかって? |
それはさ |
マトが周りの人達に距離を置かれ続けたことによって生まれて来た、そういう存在だよ。 |
悩みや苦しみが無いと、まともな人間として認めて貰えなかったんでしょ? |
じゃあ、どうなるとおもう? |
どうすると、おもう? |
そりゃあ、嫌うでしょ? |
殺すでしょ? 悩みや苦しみを。 |
そんなものがこの世界にあるから、マトはみんなから距離を置かれたんでしょ? |
みんなの中から、悩みや苦しみを消してしまえば、もともとそういうものが少ないマトだけ仲間ハズレに |
されることも無くなるでしょ? |
ブラックロックシューターは、怒ってる。 |
ものすごく、ものすごく、怒ってるよ。 |
私も、わかる。 |
こっちの世界にきて、なにより、辛かった。 |
マトがやんわりと周りからシカトされてるのを見るのが、嫌だった。 |
きっとあの子も、ユウも、それが一番辛かったんだよ。 |
ユウはマトとは逆に、苦しみや悩みが巨大過ぎて、だから逆に周りの人達から敬遠されたんだとおもう。 |
ユウはなにも悪くないのに、むしろ助けが必要なのに、どうしてか、虐待を受けて虐められていると |
いうことで抱える、ユウ自身の苦悩の大きさに、周りの人はビビってしまっていた。 |
さやちゃんだって、そうだったでしょ? |
怖かったでしょ? ユウのことが。 |
それなのに、ユウのことを救ってあげないといけないという心に、脅迫されてたでしょ? |
さやちゃん・・ |
それは、差別だよ。 |
みんなも、ユウのことを。 |
そして |
マトのことを、差別してる。 |
マト |
『あの子は私じゃないって、叫ぶんだ!』 |
マト |
マト |
思い出して |
正直に、言って。 |
マトは、誰かを怨んでる? |
マトは、誰かを憎んでる? |
正直に答えを言ってみて、そしてその答えに忠実に従って、考えて。 |
マトは、ほんとうに誰かを怨まないのは、自分が怨まれたくないから? |
マトは、ほんとうに誰かを憎まないのは、自分が憎まれたくないから? |
もし、自分が怨まれてもよければ、マトは誰かを怨むことが出来るようになる? |
もし、自分が憎まれてもよければ、マトは誰かを憎むことが出来るようになる? |
マト |
マト |
自分を 信じてあげて |
マトは、ブラックロックシューターじゃ無い。 |
マトは、マトだ。 |
悩みや苦しみや、怨みや憎みや、さらには寂しさだって。 |
そういうものを感じていたとしたって。 |
それは、マト自身じゃ、無い。 |
それは、ブラックロックシューターだ。 |
マトはだから、マトのすべきことをするんだ! |
ブラックロックシューターは、ブラックロックシューターのすべきことをすればいいんだ! |
マトがブラックロックシューターのするべきことを取っちゃ、肩代わりしちゃ駄目なんだ! |
ねぇ マト きいて |
あの子の ユウの苦しみを |
取っちゃ、駄目なんだよ |
ユウの苦しみは、ユウが背負うべきものなんだ。 |
ブラックロックシューターは、勝手にそれに干渉してるんだ。 |
苦しみを消す、という形でね。 |
マトやさやちゃんがユウを苦しみから救おうとするのは、それは苦しみを守るという形で、ユウに干渉 |
してることになるんだ。 |
それは、駄目なんだよ、マト。 |
ユウは確かに虐待されてたし虐めも受けてた。 |
だからそれ自体には誰かが干渉して止めるべきものだったと思う。 |
でも |
その中で感じていた苦しみや悩みと向き合い、なんとかするのは、ユウ自身なんだ! |
逃げたのは・・・・マトじゃなくて・・・・ユウなんだ・・ |
悩みや苦しみは、それは無いに越したことはない。 |
だからそれを求めて得ようとすることほど、おかしいことはない。 |
悩みや苦しみは避けられるのなら、それはどんどん避けていいことなんだ。 |
すごく、すごく健全なことだよ、とってもとっても、それは必要なセルフケアなんだ。 |
でも、一旦悩みや苦しみを抱えてしまったのなら、それからは逃げられないし、向き合うしか無い。 |
ユウは、それから逃げた。 |
悩みや苦しみと一体化してしまった。 |
ユウが、ストレングスになってしまったんだ。 |
自分自身こそが悩みや苦しみ自体になってしまえば、それはずっと悩みや苦しみの中で戦い続ける |
だけの、そんな辛くとも、とてもとても楽な時間を生きられる。 |
ねぇ マト |
わたしは ストレングスだった。 |
ユウの代わりに、ユウをやることになった、ユウの悩みや苦しみそのものの存在。 |
その悩みや苦しみそのものの存在である私がね。 |
こっちの世界にきて。 |
悩みや苦しみを、初めて、持ったんだよ。 |
今まで感じたことの無い、辛さだったよ。 |
だって |
私は私で、悩みや苦しみは悩みや苦しみであって、それぞれ別のモノなのだから。 |
自分の顔って、自分じゃ絶対に見れないでしょ? |
自分の顔を見るには、向き合うにはだから、自分から離れて別のモノにならなくちゃいけない。 |
そういうこと。 |
その悩みや苦しみと向き合って解決するのは、私しかいないんだ。 |
そのふたつがひとつになっているときにはあり得ない事だった。 |
悩みや苦しみそのものの存在である私が、悩みや苦しみを持ったことにより、私はその持った悩みや |
苦しみと向き合い解決する、そういうひとりの私になったんだ。 |
マト |
マトは |
逃げなかったんだ |
ずっと ずっと |
自分の悩みや苦しみと、適切に距離を取って、ひとつになんてならなかったんだ。 |
それで、いいんだ。 |
マトに悩みや苦しみが少ないなんて、嘘だ。 |
マトは、ちゃんと悩みや苦しみと向き合い、そして解決するという、そういうひとりの自分を持っていた。 |
だから |
明るい |
たのしい |
悩みや苦しみに囚われて、自分のするべきことを、見失ったりしない。 |
だから、周りから見ると悩みや苦しみが少ないように見えるだけなんだ。 |
マトは |
絶対に、悩みや苦しみから逃げたりなんかしない。 |
悩みや苦しみを我慢したりして、その反動でひねくれたことをしたりすることが無い。 |
すごいじゃないか |
私の出会った人達の中で、一番最高の女の子だよ! |
それなのに・・・ |
それなのに・・・・っ |
わたしは、悔しいよ |
みんなはそんなマトを、敬遠するんだ。 |
それどころか、無理矢理マトに悩みや苦しみを求めたり、負わせようとするんだ。 |
自分で自分の悩みや苦しみと向き合いも解決もせずに、悩みや苦しみとひとつになって、そうしてただ |
子供みたいに駄々を捏ねてるだけの事を、戦っているとか人間らしいとか言って、それって結局、 |
そういう自分を助けて欲しいって、マトに甘えてるだけじゃないかっ! |
自分の背負うべきものを背負わずにいる人達が、無責任なことをしているだけじゃないかっっ!! |
ほんとうに悩みや苦しみと向き合って解決しようとしている人間なら、そんな事する訳ないじゃないか! |
逃げてるのは、マトじゃ無い。 |
ユウや、みんなの方だ! |
その中で、ブラックロックシューターは戦っているんだ。 |
マトがすべきはだから、ブラックロックシューターとひとつになることじゃ無い。 |
悩みや苦しみとひとつになる事なんかじゃ無い。 |
マトがすべきは! |
悩みや苦しみと向き合い、解決することだ! |
どうしてブラックロックシューターは、あんなに戦っているの? |
しかも、他の人達の悩みや苦しみを殺して回ってたりするのは、なぜ? |
ううん・・ |
そもそも、ブラックロックシューターや私が存在しているのは、なぜ? |
どうして、あんなにブラックロックシューターは、怒っているの? |
わたしは・・・怒っていたよ |
私が消えたら、ユウの悩みや苦しみも消えてしまうって・・ |
そう・・・つまり、私が生まれる前は・・・きっと・・・ |
きっと、ユウと私は、ひとつだったんだ。 |
悩みや苦しみそのものの存在であるストレングスが存在しないということは、それと向き合うことが無い。 |
うん・・ |
きっと・・・・ |
きっとユウは・・・・・ |
苦しくて、辛くて、どうしようもなくて・・・ただただ、苦しさとひとつになって逃げ回るだけだったのに・・・ |
それでも・・・ |
必死に・・・・・ |
必死に・・・・わたしを生み出して・・・・・ |
それと向き合って・・・・・・解決しようとしたんだよ |
ねぇ |
ねぇ マト |
ブラックロックシューターは、戦ってるんだ! |
なぜかって? そんなの決まってるじゃないか! |
マトが、マトが苦しんでるからだ! |
マトは、みんなに敬遠されてる。 |
ずっとそばにいた私には、それを痛いほどに感じてた。 |
悔しかった。 |
悲しかった。 |
嫌だった。 |
辛かった。 |
私も、怒ってたよ。 |
ブラックロックシューターも、怒った。 |
悩みや苦しみが無いと付き合ってくれないっていうなら、悩みや苦しみを生み出せばいいんだろ? |
ブラックロックシューターは、だから自ら生まれてきた。 |
怒ってたんだよ、ほんとうに。 |
戦って、戦って、苦しんで。 |
そうすれば、マトはみんなにちゃんと見て貰えて、馬鹿みたいな心配とかされたりもしなくて済む。 |
マトを、みんなが言うような、心を開いた人間らしい女の子にするために、ブラックロックシューターは・・ |
ねぇ マト おかしいじゃないか |
マトが、自分のことを逃げてるとか、自分が傷付きたくないから誰かを傷付けないだけとか、 |
そういうことを言うのは、それはマトが・・・ |
マトが、寂しいからだ。 |
みんなに受け入れられたいから、そういう嘘吐きな物語を始めるんだ。 |
ねぇ マト |
逃げなかったら |
自分が傷付くのを恐れずに、誰かを傷付けることが出来たら |
ほんとうに |
世界は綺麗に見えるようになるのかな? |
私は、それなら、逃げてないって言えるよ。 |
戦って、苦しみを背負って、戦って、自分がボロボロになっても構わないくらいに、相手を痛めつけて。 |
ねぇ |
そうしたら、どうなったとおもう? |
私の見てる世界って、綺麗に、なったかな? |
ならなかったよ。 |
どうしようもないほどに、地獄のようにバラバラのグチャグチャになったんだよ!! |
逃げないなんて、なんの意味も無い。 |
自分が傷付くことも相手を傷付けることも、なんの関係も無い。 |
私は |
わたしは ただ |
寂しかったんだ |
逃げたいに、決まってるよ。 |
傷付きたくない、傷付けたくない、当たり前のことじゃないか! |
そういうのをしなくちゃ駄目だっていうんだったら、そんな事する必要なんか、無い!! |
ブラックロックシューターは、戦い続けた。 |
マトの、ほんとうの苦しさのために。 |
マトの、ために。 |
だから、マトがブラックロックシューターの苦悩を背負っても、ブラックロックシューターとひとつになっても、 |
ブラックロックシューターに傷付けられ傷付けても、そんな事はなんの意味も無い。 |
ブラックロックシューターを止めたって、意味は無い。 |
ブラックロックシューターは、なんのために、戦っているの? |
ねぇ マト そして ユウ |
私もブラックロックシューターも |
あなた達のことが |
大好きなんだよ |
私達は、あなた達のために戦っている。 |
私達は、あなた達に、私達のために戦って欲しいために、戦っているわけじゃ無い。 |
お願いだよ、マト。 |
マトは、マトのすべきことを、してよ。 |
ねぇ |
マト |
私達は |
わたしは |
そのためにこそ、生まれてきたんだよ。 |
マトが |
ユウが |
自分のすべきことを 出来るようになるために |
悩みや苦しみは |
ほんとうに自分がしたいことをするためにこそ、生まれてきたんだよ。 |
マトとユウが、悩んだり苦しんだりすることを引き受けることはだから、全く本質から外れてる。 |
ねぇマト |
どうして、人は悩んだり傷付いたりするとおもう? |
それは、悩んだり傷付いたりするためにすることなの? |
悩んだり傷付いたりすることよりも、ほんとうに大切なことは、無いとおもう? |
ねぇ マト |
駄目なんだよ。 |
悩みや苦しみに、頼っちゃ。 |
しがみついちゃ、駄目なんだ。 |
ひとつになっちゃ、駄目なんだ。 |
ねぇ マト |
マトは |
マトはほんとうに |
自分が、傷付いていないって、思ってる? |
誰も、傷付けてないって、思ってる? |
マトが傷付いてないなんて、嘘だ。 |
誰も傷付けてないなんて、嘘だ。 |
傷付きたくないから傷付けたくないなんて、どこからそんな大嘘が出てきたの? |
自分だけ傷付いて誰も傷付けたくない事なんて許されないとか、一体全体、なにを言ってるの? |
ねぇ マト |
ブラックロックシューターを、見てよ |
ブラックロックシューターは、マトを見て、あんなに怒ってるんだよ。 |
ブラックロックシューターは、マトのことが大好きなんだ! |
マトが傷付いてるから! |
深く、深く、傷付いてるから! |
みんなに敬遠されて、なんだか心にぽっかり穴が空いている、誰にもそれを言えない、だってマトは |
それでも世界を楽しめていて、綺麗な世界も見えていて・・・・だから・・・・でも・・・・・・ |
でも それでも 寂しかったんだよ |
マトは ほんとうに 辛かったんだよ |
マトは嘘なんて吐いてない。 |
マトは虚勢なんて一切張ってない。 |
世界を楽しんでいたのも本当で、綺麗な世界が見えていたのもほんとうだよ。 |
でも |
足りないものがあったんだ。 |
ねぇ |
マト |
それを |
掴みにいこうよ。 |
マトがすべきことは、それなんだよ。 |
それだけなんだ。 |
それをやらないで、ブラックロックシューターの痛みを背負ってしがみついちゃ、駄目なんだ。 |
みんなと同じになる必要なんて、どこにも無いんだよ! マト! |
もう一度言うよ。 |
ブラックロックシューターも、わたしも |
マトがほんとうに求めているもののために、生まれてきたんだ。 |
マトに、私達とひとつになって貰うために、生まれてきたんじゃ無い。 |
だから、ブラックロックシューターは、私達とひとつになって、本当に自分達の求めるものから逃げ続ける、 |
そんな人達の中の私達を消そうとしたんだ。 |
悩みや苦しみにしがみつくなら、それを取り上げる。 |
自分が本当に求めているものを、気付かせるために。 |
私達が消えれば、悩みや苦しみが消える。 |
しがみついて、執着していたモノが消える。 |
身軽になれるよ。 |
そして、それが本来あるべき姿。 |
身軽だと、やらなければいけないことをやれる。 |
うん、だから逆に、やらなければいけない事から逃げたいからこそ、人は皆、重いものを背負いたがる。 |
こんなにも重いモノを背負っているのだから、勘弁してよ、ってね。 |
それこそ、演技だよ。 |
悩みや苦しみなんて、その存在自体が演技なんだ。 |
ううん、アピールなのかもしれない。 |
私は、向き合いたくない。 |
私は、逃げたい。 |
それを示すためにこそ、私達は此処にいる。 |
そして・・ |
ブラックロックシューターが、そんな私達の存在を許さずに消して回るのは、それこそが。 |
マトがなにより、現実から目を背けずに、必死に向き合っていることの証拠なんだ。 |
ねぇ、マト。 |
だから、マトはブラックロックシューターじゃ、無いんだ。 |
それはブラックロックシューターの仕事で、マトの仕事じゃ無いんだ。 |
そうじゃなきゃ、マトこそがブラックロックシューターに取り込まれて、消えちゃうよ。 |
そんなの |
そんなの |
誰が一番許さないかって |
ブラックロックシューターが、いちばん、いちばん、許さないに決まってるじゃないか!! |
消えちゃ駄目だ、マト。 |
マト |
マト・・ |
わたしのたいせつな、ともだち |
私達の大好きな、マト |
マトが傷付いていたのは、ずっと知ってた。 |
ううん・・・ |
なにより・・・ユウが・・・どうしようもなく傷付いていたから・・・・ |
わたしは・・・ |
逃げても・・・いいんだ・・・って・・・・・ユウに・・・どうしても言えなかった |
現実と向き合わなきゃいけないって、ずっとその想いに雁字搦めにされてたのは、私の方だった。 |
戦いにしがみつくことは辛いけど楽? |
私がそういうのは・・・・そう言うのは・・きっと・・・・ |
戦いに囚われず、現実と向き合うことでしか、生きられないと思っていたから。 |
わたしは、変わらなくちゃ、成長しなくちゃって、ずっと・・・ずっとおもって・・・・ |
ねぇ さやちゃん |
私がマトのことを好きになったのは、きっと私がそう思い始めたからなんだとおもう。 |
変わらなくちゃ、成長しなくちゃ、逃げちゃ駄目だ、向き合わなくちゃって。 |
・・・さやちゃん先生・・ |
わたし・・マトに謝らなくちゃいけないかもしれない・・ |
私ね、変わらなくちゃとか成長しなくちゃとか、そんな言葉を一切言わずに、ただただあるがままに、 |
元気に暖かく変化して成長し続けていく、そんなマトのことが・・・ただ・・・・羨ましくて・・・ |
つまり・・ |
私自身こそ、変わらなくちゃ成長しなくちゃって言葉に怯えて、だからそんな周りからの言葉によって |
敬遠されていたマトの代わりになって、私は怒っていただけなんだよ・・ |
わたしは・・私こそ・・ |
私自身のために、怒らなくちゃいけなかったのに。 |
どうして、戦っちゃ駄目なんだ! |
どうして、逃げちゃ駄目なんだ!! |
戦うことが逃げることが楽だなんて、嘘だ!!! |
楽だって言えば、戦うことと逃げることの辛さから目を背けることが出来るからだ!! |
そして |
わたしはもう |
戦うことと逃げることの辛さに、しがみつく必要も、無いと思えるようになった。 |
戦うことと逃げることは辛いよ、楽じゃないどころの話じゃ、無い。 |
地獄だよ、生き地獄だよ。 |
私は、あの辛さを、忘れない。 |
だから |
私は、私のすべきことをする。 |
あの辛さは、だって。 |
ユウが、私の中でストレングスとなって、背負ってくれていたのだから。 |
私は、ユウという辛さと痛みを、忘れない。 |
ユウがたとえ消えても、私は私のすべきことをする。 |
きっとね、そうなったときに、私の中にはまた、悩みや苦しさが顕れてくれるとおもうの。 |
ねぇ ユウ |
だから、泣かないで |
ううん 違うか |
今は 思い切り 泣いていいよ |
泣いて 泣き尽くして そしたら |
立って |
ユウが ほんとうに求めていたものを 求めにいこうよ |
私は 一旦 消えるよ |
ユウを見守ってる |
ユウがほんとうに求めていたものに向かっていったとき、私はまた顕れるよ。 |
いいよ |
またもし、そのとき私と入れ替わりたかったら いいよ 私はそれを認めるよ |
また ひとつになろう ユウ |
もう |
わたしと ユウは |
別の存在だって わかり合えたのだから |
ユウ |
ユウのほんとうに求めるもののために、わたしとまた、ひとつになって |
だって |
わたしは |
ユウの中の、この世界に、いるんだから。 |
ねぇ さやちゃん |
私達には、感情が無い。 |
私は弱虫でね、ほんとに弱くて。 |
いつも逃げてばかりで、現実とも向き合えない。 |
なにかに頼って、すがって、そのくせ誰かのためにとか言って、やっぱり自分のためには戦えない。 |
なにがなんだか、わからない。 |
ねぇ さやちゃん先生。 |
そんな私達は、生きてちゃ駄目なのかな? |
変わらなくちゃいけないのかな? 成長しなくちゃいけないのかな? |
自立しなくちゃいけないのかな? 強くならなくちゃいけないのかな? |
はっきり、言えるよ、さやちゃん。 |
もう私、言えるようになったよ。 |
私達は、私達だ。 |
感情が無いなんて、嘘だ。 |
ううん、感情があるか無いかなんて、そもそも関係無い。 |
私は弱虫で、弱いなんて、嘘だ。 |
一体誰の、なにと比較してそう言ってるんだろうね? |
私は、私のどうしようもないほどの強さを、知ってる。 |
此処にこうして生きている、これがどれだけのことなのか、誰よりもなによりも私が知っている。 |
みんな、自分にしか見えない、感じられない、そんな凄まじい世界の中で、こんなにも生きている。 |
それのなにが弱いのか、ねぇ、誰か教えてよ。 |
私達は、必死に生きている。 |
変化しなくても、成長しなくても、それでも此処で生きている。 |
それだけなんだ。 |
それだけなんだよ、さやちゃん。 |
楽しいよ。 |
嬉しいよ。 |
マトを見て、マトを見続けて。 |
そうしたら、わたし・・・・・わたしね |
わたしのままで しあわせに なれたよ |
私の 大切な あの子達 |
弱くて、逃げて、泣き虫で、見栄っ張りで、嘘吐きで、情けなくて。 |
頑張って、頑張って、自分を追い詰めるほどに追い込んで。 |
もうなにがなんだかわからないほどに、傷付いて、傷付けられて。 |
それでも、それでも・・・みんな・・ |
生きている。 |
そんな事とは、一切なんの関係も無く、あるがままに、生きて此処にいる。 |
その私達こそが |
ああ |
その世界の中でこそ |
戦い続けていきたいよ |
・ ・ ・ ・ |
『 どうして、忘れてたの・・ |
カガリのこと、ほうっておけなかったから・・ |
誰かと友達になる、その方法がわからなかったから・・ |
わたし、辛かった。 ずっと痛かった。
|
でもそれは、マトのことが好きだから。
|
苦しみも悩みも、誰かと繋がりたかったから。 』 |
『 やっぱ、ヨミのこと、好きだ。 』 |
・ ・ ・ ・ |
☆ |
ユウ ユウ |
わたしのだいすきな ユウ |
辛かったよね 苦しかったよね |
わたしも 知ってる |
戦うのは、辛いよ |
あんなの 地獄だよ |
戦って 傷付いて 傷付けて 滅茶苦茶のボロボロになって |
どんなに足掻いて誰も助けてくれない 助けて助けてとそれでも叫び続けて |
眠ることも休むことも出来なくて ずっとずっと 心が裂けても まだ心を打ち付けて |
戦って 戦って 責めて 責めて |
自分を責めたり 誰かを責めたり |
もうなにがなんだかわからないのに それでもまだ生きている自分を呪って |
それなのに まだ生きている自分がいることに 涙が止まらなくて |
どうして 死なないんだろう |
どうして 生きてくれてるんだろう |
生きてる事自体が辛いのに 毎日毎日 まだ死んでいないことにしがみつく |
涙が止まらない 頑張らなくちゃ 生きなくちゃ |
でも でも |
でも |
どうしようもなくて |
どんなに頑張っても どんなに考えても どんなに動いても どんなに黙っても |
どんなに転げ回っても どんなに立ち止まっても どんなにひきこもっても どんなに叫んでも |
どうにもならない時間が 一瞬一瞬積み重なっていく あの地獄のような 痛み |
どうにもならない時間がそして ひとつひとつ その先の 私の未来から消えていく 絶望 |
どうしよう どうしよう なんとかしなくちゃいけないのに どうして どうして どうして!! |
どうして |
わたしは 思い通りに 動かないの? |
どうして |
世界は 優しく してくれないの? |
ねぇ どうして? |
私の頑張りが足りないの? 私が甘えてるからいけないの? |
ああ |
ユウ |
苦しかったよ 生き地獄だったよ |
知ってる |
わたしは ユウの苦しみを 知ってる |
だから |
わたしは |
ユウを救うために こっちの世界にきたんだよ |
そして わたしは |
ユウを救うための術を手に入れて、また元の世界に戻ってきた。 |
ユウの中の、この世界の中に。 |
ここが、私の居場所。 |
わたしが、ほんとうに戻るべき、世界。 |
あっちの世界から、ユウのことを責めて導いたって、ユウを救うことなんて出来ない。 |
出来るのはただせいぜい、ユウから苦しみを消すことだけだ。 |
私は ユウの苦しみを知ってる |
ユウの苦しみを それがユウが苦しみにしがみついているからこそ生まれるものだという事は、わかった。 |
その苦しみからユウを解き放つために必要な事がなんなのかも、わかった。 |
ユウを成長させて、ユウを変えて、そうして、そうして・・ |
おかしいよね マト |
ユウは 人間なんだ |
苦しくて 辛くて |
でもそれでも、それらを必要として、それらを使って、なんとか生きようとしてるんだ。 |
それは |
紛れもない |
ユウの 物語 |
わたしは ユウが好き |
ユウが悩みと苦しみとひとつになる事を望むのなら、わたしはユウと何度でもひとつになるよ。 |
間違いなんて、ほんとうはなにも無いんだ。 |
ぼろぼろの滅茶苦茶になって、痛みや辛さにしがみついてしまったって、いいんだ。 |
それでも |
人は |
成長してる |
ううん |
きっとそうすることが、その人の成長にとって、不可欠なものだったんだ。 |
痛みや辛さにしがみつくことでしか、決して越えられないなにかとても恐ろしいモノが、あるんだ。 |
みんな、それぞれ、違うんだ。 |
逃げたっていい |
ユウ |
一緒に、逃げよう |
逃げて、逃げ続けて、その地獄のような逃避行の苦しみを分かち合おうよ! |
それが苦しみにしがみついて、現実から目を背けているっていうなら、そんな現実いらないよ! |
ユウは、ユウの現実を手に入れるんだ。 |
ユウの現実を手に入れるためにこそ、その苦しみにしがみつくことこそが、必要なんだ。 |
すごいじゃないか。 |
ユウ |
ユウ |
ごめんね |
現実から逃げてたのは、私の方だよ。 |
ユウはずっと、自分の現実の中で、ずっとずっと生き続けてたんだ。 |
みんなそれぞれ、戦ってたんだね。 |
私は ユウの苦しみを背負えるよ。 |
そしてなにより |
ユウが苦しみにしがみつく事で感じる、あの地獄の痛みを軽減する術を手に入れてきたよ! |
一緒に 戦おう |
繋がってるんだ 私達は |
ユウ |
ユウ |
ユウ |
大好きだ |
私は、ユウがユウの現実を生きるためにこそ、生まれてきたんだよ。 |
世界の中で、たったひとりぼっちのユウのために。 |
誰がいなくても、ユウ、わたしはずっと、ずっと、ユウの中にいるよ。 |
だから |
自分を信じるんだ、ユウ |
自分は、ひとりじゃ無いって。 |
私は・・・ |
ユウが、ユウ自身を愛している気持ち、そのものの存在。 |
私は、ユウのためにいる。 |
だから |
ユウは、私のために生きる必要は無いんだ。 |
自分を好きな気持ちのために生きる必要なんて、無いんだ。 |
自分を愛している自分がこうして自分の中に存在しているからこそ、人はみんな、他の誰かを、 |
そしてなにかを好きだという気持ちのままに、求めるままに生きていくことが出来るんだ。 |
ねぇ |
ユウ |
悩んでも、いいんだ。 |
苦しんでも、いいんだ。 |
戦っても、逃げてもいいんだ。 |
全部、全部、わたしはそれをちゃんと受け止めるから。 |
もう、大丈夫だから。 |
だから、いこう。 |
ユウの 求めているもののところへ |
ユウの 好きなモノへ 好きな人へ |
好きな 世界へ |
好きだから |
私達は、生きている |
どんなに辛くても苦しくても、生き地獄の中でも、それでもなぜだか死なずに生きているのは。 |
それは 私達の中に 確かに自分の事を愛している気持ちがあるからなんだよ |
好きだよ ユウ |
大好きだ |
好きな人達と、だからユウ、繋がりにいこう。 |
マトが |
さやちゃんが |
もう、ユウにはいるんだ |
マトはわたしがみつけた、たいせつな友達 |
そしてさやちゃんは、ユウがみつけたたいせつな人 |
ふふ |
わたしたち、ふたりして、頑張ったんだよ |
頑張って、ほんとうに、ほんとうにがんばって、ほら。 |
ふたりも、たいせつな人を見つけられたんだ。 |
生きたいって |
ユウは |
こんなに こんなに |
頑張ったんだ |
すごいじゃないか |
あんなに激しい虐待と虐めの中を、ユウはじっと耐えるという形で、生き抜いたんだ。 |
じっと耐えるという行為にしがみつくという事自体が、ユウの苦しみを深めていたとか、 |
そうなのだとしても、それでも、それでもユウは。 |
その深い苦しみの中でも、決して、決して。 |
生きることを諦めなかったんだ。 |
最高だよ |
世界で一番最高の、わたしの素敵なユウ |
それ全部が、偉大な神足ユウという物語。 |
私は沢山、ユウの苦しみを軽減し、ユウを救い出すことを学んできたよ。 |
誇りにおもう。 |
そしてね |
私はもう、だから |
苦しみを軽減することなく、救いようの無い戦いの渦に囚われて地獄の底にへばりつき続けた、 |
そのユウのことを誇りにおもう。 |
そのふたつの誇りは、等価値だよ。 |
救う者と救われる者みたいな、そんな上下関係なんか、無い。 |
すべてはただ 私達の本当のほんとうに大好きな、求めるもののために |
ありがとう ユウ |
わたしは |
ユウの ユウの中にこそ生まれてきたことを |
ほんとうに 嬉しくおもうよ |
ありがとう |
『マト・・・・わたしの名前を、呼んで。 』 |
そう |
わたしは ユウ |
ねぇ ユウ |
わたしの名前を、呼んで。 |
そう わたしは ストレングス |
ね わたしは ひとりじゃないでしょ? ユウ |
私達は別々の けど対等のひとり同士なんだ |
そして |
わたしたち、そのひとり同士のふたりで ひとつなんだ |
『 見てごらん、ユウ。 |
世界はひとつになったよ。 』 |
これみんな、ユウの世界なんだ。 |
ユウも、わたしも、マトも、さやちゃんも、そして他の沢山の人達も、ちゃんといるよ。 |
もう、ユウだけひとりぼっちの世界なんて、ユウだけしか力を持っていない世界なんて、無いよ。 |
ユウだけじゃ無い、わたしの、さやちゃんの、マトの、そして他の沢山の人達の力も使えるようになったよ。 |
だいじょうぶ。 |
だから、だいじょうぶ。 |
じぶんを しんじて |
わたしを しんじて。 |
自分を愛する自分の気持ちを、信じて。 |
この世界は、ユウが好きなものを、沢山、沢山くれるよ。 |
わたしは、知ってる。 |
マトが、教えてくれたから。 |
ユウも、知ってるよね。 |
ユウを、とてもとても、愛している人が、いることを。 |
その人のために、頑張る必要なんて、無いよ。 |
私も、マトのために頑張るなんて思わないし、マトがいるから頑張れるとも、思わない。 |
ユウは |
ユウの好きな気持ちのままに |
この世界で |
大人になっていけば、いいんだよ。 |
それを認めてくれる人達がいる、この世界を好きだって、わたしは。 |
思うんだ、マト。 |
・ |
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★ |
この文章を アニメ「TV ANIMATION BLACK ROCK SHOOTER ANIMATION」 の |
マトすけに贈ります |
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■■ あそぶことり ■■ |
足が震えて、震えて |
ぞっとするほどに、いても立ってもいられなくなる |
どうしよう どうしたら |
すぐになにもかもがわからなくなる、真っ白な波がやってくる |
その中でひっそりと沈みながら、息を潜ませる |
はやく、あっちへいって |
ただただ、ただただ |
嫌だった |
なんにもわからないのよ |
頭の中ぐちゃぐちゃになって それでもちゃんと考えろ わかろうとしろって |
声が響くの |
まるで銃弾のようにそれは私の胸を打ち抜いて、わたしをぐしゃぐしゃにする |
わからないって言ってるのに どうして そんなこと言うの |
寒い |
体の力がこのまま全部抜けて、なにももう、出来なくなるんじゃないかって |
ずっと思ってた |
苦しいと、それ以上に、がんばろうって |
どうしてよ |
嫌なのに |
もう嫌なのに |
やめてよ |
黙ってよ |
静かにしてよ |
喋らないでよ |
うるさい |
うるさい |
もう |
やめて |
静かにして貰うには、どうしたらいいんだろう |
わたしはあの子の言う事に、全部従ってみた |
なんにもわからないから、なんにも考えずに、ただあの子の言うままに |
あの子が全部指示してくれるの、あの子が全部、私を叱ってくれるの |
わたしをばらばらのぐしゃぐしゃにして、そうよ、喋ってるのは、叫んでるのは、あの子なのよ |
ぜんぶ、あの子が悪いのよ |
あの子さえ、黙れば |
私が、あの子さえ、黙らせることが出来れば |
あの子があんな風になったのは、わたしのせい |
だから私は、あの子の言うことを聞かなくちゃいけない |
だからそれ以上に、あの子をなんとかしてあげなくちゃ |
嫌なのに |
黙ってほしいのに |
静かにしてほしいのに |
どろどろの雪がさらさらの砂利を巻き込んで、大きな塊になるように |
青白く組み上げられた、その砂利混じりの雪だるまの影が、真っ黒に叫ぶ |
ほら、もっと馬鹿になれよ、なんにも考えるな、全部あの子のせいにしちゃえよ |
あの子のいいなりになっていれば、私はあの子の言うことだけ考えていればいい |
あの子が言うことなんて、簡単だもの |
ただ言われるままに、ただ、ただ |
それなのに |
私を責める声は消えてなくならない |
なんとかしなくちゃ どうにかしなくちゃ |
あの子はもう歩けるはずなのに、歩こうとしない |
あの子はみんなと生きられるはずなのに、そうしようとしない |
私はあの子を助けたい |
わたしは 私はあの子を |
全部の力を、あの子に注ぐ |
全部あの子のいいなりになるだけじゃ駄目だって 死ぬほどわかってしまうから |
どうしよう どうしたらいい |
私だって、あの子に傷付けられたくない |
でも、私は自分が傷付いてでも、あの子を助けなくちゃいけない |
助けなきゃ 助けて どうして もう嫌 |
羨ましい なにが? なぜ? |
なにもわからないままに、ただ延々とあの子のいいなりになり続ける日々を呪う |
許せない |
あの子が黙りさえすれば |
でもあの子を黙らせるのは、わたしがすることで |
あの子を学校に行かせる事が出来れば、わたしはきっと落ち着ける |
あの子のために あの子のために |
私が苦しいのは、ぜんぶあの子のせい |
でもあの子が私を苦しめるのは、わたしのせい |
わたしが |
なんとか しなくちゃ |
わたしが |
がんばらなくちゃ |
我慢 |
しなくちゃ |
あの子を好きな気持ちが、どくどくと高まっていく |
喉元が押さえ付けられたように、息苦しさが深まっていく |
きっとわたしの想いが、いつかあの子に届くようにと |
その日が来るまでを、あの子が好きという気持ちで支えている |
黙って 黙りなさいよ |
私は あの子が好きなんだから |
あの子をなんとかしてあげなくちゃいけないんだからっ! |
どくどく |
心臓が ひび割れる |
辛い |
苦しい |
痛い |
どんどんやれ |
もっと辛くなれ もっと苦しくなれ もっと痛くなれ |
もっともっと 滅茶苦茶になっちゃえ |
なにもかもわからなくなっちゃえ! |
あの子のために あの子のために |
あの子に逃げられたくない あの子から逃げたい |
逃げてどうするのよ? 逃げたら私、あの声に殺されちゃうのよ? |
あの子をみつめる |
小さな子供みたいに、馬鹿みたいにじたばたしながら、私に駄々を捏ねている |
よしよし |
私はそうして、あの子の世話を焼く |
あの子が私の胸に、傷を刻む |
痛い |
恐い |
でも |
安心する |
どうして? |
ほんとうに恐いものが、べつのところで、わたしをずっとみつめているから |
私はあの子の世話係 |
それで手一杯 |
だから、勘弁してよ |
なにもわからなくても、しょうがないじゃない |
考えてる暇なんて、ないのよ |
あの子を放り出して、ひとりで歩き出してる余裕なんてないのよ |
許してよ |
見逃してよ |
わたしは嫌なの |
もうなにもわかりたくないの |
私を責めないでよ 静かにしてよ 怒らないでよ |
あの子は私を必要としてくれる だから だから私はあの子の |
ごめんね もう離さないから もうひとりにしないから |
ひとりは恐いものね |
ひとりは寂しいものね |
だから わたし カガリのこと |
+ |
どうして |
どうしてよ |
どうしてあの子はわたしを わたしを |
− あぁ − |
どうしてあの子はあんな事を言うの? わたし、わからない |
ねぇ、どうしてよ? どういうことなのよ |
あの子が私を手放さなかったんでしょ? |
私が友達と遊びたいって言っても、許してくれなかったんでしょ? |
わたしにいつもべったりで、しがみついて、傷付けて、どうしようもないくらいに、わたしを |
ねぇ |
ねぇ |
カガリ |
カガリ! |
なにを言っているのよ |
ねぇ どうして どうして |
あなたがわたしをこんなにしたんでしょ? |
わたしはあなたのためをおもってあんなにあんなにあんなにあんなにあんなにあんなにあんなにあんなに |
苦しくて辛くてもう何度も駄目って思ってそれなのに必死に耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて |
それなのにわたしがあなたを手放さないって、どういうこと? |
なによ、ねぇ、なんてことをいうのよ。 |
なにを勝手なことを言っているのよっっっっっっ!!!!!!! |
あなたがわたしにしがみついたんでしょ? |
それを・・それを・・・・・・・・・・っっっっ |
そして圧倒的な眼差しが舞い降りる |
なんなの |
なんなの |
なんなのよっっっっ!!!!!!! |
わたしをみないでっ! |
わたしをせめないで! |
わたしは みんなの言う通りちゃんと頑張ったじゃない! |
わたしはあの子のために あの子のために |
一生懸命考えて 必死に我慢して |
それなのに それなのに あぁ あぁ あああああああ |
あの子が学校に行ったんだから、それでいいのよ |
あの子がわたしから離れていられるようになって、それでいいのよ |
そうなのよ ねぇ そうよね? |
ねぇ? おかあさん |
わたし ただしいことしたわよね? |
みんなの言う通りに出来たよね? |
みんな そんな目でわたしをみないでっっ! |
みんなが言うから わたしは わたしは ずっと ずっとっっ |
ねぇ わたしをゆるしてよ わたしをみとめてよ |
わたしを |
ひとりにしないで |
やめて |
もうやめてっっっっっっ |
もっと言う事きくから |
もっともっと みんなのために頑張るから |
お願いよ わたしを見捨てないで |
どうしてよ どうして |
どうして わたしをみてくれないの |
どうして |
わたし まだ出来るからっ! |
わたしをもとめてよ! |
わたしを必要としてよ!!!!!!! |
ねぇ? そうでしょ? |
あんた達はわたしにこういう私を求めてたのよね? ねぇそうよね? |
真面目にしていればいいのよね? 静かにしていればいいのよね? |
女の子らしくしていればいいのよね? 言う通りにしていればいいのよね? |
目立たないようしていればいいのよね? でも黙ってるだけでも駄目なのよね? |
軽薄過ぎても駄目なのよね? 重すぎても駄目なのよね? |
心を開かないと駄目なのよね? みんなと一緒に巫山戯ることが出来ないと駄目なのよね? |
仲良くして適度に喧嘩もしないといけないのよね? |
勉強も嫌味にならない程度に出来ないと駄目なのよね? |
友達がいないと駄目なのよね? 友達もひとりだけっていうのは駄目なのよね? |
困っている人には手を差し伸べなければいけないのよね? 時には悪戯もしなくちゃいけないのよね? |
人間らしくないと、駄目なのよね? |
誰かになにかして貰ったら、嫌でも嬉しいって言わなくちゃいけないのよね? |
でも嫌とも言わなくちゃいけないのよね? |
なんなの |
ねぇ |
どうして |
どうしてわたし |
ちゃんとみんなの求めるように 動けないのかな |
ねぇ おしえてよ |
ねぇ |
なによそれ |
無理だって もうわかってるでしょ |
馬鹿みたい |
なにが人間らしくよ 馬鹿じゃないの? |
ねぇわたしをみてよ |
おかあさん |
わたしはどうなっても いいの? |
みんなのことばっかり考えて、みんなのことばかり気にして |
みんなのためばかりに 生きて |
それでわたしが苦しくて 辛くて 幸せに ひとりでも生きられるようになれなくなってしまっても |
それでも いいの? |
あぁ |
いいのね |
わたし 知らない振りしてた |
わたし |
わたし |
無理なのに |
もう無理なのに |
ずっと ずっと さらに果てしなく |
壊れちゃえ |
みんな みんな 死んじゃえ |
みてよ おかあさん |
わたし あの子のいいなりになり続けて、こんな風になったよ |
どう? |
あなたの娘は こういう子になったのよ |
ねぇ みんな |
どう? |
あんた達がわたしに押しつけたことを実行したら、こうなったのよ |
責任取れだなんて、言わないわ |
そんな こわいこと |
言えるわけもない |
だからわたしはおかあさんの家のわたしの部屋をめちゃくちゃにひきさいた |
だからわたしはみんなのめのまえでわたしの髪をきりおとした |
みんなのために 誰かを助けるために |
わたしが 死ねばいいんでしょう? |
わたしなんていなくても いいんでしょ? |
ほんとうのことをいいなさいよ |
どうしてそれを誰も言わないのよ |
どうして私を求め続けるのよ |
ねぇ |
ねぇ |
ねぇ マト |
わたしを求めているのって ほんとうは誰なんだとおもう? |
ねぇ |
マト |
わたし |
生きたい |
・ |
『 痛いのはほんのちょっとの間だけ。 |
傷を受けた心は、治癒力を高めて再生するの。 |
もう二度と傷付かないように。 』 |
・ |
★ |
この文章を アニメ「BLACK
ROCK SHOOTER ANIMATION」の女の子達と、 |
この世界に生きるすべての人達に贈ります |
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■■来期アニメのために■■ |
ごきげんよう時間無いので前置きは無しで本題に。 (ぇー) |
今日は来期アニメについて書きます。 |
どんな作品に私は目を付けて、どんな風に目を付けたのかを正直に散々書きます。 |
どうしようもなく、書きます。 |
気付いたら、ぜんぶで21作品にも目を付けてやがりました。 やりすぎです。 |
正直いうと、やりすぎです。 |
だが後悔はしていない。 |
では、早速。 |
■緋色の欠片 : 取り敢えず緋色と和風ってとこで。 |
基本的に女主人公で男ハーレム状態に於ける男子に魅力あるキャラってあんましいないような気が |
して、気付いたら主人公女子の健気っぷりに自己犠牲反対とか言いながらなぜか号泣してたりする |
私には、もうそろそろほんとうにまともなナイスガイを魅せてあげて欲しい、魅せてあげて。 (お願い) |
追記: よく考えたら薄桜鬼の土方さんとかナイスガイだったごめんなさい、ありがとう。 |
追記2: よく考えたらナイスガイは、無い。 |
■君と僕。 2 : よしきた。 |
こいつら(登場人物)は既に男子とか関係無く、いいとこまで突き抜けて色々やってくれてるから、 |
こいつらはこれでいい。 |
もっとやれ、もっともっと自分の見る世界を生きてけ。 |
■ゆるめいつ 3でぃ : オーケイ。 |
ゆるいモノにハズレ無し。 |
任せろ。(なにを) |
■これはゾンビですか OF THE DEAD : げ。 |
あー・・きちゃったか。 |
公式サイトのトップページの適度なお巫山戯感からして、本編はどうせ余裕で輪をかけたロクでも |
無さを発揮するんだろなぁ、やだなぁそれに付き合うの、疲れるもん、つーか作品紹介の身の丈に |
合ったパワーアップってなによ、やだなぁ、嫌な予感しかしないよ、そしてトドメがキャッチフレーズの |
人生しゃーなしだとか、あーもう、なによこれ、やる気あんの?あるんだろうなぁ、ああ嫌だ。(褒め言葉) |
・・ほんとこの、公式サイト全般に溢れるやる気っぷりは素晴らしい、意外と頑張るアニメ、うん、ほんと |
この作品のそういうとこ大好き、愛してる。 |
■めだかボックス : そもそも完璧超人無双は嫌いではないわけで。 |
べつになんでもかでもツンデレにしなくても。 ←ツンデレ好きとして一言 |
ということで、私としましては完璧超人のままどんどんぶっ飛んで、デレとかそんな甘っちょろいモノを |
飛び越えてむしろ超人過ぎて壊れましたぜひゃっはー!、みたいなものを見てみたいんだけどな、 |
という私は一体最近どうなってんだ?みたいな。(意味不明) |
原作が西尾維新ですし、なんかこの辺りでやらかして欲しいんだという、まぁそう思ってください。(ぉぃ) |
■あっちこっち : ぐはぁっ! (吐血) |
ちょ、これは・・・かわいいとかそういうんじゃない・・これは・・・これは・・・・・・ぐはぁっ!(鼻血も追加) |
このヒロインの女の子とサイトの青っぷりとかタイトルとか、キャラ説明のツンネコとか好きな主人公男子 |
が絡むと猫化するとかネコ耳&しっぽで恋する乙女モード全開とか全然意味わかんないところとか、 |
そういうの全部まとめて、すとんと胸に落ちました。 |
あー、私、こういうの好きなんだな、と。 ←清々しい笑顔で |
■戦国コレクション : ぶーっ! (吹) |
おー・・これはまたすごいド変化球きましたねぇ、はは、これだからアニメはなにが起こるかわからない! |
というか、これはある意味これまでの萌え武将化アニメが培ってきたものの中から、それ自体から新しい |
魅力を発揮しようという、実に意欲的な感じよね。 なんかちょっとぞくっときた。 |
武将の名前と大体の設定を使うけど、基本は全く別の一個のキャラとして造型してあって(二つ名? |
みたいなのがついてるし、その辺り恋姫無双の真名に通じる上手さがありますね)、で、適度に武将 |
設定も上手く使っていくのだろうけれど、むしろこの作品は完全にオリジナルのキャラ性そのものを |
深めていきそうな感じなので、うん、別世界の戦国時代のキャラ達が現代のこの世界にきてはっちゃけ |
るって感じですからねぇ、これたんに武将設定に基づくだけのキャラだと通り一遍の展開にしかならない |
けど、オリジナル性を主にして武将設定を従にした場合、どういうことになっていくのか、これはもうほんと |
徹底的にオリジナルキャラとしての萌え武将を深めて描いていくと、面白いことになりそう。 |
つか、このメンツで武田信玄だけいないっていうのは、ある意味すごい。 なぜに?どういうこと?w |
■さんかれあ : ちょ、おま。 |
なにこの静かにエロい公式サイトのトップ絵は! |
・・なんか淫靡な想像で頭ぐるぐるになってる私は意外に妄想の幅が狭いのな。 (溜息) |
むぅ、そう来たか、情報初出のときはもっとこうはんなりしんなり系になるかと思ってたけど、むーん、 |
ゾンビで腹の傷で享年15歳であの眼差しの風合いと角度ですか、そうきたらこうだよな、イメージとして |
はこうぬるっとするようなひやっとするような、ねぇ?私の言いたいことわかる?(なにひとつわかりません) |
生前清楚可憐で生まれながらのお嬢様だったヒロインが、ゾンビという劇的なマイノリティ化を経ることで |
要は悪女化(とはちょっと違うか)してくみたいな、でもそこで本当に自分の生きたいと思っていた自分の |
姿をみつけるみたいな、生きよ堕ちよみたいな?、そして同時に主人公男子の暖かさにも触れて、 |
それまでの自分の姿とも和解して統合してくみたいな?、あ、いいね、それ、それ頂きます。 |
・・ 妄想お疲れ様でした。 (ありがとう) |
■夏色キセキ : くるしゅうない。 |
この女子四人組には期待せざるを得ない。 |
むぅ、これはたぶんひとりひとりじゃ無くて、この四人組としての効果をどれだけ深められるかにかかってる |
ような気がするのぅ、そういう意味ではキャストにスフィアの四人をまとめて抜擢したのはなかなか良い |
アイディアかもしれぬ、てかたぶん順番的には逆だったのだろうけども、んなこたーどーでもいい。(ですね) |
四人を等価にすることで見えてくる事もあるだろうし、ふふ、これはまた新しい面白さの発見ができそ。 |
がんばってねー♪ (おまえもな) |
■アクセル・ワールド : まずはビジュアルから、これ基本。 |
私も黒髪美少女に、「〜したくはないか、少年」って言われたい。 (ビジュアル?) |
■Fate/Zero 2ndシーズン : ・・・・・・あ。 |
忘 れ て た 。 (完全に) |
って、もう四月かい! 三ヶ月なんてあっという間さHAHAHA!とか言ってる間にもう三ヶ月経過! |
・・なにこの、ネタにマジレス喰らったみたいな感覚は。(違) |
気持ち的には、忘れてたお楽しみ発掘でお得感もあるのだけど、四月が予想以上に期待作が多過ぎ |
てなんだか勿体ない感じもあったりで、なんだか複雑、ねぇもう三ヶ月待ってくれない?(駄目です) |
■黄昏乙女×アムネジア : 夕 子 さ ん 一 択 。 |
ここで夕子さんを選択しない私を、私は知らない。 |
ていうか、そんなのもう私じゃ無い。 (ぇぇー) |
幽霊で黒髪ロングの色白でセーラー服+黒タイツで瞳が紅で目に険があってでもいたずらっぽく |
笑ったり艶冶だったりとか登場人物の祖母の姉設定でとか、ふ、ほらね、これで私がこの人を選ばない |
訳が無いよね?(微笑) |
ああー・・こりゃあかんわ、こりゃ期待がハズレたらあなたを殺して私も死ぬ展開だ。(マテ) |
作品の黄昏の中に侘びしくひそめく怪しい感じとか、怪談とかそれにさりげに他のキャラもよくマッチして |
て、確かに面白くなったら大好きな作品になりそうね、楽しm・・・面白くなかったらあなたをry |
■咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A : 前作の子達は出ないんかしら? |
これはタイトル通り、別エピなの? |
「咲」はあのどうしようも無く胸の底から湧いてくるような情熱っぷりが心地良かったので、なんぞせせこま |
しく友達ごっことかぬるい感じだともう感じない体になってしまったのだけれど? ←語弊のある言い方 |
取り敢えずは全くの別作品として見て、この作品自身の面白さを発見しようと思うデス、はい。 |
■這いよれ!ニャル子さん : タイトルいいなタイトル。 |
公式サイトの名称もなかなかなセンス。 おー、これはいいものだ。 |
という感じで掴みはがっつりOKなので、あとはキミ、頑張りたまえよ。 (なに) |
■ヨルムンガンド : |
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・・・・正直なのは、良いことですね。 ←取消し線を引きながら |
■つり球 : ノイタミナ枠への期待度がうなぎ上りな件について |
ブラロク後のCMに割とちょっぴりかつ異様に引き込まれたので。なんだろこれ、面白そうって思った。 |
たぶんこれは、面白くなくてもあんましダメージ無いっていうか、まぁこんなもんかくらいの感じがする、 |
そういうライトなんだけど適切な距離感があるというか、ノイタミナってなんかそういう独特な感じがする |
作品を最近よく出してきているので、気軽に、というのとはちょっと違う、ちょっと距離を置いて冷静に |
楽しませて貰えるというか、アニヲタとしての変な主体性(?)とか責任感(??)を持たなくて済む |
みたいな、観客としてただ純粋に観れるというか。 わけわかんねー。 (ですね) |
−追記: ブラロクで距離感もへったくれもなく魂レベルでシンクロしてわけわかんなくなってるこの人 |
がなにか言っております。 オーケイ、クールにいこう。− |
なんというか良い意味で(?)期待しないで観れるというか、さてどういうものをやってくれるんだろうワク |
ワクみたいな、幕が開けるのをポテチ食べながらボリボリ待っていられるというか、だから逆に全部 |
お任せ出来る感じ?一言で言えば、観る側の拘りを感じさせないイメージ。だからわけわかんねーって。 |
あとは舞台が江ノ島らしいのであの辺りを少し知ってる私は結構ドキドキだったりとか、でも私は釣りとか |
やったこと無いので、じゃあ釣りの人からの視点ではあの辺りはどう見えてるのかな?そしてそもそも |
どういう物語をどう描くのかなとか、割と結構その辺りにもワクワクを、こう、ありがとう。 (ぉ) |
■エウレカセブンAO : 続編なので。 |
義務なので。 |
■氷菓 : 京アニなので。 |
最近制作側のメンツ次第で作品を選ぶことにも抵抗が(だいぶ)少なくなってきた私にとっては、やこれ |
ほんと最初は京アニだけで選んだ事に対して一切の抵抗がないことが非常に新鮮なのだけれども、 |
という極めて個人的事情以前の問題から選択されたという、なんだ、この作品はどこが面白そうなんだ |
わたし、ちょっと説明してみせて、ええと、たぶん、ストーリーの「わたし、気になります!」というセリフから |
日常世界が開けていく感じにちょっと興味を覚えたのではないかと思われます、他には?、無いですね、 |
無いのかね?、ええ無いですね。 |
わたくし紅い瞳は京都アニメーションさんを応援しております。(ぉぃ) |
■AKB0048 : ・・・・。 |
え? 観るの? |
あ、あんたが観るんなら私も観てみてもいいわよ。 |
じゃあ、そうすっか。 |
う、うん。 (ごくり) |
■シャイニング・ハーツ 〜幸せのパン〜 : キャラデザ・ |
うお、女の子可愛いな。 |
・・・可愛いな、女の子。 (しみじみ) |
シャイニングなんたらっていうのは前にもやってたから、シリーズとかスピンオフとかそんな感じ? |
このキャラのデザインというか原案?は前にかわいーって思ったっていうかこれはかなりハイレベルに |
「ずっとみてたい可愛さ」になってるなぁというか、萌えとは微妙に違うというか、こういう描き方が好きなの |
かな?私は、 なんかひどく特徴的だよね?この人の絵って。 |
まぁ。 |
それ以上でもそれ以下でもなく。 |
ごちそうさまでした。 (ぉぃ) |
■キングダム : ふぅ。 |
き て は い け な い も の が き て し ま っ た 。 |
アニメ化なんて無理だって百も千も脳死寸前レベルに承知の上で作る事になったのでしょう、はい。 |
わかります、なんかこう、すごく、すごく、こう、胃の痛くなるような感じを私も感じます、はい。 |
まず最初に私は一言、この作品に関わったすべての方々にこう申し上げたい。 |
もう、いいんだ、もう、なにも言わなくていい、と。 (頷きながら) |
・・・蒼天航路のときはさ、あれはさ、ハッタリでどうにかなるというかむしろ原作自体がハッタリが生命 |
を持ってる作品だからどうにかなったけど(どうなった?)、これは・・この作品はさぁ・・・・・(溜息) |
ハッタリ成分はあるっちゃあるけど、それがメインじゃ無いし、この作品はどれだけ緻密にかつリアルに |
戦場に於けるいち局面の「戦術」と、これから戦が始まるんだという、ほんとうに恐ろしいほどに息を |
飲むほどの怒濤のいち兵士の臨場感をどう描くかというのが命であってさ、逆に人物関係とか外交的 |
心理的駆け引きの部分は妙にいい加減な意味でのハッタリで誤魔化してたりするし、だからその辺り |
のハッタリを間違ってメインに持ってきた日には、凄惨なことになる予感。 |
・・つーか、NHKで放送って自殺行為でしょマジで。 既にサイト見ると子供アニメな臭いがするし。 |
それにキャスティングもさ、信が森田成一でエイセイが福山潤って、そうなんだけどさぁ、それはそうなんだ |
けどさぁ!(なによw) そういう「タイプ」のキャラなのは確かなのだけど逆に個性がなさ過ぎるよ! |
そしてトドメのカリョウテンが釘宮理恵って・・・そ う な ん だ け ど さ ぁ っ ! (血涙) |
むしろ意外なキャストにそういう「タイプ」のキャラを演じて欲しかったなぁ。(溜息) |
で、そこいくと王騎将軍の小山力也は恐ろしいほどの期待感と恐ろしさを感じたりw小山さんは |
絶対になにかやってくれるのだろうけど、よりによって王騎将軍とはwこれは恐ろしいことになるヨ! |
そしてキョウカイの日笠陽子はこれは完全未知数。 うん、日笠キョウカイは私の中には無かったわ。 |
そういう意味ではかなりキョウカイには期待中、っていうかちょっと聴いてみたいな、うん。 |
とまぁ、原作ファンが悲喜こもごもな事を全力で考えているのだと思ってください。 |
ふぅ。 (溜息) |
という感じで、以上でした。 |
書 い て い て こ ん な に 楽 し い の は 久 し ぶ り で し た 。 |
はー! 楽しかった☆ |
なんでこんなにノリノリなのですかわたしは、それはね君が自分に正直になったからだよ、へー。 |
・・・えへへ。 (照 なに) |
まぁうん、その、ありがとう。 |
現時点での期待度から鑑みると、私は来期はそうね、アムネジアとヨルムンガンドが軸になって、 |
あっちこっちで萌えコメ分を補給出来たら嬉しいかなぁ。 |
あとはゾンビモノでこれゾンに対してさんかれあがどうなっていくかとか、(忘れていても)安心のFateとか、 |
その辺りも加わるとベストかな。 |
キングダムは知らん。 好きにして頂戴。 (ぉぃ) |
っていうか、まぁ、来期はその、多すぎ。 |
でもまぁ。 |
アニメって、いいですね。 ←満面の笑顔で |
ということで、まぁ来期もお願いします、とまだまだ気の早いことを言い・・ってもう三月も半ば過ぎてる |
から全然早くはないわけですが、まぁうん。 |
ごきげんよう。 (微笑) |
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-- 120308-- |
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■■ あるくことり ■■ |
胸が張り裂けそうって、よくいうけど。 |
私は胸を切り裂いて、その紅く溶けた裂け目に入り込みたい |
入って、食い破って、滅茶苦茶に |
ああ どうにかして 手を伸ばす |
その手の先に生えている、ちっぽけな爪がなにかを掴む |
びり びり |
ビリビリビリ |
掴めば掴むほどにそれは裂けていくのだけれど、それをどこかぼーっとみてる |
あ なんかもう いいや |
掴んだものを引き裂きながら、もうそれが掴めなくなってしまうとどこかでわかっても |
もう いいや |
どろどろに溶けていく頭の中の、なんだか無性に熱いものに指を突っ込みたくなる |
そのまま溶けていくことなんてないと、それでもどうしようもなくわかっているのは |
きっとわたしが 溶けていくことなんて これっぽちも望んでなんていないから |
溶けたいよ 私は溶けたい 出来ることなら |
でもほんとうは 出来る出来ないの話なんかじゃない |
溶けたいとか溶けたくないなんて、そもそもどうでもいいうわごと |
ああ ああ あああ |
叫びたくなるのを必死に押さえながら なぜだかぐっと 頭の中に力を込めて耐えている |
叫んじゃ駄目だ 怒ったら 駄目だ |
怒らなきゃ 駄目だ |
叫ばなきゃ 駄目だ |
ぐるぐると回転しているようで もう どこかでなにかが途切れている |
点々と影を結んでいくように それはもうまるで なんだかもう 頭の中のゴミ拾い |
どうして私と一緒にいてくれないの |
その言葉を叫ぶことが出来ないままに ずっとあなたを罵り続けている |
傷付け 壊して どうしようもない ああ どうして |
どうして あなたは私をみてくれないの |
みてくれないから みてくれるまでずっと あなたに爪を突き立て続ける |
見てるよ 見てるわよ |
そうあなたが薄暗く呟くたびに 私の頭の中は真っ赤に染まる |
それは とてもきれいで どこまでも冷えた 抱えきれない丸太ん棒のようにずしりとする |
私と一緒にいてどうするのよ 私を見てどうするのよ |
言いなさいよ 言え 言えっていってるだろ!!! |
あなたは答えられずに、ただごめんなさいと囁き続ける |
ごめんなさい ごめんなさい わたし わたしどうしたら |
その呪文を耳に埋め込まれた私は いつまでも叫ぶのを堪えていく |
なにをそんなに怒っているの |
あなたはなにがしたいんだよ |
わからない |
わからない |
どうしよう |
なんなんだ |
なんなんだ |
どうしてなのよ |
あなたはわたしの思い通りになんかならないのに |
あなたはわたしのいいなりになるばかり |
わたしはじぶんがなにを言いたいのかわかってさえもいないのに |
どうして あなたは 私のためにって そんなことを言うの? |
あなたはわたしのために傷付く あなたは私のために我慢する |
あなたはわたしのために私の言うことを聞いて あなたはわたしのために |
気付けば私は あなたの顔に本を投げつけていた |
あっちへいって あっちへ行けって言ってるだろ!!!! |
あなたはなにかを言いかけ、でも言えないままに、ただ私の言うままに、部屋を出ようとする |
待ちなさいよ!!! |
私に出てけって言われたから出てくのかよ! |
おまえは自分で考えないのかよ! |
どうしてなんだよ!!! なんでぜんぶわたしのせいにするんだよ!!!!!!! |
私はじゃあ、どうすればいいのよと、目の前のあなたは静かに呟く |
ああ |
もう |
いいや |
喉を通る空気が、さっと、体温を掠めていく |
顔が青ざめていくのを感じているような気がして 急に鏡をみたくなった |
傷付ける |
苦しませる |
ほら 言えよ 嫌だって 言えよ |
言えよ、言えっての |
言わないなら このまま 殺すよ? |
私の大事なおもちゃ わたしはそれを壊してまで わたしは |
わたしは私の大切なあなたを殺してまでも、あなたにちゃんと自分の気持ちを言って貰いたい |
わたしだってあなたを傷付けたくなんてない でもあなたがちゃんと答えないから |
あなたが悪いのよ あなたを傷付けるわたしの方が もっと もっともっと傷付いているんだから! |
ああもう ああもう あああああ |
わたしは |
なにがしたいの |
わたしはあなたを あなたのためをおもって |
あなたが自分の気持ちをちゃんと言えるようになるために、こんなことをしているのよ |
わたしはあなたのために、あなたに |
あなたに |
あなたに |
どうしてわかってくれないんだよ |
ああ ねぇ どうなってんのよ |
どうしてわたしは 自分のしてることを放り出せないんだろ |
どうして 自分のやってることの正しさを 手放さないんだろ |
自分のやってることが正しいか正しくないか ただそれだけを考えてる |
何度も 何度も 正しいと 正しいに決まってると そう 胸の中で張り裂けそうに叫んでる |
間違ってる おかしい 人を傷付ける事が正しい訳ないだろ |
その悪魔みたいな正義の声が わたしを心の底から竦ませて そして閉じ込める |
正しいのよ だってあいつは全部わたしに押しつけて 全部私にさせようとするんだから |
あいつは あいつは 私にひどいことされてる事を それがひどい事だって 嫌だって自分で言わない |
言わないで あいつは あいつはぁっ! |
私に 悟らせようとするんだ!! |
わかって当然 言わなくてもわかる人として当たり前のこと |
そんな事もわからない私のことを 蔑む 目 |
目 |
あいつの目 |
黒くて どこまでもどんよりと湿っていて 締め付けるようにいやらしい目!! |
なんで私があいつの気持ちなんかわからなきゃいけないのよ!!!!!!! |
おまえこそ、わたしをいいなりにしたいんじゃないか!!!!!!!! |
ぜんぶ ぜんぶ わたしにわからせようとする |
あいつの気持ち 想い そんなもの あいつが自分で言うことじゃんか |
あいつが私のいいなりになって、辛くても苦しくても我慢している姿を見ると |
私は自分の胸が引き裂かれたような気になる |
だったら初めから、あいつを傷付けるような事しなければいいという、言葉がみえる |
そうね |
だから |
殺そう |
このまま あいつを |
わたしはあなたが好きだった |
ずっといつまでも一緒にいたいと思っていた |
でもほんとうは わたし |
あなたとだけは 一緒にいたくなかった |
あなたのことを 憎んでいた |
あなたはわたしのいいなりになって わたしのせいにしてばかり |
あなたはわたしのためにと言って わたしの意志なんてお構いなし |
ねぇ |
どうしてよ |
どうして それでも私だけを 悪者にしようとするの? |
わたし すごく すごく |
怒ってたんだよ |
あなたの 従順で 虚勢ばかりの その裏でしっかり私を操っているあなたのその |
ほんとうの姿に |
わたしがあなたを傷付ければ |
あなたは傷付けられた自分を使って わたしを支配する |
わたしが命令すれば |
あなたはいいなりになる自分を使って わたしを非難する |
だから |
わたしは きっと |
反撃に出たのよ |
おまえと おなじことしてやる |
あなたに傷付けられた事を盾にして あなたを縛り付ける |
あなたに無言で非難された事を盾にして わたしはひきこもる |
あなたがわたしを操ろうとして自分を傷付けるのなら、わたしだってそうしてやるんだから |
ざまーみろ! |
苦しい くるしいよ 学校にもいけなくて 歩くことも出来なくて ほら これ全部 あんたのせいなんだ |
でもわたしは あんただけがいればいいんだ そうだよ だから他のことは捨てたっていいんだ |
あんたのわたしへの償いに 報いてあげられるよ |
はは |
はははっ |
ざまーみろっっ!! |
はぁ? |
学校に行け? 歩け? |
ふざけんなぁっ!! |
なに逃げてんだよおまえぇ! おまえがわたしをこんなにしたんだろ! 責任取れよ! |
逃がさないよ 逃がしてたまるか |
自分だけ あんだけわたしに酷いことしといて そんな良い子ぶったことさせてたまるか! |
なにがわたしのためだ ほんとにわたしのためをおもってたんだったら |
なんでもわたしのいうことききなさいよ |
ねぇ、そうでしょ? わたしのいいなりになってわたしを支配したいんでしょ? |
じゃあやり切りなさいよそれ、徹底的に死ぬまでそれ、やれよ |
あんたが 自分で自分の気持ちをわたしに伝えることを 放棄したんだろ? |
責任取れよ |
取りなさいよ |
自分のこと放り出して、逃げ出して、わたしのいいなりになったんでしょ? |
ふん、一生やってろよ。 |
わたしは もう嫌だ |
嫌なのに それでもわたしはまだ あんたにしがみつく このちっぽけな爪を外せないんだ |
裂いて 裂いて 壊して 壊して |
もうあんたがどうなろうが 全く気にならない |
わたしがどうなろうと 全然わからない |
もう どうでもいいよ |
壊して 裂いて 滅茶苦茶に なるままに |
でも |
でも |
わたしは |
わたしは |
あんたなんか・・ |
あんたなんか 放り出して |
あんたに拘る わたしも一緒に 投げ捨てて |
わたしの |
わたしの 生きる世界を・・ |
ねぇ |
誰かさ |
いないかな |
わたしの 話 ちゃんと聞いてくれる人 |
みんな |
わたしの事を哀れむか 蔑むか それしか無いんだ |
どっちも同じだよ |
わたしのこと 嘗めてんだよ |
わたしを哀れんだ奴を、だから私は蔑んだよ。 |
哀れみをだから利用してやった、はは、あいつらなんてそれしか価値無いんだよ。 |
わたしを蔑んだ奴を、だから私は哀れんだよ。 |
蔑みをだから利用してやった、はは、あいつらなんてそれしか価値無いんだよ。 |
はは |
あは |
あーあ もう 駄目なんだな わたし |
わたしって ずっとひとりぼっち |
壊したいなぁ |
わたしを |
壊れればいいのに |
もう 壊れてる? |
そうね もう 壊れてるといいわね |
いろいろ どうでもよくなってきたし |
あいつが、学校で友達つくって、なんかその友達と一緒に遊びたいとか言い出した |
死ねよ |
その友達を殺したくなったんだけど でもそれと同時にわたしはあいつにまたしがみついちゃった |
もう やめてよ |
わたしだって |
友達 ほしかったのに |
あいつだけ 助かろうなんて ゆるせない |
死ね 死ね 死ねぇえええ!! |
そうして わたしは 階段から飛び降りた |
あいつを私に縛り付けたかったから? |
ええ、勿論よ |
縛り付けて 縊り殺してやりたかった |
わたしさぁ |
あいつを 私のモノにしたかったんだよ |
もう ひとりの人間として自分の事ちゃんと言わないんなら モノでいいよあんな奴 |
あいつはだからもう 友達も学校も世界もぜんぶ失って ただずっとわたしの側で死んでいけばいいんだ |
わたしも |
そう |
わたしも |
このまま ひきこもったまま ひとりぼっちで死んでいけばいいんだ |
友達なんて もう もう・・・いないんだ・・ |
てめぇ・・・おまえ・・・・ふざけんなよ・・ |
友達だって言われて、嬉しかったのかよ |
だまれよ 黙れ うるさい 消えろ 死ね なにが友達だ 学校だ もうみんな みんな |
おまえなんか おまえなんか |
消えてなくなれぇぇぇぇっっ |
そんなに |
友達が欲しいのかよっっっっっっっっ |
わたしは |
いったい なんなんだ っ ! |
わたしは |
みんなと 生きたいんだろうがぁああああ!! |
☆ ★ |
ちゃんと、自分の気持ちを自分で言ってくれる、そんな人と一緒にいたかった。 |
でもそれは、なにより私自身のことだった。 |
私は、なにがしたいの? |
それを、自分でずっと、言えなかった気がする。 |
言ったら、それを実現するための責任を負わなくちゃいけなくなるから。 |
だから |
わたしの代わりに、あなたに言わせようとした。 |
ごめんね。 |
わたしは色々、あなたにひどいことしたわ。 |
だからもう |
わたしはあなたに、拘らないことにしたの。 |
学校に行ったら、なんだか知らないけど、わたしはわたしのまま、受け入れて貰えた。 |
馬鹿みたいな、ただのひきこもりで口の悪いだけのこのわたしを、みんなは歓迎してくれた。 |
どういう受け入れ方、歓迎の仕方かなんて、どーでもいい。 |
たんにわたしの見た目とかキャラだけを、マスコット的に楽しんでるだけなのかもしれない。 |
でも、わたしはもう、そういうの、気にならない。 |
好きにすればいいわ、だって、わたしはわたし、みんなはみんなだもん。 |
わたしはみんなの中で、目一杯、わたしの出来るだけのたくさんのたのしいことをしてきたい。 |
わたしは、あなたのこと、好きよ。 |
今だって、あなたの背に隠れて、あなたにしがみついて、不安から自分を守りたいもの。 |
あなたといると、楽だもん。 |
もう私はあなたを縛ろうとは思わないから。 |
わたしがあなたを頼ったり、あなたに我が儘を言ったりすることは、変わらない。 |
でもね、それに対してあなたがどう反応しようと、もう私はそれに関知しない。 |
あなたがわたしを甘やかそうと、いいなりになろうと、それはあなたが決めることで。 |
その選択の責任は、あなたが負うべきもの。 |
わたしも、あなたに甘えて我が儘を言うと決めた、その責任を取るから。 |
自分で決めたことに、もう後悔はしない。 |
だからね、わたしはこれからどんどんじぶんの好きなこと、やってく。 |
もう、あなたの薄暗い目を、気になんてしない。 |
誰にどう思われているのかとか、なにが正しいのかなんて、構わない。 |
わたしはわたしのしたいことをして、その責任を取るわ。 |
自分を飾らない、騙さない、哀れみを求めず、蔑みに囚われない、素直に私のまま、生きてくわ。 |
うん |
きっとね |
それが出来るようになるために、わたしはああして、車椅子に乗ったり引き籠もったりしてたんだとおもうの。 |
いままで |
ずっと |
こわかったのよ |
誰かに なにか ずっと |
ずっと 見られている気がしてた |
だから、自分のしたいことも出来なくて、みんなの目ばかり気にして、嘘ばっかりな時間を生きてた |
わたしは性格悪くて、口悪くて、滅茶苦茶我が儘で、人の気持ちなんて欠片もきょーみない女 |
そのわたしを、生きる自信が無かった |
でも |
ひとりぼっちは こわかったから |
だから 嘘吐いて じぶんを飾って 無理して |
あなたといるときだけは、そうしなくて済んでて |
わたしね あなたにずっと見られてる気がして 支配されてる気がして |
でもね いいの |
ほんとはね |
ほんとは それ 嘘だから |
わたしが みんなにそうやって見られてるって 支配されてるって思ってたから |
それをただ 一番親しい あなたのせいにしただけなの |
狂気の演技 でも本気の 命懸けの演技 ほんとうにわたし よくやったもんだわ |
狂うことなんて、本当は絶対にあり得ない |
あなたは 悪くない |
ごめんなさい |
わたし、口悪いだけじゃなくて、あれだけ喋ってても、ほんとは自分のこと正確に言えなくて |
ほんとうのわたしの気持ちを伝えようと頑張っても |
もしかしたらあなたを傷付けているところもあるかもしれない |
わたしはもう、あなたのせいにしないから |
だいじょうぶだよ、わたしはもうちゃんと、生きていけるから |
わたしね |
あなたに伝えたいことがあるの |
わたし、あなたのこと、好き |
でも 前みたいに、殺したいくらいに好き、っていうのは無くなったの |
だから、もう以前の好きとは違うし、もしかしたらこれはもう、好きってことなんじゃないとおもう。 |
ふつーの関係、っていうのかな? |
だから私は色々精算したいの、今までわたしがあなたにしてきたことを謝りたいの。 |
前に、進みたいの。 |
うん、ごめんね、今までわたし、いっぱい悪いこと、したよね。 |
だから、謝りたいの。 |
だって謝らないと、いつまで経っても、わたしはじぶんは悪くない、正しいんだって、昔の自分にしがみ |
ついちゃうんだもん。 |
わたしはもう、みんなの中に歩き出して、すごく嬉しくて楽しくて、わたしの全部がそれに向けて、 |
目一杯動き出してる。 |
だから、きっとね、色々と昔のことがわたしの中から薄れ始めていっているの。 |
前に進めって、わたしの心と体が、わたしに言ってくれているの。 |
そしてね。 |
わたし |
あなたとは |
対等に、お付き合いしたいの |
今までずっと、あなたには色々して貰うだけだったから。 |
今度は、わたしにも出来ることをあなたにしていきたいの。 |
もう嫌なの、あなたと支配して支配される関係は。 |
あんなの、おかしいもん、そしてわたしはやっとその関係から抜け出せたの。 |
今ならわたし、よくわかるよ。 |
あなたがなにを考えているのかは、それはわたしにも誰にもわからない。 |
だからわたしが言うことはただの推測だし、余計なお節介なのかもしれない。 |
もう |
あなたも |
やめよう? |
お互いを、解放しようよ。 |
わたしは、あなたを解放したよ。 |
もうあなたにしがみついて、あなたとだけの世界に閉じ籠もるなんて、しないよ。 |
友達、みたいなものも出来たし、だからあなたも、あなたの友達との世界を広げていこうよ。 |
私達は、もうひとりぽっちじゃないんだもんね。 |
あなたは気付いてなかったのかもしれないけど・・ |
あなたも、ひとりぼっちだったんだよ。 |
わたし、これからみんなの中で、がんばって生きるよ。 |
やりたいことやって、友達作って、勉強して、お菓子も作って。 |
そしたらまた、一緒に遊ぼ? |
ほんとの友達に、なろうよ。 |
きっとそれは、好きって言葉なんか、必要としない関係なんだとおもう。 |
今までのあなたとの関係は、好きって言葉が無ければ維持出来ない関係だったんだと思う。 |
それって、すごく嫌だよね。 |
すごく、維持するのに力を使うよね。 |
そしたら、他の世界が全部消えちゃうのも、わかる気がする。 |
ねぇ、ヨミ。 |
わたし 待ってるよ |
・ |
『 かわいそうだって思っちゃ駄目なんだよ! かわいそうがられることこそ、カガリさんかわいそう。 |
そんなの腫れ物扱い、馬鹿にしてるもんっ! 』 |
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この文章を アニメ「TV ANIMATION BLACK ROCK SHOOTER ANIMATION」 の |
小鳥遊ヨミに贈ります |