〜2003年4月の過去ログ〜

 

 

 

 ■030430  日記のつもり
 
 
 
 
 
 
 仮にもここで書く文章を日記だと吹聴しているのならば、
 少しは日々徒然の出来事などを書いてしまわなければ、これは詐欺に値する。
 と思うのだけれども、だからといって自分の日常生活をたんに書き綴るだけでは面白くないし、
 というかどうがんばっても平凡な日常を面白可笑しく書き上げる才能など、元から無い。
 とするならば、これからは私は面白くも何ともない記録文のようなものを書かなければならないし、
 またそうしなければ、詐欺師になってしまう。
 ああ、どうしよう。
 
 どうでもいいね。 ←明朝体
 
 
 要するに書くことがない、というところから私の日記は始まるわけで、
 であるからして、そもそも私の文章にクオリティーなどというものを期待してはいけない。
 だれもそんな期待はしないと思うが、念のために言っておく。念のため。念のため。
 
 なにも考えてないと、こういう風になるわけです。
 あはは。 いつもと大差ないや
 
 
 どーでもいーけど次いってみよー。
 もうなんか読んだ本とか観たアニメの感想をやるのがしんどくなってきたので、てきとーにいってみよー。
 
 ・みぶぎしでーん (あさだのじろーさん ちょ)
  なんじゃーこりゃー(松田優作風に)
  初めて歴史「小説」読んだ気がしたぞー。すごいやー泣いちゃうよー(既に半泣き)
  一言でいうとーこれはねー一言で言えないねーなははー。
  「逃げろ! 吉村。」 もうね、コレ一言がすべてよねー。
  ・・いや、マジっす(真剣)
 
 ・かぞくはっけい (つついのやすたかどん ちょ)
  なんじゃーこりゃー(パート2)。
  めっちゃくちゃ「常識」的観点から作品書いてるのにー、
  読んでる内にものすごーく非常識な気分になっちゃうってかんじー。
  主人公の七瀬たんなんてさー、すっごい「マジメ」なんだけど、
  ほんとにマジメなままで終わっちゃうんだもんねー。
  マジメにしっかりと壊れていくっていうかー。
  ありゃーやっぱりホラーだよーホラー。
  ときみつさーん、紹介してくれてありがとーございやしたー、ひっく ←?
 
 ・十二国記 ←読み方わかりましぇん (きょういくてれび♪)
  完全なる異世界にうち捨てられた三人の少年少女が様々な苦難に立ち向かうなかで、
  人間の本性や本質を見出しそれに絶望し悲観し惑い苦しみ叫びつまり陽子さん素敵。
 
 ・えあますたー (にってれ)
 
  大 爆 笑。
 
 
 
 
 なんか、書いてるうちに涙が出てきてしまいました(ぇ)
 
 
 
 
 
 

 

 

 ■030428  桜散りて春も散り
 
 
 
 
 
 
 最近また少し筆無精気味の紅い瞳です。こんばんわ。
 まぁそれはこの際どうでもよくて、
 この際というのは、未だに花粉症が治らない私の今の状況を指しているわけですが
 ところでいったい私はいつまで花粉に反応し続けるのでしょうか?
 今年はいつまでたっても症状が治りません。
 どなたか、トドメを刺してやってくださいまし(私に)。
 
 とりあえず、選挙はうるさかったです。
 色々と。
 というか、いい加減自分の名前だけを朝っぱらから連呼しまくっている候補者の方には、
 素晴らしく純粋に殺意が沸きました。名前もばっちり記憶しましたし。
 私の手元に凶器に類するモノがなくて、幸いでした。
 お互いに。
 
 さて、そんな本気だか冗談だかわからない本音は置いといて、
 世の中はゴールデンウィークなのですとか。
 ふーん。そう。良かったですね。
 私の予定は特にありませんよ。というか、なにもありませんよ。
 ふーん。
 
 やっぱり本を読むと言うことは一種の現実逃避になっているというのはあるかもしれないです。
 とにかく本を読み、読み終わればまた次の本を読み、
 そうやって本の世界を途切れなく覗いていると、現実において処理しなくてはならない思考的な問題に
 関する解答を、平然と無視し続けることができるのだと思います。
 というか、だからゴールデンウィークの予定が無くなっちゃったわけですが。
 もう、しばらく本は借りません。
 借りてやるものか。
 なにもかも本のせいだ。そうだそうに違いない。そうに決まってるのダ。
 
 
 こんなことばかり言っている私が可愛くて仕方がない、という最強の現実逃避をしている今日この頃です。
 
 
 
 追記:
     今週末に灰羽連盟の最後の鑑賞会を行うことを決定しました。
     お知らせはこちら
    意地でも付き合って頂きます。
 
 
 
 
 
 

 

 

 ■030424  TEXHNOLYZE : 02
 
 
 
 
 
 
 様々なカット、そして鼓動を模した電子音の連続により、画面上でハイテンポに展開される映像群。
 その中において、作品に対して抱かせることの出来るおおよそのイメージを盛り込み、
 かつ物語本編にまでその余韻を食い込ませるほどの強烈なパワーを有するOP。
 このOPのペースをそのまま持続し、物語は毎週始まる。
 そうしておいて、物語は始まってすぐにその世界を分離させる。
 物語及び場面は分岐し、別々のストーリーとしてひとつの作品内で躍動を始める。
 その分岐は大きく分けて、今のところ3つ。
 襲われた長老的存在を救った異邦人の話、命とプライドを賭けて生きた男が壊れていく話、
 暗黒街で繰り広げられる武装勢力の政略の話の3つ。
 そのどれもが連動性を保ちつつ、しかし完全に一カ所に収斂する様を見せないまま、
 単独に物語を進行させていっている。
 けれど、この作品における注目すべき最大の点は、この物語の分岐にあるわけではない。
 簡単な言葉で言ってしまえば、この作品における見所は、映像美或いはその演出技法にある。
 極論してしまえば、ストーリーなどはどうでもよいのである。
 無論、物語を個別に展開させていくという演出そのものは非常に効果的ではあるが。
 シュールさ、といってしまうとひどくあっけないが、映像の基調となっているのは異質なものを繋ぎ合わせて
 ひとつのものを構成していっている点の見事さであり、これは特筆に値するものである。
 筆者は電車で街に向う長老の孫娘・蘭と、長老を助けた異邦人・吉井を描いたシーンに
 特に感銘を受けた。
 狐のお面をかぶり、吉井の問いに必要最低限かつ真剣に首肯し、
 また面を半面ズラしながら簡潔に答えを述べる蘭の静か過ぎる妖しさ。
 その蘭の妖しさに一役買いつつ、さらに自身も強烈に個性を放っているのが吉井のセリフ群。
 場違いな、楽天的で無味乾燥で社交辞令な吉井の声の抑揚はあきらかに白々しいのだけれども、
 だが逆にその軽薄さが吉井の本心を完全に覆い隠し、
 吉井の発する問いに微妙な違和感を持たせている。
 一見すると、少女と中年男性の穏やかな旅路のいち風景のようだけれども、
 その実は両者の間に隠された情念が渦巻いている、非常に危うい光景がそこでは描かれているのだ。
 こういった、本来なら「内面・心理描写」として文字化(セリフ化)されるべきことが、
 この「TEXHNOLYZE」という作品においてはすべて動作(アニメ)化されているのである。
 わかりやすい例が、主人公・櫟士が片腕・片足を斬り落とされて路頭に迷い、
 精根尽き果て自分の幻影を見るシーンである。
 あの場面は哲学的なシーンであるけれど、ここでは櫟士のセリフは一切語られない。
 ただ自分の前を「両手足揃った」自分の幻が通り過ぎて行くシーンが、淡々と描かれるのみである。
 あれの意味するものは、両手足の揃っていた、言い換えれば今まで自らが背負い得てきたものすべて、
 それを全て失い、かつ全ての未来が自分を追い越してしまった(未来の喪失)ことにより、
 決定的な絶望を迎えてしまった、ということである。
 そういうことを近年のアニメ作品では、必ず主人公に語らせていたり、
 あきらかにそれとわかるような演出を施す場合がほとんどで、その多くは視聴者に対して哲学的思考を
 喚起させることのないものばかりであった。
 そう言う意味で、「TEXHNOLYZE」は近年稀に見る画期的な作品と言えよう(もちろん私の知っている
 アニメ作品の本数などたかが知れているが)。
 次回3話以降では、おそらく物語の進展がありキャラクターのセリフも増大するであろうが、
 その扱いの方法を変えると、おそらくガラリと作品の印象が変わってしまうだろう。
 それはそれで勿論良いのであるが(その物語の変更自体は批判対象にならない)、
 出来ればこの画期的な面を崩さないで行って欲しい。
 いっそ無声アニメを目指すくらいにセリフ数は抑えて、キャラクターの思考を表に出さない、
 「隠された」物語を展開していって欲しい。
 その隠されたものを、見ている側が思う様に想像し解釈することが出来るならば、
 哲学する素材対象としては上出来だと思うし、またそういうアニメになって貰いたい。
 
 ・・・・
 やっぱこうしてみると、語彙が貧弱だよねー私ってば(ため息)
 
 
 
 
 
 

 

 

 ■030422  止まらないジグソーパズル■
 
 
 
 
 
 
 ・・・
 えーと、ごめんなさい。
 すっかり、日記の存在を忘れてました。
 とりあえず、土下座致しますので、ご勘弁をお代官様。
 
 さて(←切り替え)。
 ええはい、もう、過去の事へのツッコミはやめてネ、そこ♪
 過ぎ去った過ちなど、忘却の彼方へと華麗に葬り去って差し上げるのが粋、というものですよ。
 だーかーらー、悪かったって言ってるじゃないの。
 そういう細かいこと言ってると、お嫁にいけませんよ?
 え? 今は婿入りが流行ってるからいいですって?
 なんですって。そんなことお母さんが許しませんよ。
 あのねぇ、そもそも我が家は鎌倉の昔から代々嫁入婚を建前として他家の主をたぶらか(以下削除)
 と、無意味にお話をはぐらかしたところで、今日のお話しです。
 駅前とかで、よくビラとか配ってる人、居ますよねー。
 まぁ紅い瞳としましてては、
 別に邪魔だとかうざいとか通行の邪魔だとか邪魔だとか邪魔だとかていうか邪魔
 なーんてそんなことはこれっぽっちも思ってはいないですが。
 なのですが。
 今日はちと案配が違いました。
 誰それの行方が知れなくなってしまったので、ぜひ情報提供をお願い致します、
 というようなよく見かけるビラ配りをなさっている方々と、私は遭遇致しました。
 私には特に協力できることはなかったので、そのまま通り抜けようとしたんです。ごく普通に。
 そのとき。
 おそらく行方不明者の近親者と思われるご老人が、
 なぜか身を屈めながら走り寄り、私にこう囁いてきたのです。
 
 「人事ではありませんぞ人事ではありませんぞ人事ではありませんぞ人ご(以下略)」
 
 な、なぜ私ですか。 ←すっかり怯えながら
 
 
 ◆◆◆
 
 
 う〜、やめられない止まらない。
 なにがって、・・・・・なんだろう?
 色々考えちゃったり、色々作ってみたり、色々読んでみたり、色々はしゃいでみたり爆笑してみたり。
 そういうことがなんでもかんでも自分の思い通りに出来てるように思えたり、
 なんかこー、気分がやたら前向きで、空だって飛べるサ、と断言できたりする心境なんですよね、なぜか。
 
 こういうときが、一番危ないんだよね(命とか)
 
 やっぱり、春か・・・・。
 
 
 ◆◆◆
 
 
 「岡山女」(岩井志麻子 著)、読了
 
 とっくの昔に読み終わった作品を、未練たらしくも紹介させて頂きます。
 この作品はホラーです。
 設定も簡単です。
 極貧生活に耐えられなくなった父母娘の一家が村を出、町に入り、
 そこの事業家に娘を妾奉公に出して一家はその事業家の庇護を受けて安泰、
 と思ったのも束の間、その事業家が事業に失敗し、
 妾である娘と心中しようとして日本刀で斬りかかるも失敗し、
 事業家は自分だけ死んでしまう。
 娘は片目を失うがそれと引き換えに霊媒能力を得、
 父母をマネージャーにして霊媒師として様々な事に遭遇していく、というお話し。
 怖いか、といえば最高に怖く、怖くないか、といえばまったく怖くない。
 岩井志麻子とはそういう作品を書く人であり、この作品もまたその例に漏れていません。
 この物語の根幹を成しているのは、主人公である娘の観ている世界の風景です。
 霊が見える、というありがちな設定なのだけれども、
 別に霊の姿そのものはまったく怖くなく、ただしかしその周囲の風景及び情景は滅茶苦茶に怖い。
 青く澄み切った空は重く息苦しく、美しく穏やかな夕日は鮮血の如く。
 本来ならば心地よくなにげない風景であるはずのその世界は、
 彼女にとっては苦痛的印象しかもたらさなく、かつそれが彼女にとっての絶対的な日常である。
 このあたりを、岩井志麻子は抜群の表現力を以て描いて魅せているのです。
 常人とそうでないものとの、決定的な差異の対比。
 こういうものを徹底して描いて魅せながらも、
 けれど、それでも自分が「人間」であることは決して忘れ得ずに心の奥に安置してある、
 ということを時折主人公に表現させることにも、一方では力を注いでいる。
 基本的に 岩井志麻子は性悪説的感覚で人間を描いているけれども、
 しかしそれは逆にどんなに「悪い*」奴でも人間であるのだよ、という、
 全面的な、あるいは全人類的全価値観的な人間肯定を描いているように読みとれます。
 逆に言うと、では人間とはなにか? という問いが出てきます。
 まぁ、このあたりは皆さんがお読みになってご自身でお考えになると良いでしょう、
 と解答するのを逃げてみたり(死)。
 
 *ここでいう悪い奴とは、法規道徳に反する行為をしつつも、心のうちにおいては、
  必ずそれを気に病み悔いている、或いはそう思おうとしている人間、という性善説的悪人ではなく、
  残虐で悪逆で自己中で享楽的で冷酷で無慈悲で良心なぞ生まれたときにポイ捨てしてしまったような
  心の底から腐った性悪説的悪人のことです(笑)。
 
 
 
 
 
 

 

 

 ■030417  TEXHNOLYZE : 01■
 
 
 
 
 
 
 この街は決して壊れてはいない。
 しかし、流れてもいない。
 まるで静止画の集合体のように、とても滑らかで淀んでいる。
 
 〜紅い瞳 「TEXHNOLYZE」 第一印象より〜
 
 ・・・・・・
 
 TEXHNOLYZE」。
 これしかない。
 ちょっと待ってくださいよ。なんですかこれは。
 ちょいとレベルアップしすぎじゃないですか?
 他のパーティのメンバーそっちのけで、なに勝手にレベル60とかいってますか。
 凄すぎです。
 段違いです。
 なんですかあのOPは。
 やる気あるとかそういうレベルじゃないでしょうあれは。
 やることが違ってます。ガンガンひーとあっぷしてるじゃないですか。
 そしてそのまま本編に連結しちゃってるじゃないですか。
 しかもいきなり本編冒頭は無音。
 無音だけど、OPがまだ生きてる。
 ゾンビ級に。
 ぐはー。この演出技法は「lain」じゃないか。
 lainを見事に踏襲してますよ。というか灰羽を跨いで隔世遺伝してますよ。
 ていうか、灰羽の欠片もない。レキさんはどこですか?
 でも、「閉じた世界」って言う意味では灰羽の残滓はありそうかな。
 そんなことよりも、この見事な「停止」っぷりに染まる世界観はどうですか。
 こんなの初めてですよ。
 バシッバシッと話の流れが寸断されていて、完全に場面ごとにひとつの世界が描かれちゃってる。
 で、やっぱりセリフが少ないわけで。
 いいですね〜。世界で語られる言葉もなく、あるのは鼓動という名の音楽だけ。
 やっぱりOPか、このー(なに)。
 そして当然の如く、シュールかつ無意味な風景が描かれるわけで。
 河が紅いよ。橋が真っ白だよ。というか、世界が白くて黒いですよ。
 死体が河に積もってるし。しかもなんかロボっぽいし。
 っつーか、世界が見えないよ、ママ ←ママ言うな
 基本的に、これは「夢」、ですね、夢。夢っぽい。
 ほんとまさに夢に見そうな映像ですよ。
 ストーリーがまったくわからないところとか、特に。
 といっても、公式サイトの適当な説明観ただけで、ほぼわかったんですけどね。
 ま、ストーリーなんてどうでも良いから、下手に突っ走らないでこのままでいてください。
 貴方はもうゴールしちゃってますから >TEXHNOLYZE様
 ED評価は脳内で賛否両論共食い寸前です(ぇ)
 
 うわー、感想の書きがいがあるな〜この作品。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 追伸:
     あ、レキさんはっけ〜ん♪(死) >CM
 
 
 
 
 

 

 

 ■0304116  虜弄流(とりころーる)■
 
 
 
 日韓戦 日本勝った 意気や良し  ←紅い瞳心の一句
 
 ◆◆◆
 
 かなり久しぶりに、観てもいいかなー? って思えるドラマと遭遇しました。
 きみはペット
 ・・・・・・ツッコミは却下(そういう趣味? とか)。
 小雪ってなんだか不思議だなーって。
 もの凄く皮膚の表面を硬直させてるのに、
 それでいて時折強烈な柔らかいモノを放射するって言いますか。
 ドラマの中身的に言えば、バリバリのキャリアウーマンの顔の裏に潜む母性的笑顔、みたいな。
 松本潤の、ダメっぷりの下に見え隠れする狡猾さも良いし。
 というか、アレはやっぱりペットというかヒモというんじゃ・・・いえ、なんでもありません。
 
 もうなにも言いません。
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 ■030414  望外の仕合わせ■
 
 
 
 えー。
 「壬生義士伝 上下」(浅田次郎 著)、借りてきました。
 ・・・・・
 うわー、うわーうわー・・・・・・・しあわせ〜〜 ←とろけ中
 この作品を借り受けるのに、どれだけ待ったことでしょうか。
 年末のドラマ版で感動の涙を流し、映画版を上映している館が近場に無くて涙し(ぇ)、
 どの図書館にも人気作なのになぜか所蔵されていなくて涙した日々。
 そして、ようやく見つけた図書館で、「予約が18件入っておりますのでお諦めお待ちください」と、
 笑顔で無期懲役を言い渡されて涙したこともありました。
 だがしかし。
 私はめげなかった。めげませんでした。
 というか、神様はやっぱり私を見捨てませんでした。
 ぶっちゃけ偶然でした。
 ここにはないだろう、と確信していた図書館にありえないものを発見してしまいました。
 まごうことなき、「壬生義士伝」を。
 しかもなぜか児童書のコーナーで。
 見つけた私にも拍手(色々な意味で)。
 いやー、この作品はほんといいですよ。うん。
 感動感動感動。
 泣けます。もうなんか泣けます。わたしゃこういうのに弱いだよ〜(涙)
 まだ読んでいないですけれど、他の借りてきてまだ読んでいない本を後回しにして読みます。
 読み耽ります。
 もうね、お腹いっぱいです。お休みなさい(マテ)
 
 ・・・・
 所蔵館 ○○館  所蔵数 1冊  予約件数 1件  (図書館検索機画面)
 
 あの、借りちゃってもいいんですか?
 
 
 
 
 
 

 

 

 ■030413  一般化されない普遍的なおはなし■
 
 
 
 とりあえず、「南海奇皇ネオランガ」を観てみるのは基本。
 これを踏まえてから、春の新アニメを観るのもまた、基本。
 あまり、私の言うことなど気にしないように。
 チャットでネオランガの話題が出たので、ちょっぴり嬉しくてはしゃでいるだけですので。
 (*ネオランガは、私のお気に入りのアニメのひとつです)
 
 ◆◆◆
 
 成恵の世界、観ました。
 
 以前漫画版を数巻読んでいたので、大体の内容と雰囲気はわかっていました。
 わかっているはずですが、覚えてはいません ←おい
 んで、第一話を観た感想。
 はっきり言うと、面白おかしくはっぴーです。
 なんででしょうか。
 とても風変わりな作品です。
 コテコテの予定調和に満ちたドタバタラブコメディであるはずなのに、
 かなりハイレベルに「空想」の世界に入りこんじゃっている作品です。
 その空想的空間への入りっぷりが堂に入っていて、観ていて結構爽快です。
 SFな世界観はともかく、主人公のオタクっぷり、ヒロインの貧乏臭さ、
 そういったところがあまりにも強調されて、しかもそれがうまく合体し、
 そのことが、絶対にこんなの有り得ないよ、という中途半端な空想物語への批判ではなく、
 あー、これくらいぶっ飛んでたらツッコミようがないよね、という呆れを獲得してしまう。
 不自然さも行き着くと、逆にそれだけで「別世界」を構築してしまう力がある。
 そういう感じですね。
 夢見がちな私なんかには、ジツにぴったり来る作品なんですね〜(笑)。
 まぁ、突発的アクシデントの集合体のような作品ですから、
 あまり一般的に広く興味を得られる感じはしませんね(私見)。
 でも。
 確かに設定等にご都合主義的ノリ(オタクノリ、とも)が花開いてはいますが、
 しかしその花開き方は一風変わっています。
 なんといえばいいでしょうか、とてもとても安堵感を覚えるエッセンスが散りばめられている、
 そういう感じでしょうか。
 観ていて、ほんわかして平和な気持ちに包まれてしまうと言うか。
 もの凄く、物語が安定しちゃってるんですよね。心地よいほどまでに。
 出来事とか、もう適当に放り込んだとしか思えないこともあるけれど、
 しかしそれでも、その作品世界は揺らぐことがない確固とした地盤を持っているのです。
 なんでか。
 それは、たぶん観ている人のなかに居座っている「欲望」がそうさせているのでしょう。
 欲望というとアレですから、願望と言い換えましょう。
 つまり、「こういう世界があったらなー」という願望、ですね。
 夢みたいな願望ですが、しかし逆に夢であるからこそ、不条理で無茶な展開になっても、
 それを許容できるんですよね。
 そこらへんには、とーっても普遍的な願望が潜んでいるような気がします。
 だから、この作品は一見とっつきにくいけれど、
 観ているウチに、誰をも別の世界に引き込んでしまう力があると思うんですよね〜。
 「成恵の世界」とは、よく言ったものですよネ(笑)。
 
 
 
 
 ・・・・・
 かなりいい加減な文章でしたが、お気になさらないように。
 どうせ、私も宇宙人ですからー(マテ)
 
 
 
 
 
 

 

 ■030409  見極めると云ふこと■
 
 とある友人と時間内に来なかったらお命頂戴という、
 命を賭けた待ち合わせの約束をしたのに見事に掟破りの1時間遅刻をぶちかまされ、
 その上なぜか逆ギレされてしまった私はかの友人の命を頂ける権利がありますよね?(微笑みながら)
 こんばんわ、紅い瞳です。
 今日もがんばって日記いきましょう。
 
 「エアマスター」を観ました。
 チャットで「エアで逝け!」と脅されたので、なにか書こうと思い立ちました。
 ストーリーはなんというか、説明する必要なぞ無いような気がしますので、こちらをどーぞ →
 というか、ギャグアニメです。
 ギャグアニメやギャグマンガというのは、
 私の中では考察とかするモノではなく、語るモノです。大いに。あやふやに。滅茶苦茶に ←ポイント
 ですから、語ってしまおうかと。
 面白いです。面白い。
 でも、なんというか真っ直ぐすっと入ってくる笑いじゃない気がする。
 なんていうか、物語はギャグモノにしては珍しくドラマ的王道パターンを歩んでいて、
 普通にアニメかと思わせるような展開なのに、
 ふと気づいた瞬間にそこは既にギャグだったと。ギャグど真ん中にいつの間にか突入していたと。
 というより、作者自身シリアスとギャグの境界わかってないんじゃないの? っていうか。
 でも、しかし観ている側がギャグとわかった時点でもうそれは紛れもなくギャグそのもので、
 というか物語世界全部がギャグみたいになっちゃって、あまりのそのハマり具合に呆然。
 ストリートファイト。道の中でやるのはいいんですが、常に衆人監視の中。
 大量の通行人が一瞬にしてストリートファンに変身してなんら違和感なし。
 ハデ過ぎる空中戦からして既にシリアス路線は一瞬で壊滅。
 そのバトルを見守りつつ語るお約束の解説キャラは、自分のキャラを良くわかっているし。
 主役キャラ以外の女子校生4人のキャラは最初凡庸かと思いきや、滅茶苦茶やり手だし。
 普通に歩きながらボケてますし。ボケながら歩いてますし。止まったと思ったらまた歩き出してボケてるし。
 熱い、っていう表現とはちょっと違うねぇ。
 ズレ、というか不意討ちというか、そのいつボケが出るかというのが異常に気になっちゃうんですよね。
 ギャグモノなんだからギャグは出て当然なのに、なぜかギャグにビクビクしちゃう。
 主人公キャラからしてそうだし。
 一見クールかと思いきや次の瞬間にふやけるし、ふやけたかと思えば跳び蹴りだし。
 基本的性格とか別に複雑でもなんでもないのに、なぜか全然解らない気がしちゃう。
 そもそもなんでアンタバトルってるの? って感じもときたま。
 話が逸れました(逸れたと思ふ)。
 ぶっちゃけ、今のところ第二話登場の崎山香織がベストです (話戻ったん?)
 むしろマツモトキヨシみたくサキヤマカオリって感じですね〜。
 者共頭が高い、っていうかお前が高いっての、とツッコミ入れられるには最適のキャラ。
 ツッコミどころ満載。というかツッコミのカモ。
 というか、結局主人公マキに轟沈されますが(あれは痛ひ)
 でもあれもよく見ると、サキヤマカオリは必死にツッコミ入れてるのにも関わらず倒されてて。
 ん? むしろ主人公のほうがボケじゃん
 あまりにもサキヤマカオリが哀れでなりません(爆笑しながら)。
 ・・・・・
 ネタが尽きました(死)
 ◆◆◆
 同じギャグモノ繋がりで。
 「魔法陣グルグル 15巻」(衛藤ヒロユキ 著 エニックス・ガンガンコミックス)、購入&読了。
 1巻からなぜか買い続けているので、涙ながらに購入しました。
 これも、なかなか面白い作品です。
 RPG風ギャグマンガです。
 知ってる人多いと思うので、ストーリーは割愛。
 基本的に、なにからなにまでこじつけな作品です。
 しかしそのこじつけの仕方はあきらかにこじつけなのだけど、
 むしろそれをなんら疑問に思わないで無邪気に敢行してしまう作者の根性に、まずは拍手。
 あれは、物語進めるの相当大変だったろうな〜(今後も)
 で。
 なにからなにまでご都合主義的こじつけによって造り出された、
 強引ながらもなぜか説得力のある世界の中でボケ惑うキャラ達。
 メルヘンちっくで乙女な風景に咲くオヤジのスネ毛。
 勇者でなくとも、ツッコミ疲れします(精神的に)。
 というか、最近読者にまでツッコミ入れることが義務化されてきているような気がします。
 話数を重ねるに連れ、物語自体はだんだんと怪しくなってきているのに、
 ボケとツッコミはますます冴えわたってきているこの作品。
 お手軽にギャグ漫画というものに触れてみたいかたには、オススメです。
 色々な意味で、健全です(オヤジのスネ毛以外)。
 ・・・・
 オヤジのスネ毛を最大フォントにしなかったのは、私の些細な良心です。
 ◆◆◆
 なんの疑問も感じられない。
 例えようもない自己陶酔に包まれていることに、はやく気づけば良いのに。
 モノとモノとの丈比べに打ち興じ、
 歪んだ世界を幾何学紋様に塗り替えることに美意識を刺激され、
 昏い内世界を外界に投影しながら、世界を愚弄することに執心する。
 罵倒。非難。差別。卑下。虚仮。邪険。敵視。過小評価。そして尊大なる自己の絶対化。
 己の思考回路のはじき出した公式に、すべてを組み込み世界を構築する。
 例外は、あってはならない。
 異物が存在するのは冒涜だ。
 内なる神に支えられ、肥大化した己の価値はますます高まっていく。
 結果、異端狩りが発生する。
 他の奴らはみんな馬鹿だなんて短絡的なんだろうむやみやたら壊せばいいってもんじゃない愛とか
 なんだとかなにもわからないくせにいうな正義が泣いて笑うどうせ侵略だろみんな目先のことしか見ちゃ
 いないよだから馬鹿だ安っぽい言葉にうなされやがって私こそ本物だあれは間違ってる絶対アホだよ
 なんでこんな簡単なことがわからないんだろうもしかしてみんな頭悪い? ほら、やっぱそうじゃん。
 なんの疑問も感じられない。
 自分が考え出した世界の観照法に。
 自分と同じく、自らのうちに完全無比な公式を打ち出すものなんて居やしない、ということに。
 自分よりも遥かに優れた精神性を有するものなど存在しない、ということに。
 内に描いた幻想的神話を討ち果たすことすらしなければ、
 世界はずっと愚かなままだ。
 愚かな世界。
 貴方を取り巻く世界は愚かで、貴方は最高の存在者。
 それは、もの凄く貧しくて、そして例えようもなく、哀れだ。
 同情が侮蔑だとは思わない。
 侮蔑だと思うのなら、それはまだ、貴方を取り巻く世界が愚かな証拠。
 貴方が世界に対して優越感しか抱いていない証拠。
 耳をすませてみなよ。
 街に溢れ、地を這い、天空を駆け巡る、数多の思考と価値観を、今一度受け取ってみなよ。
 貴方の古ぼけた公式に全てを委ねずに、もう一度深く考えてみなよ。
 自らの内に巣くう神を冒涜するつもりで、世界に挑んでみなよ。
 一歩、外に踏み出せば、そこはもう未知の世界。
 貴方は世界の無垢なる初心者。
 空間を構成する言葉は無間に深く広がっている。
 そして、見極めるべきは世界の価値。
 世界は貴方が思っているより、ずっと賢明だ。

 

 

 ■030408  綺麗でほろ苦な美■
 
 
 
 お腹、痛ひ。
 
 イタタタタ。
 よくわからないけれど、お腹が痛いんです。
 でも、実はそんなに大したことないんで、我慢します。
 とりあえず、言ってみたかっただけです。
 言っているうちに治ったような気もします。
 そもそも痛くなんか無かったのかもしれません。
 ほんとどうでもいいんで、どうかお気になさりませぬように。
 ・・・・なんだろう、このノリは(わかりません)。
 さ、て。
 サイトのほう、リニューアルしました。
 今現在それの後始末、というか細かい修正をしているところですが、
 大筋は完成しました。
 出来映えですが。
 自分としては評価が難しいのぅ〜、というところでしょうか。
 自分で作っておいて。
 というかですね、自分で言うのもなんですけれど、割と上手に出来たかな? とは思ってます。
 全体的なバランスと調和、それと水色と灰色(濃いめ)の配置など、
 ある意味美観な出来になっていると、私は評価します。
 天秤の絵との色彩的な融合も出来てますし。
 難を言えば、ちょっとギュウギュウに詰め込みすぎたかな、といったところでしょうか。
 ですから、お品書きと天秤の絵をもうちょっと離れさせたりしたほうが良いんですけど、
 そうすると全体的に横長な印象になってしまうので、
 それを避けるためには仕方なかったんですけどね。
 という感じで、デザイン的にはそつがなく、満足いってる良作に仕上がったんです。
 もちろんわかってますよ。自己満足って事は。
 いいんです。私は所詮こんなもんなんですよ・・・ぶつぶつ(いじけ)
 気を取り直して(全面的に)。
 デザイン的には、確かに気に入っています。
 私のつたない技術力を最大限に発揮出来ている、力作です(ヤケクソでベタ誉め)
 なんですが。
 どうもね、テーマ的にはなんか違うんちゃう?、って一方では思ってるんです。
 なんというか、N.Yにフ○イン大統領の立派な銅像建てちゃった、みたいな。
 やっちゃった☆って気が、そこはかとなくビシビシとします色々な意味で。だからお腹痛いのか
 そう。
 どんなに上出来なものでも、作る場所を間違えちゃーいけません。
 ウチにはね、その、個人的(実に個人的に)に「廃墟」感漂うイメージを持たせたいんですよ。
 やる気ないとかいい加減とかしょっちゅう言ってますけど、それも同じ事です。
 んで。
 そういう廃墟廃墟したイメージにしたいのに、
 こんなにビシっとキマった(注:紅い瞳ビジョン)デザインは場違い、というか分不相応なんです。
 もっと壊れなくてはいけません ←大真面目
 実は、リニューアル前のデザインの方が割とよく壊れた感じが出てるんですよね。
 そんなにデザイン的に変わってはいないはずなんですが、
 しかし以前のデザインの方が、なんとなくなにかハズれてるんですよね。
 そう言う意味で、今回のリニューアルは評価が難しいって思いました。
 でもそういう葛藤が出来るなら、リニューアルして良かったかも。快感
 あとはそうですね。
 ハーボットですか。
 クレハ言います。紹介とか取り扱いとかは此方
 まだ誰も遊んでくれていないようですが、ゲーム(レーシング)結構ハマりますよ。
 それと、ハーボット同士でリンクとかも出来ますので、
 サイトをお持ちの方は是非ハーボットを手に入れましょう。
 無料ですので。 →(ここで手続きを)
 というわけで、どうか、皆様、不肖な子ですけれど宜しくお願い致します(子?)
 ・・・・
 と言いつつ、こちらに浮気心が芽生え・・(マテ) →
 
 ◆◆◆
 
 ええと。
 どんどん次いきます。
 さっさと書くことかいていかないと、いつまでたっても羊のうたの感想が書けないような気がしますので、
 書けるときにはガンガン書いていきます。
 多少品質は下がりますが。
 ・・・・
 がんばれ、紅い瞳(気合い)。
 
 「嗤う伊右衛門」(京極夏彦 著 中央公論新社)、読了。
 やっぱり、というかなんというか、京極夏彦はミステリだけの人ではないな、と思える作品。
 厳密に言うと、この作品の基本構造はまさにミステリそのものなのだけれど、
 しかしそれはあくまで結果論的に読後に気づくもので、
 読んでいる最中には、まったくそういうことには気づかないし、また実にどうでも良い事だったりします。
 このお話しはなんといっても四谷怪談です。簡単に言ってしまえばホラーなんです。
 京極夏彦流四谷怪談。
 はっきり言って、「難しい」怖さです。
 ハリウッド的びっくり箱的恐怖なんてありません。残虐描写で恐怖をとることもありません。
 読んで、その世界、及び主人公民谷伊右衛門に同化しないとわからない怖さがあります。
 また、設定等も普通の四谷怪談とは違っています。
 伊右衛門は謹厳実直、マジメが歩いているような人間。そして笑わない。
 岩は、それほど酷い風貌にならないし(比較的)、気が強くて正義感に溢れる凛としている人。
 この二人の恋愛、というにはあまりにも不思議で、
 そして余りにも真っ直ぐ過ぎる想いのぶつかり合いとすれ違い。
 そのすれ違いという空間的溝に生じる、悲劇という名の「怪」。
 その「怪」こそが、四谷怪談という場に生まれる、真の恐怖なのです。
 一番哀れなのは、岩です。
 一番怖いのは、伊右衛門です。
 大元の四谷怪談とまったく違う次元で物語を見、展開し結果を迎えるのに、
 そのことだけは、奇しくも同じになっていたりします(ビジュアル的には岩の方が怖いですが)
 或いは、大元の四谷怪談を京極夏彦流に言い換えただけなんだよ、
 という意思表示だったりするのかもしれません。
 最後にひとつ見所を。
 民谷伊右衛門がどこで嗤うのか、それが作品理解のひとつのポイントです。
 
 ◆◆◆
 
 羊のうたです。
 色々と、悩み多き状態です。
 感想を書きたいと思ってはいれど、あの素晴らしい作品を安易に語るわけにはいかない、
 万全の状態で向き合わなければいけない、という愛着に囚われたりしています。
 そのため、なんやかやと言いながら感想書くのを伸ばしている私。
 ファンとして、羊のうた伝道者(!?)として失格です。
 ごめんなさい。
 でも、そういう愛着は大事なときもあると思うんです。
 私はあの作品をかなり評価しています。
 今まで読んだ漫画のベストです。はっきり言って。
 それほど内容が凄まじく深く、質が高くレベルが高く、素晴らし過ぎる作品なのです。
 だから、「この作品が好きだから」感想を書く、という気持ちでは、
 むしろこの羊のうたと言う作品を語れない気がするのです。
 だから、私は焦らずに、自分のペースでゆっくりと感想を書いていこうと思います。
 出来れば、OVA発売の5月までにはすべての感想を書き上げたい、とは思っています。
 たぶん無理でしょうが(おい)。
 それで、たぶん感想が出揃ったらひとつのコンテンツとしてまとめると思います。
 コンテンツ名も考えてあります。
 「牙を持って生まれた羊」。或いは変形して「牙持つ羊」「牙持て生まれし羊」
 第7巻での登場人物の千砂のセリフです。
 羊のうたが抱えるテーマの(おそらく最大の)ひとつの言葉なので選びました。
 ほんとはオリジナルな案も考えたのですが、どうにもしっくりこなかったので。
 という感じです。
 もちろんおわかりのことで御座いましょうが、コンテンツが出来るまでの道程は遠いです。
 時間的やる気的に(嗤)。
 ・・・・・・・嗤いって・・・・
 
 
 
 
 

 

 

 ■030406 罪の見える丘に立てない灰羽の流す涙■
 
 
 
 罪の姿を知る者は、どうしたら見つけられるのだろう。
 この街をなにもかも見渡せることが出来る丘があったとしても、それは叶わない願いかも知れない。
 それ以前に、そんな者はいないのかもしれない。
 罪を知るものがもし世界にいないのならば、どうしてこの世に罪があると言えるだろうか。
 汝は、罪人なりや?
 人の犯した罪を責めることは、いかなる罪も犯した事の無い人間にしかできない。
 ましてや裁くことなど。
 だがしかし、私達には断罪せねばなるまいという、衝動的で刹那的な欲望がある。
 畏れ多き事を為した異物を消化するため、私達は法という名の方便を開発した。
 傷付き傷つけ合いながらも、いずれかに罪人のレッテルを貼るべく、
 私達は論議を尽くす。
 何者かを消し去るために、何者かをどこへなりへと葬り去るために。
 罪って、なに?
 なにをや罪と云うべきや?
 罪とは、償わなければならぬもの。
 誰に? どうやって?
 誰に、か。そうか。
 贖罪の対象が、他者なのか。
 それとも自分自身の「なにか」に対してなのか。
 それは、同じ事だろう。
 誰かに対して罪悪感を感じ、そしてそれゆえに相手に働きかけ赦しを貰えて満足するのなら、
 それはもう既に贖罪行為ではない。
 同じく、相手に働きかけて赦しを得られなくても、それはもう贖罪行為ではない。
 ただの自己満足だ。
 贖罪とは、「他者」に対して行うべきものではない。
 他者の満足を得ることで、罪が解消されるものではない。
 あくまで、見るべきものは行為だ。行為そのものにだ。
 自分が犯した行為そのものが過ちだったのかどうかを徹底的に吟味し、
 そしてそれが間違いだったのならば、なぜその行為を選んだのかを問う。
 己の行為がなんであったのかを見極めることこそ、最大の贖罪行為。
 そして、罪とは。
 罪とは、その己の過ちを見出せない状況そのものである。
 罪を知るものに、罪は無い。
 己の行為が罪であることを見出した時点で、その罪は解消される。
 贖罪とは、罪の探索である。
 罪は発見された時点で解消される。
 あとは、壁の外に出て償うのみ。
 けれども、あの街には、すべてを見渡せる丘が無い。
 灰羽は羽があっても、空を飛べない。
 大空の高みから、罪を探す反則技は使えない。
 灰羽は世界の中に罪を見つけられなくとも、それでもいずれ自分の中に罪を見つける(クゥを想起セヨ)。
 しかし、地に堕ちた堕天使の如き罪憑きは、己を見つめる事さえ困難だ。
 罪の環に囚われた地獄の申し子は、ただただ消えゆくのみ。
 其を救うは、鳥なり。
 すべての罪を見渡し大空に羽ばたける鳥のみぞ、迷える少女を解き放てる。
 おそらくはその救世主たる鳥こそ、己の罪を見極めた、ラッカであるのであろう ←話師風に
 
 ・・・・・・
 昨夜行われました「灰羽連盟鑑賞会」に参加してくださった方々、
 誠にありがとう御座いました。
 けれども。
 鑑賞会をやる、と、私としましては事前からかなりパフォーマンスをしていたつもりでしたが、
 当日鑑賞会の存在を知らずに来られた方がいて(しかも大量に 笑)、
 個人的に鑑賞会の雰囲気に持ち込めなんだこと、それが残念でした。
 みなさん、indexページからちゃんと入ってきくださいね(鑑賞会の説明も読んでね)
 私の心中を1ミリばかしでも察してくださった方、いらっしゃいましたならば是非御一考を。
 でもね。
 基本的にあんなに大勢来てくれたのは、滅茶苦茶嬉しかったというのは公然の秘密でして。
 やっぱり複雑です(涙)。
 
 ◆◆◆
 
 今日はね、あれ、半日パソと既に付き合ってるんです。
 こんなに長くパソコンをいじっていたのは初めてです。
 なんかね、色々やってたら、妙にやる気が出て来ちゃいまして。
 心中いつ飽きるかいつ飽きるかと思いながら、既に深夜2時です。
 何時間やってるよ?(怖くて考えたくありません)
 半日どころかいちに(以下削除)。
 てなわけで、色々やってしまいました。
 リニューアルもしましたし、BBSも予備の設置しましたし、ときみつさんのサイトへのリンクも貼りましたし、
 ハーボットも二人目だし、パソコンが熱くなってるし、日記はヤバイし。まぁ一番ヤバイのは私の脳
 もうこんなのはいやだー ←なに言ってるか
 
 ◆◆◆
 
 半日前半は、出かけてたり。
 どーでもいー買い物して、図書館に行ったりしてました。
 本、借りました。
 ・「麦の海に沈む果実」(恩田陸 著)。
 装丁とタイトルが気に入ったので借りました。他意は無し。
 ・「筒井康隆全集11」(筒井康隆 著)。
 これは私の趣味というわけではなく、チャットでときみつさんにオススメされたので借りました。
 「家族八景」などが所収されているようです。今からドキドキです(緊張で)。
 ・「魔羅節」(岩井志麻子 著)。
 やっぱり岩井志麻子は読むしか。借りるのに少しばかり抵抗があったけども。
 間違っても、タイトルを検索にかけないよーに(笑)。
 ・「哲学する! 練習帳」(永淵閑 著)。
 哲学者なぞ出てきません。10個の命題が出てくるのみです。
 わかりやすいもなにも、これぞ哲学です ←哲学者嫌い
 でも、よくみると全部命題同じに見えるん・・・・(マテ)
 
 以前借りた「嗤う伊右衛門」「岡山女」はとっくに読み終わりましたが、時間がありません。
 感想は、待て次週(か再来週 死)。
 
 まだ色々語らなければいけないことが多数有るように思いますが、
 ようやく限界が来ましたので、今宵はこれまでにします。
 やっと、止まった(脳が)。
 
 
 
 

 

 

 4月4日   染まれ、染まれ、染まれ 〜「羊のうた」紹介〜
 
 
 
 
 
 
 私は泣いてゐる。
 泣いて泣いて、どうしようもなく、途方に暮れている。
 手にとってふと目を通すだけで得られる、実に簡単なものであるはずの漫画が、
 ほんとうに、途方もなく大きく全貌の見えない存在となって、
 私の眼前に不確かながらも着実に居座っている。
 畏れわななくように、私は泣いてゐる。
 感動。確かに良い「物語」ではある。
 そしてその「物語」に感動して泣いた、というのも正しい。
 でも。それは喜びの涙でもあるかも知れないし、悲しみの涙であるのかも知れない。
 感動、と一口に言ってもなにもわからない。
 感動した、その言葉、間違ってはいないが、吐く意味と意義と価値のない言葉でもある。
 いったい、私はなにに感動し、どう感動したのか。
 感動の表明は、もう以前に済ませた。
 当日記の読者諸賢、及びに紅い瞳の発言等を知る人々には、
 もう私が羊のうたという作品を読んで感動した、ということは充分に伝わっているはずだ。
 だから、もはや私の「感動した」という言葉は用済みだ。
 もう充分すぎるほど、その言葉は私によって使用し尽くされた。
 感謝している。
 そして、また泣いてゐる。
 今、私がしたいと思っていることに対する、畏怖と羨望と理由無きうずきが、
 私にさめざめと涙を流させる。
 私は、この「羊のうた」という作品を、どうしても語りたい。
 哲学的に思想的に恋愛的に詩的に構造的に分析的に文学的に主張的に漫画論的に趣味のお話し
 的にオタク的に人生論的に宗教的に愚痴的に萌え的に妄想的に主観的に理想論的に感動的にetc.
 語らせるに値しない手法など、存在しない。
 よって、語る事それ自体が、既に人生そのもの、或いは生きる、ということにも繋がってくる。
 私は今、泣いてゐる。
 途方に暮れている。
 私は、この「羊のうた」を語ることを、ライフワークにできたならば、と想ふ。
 
 
 
 「羊のうた」(冬目景 著 幻冬舎コミックス)、2回目読了。
 
 この作品は、冬目景、という人が書いた漫画です。
 最初スコラ、というところから出版されたのですが、それが後にソニーマガジンズに出版元を変更して、
 再度発行、そしてさらに幻冬舎に移った、という作品です。
 内容的には、どの出版社のものも変わらないようです(ちなみに今出回っているのは幻冬舎のもの)。
 それで、内容ですが。
 分類的には、特に明確にジャンル分けされる作品ではありません。
 恋愛モノ、として受け入れることも可能ですし、死生学的な哲学モノ、としてとらえることも可能です。
 まぁ、一番わかりやすいのは吸血モノ、ということになりますでしょうか(笑)。
 基本ストーリーは、以下のような感じです。
 母親を幼くして亡くし、父と別れて父の友人に預けられて育った高校生・高城一砂。
 何不自由なく育った一砂は、最近よく夢に見る、自分を捨てた父についていった姉の事を思っていた。
 どうにも釈然としない想い出ばかりで、ふとなにげなく自分たち「ほんとう」の家族と昔暮らした家を訪ねて
 みようと思い立ち、一砂はそこで、その誰も居ないはずの家で姉・千砂と出逢う。
 そして、そこで一砂は自分達高城家に代々伝わるという、奇病の話を千砂から聞く。
 その奇病とは、人の血が欲しくて人を襲ってしまう、というまさに吸血鬼になるようなものであった・・・・・・
 ストーリーの出だしはこんな感じです。
 これだけ聞くと、なんとなく猟奇的残酷嗜好(もしくは吸血鬼マニアな 笑)の作品であるように
 思えますけれど、たぶん作品を読み進めていくと、
 それだけの評価しかできないことをおかしいと思えるようになるでしょう。
 「血」を吸う。
 この忌むべき危険な病を抱えた人間は、いったいどうすれば良いのか。
 社会に対して危険である、ということはそれだけで弱者なのである。ならば、どうするのか。
 そういったいきなりな存在論的な命題が出てきます。
 そして、その社会的弱者の世界の中で沸き起こってくる、様々な事。
 肉親との近親相姦的愛情、憎しみ、そして友愛。
 或いは、今までずっと暮らしていた「普通」の世界との繋がり。
 その中では、本来なら正常に機能するはずだった恋愛物語も描かれます。
 それら、なんとも儚い物語を、和風なテイストで実に巧緻に組み上げた物語。
 私はたいへんにこの作品を気に入りました。
 和風で暗くて思索的で、それでいてとても淡泊な物語が好きな人、安直な結末を望まない人、
 そしてなにより、「人間」という存在を真摯に考えてみたい人には、とてもお勧めの逸品です。
 というより、騙されたと思ってまずは読んでみてください。
 色々な意味でハマれることは保証致します(笑)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ・・・・・・
 
 今日のわたくし、45点(赤点)
 宣伝文は難しいのぅ・・・。
 
 
 追記:
 「羊のうた」の感想は、まだまだこれからが本番ですのでお楽しみに♪(ぉ)
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 4月3日   四月冒頭脱力報告
 
 
 
 
 
 
 だうー。
 ここんところ、不調です。
 色々とあるようで、なにもないのですけれど、本調子が出ません。
 「羊のうた」で燃え尽きてしまったのでしょうか。
 今のところその説が有力で当確です。
 あーあーあー ←なんとなく
 でも、燃え尽きるも何も、肝心の「羊のうた」の感想を書いていないのにねぇ。
 今こそ気合いを入れてがんばらねばならぬときなのに。
 いや。
 もしかしたら、そもそも気合いを入れなければいけない、と思うこと自体が間違いなのかも知れない。
 いや。
 どーでもいいっしょ ←ナゲヤリズム(造語)
 ごめんなさい。
 こんな感じですので、今日はお休みなさい。
 
 P.S 春の新アニメ「エアマスター」。・・・・
    見る直前までは「私の趣味に非ず」とか宣っておりましたが、
    見た瞬間に終わりました。
    なにがって、あなた、そりゃ・・・・・・・(無言)
    久しぶりのギャグアニメ到来にちょっぴり期待。
    私の中ではギャグアニメになっております。
    反論不可。
 
 
 さらにP.S
    :BBSについてのおはなし
 
 ここ1週間ばかり、当サイトのBBSである「夢の語り部」がまったく無機能化しているのは、
 みなさんもご存じかと思われます。
 以前、壊れてしまったらしばらく待って見てネ☆ とか、お気楽極楽発言を致しましたが、
 このように長期の故障が続いていることで、さすがになにかおはなしをしたほうが良いのかな、
 と思い至りまして悔い改めまして。
 今日はちょっと言い訳私の考えをお話ししようかと思います。
 さて。
 まぁ、壊れちゃってますね。見事に。
 おそらく、BBSに入ろうとすると、「Connection refused」と出るかと思われます。
 要するに、BBSに繋がらないんですよね。
 このBBSは、そもそもレンタルしたもので、私が作ったものではありません。
 ネットプランニング、というところが管理運営しているもので、そこから無料でレンタルしているのです。
 ですので、BBSが壊れた、と言うこと自体は私のせいではなく、こちらのレンタル元のサイトのサーバに
 異常が生じたのが原因なのです。
 で。どうもそのサーバは異常が発生しやすいらしく、
 これまでも何回もBBSに繋げない状況が続いていました。
 そのため、ネットプランニングのレンタルBBSのサポート掲示板(実はこの掲示板もレンタルBBSと
 同一サーバ上にあるため、BBSが壊れるとサポート掲示板も壊れる、という無意味っぷりさを
 露呈しているものだったりします 笑)には、故障のたびにレンタルBBSを利用している各サイトの
 管理人からの苦情が殺到していたりします。
 私も、確かに文句のひとつも言いたいところでした。
 ですが。
 このBBSはあくまで無料です。ネットプランニングの好意(純粋とは思えませんが 笑)によって、
 私達はその恩恵にあずかっているわけです。
 ゆえに、私はこう考えています。
 この無料サービスには、「頻繁に壊れる」という項目も含まれている上でのサービスなのだ、と。
 私は、現在使用しているこのBBSを大変に気に入っています。
 使い勝手もいいし、細かいカスタマイズもできるし、アイコン設定もできるし。
 そしてなにより、宣伝バナーが一切つかない、という最大の特典を持っているし。
 それで、無料です。
 絶対なにか裏があるな、とレンタルした当初からは思っていました。
 だから、ある意味ではこれも仕様かと、私自身は諦めているのです。既に。もはや。
 とりあえず、管理人である私はこう思っているわけです。
 ですので、出来ればみなさんにもそのあたりのこと、ご理解していただければ、と思っております。
 壊れてたら壊れてたでいいがなー ←ナゲヤリズム
 と言うと、こんないい加減な管理人の言を不満に思われる方もいらっしゃると思います。
 ですが、一応そのいい加減さが当サイトが当サイトである由縁である、という事をわかっていただきたい。
 「あー、じゃーしょうがない。切り捨てるか」と、感動もあらたに認識も改めてくだされば、幸いです。
 感動はしなくても結構ですが。
 とはいえど。
 さすがにここまで長期の故障が続くというのも、たしかにアレです。
 ですから、とりあえず暫定的予定(暫定って 笑)としましては、
 もし今週中にBBSが回復しないようでしたならば、
 あらたに第二BBSを設置しようか、と考えております。
 あくまで、予定ですけど。
 
 ほいでは、ごきげんよー。
 
 
 
 
 
 

 

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