〜2004年10月の過去ログ〜

 

 

-- 041030--                    

 

         

                              ■ 薔薇小樹 2  ■

     
 
 
 
 
 
 『もう大丈夫ね。光を・・・そして水もくれる人が居るんだもの。
  あとはあなたの生きる力次第よ。』
 

                          〜 第四話・真紅の言葉より〜

 
 
 
 
 翠星石はジュンに知らしめる。
 美しい森の中の一本の小さな樹。
 燦々と照りつける陽光に身を焼かれ、ぐるりを取り巻く豊かな水源により根腐れを起こし、
 そして親切な森の木々に支えられ自らの枝葉の伸びる行き先を封じられる哀れな樹。
 幸せの中で枯れていく地獄。
 その地獄からその樹を解放してあげるにはどうしたらいいか。
 それは太陽を撃ち落とす事でも、川の流れを堰き止める事でも、
 そして周囲の木立を伐採し尽くす事でも無い。
 なぜなら、その樹は其処にいるゆえに、その樹であるのだから。
 そして其処に居るゆえに、絶対的に其処にしか居られない。
 そしてその森の調和を破壊してそこからひとり飛び立てば、その樹はその根を張る大地を失ってしまう。
 その小さな樹をその美しい森から引き抜いて、灰色の空の下に投げ出してしまえば。
 そこにはもう、決して花は、咲かない。
 
 だから。
 翠星石は。
 ジュンに己の如雨露で水を与えた。
 
 周りの優しい人々を刈り取る鋏を持たざるゆえに。
 その小さい樹を私は見てるわ。
 その樹がどうやって生きているのかを知っている。
 だからこの森を伐ったりしない。
 お前の枝葉の伸びる道先を伐り開いてやったりはしない。
 ただ優しい眼差しを注いでやるだけ。
 私はお前を見てるわ。
 誰もがみんな、幸せの中の地獄から始まっていくのよ。
 その幸せの甘みを生きる糧に出来るようになるまで、お前はひたすら頑張りなさい。
 地獄を楽園に換えて改めて幸せを享受するために。
 お前に、地獄の欠片以外に幸福に換わる糧は無いのよ。
 お前を殺してくれる者達だけが、お前を生きさせてくれるようになるのよ。
 その樹を巡る森が、それもまたお前自身の別の姿だと悟りなさい。
 お前はお前だけのものじゃ無いのよ。
 お前を見つめている優しい他人達と、そして。
 お前が見つめていた醜いお前のもの。
 だから。
 私はお前に甘い甘い水を与えるわ。
 森の中の小さな一本の樹を見つけたお前と共に。
 
 
 翠星石: 『駄目です。周りの草達が邪魔してこれ以上は伸びないです。』
 
 雛苺:  『でも、ちょびっと元気になったみたいなの!』
 
 
 
 それがどういう事か、ジュンは初めから知っている。
 
 
 
 
 

                         ◆ 『』内文章、アニメ「ローゼンメイデン」より引用 ◆

 
 
 

-- 041029--                    

 

         

                              ■ 薔薇小樹  ■

     
 
 
 
 
 
 『チビの尺度で決めつけるから、お前はいつまでもチビなんです。』
 

                          〜 第四話・翠星石の言葉より〜

 
 
 
 
 空が渦を巻いている。
 色とりどりの花の精気を吸い尽くし、枯れ果てた鈍色が雲の間に堆積していく。
 こんなのが綺麗な訳無い。
 そんなのが暖かい訳が無い。
 それなのになぜかそれを一番知っているのが自分だなんて。
 自分て、何だ。
 
 吸い殻だらけの畦道に居残った命がガラクタ達に言葉を話させる。
 駄目だ。
 その花を取っちゃ。
 取ってこっちに持ってくるな!
 僕は此処は嫌だ。
 僕は僕が嫌だ!
 
 それなのにこの森の中には僕の大好きな僕も居る。
 なんで僕は僕で笑えるのだろう。
 僕は僕でしか無いのに。
 紙で出来た怪物がこっちに向かってきているというのになぜ僕は此処から飛び降りられるのだろう。
 
 僕は僕の中に僕を見たく無いのに。
 僕は其処に行きたくないのに。
 
 
 〜 さぁ、夢の中のお話の始まり始まりです 〜
 
 
 薄汚さを脱ぎ捨てて。
 清純な想いを身にお仕着せて。
 進むことの無い鉄の道が冷たい足首を掴んでも、其処にこの体があると思えない。
 なにを求めるかと案じる前になにを求めようとも思わない。
 しらけた心が透き通る悪寒を自覚しても、この肌の上を滑る冷たい風は染み込んできはしない。
 『ここが・・・・僕の・・・・?』
 そんなの信じられない。
 それを信じられる僕なんて居ない。
 僕はこの寂しい世界をただ見つめていた。
 僕は此処に居ない。
 僕は此処で見ているだけだ。
 僕は其処に居る僕を見ているだけだ。
 僕が其処に居る。
 生意気に生え揃う五月蠅い花達を蹴散らすこともできないのは、
 此処に僕は居ないから。
 僕って、何だ。
 
 恐ろしいと思えない麻痺。
 もし僕があの中に居たら僕は生けてはいけなかった。
 降り注ぐ視線の雨と轟き渡る嘲笑の風は、綺麗に封をされて閉じ込められている。
 あんな花、嘘だ! 嘘だ嘘だ嘘だ!
 みんな空に魂を吸い取られてあんな顔して。
 みんなみんな嘘つきだ!
 色の無い花なんてあるもんか!
 僕の目に映るその虚飾の色が、だから僕を安心させる。
 だから僕は、その花を見ている事ができる。
 花が花だけである訳では無いという事を忘れながら。
 僕があの花達と並んで歩いていない事を信じながら。
 
 逃げ込んだ森の中には、色とりどりの玩具があった。
 僕の大好きなミニカー。
 羽を生やし自在に飛び回るその姿の中に僕は僕を見失った。
 僕は今、空を飛んでる!
 僕の指先にまで漲る色彩のぬくもりを感じて空を翔ぶ。
 『あんな顔ができるなら・・・』
  その顔を僕だけが見る事ができない事を、僕は、知らない。
 
 僕は、夢を見てゐる。
 
 空と森の境界線。
 その線上をなぞりながら歩くことなんてできない。
 だからこれは、夢。
 だから僕は、なにも考えない。
 隙間だらけの木立がいつのまにか途切れていても、なんにも不思議に思わない。
 気が付いたら僕は僕の知っている世界を走っていただけなんて、本当に良くあること。
 僕はいったい何処まで僕なんだろう。
 追い詰められた崖から飛び降りた先にまで僕が居る訳なんて、無いのに。
 
 どぎつい褐色の地面に照り返されて、その醜い世界は差し迫る。
 それを醜いっていう僕は誰なんだろう。
 ただの魂の抜殻になにを覚えているのだろう。
 其処から魂を抜き取っているのは、僕だって言うのか!
 じゃあ・・・・じゃああの綺麗な森は一体何なんだよ!
 あそこに僕は居なかった。絶対絶対居なかった!
 僕は確かにあのとき空を飛んでいた。
 僕は飛べないのに。
 なのに僕は・・。
 僕は羽ばたきながらほんとに飛んでた!
 なのにどうして・・・・。 
 どうして此処に居る僕だけはそれを知らないんだ!!
 
 
 
 --それは、お前は其処に居るからです--
 
 
 ・・・・・・
 
 お前は小さな小さな樹。
 この薄汚い遙か遠い地面に根を張る樹。
 それは一本だけで生えている訳では無いから、だから其処に森ができる。
 お前は森の中のたった一本の小さな樹。
 その中で微笑みながら花を咲かせる魂を育ませ、枝葉を無限に伸ばしていく。
 でもときとしてその成長のは可能性は閉ざされてしまうもの。
 お前を生かす周りの木立がお前の生育を阻む事もあれば、
 周りの木々の養分さえ吸い取って肥え太り立ち枯れていく事もあるのです。
 この森は、世界の中のお前。
 お前はお前だけで生えているのでは無いのです。
 お前はこの森無しでは生きられない。
 お前はこの森に根ざさずにこの森から出ていく事は出来ない。
 お前はお前の生える場所に根を出さねばこれ以上成長できない。
 だからチビなんですお前は。
 冷たい点数が書き込まれた木の死骸の束に強迫されるなんて馬鹿なのです。
 周りの花に色が無いのはお前がその魂を吸って空に投げ出したからです。
 そんな場所にお前が居ないのは当たり前っです。
 お前は自分でお前の居場所を奪ったのです。
 だからいつまでもチビなんですお前は。
 『己を知りやがれです。』
 成長したければまず根を生やす事を考えやがれっです。
 根無し草なんてお笑い草です。
 お前に根の無い暮らしなんて百年早いです。
 そして根を張れば、それから隙間だらけの木立の間を縫って枝葉を伸ばすこともできるです。
 森は大きく大きくなっていく。
 お前自身の枝葉がその森を育てていくのです。
 チビのくせに大きくなれるんです。
 お前がただ一本で浮いていようとするなら、お前はずっとチビのまま。
 お前の居場所はその森だけ。
 でもその森の大きさを変えられるのです。
 『なにをモタモタしているのです、このチビ』
 ほら、ごらんなさい、あの森を。
 このみっともない浮き草の抜殻ばかりの世界の中で、あんなに輝いているじゃないですか。
 お前の中にある美しいものを知りやがれです。
 あの森は。
 『この世界にしては上出来です』
 お前を暖かく囲んでくれているものがお前の中にも居る。
 そしてお前はその中に居るです。
 それを僕が知らないのはなぜかなんて訊くですか。
 なにを言ってるですか。
 お前はもう知ってるです。
 この森があるのがなによりの証拠。
 お前はだからそれを早く認めなくちゃ駄目です。
 それでも知らないと言い張るなら、お前はチビでは無く馬鹿です。
 
 己を知る覚悟を持ちやがれ、です。
 
 僕はどうして飛べないはずなのに飛べるのかって訊くですか。
 『此処はお前の世界。お前が飛ぼうと思えば飛べるのです。』
 お前は飛びたがってるじゃないですか。
 あんなにあんなに懸命に枝葉を伸ばそうとしながら・・・。
 お前の中の小さな樹は、確かに飛び出した先にも自分の森が広がれると信じています。
 お前はその確信の芽をいつまでその小さすぎる森に閉じ込めていやがるんですか。
 お前にお前の知らないお前が居て当然。
 だからお前はお前をしっかり知っていきなさいよ。
 いつまでもチビでいるんじゃねぇです。
 お前はお前だけのものじゃ無いです。
 その小さな樹はその美しい森のもの。
 だから私は願う。
 
 
 『私の如雨露を満たしておくれ。
  
  あまーいお水で満たしておくれ。
 
  健やかに、
 
  伸びやかに、
 
  緑の葉っぱをキラキラ広げて。』
 
 
 『お前なんぞに言ってる訳じゃ無いです!』
 いつまでも抜殻だらけの其処に自分が居ると信仰してるお前なんぞに。
 馬鹿にするな、チビ! です。
 
 
 
 

                              ・・・以下、第 二部に続く

 
 
 

                         ◆ 『』内文章、アニメ「ローゼンメイデン」より引用 ◆

 
 
 

-- 041026--                    

 

         

                       ■■タイトルが思いつきませんでした■■

     
 
 
 
 
 
 じぃちゃん、お前もかっ!
 
 月詠=ネコミミということで満場一致も間近かと。
 あーもういいよそういう事で好きにするがいいさははん。
 ということで。
 OPから目を逸らす事も無くなり惰性で頑張って頭に猫耳が生えてくるように念じている今日この頃。
 だってだってきっと猫耳生やすと良いことあるはずなんだもん。
 どーした紅い瞳しっかりしろー。
 そんな感じでしっかり者のオジイサマもネコミミ信者というか亡者になってしまったようですので、
 紅い瞳もごそごそと押入を漁って猫耳が無いかと探している次第。
 猫耳常時装着が居候の条件なら喜んで生やしてみせますオジイサマ。
 いい感じに溶けてきたところですが(脳が)お嬢様も満更でも無さそうにえへへと喜んでいるようですので、
 あんまりセクハラっぽくならないところが紳士的というか年の功というか、
 お嬢様の前で素っ裸でお灸しないでくださいオジイサマ。セクハラです。
 ていうか葉月猫耳普通に付けてるし。やっとらしくなってきたというかわー標準装備ですか。
 家事に勤しむ猫耳お嬢様の構図っていうのはなかなか面白いですねオジイサマ。
 耕平相手にはマジ切れしてぎゃーぎゃー騒ぐくせにオジイサマの前では大人しい奴のわかりやすさが、
 それがじいちゃんの思い通りの展開らしいのでやるなと思いつつもマズイ御飯で天罰覿面。
 わかりやす〜い。
 
 そして次は猫耳に袴にえーとまだやるのかよー。
 オジイサマのお店ていうかなんのお店かよくわからないところですけど売り子やってる猫耳ひとり。
 お客は男衆で一杯。予定調和に満ち足りていて息苦しい限りでふっと目を横に転じると葉月が。
 オイタが過ぎますぞお嬢様。客にチャーム(邪眼)使うなんて暴虐です。
 ていうかチャーム関係無し。いや誘惑しまくってるけど。素で。演技で。しなつくって。女優。猫耳。
 だから詐欺では無いのう耕平くんしっかり引っ掛かった耕平クンわはは。
 で満月になって血が飲みたくなって耕平くんに迫る奴ですが一蹴。
 耕平強い強い。
 キス=吸血の図式が完璧に成り立っている耕平・葉月間にもはや色気無し。
 耕平逃げる逃げる! 葉月追う追う!
 例のしもべ論争を展開しながらも追いかけっこに打ち興じるも束の間葉月離脱。
 新しいしもべを作ってやる! ふんだ!
 耕平カナダライひとつゲット。新しいしもべだとー。
 早速ひとり籠絡した手の早い嘘妹を捕獲。
 ていうかこの公園はナンデスカ地面に巨大なバイオリン(?)が突き刺さってるよおいおい。
 トマトジュースで誤魔化せると思うなぁー。
 そして耕平vsチンピラ。葉月がヘンな力使って終了。ハイ、お疲れ様。
 
 そして謎の金髪女性は誰?
 でもあんまりそれには興味が沸かないっていうのはどういうことかしら?
 それより猫耳がまだ生えてこな・・・・・・
 
 
 ふる、ふる、ふる、むーん。 (特に意味はありません)
 
 
 
 
 

-- 041024--                    

 

         

                       ■■済ました顔でごろりと横になる夜■■

     
 
 
 
 
 
 南極は巨大な氷の塊だと思っていた紅い瞳ですこんばんわ。
 でっかい氷が・・・・・・・・浮いてる。
 
 地震モードお疲れ様でした。
 テレビの放送もようやく地震報道離れが目立つようになり、
 地震真っ直中の頃にもガンガン普通の番組流していたテレ東も目立たなくなってきました。
 ほんとテレ東は良い根性していると思いました。
 
 で、とある人とお話させてもらったときに思ったのですけど。
 被災地の方は援助に感謝するのは勿論良いのですけど、
 それ以上にその援助の不備を遠慮無くドンドン声高に叫んで欲しいです。
 なんなら非難でも可だと思います。
 援助して貰えるだけで充分で文句なんてとんでも無いって言わないで。
 そして被災地以外の人はその声に興味を持って。
 その声を消さないように。
 その被災地の方々の感じた不便な点を、決してそのままにしないためにも。
 被災体験というのは貴重なものなのです。私達にとっても。
 援助はしてあげるのじゃなくて、援助させて貰うのです。
 被災地の方々に批評を頂くために。
 非難は非難。感謝は感謝。
 うん。そんな感じでした。はい。
 そういう考え方もあるという事でした。はい。
 ウチも防災意識を高めなくては。(いそいそと)
 
 
 さて今日は龍馬が死んでしまいました。
 ええ、NHKの新撰組のお話ですけれど。
 私は毎週見てるのですけど、坂本龍馬があの作品の中では一番好きだったりするのです。
 で二番目が捨助だったりします。
 なんかもう三番目以降はききたくないって人が多いと思いますけど案の定三番目は観柳斎です。
 といいますか、私的には観柳斎殿はお墓参りして総司の目を眩まして、
 彼が安堵して帰ったら「ニヤリ」と不敵に笑って懐に隠した会津の陣立て図をチラつかせてコソコソ逃走、
 と思ったのも束の間大石に見つかって命乞い後にバッサリご臨終、
 とか、そういう風になって欲しかったのさ。
 普通に墓参りて。普通に大石に斬られるて。つまんないよブーブー。
 最後まで策士で卑怯者で往生際が悪くてカッコ悪く懸命に足掻いて欲しかった。
 彼の志のために。
 近藤っちみたいなのがいるなら、観柳斎みたいな人もステキにやってこそだと思ふ。
 ていうかそっちの方が三谷っぽいと思うんですけどねー。どうだか。
 ああ、そうか龍馬でした。龍馬は良い。
 たとえ裏切り者と罵られようと邪魔者と誹られようと武士の風上にも置けぬ奴とぬかされようと、
 小さい小さいのぅとか言って全然へっちゃらで自分のやりたい事のために色色やってるから。
 龍馬はきっと馬鹿なんだけど、きっと龍馬は周りの人も同じく馬鹿に見えるのかもしれない。
 そしてその馬鹿な人達の事もよくわかるから、だからなんとかしようって思えるのだと思うのよ。
 賢く格好良く忠義を尽したりする人の扱い方も、だからよく研究して知ってるし、
 同じように忠義ヅラを掲げて裏で利益の追求に勤しむ人の事もちゃんと見てる。
 だから龍馬は両方の立場に立つこともできるし、また両方から離れて立つこともできて、
 そして龍馬自身はその距離の移動の中にしっかと立っていて。
 くぅーカッコイイー惚れちゃうゾー。
 調停工作できるってのはやっぱりすごい事だと思う。特にああいう状況の中でなんて。
 ということで龍馬さようならです。
 そしてこんにちわ捨助さん今度はどこの陣営に行くのかな♪ (ウキウキしながら)
 
 ちなみにというか余計なお世話ですけれど近藤くんとこが全然面白く無いのでもっとがんばれー。
 悲劇にも喜劇にもなりゃしない。あーあ。
 
 ウイイレ中なのですね。
 6のFEなのですね。
 もう何年前の作品かって話なのですけれどね。
 今じゃもう8まで出てるっつーのというお話なのですけれどね。
 私には未だ現役フル代表を張れるようなゲームのように感じられますので、ガンガンいってます。
 マスターリーグモードで自分のチームを造り上げる事に心血を注いでいたりします。
 以前やっていたときは最強メンバーを集めたりとかしていましたけれど、
 今回は集めるメンバーに条件をつけてやっています。
 条件は国籍が北欧の選手であること。
 もしくは国旗に十字が入っている国の選手であること。イングランドは除いて。
 つまりスウェーデン・ノルウェー・デンマーク・フィンランド・北アイルランドの選手、
 それプラスなぜかどうしても使いたくなったので、ロベルトバッジョとデルピエロを追加という条件で。
 そういう感じでほそぼそとゼロからメンバーを集めているので御座います。
 ていうか弱い。
 たとえこの中で最強メンバー組めるようになったとしても弱い。
 ラーションとかスールシャールが最強だって。
 ・・・・・。
 ユベントスに7-1で負けました。
 まずはディフェンスから集めよう。よう。
 バッジョ? デルピエロ?
 もう少し大人しくして待っててね。(ウチと対戦するとき点取らないでね♪)
 
 
 寝ます。
 
 
 

-- 041022--                    

 

         

                                   ■■薔薇独家■■

     
 
 
 
 
 
 『雛はね、独りになると、そこから出てはいけないと言われるの。
  ずっとずーっとこの中に居なさいって。』
 

                          〜 第三話・雛苺の言葉より〜

 
 
 
 
 見上げると、そこにはただ流れていくだけの空と雲があった。
 四角に切り取られた窓枠の向うにある青い世界の陽炎が、この体が此処に在ることを照らしてしまう。
 このつまらない体は此処に。
 そして此処にしか、居られない。
 
 誰も居ない家の中を、静かに音を立てずに歩いてみる。
 そこは意外に広くて、思わず喜んでしまう。
 これだけあれば、充分だ。
 両手を広げて輝かしく舞えば、零れ落ちる涙が無い事に安堵できてしまう。
 まだまだいける。これで大丈夫。
 此処から出ていく必要なんて、無い。
 此処に独りで居ても大丈夫。
 だってきっと。
 きっとこの家の扉が開かれる時は来るのだから。
 それまで待っているだけで、それでいい。
 テレビの中の青空を何度も巻き戻しながら、窓にかかるカーテンを閉じ切れば。
 この家の鍵を持たざるものに、この孤独を乱す事はできないんだ。
 だから、待っていられるんだ。
 この家の扉を開け放つのが必ず自分であるという日が来る事を。
 
 窓の外に広がる空を、窓の内側を見つめて楽しむ。
 窓の内側はこんなに静かなのだから。
 独りを楽しめる時間がこんなにあるのだから、誰も居なくても平気。
 だから。
 
 寂しいなんて、言わないんだ。
 
 
 
 雛苺に自分と同じだと言われたジュン。
 ひとりでいなくてはいけないときは、必ずトランクの中に居なければいけないと言われた雛苺。
 ひとりになることは嫌で、トランクの中で寝て待っていなければいけないのも嫌だけれど、
 それは悲しい孤独の忍耐なのだけれど、けれど雛苺はその事をなんとか我慢していたと。
 ジュンは、反発する。
 ジュンは自分は望んでこうしてひとりで居るのだと。
 学校なんていかなくてもいいのだと自己正当化しながら、それを自分の自由だと言い切る。
 自分は我慢なんかしてない。僕はこの家の中で充分だ。
 そしてそれがジュンの嘘である事をジュンはよく知っている。
 
 雛苺が本当はその孤独を喜んでいるという事も、ジュンは知っている。
 雛苺にはたとえそれが孤独であっても、それは誰かが抱き上げてくれる前触れである事を知っている。
 だから孤独であれと命じられた寂しさの中に、確実に歓びへの期待を滲ませている。
 ジュンはそれが、気に入らない。
 雛苺と同じなものか。
 雛苺は、孤独でもなんでも無い。
 なぜなら、雛苺は孤独になりそうになると身動きひとつ出来ないトランクに閉じ込められるのだから。
 そしてそれは、決してそれを命じた人間が開けなければ開かない堅牢な家。
 雛苺はただその人の帰りを待ち侘びて楽しい夢を見てただ待っていれば良いのだ。
 そのきっちりと詰め込まれた狭い狭い雛苺の家には、もうその優しい夢で一杯。
 外に青い空を浮かべる窓も無ければ、その空に憧れるテレビの画面も、無い。
 其処にあるのは、ただ誰かの姿の幻。
 雛苺は、孤独なんかじゃない。
 ずっとずっと、その誰かと一緒に居られるのだから。
 その人に家の扉を開けて貰うのを待っていれば良いのだから。
 ジュンはだから思う。
 自分は雛苺とは違う。
 自分は自分でこの家に閉じ籠もったのだから、この家の中にも自分の世界を作れる。
 そして自分でこの家に閉じ籠もったのだから、この家の中から自分の意志で飛び出せると。
 其処に誰も居ない広大な家がある限り、ジュンはその中で生き、そして常にその外を目指す。
 ゆえに狭すぎる家の中で生きる事もせずに寝て待つだけ、
 そしてそこから出ようとさえしない雛苺と自分とは、絶対に違うのだと、そう思う。
 
 
 『だから子供は嫌なんだ。』
 
 ジュンは誰が子供なのか、わかっている。
 
 
 『この部屋は全部僕の物だ。』
 それがどういう事なのかわからないジュンでは無い。
 それがわかるから尚のことジュンは自分は孤独では無いと言わねばならない。
 ジュンは、とてつも無く、孤独。
 この家の中に誰も居ないようにさせているのはジュン。
 それでも寂しいなどと思わないと考えるジュンが居る限り。
 そしてこの家の扉を開けるのは自分で無ければ駄目だと思っている限り、
 ジュンはやはりどうしようも無く、孤独だ。
 なぜなら、ジュンは誰も必要としていないから。
 否。
 誰かを必要とする自分を拒み続けているから。
 甘えた子供の雛苺を受け入れないジュン。
 ジュンはその雛苺の姿を否定している。
 そしてその否定の中にしか、雛苺の孤独というものを捉える事ができない。
 ジュンからすれば、否定される雛苺の孤独、そして否定されるべき待つだけの自分しか、無い。
 沢山の隙間を携えた広い家の中を動き回るジュン。
 それでも、ジュンは独り家の中。
 誰も求めない。
 誰かに救いを求めない。
 誰も必要としない。
 
 雛苺。
 雛苺の孤独は其れは孤独でありて孤独では無く、ゆえに孤独。
 ひとりでは無い、孤独。
 誰も居ないなど有り得ない。
 すべてが誰かに繋がっている。
 だから。
 その繋がりが絶たれてしまえば、なんとしてもそれを修復しようと心懸ける。
 その努力を甘えと捉えて斬り捨てようとするジュンはしかし、転換する。
 その雛苺の甘えへと振り下ろした刃を取って返し、自らの動かぬ足へと突き立てた。
 雛苺を見て苛立つ自分を利用して、家の外へと飛び出したジュン。
 好物の苺大福を食べたいと喚く雛苺を黙らせるため、それを買いに外へ出たジュン。
 外へ出る理由はあくまでその自分の怒りであると自分に言い聞かせるジュン。
 そして。
 そうやって確かに自分に言い聞かせながら、それを利用して扉を開けた自分を感じたジュン。
 この扉を開けるのはあくまで自分。
 それなのにジュンは雛苺への怒りを利用した。
 その怒りは、雛苺無しでは有り得なかった。
 そして。
 その雛苺への怒りを利用した自分が外に出ている事の後ろめたさの向うに、
 ジュンはどうしても目を背けられないものを見つけてしまう。
 雛苺という他人が其処に居たのだ。
 そして同時にわかってしまった。
 雛苺の孤独というのが、自分と同質であるということも。
 雛苺は孤独を我慢しているけれど、それは決して寂しく無い訳じゃない。
 そしてその寂しいという感覚は、それは必ず雛苺が他人達に囲まれているからだ。
 目の前に雛苺を見つけたジュンは、だからそれがわかってしまう。
 巴はこう言った。
 『雛苺と一緒に暮らして、そばに居てわかったの。この子はとても寂しいんだって。』
 閉じ込められた狭い家の中でただ巴を待っていた雛苺。
 その雛苺だけがぎっしりと詰まった巴だけのトランクを開けるのは、怖い。
 でもそれ以上に、そうやって自分を待っていてくれる雛苺が居てくれる事が嬉しくて堪らない。
 だって、そのずっと蹲って待っている雛苺の孤独が苦しいほどにわかってしまうのだから。
 その苦しみから雛苺を解放してあげられるのだから。
 扉を開けて向き合う巴と雛苺。
 その扉を開けたのは、果たして巴と雛苺のどちらだったのだろうか。
 扉を開ける巴。
 しかしその巴を突き動かしたのは、小さな小さな家の中で蹲りながら待っていた雛苺の願い。
 ジュンは今、わかるのだ。
 自分が外に出られたのは、誰のお陰なのかを。
 雛苺への怒りを利用して動くと決めたのは確かにジュン自身だが。
 でも。
 雛苺が居てくれなければ、ジュンはその怒りに身を委ねる事は出来なかったのだ。
 家の中と外で向き合うジュンと雛苺。
 その扉を開けさせたのは、一体どちらだったと言うのだろう。
 
 雛苺は、ジュンを待っている。
 我が儘一杯で、甘えん坊で、
 なんにも考えずにただただトランクの中から抱き上げてくれる人を待っている。
 その可愛い人形をトランクに入れたまま捨てようとさえ思った自分を押し留めた巴。
 そして。
 雛苺への怒りで隠した雛苺へのちょっぴりの気遣いが、それがジュンの雛苺の甘えの受容だとしても、
 ジュンはそれが出来ない自分こそが本当に子供だったと悟るのだ。
 雛苺のために。ただ雛苺のために。
 それ自体が自分の問題を隠す言い訳になる事は重々承知。
 でもそれでもいいと思える自分が、それを絶対に許せないという自分の中に少しでもあれば、
 こうして家の外に一歩踏み出せた偶然を慚愧の念で消し去らないでも良いと、ジュンは思う。
 自分が自分というものを考える事。
 それをしている限り、ジュンはこの家を広大で豊かな孤独にしたままでいる。
 ジュンが雛苺の事を考えるとき、ジュンはようやくこの家の中から締め出され、
 そして窓の外の空の下で、豊かな他人達の抱擁を受けられるのだ。
 
 
 『雛、ジュンの事好きになったの。
 
  だから、御礼。
 
  ジュン、だーい好きっ』
 
 
 
 誰かに必要とされる自分を必要とする自分を求めて、寂しさを表明しながら外に出る。
 そうすればきっと、貴方の帰りを待っていてくれる誰かが居る家が、貴方を待っていてくれる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 それが雛苺だったらもう全部OK。
 雛苺、ええなー。 (恍惚としながら)
 
 
 
 
 

                         ◆ 『』内文章、アニメ「ローゼンメイデン」より引用 ◆

 
 

-- 041019--                    

 

         

                          ■■もしも吸血鬼じゃ無かったら ■■

     
 
 
 
 
 
 じぃちゃんが中途半端にカッコイイところが面白いと思いました(挨拶)
 
 月詠な訳だけども。
 葉月の猫っかぶり(猫耳をつけるという意味じゃなく)発動状態ってあんまり恒常性が無く、
 普通に耕平お兄様って人前で言っていたのも耕平って呼び捨てになっているし、
 ていうか余裕でヴァンパイアってバレてるしじぃちゃんに。
 なのに別にそれを殊更隠していたという素振りを見せる訳でも無く、
 当然のようにじぃちゃんに邪眼いかけて失敗して陥落。
 この子は一体なにがやりたいんだろう。
 ていうか誰も葉月に突っ込まないトコが素晴らしい。
 ツッコミが無いのに立派に場が成り立って笑える空気が広がってるのってスゴイ。
 葉月ボケっぱなしっていうかじぃちゃんも追加でボケてるし、
 ていうか孫にヴァンパイアのしもべになってやれがはは、は無いと思う。
 しかもお嬢ちゃんの目的は世界征服じゃろとか爆笑しながら言うし。
 爆笑してるのはこっちですオジイサマ。 (お腹を抱えながら)
 話変わって、葉月の叫び声の語尾が途切れるのが萌えです。
 ボケっぱなしの中で急に叫ばれても普通にひゅっと感情的なモノが入ってきてなんかイイカンジ。
 
 それにしても未だ色彩的な美しさは継続中。
 やっぱり所変わっても時間変わらず、其処に夜が下地としてある限りこの色使いの感覚は生きるよねぇ。
 基本的に緑系統がいいかんじだよね。
 明かりと闇の合間を繋いでて、良し。
 さりげなくショーウィンドウの中の帽子にも緑のもあったし。
 葉月の桃色の服と、光の当たり具合で濃淡が変化する藍色の髪の組み合わせも綺麗だし。
 夜の中に広がる紅い光それ自体がすっごい存在感がここにあるぞーって伝えてもいて、
 ていうかなにが在るのかというかなにかが在るよって事を伝えてる感じがして、
 ただ黒一色暗黒だけの夜空がそれ自体なにかを意味してるのと同じように、
 様々な光源により照らし出されるなにかの存在感もまた意味ありげになにかを語り出そうとしてるみたい。
 ていうか、夜って綺麗だよね、やっぱり。
 なにかが其処に潜んでるとかそういうホラー的な感覚としての予感にウキウキするのでもいいけど、
 やっぱりそこからなにかを見つけてみたい。
 わっとなにかが出てくる事にしか驚け無いんじゃつまんないもん。
 其処にただ意味ありげにみせかけてほんとは別に意味なんて無い綺麗な夜って、それで充分。
 という感じで、葉月はもっと暴れてもいいと思うよ? (微笑)
 
 あ、それとエンディングは、これはもうショッキングでした。
 あれですよ、赤白藍(紫に近い)の組み合わせがこんなにぷしゅっと私を噴火させるとは思わず。
 すっげーすっげーすっげー。
 いや前の日記のときは言うの忘れていたのだけども。
 私は結構色フェチなのかもしれないですよていうかフェチって言うなフェチって。
 と、そういうお話なのでありました。
 ん? オープニング?
 そんなのは知らん。
 
 
 ふる、ふる、ふる、むーん。 (特に意味はありません)
 
 
 
 

-- 041017--                    

 

         

                               ■■アンバランスな意欲 ■■

     
 
 
 
 
 
 そういえば、前期のアニメについての総括とかその辺りのお話をしていなかったような気がします。
 ていうかもう前の時期になにみてたとか、かなりうろ覚えになっちゃって来てるのですけど、えーと、
 確か見ていたのはというと、
 ・スクラップドプリンセス
 ・マリア様がみてる〜春〜
 ・愛してるぜベイベ
 ・鋼の錬金術師
 ・天上天下
 ・MADLAX
 だったと思うのですけどなにか書き忘れた作品もあるような気がしてうーむと悩むところですが、
 えーとさらに総括とか言われても困る訳でみんな面白かったヨとか言っちゃ駄目ですか?(微笑)
 そーですねー。
 やっぱりすてプリとマリみてが抜きんでていたというのは間違いないですけど、
 そうすると今度は愛してるぜベイベも別方向に抜き出ていたり、
 なんならMADLAXがいいかんじにはみ出していたりハガレンは大佐万歳で天上天下はやってくれました。
 駄目。いや駄目だから。
 総括なんてできるか馬鹿。
 そう言えばどの作品も同じ楽しみ方をしていた訳でも無いし、
 それを見て受け取るときに私の中にあったそれを楽しもうという意欲の程にも差があった訳だし、
 ていうかね、最後まできっちり全部感慨深げに見終えられたという点において、
 此処に挙げた6作品は既にどれも最高なんだと思う。
 それぞれのジャンル、っていうかそのなんていうんだろええいめんどいジャンルでいいや、
 でそのジャンルとやらにおいての一番と私が判断した訳でだからそのなにが言いたいのやらまったくもう。
 よーするにあんま覚えてない。
 嘘です。ほんとは今日なんて自分の書いたすてプリやらマリみての感想読み返して、
 おおぅこれはなかなかとか悦に入ってたりしたんですよ。
 でも面倒だから。
 もうなんかいいから。
 
 そういう事にして次いきましょう次。
 
 で。
 今期見続けてもいいかしらん、という作品は以下の通りとなりまして候。
 ・ローゼンメイデン
 ・月詠
 ・厳窟王
 ・ガンダムシードデスティニー
 そんな感じです。 
 舞HI-MEはローゼンとかぶってしまうので無理になりまして、
 タクティクスは普通に無理になりました。
 ていうかタクティクス見た後に岩窟王見ると萌える萌える。伯爵萌え大爆発。
 あと若貴族ふたり組もイイ。ええいどうしてくれようか(どうもしません。)
 なにげに「クオリティ」という怪しい基準でいうと、厳窟王が断然トップじゃないかと思われ。
 いや萌えがじゃなくて。なんでそんな萌え萌え言ってるんですか!(お前だー)
 作画とか演出とかていうか間の取り方が特に。
 色彩もいいしキャラの立ち位置にそれぞれ奥行きがあって、これはすごい立体的だーなんて。
 あは、適当言ってら。
 ローゼンはもうアレです、私のひとり舞台というかついてこれる奴だけついてきやがれってんだ。
 気付いたらひとりでトボトボとスタートラインに戻ってたりとか無いように、精進して感想書きます。押忍。
 ていうかね、真紅萌えは譲れないところなんですよ。
 あれはいいものだ。
 月詠はネコミじゃなくて次回からがらっと毛色が変わるはずだから、まだわからないところ。
 けっぱれ葉月ー(声援)
 シードは。
 えっとあの面白いと思いますいやマジでほんとにだから面白いって言ってんでしょ。
 私は、ですけど。
 逆にいうとそう言い添えないと微妙と言えない訳でも無くあーうっさいうっさい私が面白けりゃいいんじゃ。
 あれだけ見ていてワクワクするのは結構ハズせないとこだと私は思う。
 ハガレン並にくるボリュームさが堪らないから、細かいところにも目をつむれるし、なんなら気にならない。
 でもたしかに1を踏襲するかのような展開にはちょっとと思われるところもあったけれど、
 でもそんなとこにイチイチ気を取られなければ普通に面白いと私は思う。
 ていうか相変わらずの戦闘時のキャラのセリフの語彙の無さにはウケましたけど、
 あれはガンダムの伝統なのかしら?
 それと前期より引き続き、カレカノと十二国記を見続ける予定は堅固であります。
 特に十二国記は今一番面白い章ですので頑張ります。
 
 という感じで。
 はい。
 
 
 見事、日記1日分を埋める事ができました。
 無駄話ばんざーい (ため息をつきながら)
 
 
 
 
 


--過去の日記はこちらからどうぞ--

-- 041015--                    

 

         

                                   ■■ 薔薇手錠 ■■

     
 
 
 
 
 
 『まったく進歩の無い子ね。
  いつまでも泣いてグズって、それだからひとりぼっちになってしまうのよ。』
 

                          〜 第二話・真紅の言葉より〜

 
 
 
 
 悩んでいる。
 そしてその悩みの中から抜け出せない。
 そこから抜け出せない自分を知っているつもりでも、それだけでは抜け出せない自分も知っている。
 どうにかなるようでいて、どうにもならない。
 そして必ずどうにかできる事を知っているゆえに、できるようになるために悩み続ける事をやめられない。
 終わりの無い鎖の先には、きっとまたひとつ前に辿った鎖がある。
 その苦悩の連鎖を外から眺めてみる自分の瞳を充分想定できても、それも意味を為さない。
 なぜならその瞳さえ、そのいばらの鎖に絡め取られているのだから。
 その瞳の見据えられる世界の外に出たとしても、その毒々しい鎖は決して体を離してはくれない。
 すべてをわかっていながらそれを繰り返す愚。
 すべてをわかっていながらそれを繰り返す愚を知りながら、それでも繰り返す苦しみ。
 そして。
 その苦しみを愚かで見苦しい鎖として断ち切ろうとするその手には、
 鎖の両端を繋ぐ薔薇の手錠がもはや敢然と嵌められている。
 
 まだ考えなければいけない事が沢山あるはずと思い、
 まだ解決できていぬ問題が在ると考える。
 それらの存在がもう既に尽き果てているという事を、知らない訳では無い。
 知っていて、それでいてその見えぬはずの問題を目の前に浮かばせてそれにすがりつく。
 それがどういう事か、わからない事なんて、無い。
 わからない事が無いゆえに、だから。
 だから、悩んでいる。
 悩んでいる自分に、悩んでいる。
 
 なぜ、悩むか。
 
 独りでは、無いから。
 
 
 
 同級生の巴に汚い格好で引き籠もっている姿を見られたジュンは部屋で鬱ぎ込んでしまう。
 そんなジュンを見て、のりはしばらく静かにそっとしておいてあげようと真紅に提案する。
 ジュンの事を想う、姉ののりの色々な行動。
 そのやり方がどうこうよりも、それが自分を想っての事だとわからないジュンでは無い。
 鬱ぎ込みながらも、きっとドアの向うではのりが心配している事をジュンは分かり切っている。
 もしのりのその心配を解除してあげるのなら、自分が部屋から出るのが一番だ。
 しかし自分には鬱ぎ込まねばならない「理由」が、在る。
 ジュンは思う。
 その理由を作り出しているのは自分だと。
 誰のせいでも無い。自分の力ではどうしようも無いなにものかのせいでも無い。
 ましてや、「病気」な訳でも無い。
 すべて自分で解決できる、実にシンプルかつ容易な事なのだ。
 ジュンがドアの外に出るまでには何段階もの厳しい手順を踏まなければいけないというのなら、
 それは間違い無くジュンの付いた嘘だ。
 嘘なのだ。
 だがしかし、それを嘘であれ在ると認めてしまえばそれは厳然として在るいばらの道でもある。
 それを認めるか、認めないかを決めるのは、それはなにによるべきか。
 ジュンがジュンのためを想ってそれを決めるのだろうか。
 たぶんジュンがそういう人間なら、最初からジュンはこの閉ざされた部屋の中に居ないだろう。
 部屋の外に出る理由は、其処に誰かが居るから。
 自分を心配してくれるのり、そして真紅が居るから。
 だからそのために、ジュンは自分の前に散らかる大嘘の問題の山を消し去るのだ。
 それは嘘ゆえに、消し去る事が可能。
 否。
 誰かのためを想えばこそ、それは嘘で無くてはならないのだ。
 これは嘘なんだ。自分の苦しみなど嘘なのだ。
 そう思えばそれがジュンのほんとうとなり、部屋の扉は最初から開いていたかの如く平然と佇んでくれる。
 だからジュンは外に出られた。ごくごく、当たり前の事であると自覚しながら。
 そして。
 ジュンが今までその薄汚い自分の付いた嘘の鎖に絡め取られたままだったのは、
 其処に誰かが居たからでも、ある。
 ジュンはそれすら、知っている。
 
 其処に誰かが居てくれる。
 ずっと、ずっと。
 だからジュンも、此処に居た。居続けた。ただ、それだけ。
 のりがジュンの事を静かに放って置くのなら、ジュンはそれで安心できてしまう。
 それはジュンが自分の造り上げた薔薇の手錠にその手を嵌めたままでもいいんだ、
 そういうふしだらな安堵感でもある。
 手を伸ばさなくてもそこに誰かが居てくれるのがわかるのなら、わざわざ伸ばす必要は無い。
 なればこそ、その怠惰な両手は薔薇の手錠にその支配権を奪われてしまったのだ。
 誰とも繋がる事は無い、囚われの両手。
 それが元凶であることに、ジュンは気付いているだろうか。
 自らを絡め取るいばらの鎖が、それだけではほんとうは自分を不動にすることなど出来ないと、
 ジュンはどのくらいの確信を以て感じているのだろうか。
 その鎖だけが在る事は、なんの問題も無い。
 本来ならただジュンにぶら下がって、ただジュンによってひきづられていくだけの代物だ。
 ジュンにとっても、それは抱えずにはいられない苦痛の証しではあっても、
 それは引っ張れば自分についてき、そして引きずってでも前に進もうとすれば、前に進めるのだ。
 なにしろ、その鎖のもう一方の端はどことも繋がっていないのだから。
 それが、その鎖が、ジュンの片手から発し、そして一回りしてもう一方のジュンの片手と繋がるのなら。
 それはジュンをジュン自身に繋ぎ止めてしまう強靱な鎖、そして形を変えて手錠となってしまうのだ。
 ジュンは、ジュン自身に興味と関心は無い。
 自分を慰め続ける事に悦楽を見出してる訳では無い。
 なぜなら、ジュンは苦悩しているのだから。
 自分の両手に薔薇の手錠が嵌められている事に。
 そしてそれがすべて誰かが其処に居てくれるという、そういう自分の信心のせいである事を知るゆえに、
 ジュンにとってはそれこそが問題の核心に在るものだと言うことを感じざるを得ない。
 なぜ誰かが其処に居るという事を、自分の希望的信仰によってでしか受け入れられないのか。
 
 それはだから。
 のりがのりであろうとしないゆえに。
 
 ジュンにとって、のりは自分を映す鏡だ。
 それも甘い香りを匂わせる魅惑の薔薇で縁取られている魔性の鏡。
 ジュンは今のジュンのままで居ても良い、それで良いのだ、そうその鏡は言うのだ。
 のりがジュンを見守りながら放っておくのは、それは鬱ぎ込むジュンの受容に他ならない。
 ジュン自身がそのジュンの愚かな姿を受け入れまいと必死に己の作り出す幻影と戦っているのに、
 のりはその醜いジュンでも良いという承認を与えてしまっているのだ。
 本から学び取った知識によってジュンに相対し、そしてなにも見ずにすべてを受け入れてしまう。
 ジュンがその承認を打破できるのなら、それで良い。
 だがそれが出来ないゆえに、ジュンは戦い続けねばならなかったのだ。
 
 
 ゆえに。
 真紅は言う。
 『ジュンの事をほんとうにわかっているのは、本では無くのりなのよ。』
 
 
 自分の想いと願いのまま、ジュンの前にその姿を見せつける。
 ジュンがなにを要求しようが委細構わずに、すべて堂々とジュンを覗き込む。
 暴虐なる真紅の行為そのものが、それがジュンの両手を手錠の支配を受ける事に甘んじさせはしない。
 もう手を伸ばしても、其処に誰かが居てくれるかどうかも怪しいのだ。
 全力で手を伸ばして掴んで、むしり取ってでもなんとかしないと、真紅は其処に居てくれはしないのだ。
 ジュンが見上げた甘美な真紅の幻影は叩き壊され、容赦無い真紅の姿だけが迫り来る。
 ほら、ジュン。
 ぐずぐずしてるとあなたのすべてを私が支配するわよ。
 あなたの抱く大事な他人のまぼろしごと。
 その真紅の鋭い侵攻は、ジュンの塞がった両手を解き放つのだ。
 みずからの直面するべき大事に残されていた世界を守るために。
 真紅という他人に手を伸ばしてその存在を知るために。
 真紅はそれをせよとのりに言う。
 否。
 その選択肢を加えたらどうかと真紅はのりに言ったのだ。
 ジュンの側に居続けるのはいい。
 ほんとうにジュンの元から去り、ジュンを独りにしてしまわなかったのは懸命だ。
 だがジュンの側に居続ける事でも、ジュンを独りにしてしまう事はあるのだ。
 ジュンにその手を伸ばさせなければ駄目なのだ。
 そうしなければ、ジュンは薔薇の手錠に囚われる。
 そして。
 ジュンは自らがいつまでも苦悩し続けることで、のりを失い独りぼっちになってしまう事を知る。
 雛苺が巴を取り込んで自身のいばらの部屋の中に導き入れ、
 そしてその部屋の外に巴を失おうとしていたのと、それは同じで無いようでいて、同じ。
 ジュンはそれを知っている。
 なにより、なによりそれを知っていると、ジュンは絶叫している。
 そして、この手錠をどうはずせば良いのか、懸命に探っている。
 迷いながら。苦しみながら。
 
 
 だから。
 
 『正しい答えは、ジュン自身が見つけるわ。
 
  今は少し迷っているようだけど。
 
  のりはそれまで側に居てあげればいい。
 
  悲しいのは、独りぼっちで自分を見失ってしまう子。
 
  放っておくと、取り返しのつかない事になるわ・・・』
 
 
 
 
 すべては、誰かのために、
 そして、自分のために初めてその言葉を受け入れられる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ここで水筒さげた真紅萌え、とか言ったら台無しですか。そうですか。
 大丈夫。
 そんな事で台無しになるほど、土台なんて作れてませんから (あれ?)
 
 
 
 
 

                         ◆ 『』内文章、アニメ「ローゼンメイデン」より引用 ◆

 
 
 

-- 041012--                    

 

         

                         ■■それでもネコミミでいきますか■■

     
 
 
 
 
 
 月詠のお時間です。
 OPはさらりと早送りしてお送り致します。
 葉月の頭の上にはなんにも生えてません。なんにも見えません。
 ていうか、月詠を語る語り口をどういう風に作っていけばいいのかとか、結構難しい。
 誰かひとりの一人称で描いていくのはまだきつそうだし、
 なんか評論みたいにして書くのもあれだからこうなったらやっぱり萌えしか無い。
 消去法かよ。嘘つけ消去法なものか。
 いやだって、いいじゃん月詠。
 葉月がいいっていうか、なにがイイかとか説明する必要あるかあれ?
 可愛いとはでも思わないんだよねぇ。
 むしろ、カァー、ペッって感じで唾を吐き捨てたい感じなんだけど。
 可愛いっていうかその、面白い。なんなら、強い。
 なんていうかその、奴の動きみてるだけでなんか萌え。
 萌えっつってもだから可愛くて堪らんばいとか、そんな感じじゃ無くて、
 なんていうのかなぁ、萌え。萌えでいいよもう。
 あーわかった。
 奴の役者ぶりが堪らないのかも。
 やるなお主っていうか、あれ、でも演技っていう道具的なところじゃないよね、面白いのは。
 葉月のコロコロ変わる態度の所産っていうのは、それ自体は演技なのかもしれないけど、
 でもなんでコロコロ変わるのかってところは、やっぱそのわからないわけで、なんならそこが萌え。
 自由を求めてるときの想像以上の真剣な叫びってのがあんなに簡単に表に出てくるとこも含めて、
 奴にはなんかこうコントロールされたキャラクター性みたいなとこが無いように見える。
 邪魔してくる霊達にどきなさいって命令する葉月と、
 耕平になんでしもべにならないのよぅって言ってる葉月の違いってやっぱりミモノだよなぁ。
 思い通りになるのがわかりきってて、そしてどうすれば言うことを聞くかも知っていて、
 だから、というかそれ以上にそれを知っているかどうか以前に自分の意志を自信を持って示すのと、
 方法論も学びたてで、しかもなんかあんまり自信持たないで恥ずかしがってしもべを作ろうとするのと、
 やっぱりそれは全然違う訳で。
 そこに誰かが居ようといまいと関係なく己の意志を貫徹し続けるだけの囚われ者のルナと、
 そこに誰かが居る事で思いっきり思い通りにならなかったのに、それで本当に自由になれた葉月。
 自信一杯にやってる事がそれが自分という呪縛に嵌るだけだったとか。
 うわーうわー、またヘタな分類シテルゾ。まいいか。
 いいんだよ、奴は奴なんだし。
 
 
 で。ステキナオジイサマキター。
 
 
 なぜか耕平の家に居候しにきた葉月がどう出るか愉しみじゃ。
 ていうか、耕平はお疲れ様でした。
 
 
 ふる、ふる、ふる、むーん。 (特に意味はありません)
 
 
 
 

-- 041010--                    

 

         

                              ■■ 拝啓 愛してます。 ■■

     
 
 
 
 
 
 今日は最終回を迎え終了した「愛してるぜベイベ」についてお話しようと思うんです。
 が、その前に任務報告と洒落込もうではありませんか。
 ていうか報告させてください。私の成し遂げた務めを是非聞いてやってください!
 サイトリニューアルしたんですよ! ちゃんとやりましたよ! マジで!
 うん。私としては上出来の部類に入ると思うんですよ。
 まだ全部は終わってない、っていうかあんま全部終わらせる気は無いんですが、
 あ、いいじゃないですかそんなことはってええっとそうじゃなくて、
 私の趣味としては結構色を複数使うデザインが好みなんですよ。
 でもいつもヘンな風に混ざって訳わかんなくなってしまうので、企画段階で変更して、
 シンプルイズベストの精神でいっちゃうんですよ。ていうか開き直っちゃうわけですよシンプルに。(単純)
 でもね。
 今回はほんとに良く混ざったんだよなぁ・・・・(しみじみ)
 うん。私の趣味通りにやりたいようにいいかんじに混ざってくれて。
 あ、私ってデザインの「形」より「色」からスイッチ(?)が入るので、今回の出来はほんに上々。
 まー、indexページだけは以前作り置きして置いたものに手を加えもせずに、
 馬鹿正直に入れ替えただけなのでもうアレですけどはいすみませんそのうちなんとかします。
 という感じでリニュはのそのそと時間をかけてリアルタイムに完成させていく愉しみを覚えましたので、
 もう少しこんな感じでやっていくと思います、はい。
 そうだそうだ。それとWeb拍手を設置しましたので、よろしければご利用くださいませ。
 なにか心の琴線に響いたり響かなかったりしたときに拍手していただければ、と。
 拍手ボタンの位置がわかりにくいですね。
 このアイコンを押してくだされば拍手は送れます。
 送った後にメッセージなど書き込んでくだされば、
 後ほどこのアイコンの下あたりでレスをさせて頂くつもりです。
 BBSとの使い分けはその、なるようになれー。
 
 
 
 さて。
 ということで、「愛してるぜベイベ」。最終回。
 わたしゃもうこれで泣きまくりでした。
 すごいすごいすごい。
 なにがすごいってあなた、愛ですよ愛。
 愛っていいなー愛。
 と馬鹿みたいに言ってる訳ですが私は馬鹿なので良い感じな訳で、
 馬鹿は馬鹿なりに懸命なんですよ。
 ていうかねそのうんあれです、愛ですやっぱり。
 愛っていう言葉自体は勿論どうでも良いんですけどえーと。
 都ママのところに向かった鈴子お姉様。
 都ママはかなり憔悴してるんだけど、でも泣かなかった日を数えて、
 それでもう本当に泣かなくなったら、ゆずゆを迎えにいくとか言ってて。
 都ママってすごく弱い人で、旦那さんが無くなったそのときは涙が出ないほどの悲しみに包まれてて、
 で、いざ葬式会場から戻ってきたそのときから今度は涙が止まらなくて。
 ゆずゆも何も無いただ涙だけしか映らない自分の瞳と死闘を繰り広げながらどんどんと追い詰められて、
 そしてほんとにどうしようも無くなっちゃって、ゆずゆの元から離れちゃったんです。
 ゆずゆちゃんが可哀想なのは当たり前だけど、都ママも可哀想で可哀想で仕方がない。
 涙の向うで旦那さんとゆずゆが笑っているのが見えなくて、でもほんとははっきり見え過ぎていて、
 だからこうしてゆずゆの元から飛び出してきてしまった今は、
 だからこそ一生懸命ゆずゆの元に帰ろうとして、
 泣き虫で臆病で弱い自分に鞭打って戦い続けて。
 でもね、必死に戦ってるうちにもどんどんとゆずゆの中から自分が無くなっていってしまうのじゃないか、
 そう思えてきたら怖くて堪らなくなり、
 それでも時間だけが過ぎていっていつまでも自分は泣かないではいられない。
 都ママが囚われた優しい呪縛が都ママの前進を全力で阻んでいる。
 鈴子お姉様はきっとママを叱咤しようとも思っていたと思います。
 ママがいつまでたってもゆずゆちゃんの元に帰ってきてくれない事を責めるよりも、
 そのママの呪縛をぶっ壊してしまおうとするために。
 やっぱりその破壊自体はママ自身にはできないと思うし都ママはそれくらい弱い人だと思うから。
 でもね、鈴子お姉様は結局なにもしないでそのまま帰っていった。
 そこで私は、あ、そうかって全部がひとつに繋がったんです。
 お姉様はなんでママになにもしないで帰っていったのか。
 その問いに答える事に意味は無いんだけど、えっとさ、ママは弱い人だとは思う。
 でもさ。
 ママは弱いけど、ママはずっとずっとゆずゆちゃんを見ている人なんだよね。
 誰も側に居ない、それって怖いことで、
 やっぱり誰かが隣に居てくれるからその人を意識して自分も生きられると思うし、 
 都ママの側には誰も居なくなってしまったからだから都ママはとてもとても恐ろしい状況に居たと思う。
 だからそこにお姉様が行って、そしてお姉様が其処に居てあげることでママに自分を見直させたかった、
 そう思うのだけど、でもね。
 都ママの中には紛れもなくゆずゆちゃんが居たって、お姉様は感じたから。
 誰も、たとえゆずゆちゃんすら自分を見つめてくれなくなったとしても、
 それでもママの方から誰かを見つめてる。
 誰かが側に居なくても、自分ひとりで誰も見ずに生きられるなんてそんなのはただの嘘。
 でも誰かが側にいて誰かが自分をみていてくれなきゃ生きられないっていうのはやっぱり甘え。
 都ママはね、たぶん全然そういう意味での甘えるって事から無縁な人なんだと思う。
 とても真面目に嘘をつき続ける事で懸命に生きるキュードー者みたいな。
 ママははね、誰かに見せるその自分の姿をとても大切にしてる優しい人なんだ。
 弱い自分に何度も負けながらも、それでもしっかりした母親をゆずゆに見せなきゃいけないって。
 それ自体ほんとはママの甘えなのかもしれないけど、でもね。
 ママはね、その誰かに見つめられてる幸せが大好きだったからこそ、
 その誰かもまたそういう自分によって見つめられる幸せがその人にもあることを知っている。
 だからね、都ママは誰かを見つめる事ができる強さを持っているんだ。
 ママは甘えん坊を極めて、だからほんとに甘えられる人なんだと思う。
 結平のたとえ誰かを見失ってもきっと誰かが見ていてくれる、ってセリフはそういう事でもあるんだよねぇ。
 決してひとりじゃないんだって、やっぱりそういう事だよね。
 都ママは自分との戦いに連戦連敗なんだけど、でも絶対にゆずゆの事だけは諦めない。
 泣かないでしっかり生きられた日なんて、ほんとは勝利でもなんでも無い。
 だってその勝利をみせてあげられるゆずゆちゃんは今、ママの側に居ないんだから。
 だからママはいつまで経ってもしっかりした自分になんてなれない。
 でも。でも。
 ママはそれでもゆずゆの事を決して忘れないんだよね。
 ゆずゆの側に居てあげられない悲しみを、それを意識しないなんてもっと悲しい。
 悲しい事は悲しい。ママは絶対それを忘れられない弱い人。
 心ちんは言ったんです。
 おっきくなったからって悲しみを忘れられる訳じゃ無い、ただ我慢してるだけって。
 だから悲しみからは逃げられないんだって。寂しくないって嘘つくのはやめたんだって。
 だからその寂しさや悲しみを忘れないでちゃんと受け入れて、
 そうしたらちょっとだけ強くなれたような気がするって。
 心お姉ちゃんは泣く事を受け入れたんだって。
 
 ゆずゆちゃんはそれを聞いて。
 心お姉ちゃんが寂しいっていうのは、悲しいよって。
 
 都ママが頑張れる理由が良くわかるんです。
 ママが泣き虫な自分をぐっと押さえ込んで、泣かないで居られた日を数えている気持ちも。
 自分がしっかりしなくちゃいけないのは、やっぱりゆずゆちゃんが自分の事を見ているから。
 ママが泣いてたら自分も悲しくなって泣いてしまったゆずゆちゃん。
 そこでふたりしてずっと泣き続け、そしてふたりして慰め合って優しく生き合えるのも愛だけど、
 お互い泣きたいのを必死に我慢し合って懸命に頑張って生きる姿も、やっぱりどうしようも無く愛。
 弱い自分を全部さらけ出すのも愛。
 弱い自分を絶対に見せないように努力するのも愛。
 
 だから心お姉ちゃんは、ゆずゆちゃんにごめんねって言った。
 心配かけてごめんねって。
 
 ママは一生懸命頑張ってる。
 子供みたいに必死になって。
 私はこのママは弱い人だとやっぱり思う。
 どんなに頑張ってもうまくいかなくて、全然駄目駄目で。
 でも。
 弱い人がキマジメにそれでも懸命に頑張って前に進もうとするのは、私はすごいって思う。
 強い人が強く生きられるのは当たり前。
 そして弱い人が弱い事を受け入れて生きるのも当たり前。
 私は弱い人が弱い事をそれでもしっかりと受け入れて弱い自分をちゃんと生きさせるのも好き。
 でも。
 弱い人があくまで弱い自分を押さえつけて強く強く生きていこうとするのも、やっぱり好き。
 そして。
 
 弱い自分と強い自分の向うに、確かにゆずゆちゃんを見続けている都ママが、私は大好きです。
 
 この物語は、ゆずゆちゃんを中心にしてみるのと同時に、
 都ママ中心にしてみることでなにかこうすっごい気持ちを引き出してくれる。
 ゆずゆちゃんにいえる事は都ママにも言えるし、都ママにいえる事はゆずゆちゃんにもいえるんです。
 鈴子お姉様は都ママに問いました。
 ゆずゆちゃんに会いたくはないのか、と。
 ママはこう答えたのです。
 会いたい! と。
 そういって泣きじゃくる都ママが居た。
 ゆずゆちゃんと都ママが確かに繋がっていると感じました。
 誰よりもなによりゆずゆちゃんがママに会いたいと思っている事を知っているから。
 そっか。そうだよね。
 鈴子お姉様もきっとそう頷かれたんじゃないかなぁ。
 私が側に居てしてあげられる事はここまで、って。
 この物語がここで終わるのも考えてみれば当然かなぁって。
 ゆずゆとママが再び出会う物語は、やっぱり別の物語だよね。
 だってこの物語は、鈴子お姉様や結平の物語だったと思うから。
 鈴子お姉様がそれでもふたりの事を気に留め続けているよ、というところで、お終い。
 
 
 結平クンの最後のセリフは、とっても良いよね。
 
 
 『 たとえば、誰かが側に居てくれる。
 
   言葉は無くても、ただそばにいるだけで、幸せだと、思える。
 
   すべてを見失っても、立ち止まって周りを見渡せば、きっと見ていてくれる誰かが居る。
 
   悲しまない。
 
   絶望しない。
 
   どうか忘れないで。
 
   決してひとりじゃないことを。
 
   愛してる。みんな愛してるよっ! 』
 
 
 
 だからこそ誰かにも愛して貰えるなんてオマケだヨ。
 でもそのオマケがとっても大事な物であることを、私は知っている。
 たぶん。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 P.S:
 非常に蛇足かも知れないけど。つか気分を害してしまう人が居るかもしれないのでごめんなさいだけど。
 ベイベの放送後にちょっとやってた、攻殻機動隊の番組予告の少佐のセリフについて。
 「世の中に不満があるなら自分を変えろ。
  それが嫌なら耳と目を閉じ口をつぐんで孤独に暮らせ。
  それも嫌なら・・・・(銃を突きつけて)」
 私はこのセリフだけは嫌いだと、たぶん今ははっきり言えます。
 特に後半二行については。
 
 

                         ◆ 『』内文章、アニメ「愛してるぜベイベ」より引用 ◆

 
 
 
 
 

-- 041008--                    

 

         

                                 ■■薔薇仇花■■

     
 
 
 
 
 
 さて、この辺りでお巫山戯もお終いにしようかと思う。
 
 といっても巫山戯ている事は悪い事でも無く、巫山戯ているからこそ、
 よりそうでは無い状態を見据えられるという事もあるのであるから、
 どちらが良いと言うこともなく、それらはそもそもひとつに繋がって成り立っている。
 巫山戯ている、というのは私にとっては視点の移動であって、
 そして外から見ればそれは無軌道であるかのように思えるだろうが(無論私自身にもそう見える)、
 けれどそれはある程度法則性を持った形を描いて成されるものである。
 あくまでそれは結果的に、ではあるが、けれど重要なのは私はその事を知っているという事だ。
 私は自分がどういう風にして在るのかを知っているし、そしてどのように変化していくのかも知っている。
 そして当然私が想像し得ない完全無軌道な感情のままに行動する事があるのも知っている。
 私にとって興味があるのは、そうやって自分が自分の把握しきれない部分で作り出すモノである。
 私が充分知り尽くしている定型に則った反応に基づく私の行動の所産は、
 私にとって興味の対象外ではあるがしかし、それが無ければ私には得られないものもあるのであるし、
 そしてそれが私の予期し得ない私のおかしな反応を導き出す由縁になれば、逆に最良でもある。
 けれどそこに、その私のふたつの反応の間に主従関係は無い。
 言うなれば、そこにあるのはただあるがままの共生である。
 であるから、私はそろそろ今していない方の反応を導き出したくなったのだ。
 
 ローゼンメイデン
 これを見ているうちに、私の中で構成されていた視点移動の計画図は脈々と描き変えられていった。
 それは非常にリアルタイムな変化であって、第一話を見終わった頃には、
 私はほぼ対ローゼンメイデン専用の私の反応形態を作り出す事を完了させていた。
 私はこのアニメをみたその初めの瞬間に、これはつまらないアニメだと、そう思っていた。
 人形の周囲には素晴らしい感覚が研ぎ澄まされて仕掛けられていたが、
 それ以外の背景となると、それは同じキャンバスの中にすら描き込まれていない、
 完全に世界の外に置き去りにされているほどの醜さしか広がっていない。
 これは然るにそういうただの「趣味」のアニメであると、そう一瞬にして結論付けていたのだ。
 これはつまらない。
 これはこれ以上面白くなりそうにない。
 期待がこれ以上持てない。楽しませて貰えそうにない。
 ない、ない、ない。
 そして。
 私がこうやって巫山戯ながら簡単に評価を下して、作品に浮かれながらそれを捨てようとしていくたびに、
 私はどんどんと自分の頭が醒めて静かに落ち着いていくのを感じていたのだ。
 つまらないつまらないと思えば思うほど、私はどんどんとそれを面白く見てみたい、
 そういう欲求を私の中に渦巻かせる事に成功したのだ。
 私はそういう私の中の反応の変換がこの作品の視聴中において行われる事を、画策していたのだ。
 お巫山戯は、昨日までで終わり。
 今日は今までのお巫山戯の成果を別のカタチに換える時。
 私はローゼンメイデンが私に面白さを与えてくれるのを待ちはしない。
 私はローゼンメイデンを面白くしてみせる。
 その私の意志の元にして視るローゼンメイデンから、私がどんな反応を示す事になるのかわからない、
 それが楽しみなのも勿論あるが、しかしそれ以上にもう私はこの作品自体の中に目を向けていた。
 もう、私の面白い反応の予感を楽しんでる暇は無いのだ。
 
 ローゼンメイデンは、不思議な作品にみえる。
 つまらないと思える一方、それ以上に面白いと思える余地を垣間見せてもいる。
 不登校の、それも結構ひねくれてる少年の前に現われた人形。
 それは生きた人形で、そしてそれはいきなり彼女の体をいじくりまわした少年の頬を平手打ちにする。
 まるで女王様のように振る舞うその人形・真紅と、その少年・ジュンの間合いが一瞬に浸食され、
 そしてその距離がゼロになった瞬間、其処にはもう完全に分かれきったそのふたつの姿があった。
 それはまるで異質な物同士による接触、そして改めて為された分離。
 同じ場所に立たざるを得ないのだが、決してどちらかの世界の中にもう一方が囚われてしまう事が無い。
 真紅の礼儀正しい無礼さと、ジュンの不躾で未解放な優しさ、
 それがそれぞれ不思議なことに敢然とあの部屋の中に立っているおかしさ、
 それを見る側は決して実体験する事ができないもどかしさに悶える前に、
 それがそういうものだと素直に納得してしまえる、本当の不思議さ。
 そしてその納得したものから始める事ができるということ、
 それこそが私を捉えて離さないのだ。
 ジュンは真紅に臣従を誓わされたが、ふたりの間に主従関係があると感じるよりも、
 その関係をひとつの道具としてこのふたりを見つめていければ、
 やはりもっとずっと面白いものが見えてくるはず。
 真紅の周りに広がっている空気の重々しさが、真紅をはっきりとしたものに見せる幻影を作り出し、
 ジュンが姉・のりの献身さを受け入れる事の難関に手間取っている事で、
 ジュンをもはっきりしたものに見せる幻影に仕立て上げている。
 そしてその幻影が幻影たるカタチが崩れて幻影で無くなっていく有様がある予感に、
 もしかしたら私がローゼンメイデンを見初めた根本の理由があるのかもしれない。
 
 つまらないと思うその想いの中に有り得る面白いという視線。
 それを枯れさせるか生き永らえさせるのかは、いつも私自身である。
 しかしそれでもその視線の生存権を、
 そのつまらないとしか思えない私の俗念(悪い意味では無い)に委ねる事もまた面白し。
 その巫山戯た私の快楽のお陰で私はその視線を殺してしまうかもしれないが、
 けれどそれは同時に私がその視線に殺されないための私の防衛でもある。
 私はその自己防衛感覚があるうちに、確かにその熱くマジメな視線を感じているのであるし、
 そしてそう感じている以上、その視線はどのような想いの中にあろうと必ず咲き続ける。
 たとえそれが連綿と続くひとつの体系として子々孫々続く思想の礎の瞳とはならなくても、
 その視線はそこに流れる血筋を変えて、何度でも私の前に現われてくれるだろう。
 自らの生存をそれでも主張するために。私を殺そうとしてくれるために。
 私はその視線とつかず離れずに楽しく生きている。
 ローゼンメイデンが、そのことを改めて私に囁いて教えてくれたのだ。
 
 これからの話に期待するものは勿論私の中にはある。
 ただの戦闘モノになってしまっては欲しくないし、
 姉・のりの存在を真紅とジュンから離れさせて語って欲しくない。
 不自然な教訓モノなんて以てのほか。
 ただお互いの悲しみを語り合うだけにもして欲しくないし、笑い合うだけにもして欲しくない。
 でも。
 もうここまできたらそれはどうでも良い事だ。
 私は面白いと思えなくなるまで見続ける、ただそれだけ。
 勿論面白いと思えるよう、足掻いて足掻いて足掻きまくるつもりではあるが。
 
 
 それ以上の事で、今ローゼンメイデンについて言える事といったら。
 真紅萌え、くらいですか。
 紅い瞳ちゃんはわかりやすくてええなー。
 
 
 
 来週からも、ばっちりローゼンいきます。
 よろしく。
 
 
 
 

-- 041005--                    

 

         

                                 ■■吸血鬼会議!■■

     
 
 
 
 
 
 お嬢様、おイタはそこまでになさいませ(挨拶)
 
 
 ども、紅い瞳です。
 今日は新しく始まった月詠についてお話させて頂こうと思います。
 はい。
 私が一応期待して待っていた作品なので、これはもう気合い入れて見てみたのですよ。
 よーし今日は楽しんじゃうゾって感じで。もうそんな感じで目一杯で。
 そしていよいよ始まり始まり。
 お、なんかシリアスっぽい感じが出てるね。いいね、この色彩。好きだよこういうの〜。
 などと高まる期待に胸を膨らませていました。
 で。
 
 OP始まったら。
 どうしようかと思いました。
 
 もうあれですね。眼鏡ずり落ちたし(落ちてません)
 猫耳モードですか。そうですか。そうきましたか。
 驚くとかなによりもうみぞおちに右ストレート喰らったような(これは痛ひ)感じで、
 座ったまま死ぬるかと思いました。
 月詠、お前もか!
 いや、OKOK。まだまだ。
 最近の紅い瞳は短気でどうもいけない。
 いつも萌え萌え言ってるくせに、いざストライクに来ると平然と見送ってしまうなんて、それじゃ駄目だ!
 と思い直して、大きく息を吸って深呼吸。気持ちを整え落ち着いて、OPを早送り。
 本編本編! はやく物語始まってぇ!(落ち着いてません)
 そんな必死な紅い瞳の願いが通じたのか、はたまた最初からそういう月詠の戦略(?)なのか、
 いざ始まった本編はというとあらあら、面白いじゃないですか。
 ・・・・・。
 あれ? ほんとに面白いぞこれ。
 そうなんです。
 私はこの作品の冒頭に、なにかこうすっかりやられちゃった感じです。
 ウマイ! これは上手い。あと美味いと書いても意味はあってそうです。
 まず映像なんですよ。
 幻想的っていうか、すごく光の具合というか色合いが豊富にあって、
 なにかこう画面の向うからザワザワと伝わってくるような感じがあるんです。
 カメラの視点もこまめに変わっていますし、
 情景の説明なんてあって無いようなものなのにもう臨場感バッチリ。
 でもその臨場感ていうのは、どちらかというと夢に見そうな光景に対する臨場感。
 私なんかほんとにこんな色合いで夢に見そうな感じでした。
 で、その中にでて来るキャラも面白い扱いで。
 月姫のように完全に背景の中に溶け込んでいる感じでは無くて、
 あきらかに背景から浮いてる肌の色合いがあるんですよね。
 表情とかもそうですし、仕草なんかもその周りの空気だけ違う温度で流れているような、そんな感じです。
 そして肝心のお話のほうですけれど。
 ストーリー自体は別にまぁどうでもいいんですけど、
 とにかくもう葉月の演技っぷりと耕平の単純っぷりがイイ!
 あ、固有名詞出てきましたね。以下そのままいきます。
 葉月にお兄様って言われるたびににやけた顔する耕平の横で、
 訳わからない策略を練り回してる葉月。
 そのふたりが並んでいる事より、それぞれふたりが並んだり離れたりする合間が面白いです。
 単純〜と耕平を影で小馬鹿にする葉月が甘えた声で耕平を誘惑してるシーンも、
 なんかこう葉月が風景から際立ってる横で、
 デレデレしながら待ってる耕平もまたどこか背景から浮いていて。
 なにかこう、ふたりの舞台を見ているような心持ちがするのですよねぇ。
 目まぐるしい、というほどまではいかない適度な視点の移動と、
 それと実に出る場所を心得ているその音楽の演出、そして特に葉月の演劇がかった仕草、
 それらの組み合わせがしっくりとはまっていて、かなりの好感度。
 
 そういう訳で、私は月詠が気に入りました。
 飽きるまでの間、しばらくお付き合いさせて頂く事に致します。
 これからどうなっていくかは全然わからないところが怖いですけれど、
 逆にこれほど先入観の無い(ていうかあっても無駄 笑)まま見続けられるなら、
 それはそれで充分楽しめそうですので、結構次週からも期待していたりします。
 感想については今までの他の作品のように連続して書くかどうかは、まだ未定です。
 次週のお話、及び他の新しいアニメの面白さ度状況によって決まる事と思われますので、
 もう少しその決定についてはお待ちくださいませ。
 
 
 それでは今日はこの辺で。
 バイバーイ。
 
 
 
 

-- 041003--                    

 

         

                                    ■■ 休憩 ■■

     
 
 
 
 
 
 謀ったな、アーチャー!(挨拶)
 
 
 めっきり寒くなって参りました今日この頃。
 いやもう特に言うことも無いんだけど、ていうかいつも特に言う事は無いんだけど。
 だけどそのどうでも良いことを拾い上げて誤魔化しながらなにか言ってみるテストを重ねて、
 そのこうして適当に日記なんか書いてる訳です。
 今日なんてほんとその典型ですていうかなんで書いてるんだろう。
 
 最近はその、チャットでネタが無くなると帰り支度を始めちゃう駄目管理人ぶりを披露してるんですけど、
 あんまり誰も突っ込んでくれないので、もう少しこのままラクさせて頂こうだなんて思っています。
 ツッコミ入ったらそれなりにボケ返せますから、必然的に帰れなくなるわけで、
 とそうなるとホラ、ネタができたと言うわけで万々歳。
 ネタが無い無い言う前にツッコミたまえ、キミタチ。
 ということで、今度からがしがしツッコミ入れていきます。(私が)
 なんかもう、なんにもわかりません。
 
 ハガレンか。ハガレンですね。最終回。
 大佐万歳。グラちゃん行方不明。アーチャーはもう駄目。あとほかなんかあったっけ?
 なにかこう此処で語ってやろう! と息巻いていたら、
 頭の中で少佐が怪しく微笑み始めましたのでやめました。
 ていうか最近ていうか前からなんだけど、私って語るのヘタなんでヘコんでるところだったので。
 今日だってなかなかウマい漫画評論読んじゃって、もう私は評論方面には手を出さん、とか、
 そんな感じででもこれはなんか違うやろここはホラあれじゃんえーと、とか考え出してああああ。
 私はしがない感想書きです、はい。
 そのうちがんばります、はい。
 
 新アニメの雲行きが怪しい。いやもうほんと、怪しい。
 これがもう全然ぐっとこない。こっちへおいで! 私は此処に居るよ!
 いくつかみたんだけど、舞Hi-MEも楽しいんだけどそれで終わっちゃう。
 神無月の巫女は見始めて30秒でチャンネル変えて、5分後にチャンネル戻して、
 また30秒でチャンネル変えて、次に戻したらもう終わってたとか、あれ? なにやってんの?
 つーか、ごめん。無理だわ。私には無理。無理無理無理。
 その他にもいくつか見たのだけども、今のところノーヒット。
 連日イチロー様が快音を響かせていらっしゃるというのに、
 紅い瞳はため息ばかり風に乗せて遊んでます。ぐぅ。
 あ、紅い瞳はイチロー様大好きなので、この際そっち行ってイイですか? って感じ? もしかして?
 まずいよ。どうしよ。
 愛してるぜベイベも来週で最終回だし、えっともう基本的に紅い瞳の中のアニメの生存自体危ういヨ。
 残るのは彼氏彼女の事情と十二国記だけ? クラウはもうこれからの反撃も期待できなさそうだし。
 え? もしや水曜日だけ? アニメ見れるのは?
 水曜日はアニメの日? なんかそれもいいね。ていうかそれでもいいやもう。けっ。
 というわけで、明日の月詠には魂かけて見ます。押忍っ。
 
 なにも無かったら、いっそNOIRいってみますか? みなさん。
 NOIRっていうのは昔やっていましたアニメでごぜぇまして、はい。
 チャットでよくお相手してくださる方々の中で色々発達した謎の生命体じゃなくってアニメでして、はい。
 なんなら紅い瞳も今更NOIRに返り咲いてみようかなんて思ったりもしてしまうのですよ。
 それはもう、うっかりと。
 MADLAX見た後ですから、まぁなんとなくいけそうな気がするのも当然ですけれど、
 此処で迂闊に手抜き上等のツッコミ感想を書いたりしたら殺されますね、紅い瞳は。
 NOIR、見逃し三振。
 
 
 
 
 すみません。今、休憩中なんです。
 頭もほどよく休んでいますので、なにも書く気が起きませんでした。
 ていうか今日は半日寝たり起きたりしてました!
 そしてはやめの夕御飯(今日は一食)ゴソゴソ食べてお風呂入ったら熟睡してました!
 ぶっちゃけ名実共にさっき起きたばっかりです! 
 ていうかもう寝ます!
 えと、ごめんなさい、なにもかも。
 
 
 
 お休み前に追記:
 ほんとはね、サイトの改装したいんです。
 マリみて終わって一週間経ったし、だから改装じゃなくても、
 せめてマリみてアイコンくらい片づけたかったの。
 でも、駄目だった。
 だって、睡魔強いんだもん。
 つうか寝過ぎだボケー。
 サイト改装はまたいつかの機会に。
 数ヶ月前にもそう言った気がしますが、きっと気の迷いって奴です。
 
 
 
 

-- 041001--                    

 

         

                          ■■微笑みと悲しみの幸福歌■■

     
 
 
 
 
 
 
 
 
 パシフィカ:  「終わったね、みんな。」
 シャノン:  「ああ、終わったな。」
 ラクウェル:  「終わったのねぇ。」
 パシフィカ:  「でもさ、終わったっていう感じがするけど、それってすっごい不自然だよね。」
 シャノン:  「だな。」
 ラクウェル:  「そうねぇ。なぜかしら?」
 パシフィカ:  「やっぱりさ、終わったのは私達の力でもなんでも無いからなんじゃないの?
           誰かが私達のために終わらせてくれた事をさ、私らは喜んで受け取っただけで、
           だからそのなんていうのかなぁ・・・ええっとさ・・・・」
 ラクウェル:  「たぶんきっと、私達はまだ誰にもありがとうって言ってないからじゃないかしら?」
 パシフィカ:  「あ! そう! そうなのよっ! さすがラクウェル姉!」
 シャノン:  「お前はいつもそれだよな、んったく。」
 パシフィカ:  「いいでしょー。ラクウェル姉がわかったんだからそれで充分じゃん!」
 シャノン:  「ま、いいさ。俺は全然どうでもいいことだしな。」
 ラクウェル:  「私達は頑張って戦ってきたけれど、それで全部を終わらせた訳じゃないのよねぇ。
           というより、私達が解決できたものなんてほとんど無いみたい。」
 パシフィカ:  「そうだよねー。」
 シャノン:  「俺達は解決するどころか、色んなものを失っちまったしな。」
 パシフィカ: 「うん、だからね。私はさ、終わったって事を意識するより、
          これから始めるって事を考えたいんだよね。
          私達にはたぶん終わってしまった事をもうどうする事もできないし、
          そして失ってしまったものたちへ、どうしてあげる事もできないんだから。」
 ラクウェル:  「だから私達は、その中で私達ができる事をやっていくしか無いのよね。」
 シャノン:  「俺達が失い傷つけて来たもの達の悲しみを背負って、な。」
 パシフィカ:  「だから私達がこうして生きていられるようになったっていうのは、とても嬉しい事なんだけど、
           やっぱりとても悲しい事でもあるんだよねぇ。」
 ラクウェル:  「でもだからといって。」
 シャノン:  「俺達がその悲しみに囚われて生きていく事にはなにも意味がねぇ。」
 パシフィカ: 「私達、生きていくって決めたんだもんね。」
 ラクウェル: 「失ったもののために生きていくつもりは無いわ。
   私達は贖罪するために生きているのでは無いから。」
 シャノン: 「俺達が負わされた罪、それがマウゼル教が勝手に押し付けたものだから、
   俺はそれに抵抗するために戦ってきた。だが・・・」
 パシフィカ: 「そのことで、関係無い人達を巻き込んできてしまった罪は、
   やっぱりあるんだよね、私達には。」
 ラクウェル: 「だからこそ。」
 パシフィカ: 「私達は本当は贖罪しなくちゃいけない。でも・・・」
 シャノン: 「本当の本当は、無関係な奴なんていないんだ。」
 ラクウェル: 「私達が生きる事でたくさんのものを傷つけ、
   そしてそのたくさんのものたちも、私達を傷つけてきたの。」
 パシフィカ: 「私達はその中で生きていく事にしたの。自分達だけが悪者になるのはもうやめたって。」
 シャノン: 「俺は世界中の奴らだけを悪者にするのをやめることで。」
 ラクウェル: 「私は悪い私達を神様に許して貰おうとする事で。」
 パシフィカ: 「私達はこの世界の中で生きていく事を誓ったのよね。」
 シャノン: 「誓うなんて、随分真面目な事言うじゃねぇか。らしくねぇぞ。」
 パシフィカ: 「うっさいわねぇ。たまにはこうビシっと決めてみたいときもあんのよ!」
 ラクウェル: 「あら? ドラグノフの様子が変ねぇ。もうそろそろ生まれるのかしら?」
 シャノン: 「マジかよ!? ヤベっ急げ!! ゼフィ、準備始めるぞ!」 
 パシフィカ: 「急げ急げー。」
   
 
 
 
 
 『パシフィカさん。今、幸せですか?』
 
 
 
 
 私はさ。
 こうして生きられるってずっと思ってなくて。ほんとにずっとずっと。
 そしてそれがとても悔しい事なんだってあのとき思えて、だからどうしても生きたいと思えて。
 そうしたら、ホラ、今こんなでしょ?
 やってる事自体は昔っから全然変わってないはずなのよ。
 私は馬鹿みたいに自分のできる事だけやって、
 ってそれだってサボってるけどさ。
 でもなんかこう、私が私ってものをいちいち考えなくても、私はいつもちゃんと生きてるんだよね。
 今まで色々考えて悩んだりもしてきたけど、
 やっぱり私が生きてるって事くらいしか私にはわからないんだわ。
 生きてる意味がどうだとか、私という人間はなにかとかさ、
 それって結局私が生きてるっていう事とはなんの関係も無い訳なのね。
 だからこうして全部が終わった後に、私はなんにも変わりなく笑顔で生きてる訳。
 
 でもさ。
 
 だからじゃあ私がなんにも考えなくていいかとか、そうは全然思わない訳。
 生きている意味も私という人間についても考えなきゃ、やっぱりいけないんだと思う。
 なぜって。
 そんなの、決まってるじゃん。
 私は私だけで生きてる訳じゃないんだもん。
 私が私を生きる事だけをやってたら、それじゃ私と生きてる人達になにもしてあげられないじゃん。
 だから私はたぶん私にはできないものをそれでもやってみたり、
 私が考える必要の無いものも考えてみたり、あとこうなんか小難しい事も考えてみたりだとか、
 そういうのも普通にやってかなきゃいけないんだと思う。
 ていうか、やりたい、私は。
 勿論私は私だからさ、出来ない事にはブゥブゥ文句言うし、難しい事には知恵熱出して投げ出すし、
 またそうやってお兄ちゃんやお姉ちゃんに迷惑かけちゃうんだとも思うし、
 私ってたぶんあんまり反省しない質だから、結構そのまんまにいっちゃうと思う。
 それだって私なんだからね。
 でもね。
 やっぱりそこで反省しないけど、反省とかもしてみようって思えるときがでてくるのよ。
 私。
 私、自分がやってることに責任なんか全然持てない。
 迷惑かける事前提でばっちり生きていくつもり。
 私だって他のみんなから迷惑受けてる事ってあるんだからさ。
 って、よく考えると実際はあんま無いんだけどね、そういう事にしておくのよ! わかった?
 だからね、お互い迷惑かけあって生きてくの。
 迷惑もかけられない世界って、やっぱりどこかおかしいから。
 そうやってお互いを許せるって感じがあるから、そこでやっぱり初めて迷惑かけられない、
 そう思えるんだと思う。
 誰も許してくれないから迷惑かけられない、ってやっぱり寂しいよ。
 なんだかそれって、すごく独りぼっちだよね。
 迷惑かけてもいい、だからやっと迷惑かけられないと思える、そしてだから迷惑かけられる。
 私ね、そう思うんだよ、レオ。
 
 
 だから、私が壊してきたもの達へごめんなさいって思う。
 そしてもう壊れてしまったものをどうする事もできないからなんとも思わない、のでも無い。
 私はやっぱり自分が歩んできた私の悲しい道を忘れる事は無いよ。
 だからこそ、私は今、こうしてレオ達と微笑みながら暮らしていける。
 そしてこの笑顔に照らされたこれからの生活の中にだって、新しい悲しみはいくらでもあると思う。
 別に私が世界の猛毒じゃ無くなったって、それは関係ない。
 私が私である限り、まだまだ私は色んなものを傷つける。
 私はそう、廃棄王女だから。
 でももう。
 廃棄王女は、独りじゃない。
 そう。
 ひとりじゃないのよ。
 私だけが棄てられるべき人間じゃないの。
 そしてだから。
 誰もがもう、誰も棄てないの。
 誰も傷つけない人間なんて居ない。
 誰にも迷惑かけたり、罪作りな事をしないで済む事なんて無い。
 世界中のすべての人が廃棄王女。
 私という「私」が、この青空の下には延々と満ちているのよ!
 
 
 
 だから、ね、レオ。
 
 
 
 『そうだなぁ。平和だし毎日楽しいし。良いことばっかりじゃ無いけどね。
  でもさぁ、そんなこと別に今決めなくてもいいんじゃない? 
  自分が死ぬときにさぁ、「ああ、私の人生って悪くなかったかも」って思えれば、
  それでいいんじゃないのかな。
  私、廃棄王女に生まれて良かったと思ってる。
  辛いことも一杯あったけど、色んなところに行っって、色んな人に出会って。
  廃棄王女じゃなかったら、レオと知り合うことも無かったしね。』
 
 
 
 私、廃棄王女っていうのを、世界中の人々に愛される存在にしたいんだ。
 私はこの世界を愛しているから。
 
 
 
 ◆◆◆◆
 
 スクラップドプリンセス感想、このエピローグを以て終了とさせて頂きます。
 今まで読んでくださった方々、本当の本当にありがとう御座いました。
 メールで感想や質問を頂けたときには泣き死にするかと思ったくらいでした。
 もう大好きです。ありがとうありがとう。
 あ、それとちなみに今回のタイトルのうちの「幸福歌」というのは、ハッピーソング、とお読みください。
 内容に関しては、果たしてもう私が言える事はまだあるのでしょうか、というくらい、
 もうそんな感じです。
 全部語れた訳ではないですけれど、特に語りたかった部分は語りきったと思っています。
 私にとってすてプリからみつけたモノは、それはもうもの凄くて、
 本当に色々精神的に限界一杯で理解して、そして自分の言葉に換えて描いたものです。
 ここで簡潔にすてぷりとはどういうことだったのかなんて言いませんし、
 今回のこのエピローグも全体のまとめという訳でもありません。
 そういうのは、この感想を読んでくださいました方々のお仕事で御座います。
 それだって、そうしたい方だけのお仕事ですし、なんならそんな事しなくてもいいと思います。
 私自身すてプリとはなにかと問われたら、はたと困ってしまいます。
 まー適当な事言って誤魔化すとは思いますけれどね(笑)
 なんにせよ、すてプリは凄かった。
 圧倒的といえば圧倒的。
 私の中で培ってきたすてプリを見る際に用いた考え方や感じ方は、
 これからの私の創作活動の元を為す部分の一画を確かに担ってくれる事でしょう。
 紅い瞳、ラクウェル・シャノン・パシフィカのカスール三姉兄妹の感覚を忘れる事無く、
 これからものんびりと生きていきたいと思っています。
 忘れようと思っても忘れられる訳無いだろーけども(笑)
 
 またなにか感想や御質問など御座いましたら、メールでもBBSででもチャットででも、
 遠慮無く送ったり仰ったりしてくださいませ。
 
 それではこの辺りで、失礼致します。
 
 
 
 
 
 

                         ◆ 『』内文章、アニメ「スクラップドプリンセス」より引用 ◆

 
 
 

 

 

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